てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

若い人に倣え

2008-10-30 14:43:44 | 暮らしと生活
 謹んで哀悼の意を込めて、ブログ更新を控え謹慎していました。ご冥福をお祈りします。
 先日夭折したその方とは一面識もなかったが、普段は明朗闊達なブログ友Mさんのあんな暗い表情を垣間見たのは初めてで、徒ならぬ事態が起きているなと直感した。

 案の定後から聞けば、Mさんのその友人は3年前から病と闘いながら、誰にも告げず、分からないように振る舞い、先月のテニスの試合まで出るなど、最期まで周りを気遣っていたそうだ。Mさんが突然の訃報に接し、大ショックを受けたであろうことは、心中察して余りある。

 まだ見ぬ君なれど、あなたのように病魔と対峙し、ただ独りで生き抜いた強靭な精神力の持ち主を知らない。医事界に身を置く人の鑑であり、刮目に値する稀有な存在だった。

 その友だけあってMさんも凄い。そんな衝撃を受けながらも人前ではおくびにも出さず、周りに悟られないよう精一杯明るい声で接客する姿を思い返すだけで胸が疼く。
 決して取り乱すことなく、ダイレクトではなしに、さりげなくブログにおいて友のことを偲んでおられる。Mさん、そしてMさんの友人のご両人共に小生とは親子ほど年齢差がある若い方ながら、誰にでも出来る業ではないと感じ入った次第。若い人に大いに倣わなければと自戒した一件だった。
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4 コメント

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Unknown (エンピロ)
2008-10-31 08:00:05
Mさんの落ち込んでいる表情を察するomotannさんの洞察力もすごいと思います。Mさんの表に出さないように接客しようとする一途な姿には目頭が熱くなります。

この記事を拝見して、命の尊厳を改めて教えられたような思いです。
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Unknown (omotann)
2008-10-31 09:06:42
エンピロさん
Mさんは面と向って心中を明かされませんでしたが、事務所のガラス越しに拝見した際にかすかに見て取れました。突然に大切な友を失った訳ですから、無理からぬことです。

生者必滅、会者定離は世の習いですが、肉親や親しい人の死は大きなショック(ストレス)を招きます。
ましてや、若い人が先逝くほど不幸はありません。残された親御さんは逆事を哀しんでおられることとお察しします。
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Unknown ()
2008-10-31 22:44:30
友人のために心を寄せて頂き、本当にありがとうございます。

ご家族はもちろんのこと、友人のことを大切に想っている方々が大勢いらっしゃいます。
私は静かに想わせて頂こうと思っています。
ひとつだけ―。
こちらで力いっぱい頑張った分、今、両親のもとで目いっぱい甘えているといいなぁ、と祈っています。

淋しいことに数年前にも友人がちょっと遠くに旅に出ました。
彼女たちの生きる姿勢は、今の私では到底足元にも及びません。
一緒の時間を過ごせたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
今度会ったときに笑顔で「お疲れさま~」と言ってもらえるように、頑張ろうと思います。

omotannさん、お気遣い頂きありがとうございました。
エンピロさんもありがとうございます。
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Unknown (omotann)
2008-11-01 08:10:55
Mさん
「ご両親のもとで…」でしたか。
存分に甘え親孝行をして頂きたいと念じております。
自分の勝手な思い込みで大変失礼しました。

肉親や親友との永久の別れに際し、わが手足をもがれ胸にぽっかり穴の空いたような経験は何度かしてきました。

因みに1967年にアメリカの社会学者ホームズと内科医レイによって作られたストレッサー測定結果(ストレスを数値化したもの)によると、1位から42位までにランク付けされています。
少し長くなりますが、引用してご紹介します。

1 配偶者の死-100
2 離婚-73
3 夫婦別居生活-65
4 拘留-63
5 親族の死-63
6 個人のけがや病気-53
7 結婚-50
8 解雇・失業-47
9 夫婦の和解・調停-45
10 退職-45
11 家族の健康上の大きな変化-44
12 妊娠-40
13 性的障害-39
14 新たな家族構成員の増加-39
15 仕事の再調整-39
16 経済状態の大きな変化-38
17 親友の死-37



38 睡眠習慣の変化-16
39 団らんする家族の数の変化-15
40 食習慣の変化-15
41 休暇-13
42 仔細な遺法行為-11
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