新型コロナ 4カ国から訪日客ツアー、来月再開向け実証実験 米・豪など
2022年5月18日 (水)配信毎日新聞社
国土交通省は17日、訪日外国人観光客の受け入れ再開に向け、5月中に米国など4カ国の少人数の団体ツアーで実証実験を実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染防止対策などを検証し、6月にも訪日客の本格的な受け入れ再開に踏み切る方針だ。
対象は米国、オーストラリア、タイ、シンガポールの4カ国。行動が管理できるようパッケージツアー形式で実施し、旅行会社の添乗員が同行する。参加に際してはワクチン3回接種といった条件を設けるほか、訪問先は同意が得られた都道府県に限定する。ツアーの具体的な内容や人数などは今後詰める。
感染防止対策や陽性者の発生といった緊急時の対応などを検証し、旅行会社や宿泊事業者向けのガイドラインとしてまとめる予定だ。斉藤鉄夫国交相は17日の閣議後記者会見で、「観光を含む国際的な人の往来は我が国の経済活動や地域活性化に極めて重要」と話した。
政府は、オミクロン株の感染拡大を受けて2021年11月末に外国人の新規入国を原則禁止した。だが、経済界などから「規制が厳しすぎる」と批判が出たこともあり、感染状況を見ながら緩和する方向に転換。3月には観光以外の入国を解禁し、1日の入国者数の上限を3500人から5000人に引き上げ、4月には1万人に拡大した。岸田文雄首相は規制を「他の主要7カ国(G7)並み」に緩和するとしており、6月中に上限を2万人に引き上げ、観光客受け入れを再開する方針だ。【井川諒太郎】
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