日本は民主国家で三権分立のお国柄である。大義名分は立っても真に機
能しているのか、となると疑問とせざるを得ない。日常茶飯事には問題なく機能
し国民の日常生活には支障をきたしていない。ところが今回の様な政治献金
疑惑が生じると国家権力の行使が問題となる。捜査する側の検察庁・東京地
検と言えども現政権下の法務省の管轄下にあるからである。何らかの意図で
怪うい捜査となる可能性がある。三権分立を標榜する建前論が罷り通り現政
権の弁明としては 国策捜査 など絶対、有り得ないと強調する。それはそうだ
ろう。日本は民主国家だから、そう言明するのは当然である。・・・ところが真相
はどうだろうか、となると疑問とせざるを得ない。過去にも政権中枢の 国策捜
査 を疑わせる事件が発生し闇に葬られた事例がある。建前としての三権分立
が真に機能しているかどうか大いに疑わしめる事例が数多、有った。歴史が証
明するところである。余すところ6か月と言う衆院選が予定されている最中に、
しかも世論が示す通り政権交代が射程内にある時に、忽然(意図的に?国策
捜査?紛いに)と小沢献金疑惑を大々的に開始・報道(リークの疑い有り、との
風聞)し、世間を騒然とさせた。正に青天の霹靂である。疑惑は疑惑を呼び、
――『何故、この期(機)に、小沢代表の秘書をターゲットに予告なしの“逮捕”
に踏み切ったのか、“衆院選後”でも腰を落ち着けて捜査できたはずだ、と言う
のが識者、専門家の認識である。小沢総理が100%の確率で誕生するであろ
うとする矢先に、何故?・・・という疑問が湧くのは当然である。そこに“政治的
意図”を感じるのは至極、当然の国民感情である。疑問としないの方が、寧ろ、
おかしい。』―― 。700万円の時効が今月末に控えているから、とか、去年、
1年掛かりの西松建設の捜査の際、小沢代表の政治献金額が、余りにも大き
いから、とかの“時効”と“献金額の多寡”で捜査、逮捕、という弁明?弁解では
説明責任にはならない。連日連夜、小沢氏の献金疑惑報道をトップ・ニュース
にすると世論も小沢悪として傾斜していく。現政権(検察庁や東京地検は法務
省の管轄下に在る)は、そこを狙っていたかも知れない、と妙に勘ぐられても致
し方がない。法の公正さを証明する為に自民党の二階氏疑惑も取り上げては
いるが、小沢氏に比べて政治的・政権交代的には比肩すべき類のものではな
い。妙に勘ぐれば糊塗しているに過ぎない。一般的国民感情として今回の小沢
献金疑惑は、政権交代を阻止したい狙いがある、と素直に受け取る方が、極
自然の感情であり認識である。