世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

史跡名所の樹齢470年の”さわふじ”は沖縄史の生き証人

2004年10月14日 | Weblog
大老木、さわふじ<方言名サガリバナ=ジンカキ>は内間御殿<うちまうどぅん>の境内に在り沖縄戦を潜り抜け歴史の生き証人として今に君臨している。観光名所でない、ひっそりとした西原町の内間御殿<うちまうどぅん>には誰いう事なく聞きつけた県内外の観光客が物珍しさに訪れる人々で静かなブームを呼んでいる。歴史に耐えた、やさしい風情のさわふじ=サガリバナ。470年の沖縄の過酷な歴史を観続け、去る大戦の今は亡き無名の戦士や庶民の鎮魂に万世を代表して哀悼を捧げている。訪れる民には微笑さえ浮かべ、あくまでも、やさしく持てなしているかの様に座している。周囲は福木の大木群に囲まれ悠久の歴史を刻んで大老木としての風格を誇示する。毎年7月初旬になると深夜から明け方にかけて芳醇で神秘的な優雅な香りを漂わせ人々を酔いしらせる。内間御殿<うちまうどぅん>の歴史は500年余の昔に遡る。時は15世紀初頭、尚巴志王<しょうはっしおう>が三山統一を果たし琉球王国が成立する。第一尚氏王統である。一代 尚思紹(尚巴志王の父)二代 尚巴志、三代 尚忠、四代 尚思達、五代 尚金福、六代 尚泰久、七代 尚徳の七代64年の琉球大交易時代の基礎を築く。そして第二尚氏王統の尚円王の時代へと引き継がれていく。尚円王の幼名は金丸と称し後に尚円となり第二尚王統の始祖となる。1470年の時である。19代410年の長期の政権を確立し文字通り琉球王国の黄金時代を築く。内間御殿<うちまうどぅん>は、かの尚円王の隠れ家、隠遁の地としても知られている。その境内に、さわふじは堂々と鎮座しているのである。・・・

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