秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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訪日外国人客の消費、年間4兆円減

2020-10-15 04:28:39 | 日記
 新型コロナウイルス感染症の流行により、世界経済は大きな打撃を受けている。国内でも4月から6月までの4半期のGDP(国内総生産)が28%減(年率換算)と急激な減少となっている。

 近年、国内への訪日外国人客(インバウンド)は急激に増加し、2019年で3,100万人ほどであった。しかし、今年に入り、新型コロナの影響をまともに受け、訪日客は激減してしまい、現在ではほぼゼロの状態が続いている。間もなく、一部緩和されるものの、極めて限定的であり、本格的な復活にはほど遠いのが現状である。

 訪日客の国内消費額は19年で年間4兆円ほどであり、国内の旅行消費額は28兆円ほどである。訪日客の旅行消費額は国内消費額の15%を占めていて、決して小さくはない。訪日客に大きく頼っていた事業者ほど、新型コロナの影響を大きく受けていることとなる。

 観光業はすそ野の広い産業であり、交通、宿泊、飲食、製造、販売など多岐に渡る。年間の来客が安定していれば、安定した雇用へもつながり、企業経営としても適当である。顧客の対象となる人は国内だけではなく、世界を対象とすることとなるので、努力次第ではカネを稼ぐことが可能である。

 現在、訪日客の消費は期待できない。国内客の消費で事業は稼ぐ方法を見い出すことが大切だ。国内では人口減少や少子高齢化により、市場規模は縮小傾向ではあるものの、魅力あるサービスやモノを提供することで、客足は戻る可能性が高い。国内の人が国外へほとんど出国しないことは国内に留まることとなるので、国内旅行へと誘客しやすい環境にある。

 新型コロナの影響により、観光業には逆風が吹くものの、感染症対策をしっかりすることで、旅行者を増加させ、国内旅行消費額を増やす力が必要だ。