自民党新三役に大島理森氏(幹事長)、石破茂氏(政調会長)、田野瀬良
太郎氏(総務会長)が決まった。論客を自認する石破氏は「討論で自民党の言
っていることが国民に正しいと思ってもらわなければ意味がない。ディベートに
勝てる力を身に付けていかなければならない」と述べ鳩山政権との政策論争に
意欲を示した。田野瀬良太郎氏も「政権奪還に向け、党内を取りまとめるた
め、全身全霊で取り組む」と決意を語った。 大島氏は10月25日投開票の参院
神奈川、静岡両補欠選挙で公明党に推薦を含め支援を要請する考えを表明、
「早急に(公明党側と)話し合いをして、協力を願えるよう努力したい」と述べ
た。・・・決意の程は、伝わってくるが、国民は、もう、醒めた眼でしか今の自民
党を観ていない。石破氏は、これからもマスコミやテレビ出演等で例のポーカ
ーフェースで得々と論客ぶりを語っても神通力は、もう、効かない。過去のもの
だ。・・・自民党の全盛期・最盛期は、とっくに過ぎ去った。公明党頼みの他力本
願では、どうしようもない。秋風が肌に冷たく当たり悲壮感が漂うだけだ。・・・
“解党的出直し”が自民党再生の唯一の道である。そう自覚して取り組む覚悟
が成否を制する。新 党三役にその自覚が有るか無いかで結果は違ってくる。
日本に二大政党制が根付くのも今後の自民党の実力に左右される。そういう
意味では是非、頑張ってもらいたい。長・短期スパンで交互に政権を担当する
事が日本の民主主義の成熟度を測るモノサシになる。その面で期待したい。