秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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京都市が「バス1日乗車券」を廃止へ

2023-02-24 04:42:58 | 日記

 京都市は全国有数の観光地である。東京-名古屋-大阪のいわゆる「ゴールデンルート」に位置し、観光名所が数多く存在する。同市のターミナル駅である京都駅には新幹線が全列車停車する。大阪(伊丹)空港や関西国際空港も遠くはないので、訪日外国人客(インバウンド)も行き来しやすい。

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、同市でも観光客は大きく落ち込んだ。しかし、昨年10月以降、政府の観光支援事業「全国旅行支援」や入国規制の大幅な緩和により、同市でも観光客が激増している。コロナ渦直前と比べ、9割程度に回復しているといっていいだろう。

 

 同市内では数多くのバス路線があり、本数も多い。観光客が増加すれば、バス利用者も増加する。ただ、あまりに観光客が多くなった場合、通常の利用客が利用しにくくなり、バスに乗り切れないこともある。いわゆる「観光公害」であり、改善が必要である。

 

 同市ではバス路線において、均一区間である230円の区間だけを利用できる「バス1日乗車券」を発売しているが、2024年3月末日で廃止するという。ただ、「バス・地下鉄1日乗車券」が1,100円で発売されているので、市ではそちらの利用を呼び掛けている。つまり料金は上がるものの、代替できる乗車券があることとなる。

 

 バスの混雑を緩和するには、一定の値上げとなる対策もやむを得ない。地下鉄の利用を促進させつつ、バスの混雑を緩和させる狙いがある。利用者が多いのであれば、バスの本数を増加させることも必要である。絶対数が多い場合、さばくには数を増やすことも有効である。

 

 同市は観光都市として、全国、世界に通用する都市である。古都であり、数多くの観光名所がある。また同市は人口145万人程度であり、大手企業も数多く立地している。古くからの伝統工芸や産業も今日まで受け継がれている。このようなことから、観光客のリピーターが多く、観光都市としてカネを稼ぐことに成功している事例である。