大阪・ミナミのクリニック、予約殺到で休日返上…4割の陽性判明
2021年5月6日 (木)配信読売新聞
大阪府では、新型コロナの重症患者らが入院している病院以外にも、例年は休診している診療所などが、大型連休返上で発熱患者らの対応にあたった。
大阪・ミナミの繁華街にある「小畠クリニック」では4月29日以降、6日間で計56人が受診し、4割にあたる23人の陽性が判明した。大半が10歳代後半~30歳代だった。
医師は小畠昭重院長(62)だけ。連休中、周辺では休んでいる診療所が多く、予約の電話はひっきりなしにかかってきた。「片っ端から病院に電話し、やっとつながった」と話す人もいた。午前中に予約の枠が全て埋まり、診察を断らざるを得なかった日もあった。
昨年4月に発熱外来を設置。一般の患者と時間帯や場所を分けて診察してきたが、今年1月に約200人だった発熱外来の受診者は、4月には約420人に急増した。
このため、最近は一般の患者の診察の合間にも、発熱外来の患者を診るようになった。病床不足で入院できない高齢患者の自宅を訪問し、点滴などもしているという。
小畠院長は「感染者が減らなければ、今後もどんどん往診が必要になり、コロナ以外の患者への影響が深刻になる」と危機感を口にした。
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