不可抗力

　午後4時45分ごろ国道2号線を走行中に追突事故を起こした。二車線の外側を東進中の私の目前に、内側車線の車の陰から飛び出す車を発見、急ブレーキをかけたが間に合わず、相手の左後輪前後に私の右バンパーがぶつかる。相手の車には3人同乗していたが、幸いにも双方ともに怪我はなく、しかも軽微な物損事故ですんだ。

　最寄の警察署へ同行し事故の届出をする。自賠責、車検証、免許証のコピーをとり、調書に住所、生年月日、電話番号を書き込み、損傷部分を写真に撮るだけで終わり。
「保険申請などで要る時は事故証明を出します」そして相手方に一言「飛び出す時は、よう気をつけにゃいけんよ」

　しかし今日の事故はまったくの不可抗力で、防ぎようがない。私はとっさに急ブレーキを踏んだが、信号手前でスピードダウンし、後続車両がなかったため大事に至らなかったのは不幸中の幸い。常に誰しも危険と隣り合わせで、災いには何時遭遇するか分からぬものだと思い知らされた。