産業界も負の案件と捉えず日本の科学・技術力に万全の信頼を置き前向
きに乗り切る気概を示してほしい。環境分野では世界に冠たる日本の技術力
である。世界に先駆けて高々に宣言する事は、これからの世界のリーダーとし
ての日本の役目と責務である。先進国として世界に貢献する日本の使命は今
後も益々、大きくなり世界の期待も大きい。それ相応の責務と貢献は当然であ
る。国益上からも資源小国の日本、海外の資源に依存、依拠する貿易立国と
しての日本の末長い未来を考えれば長期スパンで産業界も前向きに全力で環
境保全、温室効果ガスの25%削減に取り組むべきである。科学技術の開発
に全力で取り組み、この際、過去の蓄積された科学遺産とノウハウの集大成で
成果を挙げるべきである。それが日本の産業界に課された使命だと自覚して
ほしい。負の案件として捉えず、寧ろ、科学技術開発の良い機会を与えてくれ
たと前向きに捉えるべきである。米国も中国も自国の科学技術を総動員して掛
け替えのない地球の未来に思いを馳せ未来志向で20~30%の削減に取り組
むべきである。一国の国益上の問題では無くなった。この地球上の未来存続
の為に思考をチェンジし“地球益”に思いを致す事である。核拡散条約も同じ土
俵のある人類存続の問題である。今回の温室効果ガスの25%削減と言い“鳩
山イニシャチブ”も英断だと寧ろ、称賛すべきである。蜜月(100日)も経たな
いうちから報道の自由を盾に小言を言う形振り構わずの批判は戴けない。帰
国後の鳩山連立政権の動向・言動に注目したい。同時に温かく見守る必要を
痛感する。・・・ある大新聞は社説で国内の合意も得ていないで世界に宣言する
事は、否、と疑問を呈している。政権発足10日足らずで世界の日程に組みこ
まれ、慌ただしく短期間に演説の草稿を準備する事は至難の業である。この機
会を逃すと世界から断絶しかねない非常時であったはずだ。・・・国益上、各国
が数値目標を掲げて競い合う案件ではない。地球の未来存続の問題だと捉え
るべきである。そこから自ずと解答は出て来る。大人の思考だ。・・・翻って、温
かく見守るのが歴史ある横綱新聞の執るべきスタンスであったはずだ。寧ろ、
一国民として苦言を呈したい。
※付記:「国内的な合意ができていない中、内閣発足直後にこれほど重要な国
際公約を一方的に宣言する必要があったのか、疑問である」。「最も懸念さ
れるのは、この数値が独り歩きすることだ」云々と社説で報じている。・・・