事件の内容が日々報じられる度に考えさせられる事は特捜部のみが知り
得る捜査の詳細が何故、外部に漏れるのか、奇異に感じる。リーク(意図的
に)しているとしか思えない。大義名分は三権分立の堅持、民主主義国家の在
るべき姿の顕現だと当局は言いたいのだろう。しかし元司法・検察関係の方
で、弁護士でもある大学教授は、あるテレビ局のコメンテーターとして、衆院選
真近かのこの期に逮捕とは、よっぽどの確証がないと出来ない、それにしても
何故?と疑問は禁じえない、衆院選後でも十分、逮捕、起訴、立件等々は腰を
落ち着けて出来きたはずだ、不可解でならない、とコメントしている。 一般国
民も素朴な疑問としてそう思っている。これ程、世間を騒がしている事件に捜査
究明のみに奔走している事態は 政治とカネ という懸案事項だけに分からない
でもないが、もう、そろそろ国民に向かって分かりやすく説明責任を果たすべき
ではないのか、そうでもしないと、やっぱり、そうだったのか、と疑惑の眼が向
けられるばかりである。検察当局も東京地検も現内閣の法務省の管轄下にあ
るのだから尚更、疑惑の眼が向けられない様にすべきである。大方の国民は
何らかの意図的裏ワザでも有るのでは、と感じている。真の狙いは何なの
か?・・・“政権交代を絶対、阻止する”、という大命題一点に収斂されるので
は、と疑いの眼を向けている。案外、それが真相かもしれない。・・・そう思われ
ない様にするには、やはり、法治国家であるから国民に堂々と事の成り行きを
詳細に分かりやすく説明し、その責任を果たすべきである。件のコメンテーター
氏も同様な事を述べていた。明日は小沢代表の公設第一秘書の拘置期限が
切れる日である。起訴となって、小沢氏は進退をどうするのか、与野党を始め
国民も固唾をのんで観ている。東京地検の正義ある公明正大な結論を期待す
る。