
南国の日差しを浴びてたわわに実る温州みかん
今年も愛媛県宇和島の亀ちゃんから、みかんがどっさり届いた。亀ちゃんは長男の大学時代の学友で、帰郷して家業のみかん園を継いでいる。
倅の結婚式にも出席して貰うほどの間柄で、学窓を離れてからも家族ぐるみの付き合いをしており、倅が彼に頼んでシーズン中に何度もみかんを送ってくれる。
“みかん王国”愛媛でも、屈指のみかん生産地が宇和島市吉田町。みかんの代表「温州みかん」は栽培方法や収穫時期によって、味も名前も様々に変化する。
10月は「極早生みかん」で、小玉ながら薄皮で、とても瑞々しく爽やかな酸味。果肉が柔らかく、食感も良いみかんだ。
11月になると「早生みかん」で、極早生よりさらにコクと甘みが出て、程よい酸味を残している。甘ったるいだけじゃない、本物のみかんらしい味。
12月になると「南柑20号」で、愛媛の南地域に最も適した品種。栽培が始まって70年、愛媛みかんの定番だそうだ。甘さはもちろん、独特のコクと風味でファンが多いブランドみかんである。わが家では、この頃のみかんを冷凍保存し、翌年の夏に食べるのだが、孫たちには大好評だ。
温州みかんに多く含まれる「ベータクリプトキサンテン」発ガン抑制作用は、ベータカロチンの5倍も強く、マウス実験でも、皮膚ガンを抑えることが確認されている。
わが家は全員みかんが大好きで、食後のデザートには欠かせない。手が黄色くなるほど食べる。これでガン予防効果が期待できるなら一挙両得だ。

小玉ながら瑞々しく濃厚な味の亀ちゃんみかん