世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

小泉政権5カ年の総括 その光と影

2006年04月27日 | Weblog
言葉尻を掴まれず淡々と己の政策信条を語る常識人の歴代総理と、一風変わった変人の庶民的親しみを感じさせる首相。それが小泉首相の外観・外面的人間像!?だ。そのイメージのまま八方破れの政治姿勢が国民に受けた。政界のタブーを破り55年体制で構築してきた伝統風土の日本の政界をガラリと変えた。国民は閉塞感漂う辟易した世相にサムシングを期待した。乖離した選良と民衆の心理の溝を巧みに埋め、そして掴み、吾がものとした。分りやすさの「ワンフレーズ」で世相の核心を衝いたキャッチコピーの連発・援用で大衆の心を掴んだ。天晴れという他はない天才的技量である。対抗馬は悉く沈没させられた。日本憲政史上に残る例の「衆院解散総選挙」の圧勝での証明だ。・・・5ヵ年の長期政権は故佐藤栄作首相、吉田 茂首相に次いで歴代3位である。その間、為した政策の光と影はマスメディア等が評価・論評しているので割愛し小生の個人的偏見と独断で心情的に述べてみたい。・・・一番の功績は<政治の世界をやさしく、分りやすくした事>。・・・長々とした深遠な?且つ難解な政治用語を使わずに<単刀直入>に歯切れよく、しかもブレずに<断定的>に言い切り訴えた事。政策は多くて<3~4点>に留め必ず実現してみせる、と言い切り訴えた事だ。国民は、何か分らず仄かにサムシングを期待した。何かやってくれそうだ、と仄かに期待した。世代を超えた年代層からも無党派層からも当世風の先端流行の如く歓迎された。実績を振り返ってみよう。・・・5年前の経済成長率<-0.8%>から05年には<2.7%>に回復した。不良債権比率は目標の<4%>を達成し現在は<2%>に減ってきた。失業率<5.5%>から<4.1%>に下がった。その他、多々。小泉語録も「官から民へ」。「郵政民営化」。「改革なくして成長なし」。「自民党を打っ壊す」。「構造改革」。「三位一体」。・・・etc。光と影は表裏一体の面もあるが必然として露呈・露出した負の面もある。「格差拡大」。「都市と地方の格差拡大」。「二極化」。「富裕層と貧困層」。社会保障、医療改革、年金改革、憲法改正及び国民投票法、教育基本法改正、外交問題(日米同盟偏重、日中、日韓、北の拉致問題・・・)等々・・・と山積する懸案事項は「ポスト小泉」に継承されていく。その成り行きと方向を見据えて行きたい。・・・