てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

瀬戸内海にさんまの群れ?!

2008-01-29 15:56:17 | 気象・気候
 昼のNHKニュースで「瀬戸内海にさんまの群れ」と報じられており、一瞬わが耳を疑った。

 『瀬戸内海で大型のさんまが群れをなしているのが見つかるなど、これまでには見られなかった現象が相次いでいることがわかり、県などでは地球の温暖化が影響しているのではないかとみて観測を続けることにしています。
 広島市にある「水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所」によりますと、岡山県から広島県にかけての瀬戸内海で、去年6月ごろ30センチを超える大型のさんまが群れをなしているのが確認されたということです。
 さんまが瀬戸内海にあらわれるのは極めて珍しいということで、県などでは海水温の上昇で黒潮の流れに変化が起きたことが原因ではないかとみています。
 また県内では、あさりの水揚げ量がピークだった昭和40年のおよそ300分の1にまで落ち込んでいて県などでは海水温の上昇で本来は熱帯に生息する種類のエイが瀬戸内海で増え、アサリをエサとして食べているからではないかとみています。
 県などでは地球規模の温暖化によって海水温が上がり瀬戸内海の生態系に影響を与えている可能性もあるとみて、引き続き観測を続けることにしています』(2008年1月29日NHK岡山放送局)

 またこれに関してネット検索すると28日付中国新聞では『瀬戸内海の中・西部で、本来は暖かい海や深海にすむ魚の「初確認」が相次いでいる。昨年の1年間に、中国地方の主な研究機関による確認例だけで5種をみた。閉鎖性の強い瀬戸内海の暖水化や外洋化が要因に挙がっている。
 外海の深部にいるオキトラギス(山口県上関町沖)▽有毒魚のサツマカサゴ(同)▽親サンマの群れ(広島湾など)▽深海魚のテンガイハタ(山口県周防大島町沖)▽熱帯域に分布するオキハギ(同)―の5種。漁業者などが捕獲して広島、山口両県の研究所や水族館に届け出た。
 年間平均水温は、2002年までの30年間で約1度上がっている。魚は0.03―0.05度のわずかな温度でも感知し、「1度」の変化は生死にかかわることもあるという』と報じている。

 「瀬戸内海でサンマ」の真因が必ずしも暖水化だけではなく、あるいは偶発的な異変かもしれないので関係機関による調査結果が待たれるところ。
 いずれにしても、21世紀人類にとって最大の難題といわれる「地球温暖化」は、いろんな場面で深刻な異変をもたらしているようだ。
 地球規模の温暖化が問われる昨今だが、皮肉にも今冬だけは例外のようだ。小欄「2008/1/21 暦どおり初雪」に続いて、ここのところの厳しい寒波に伴い、岡山県南で昨夜も積雪をみた。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mari)
2008-01-29 17:11:26
今日も積もりましたね~。
どうしたことでしょう?今年は。

サンマの群れの話、去年リアルタイムで耳にしましたよ。
私も一瞬我が耳を疑いました。
人間がのほほんとしている間にも、自然界は刻一刻と変化しているように思います。
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Unknown (エンピロ)
2008-01-29 18:47:10
地球温暖化は世界的な問題ですが、個人個人の認識と緊迫感がまだ浅いですよね(汗)この記事を見れば、急激な変化が迫ってきている感じがします。これはまさしく異常現象ですね。海水の温度が1度上がると魚は生死にかかわるとは穏やかでないですね。
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Unknown (omotann)
2008-01-29 19:10:36
mariさん
やはりその道のプロ、リアルタイムでお耳にされていましたか。
地球温暖化対策は待った無しの状況ですね。
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Unknown (omotann)
2008-01-29 19:12:06
エンピロさん
「急ぐこと・できること」から即刻取り組まなければなりません。
mariさんのお言葉を借りれば、「のほほんとしている」場合ではありません。一刻の猶予もならないと思います。
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