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閉塞性肺疾患 「知っている」25% 啓発団体呼び掛け

2017年01月05日 16時24分58秒 | 行政
閉塞性肺疾患 「知っている」25% 啓発団体呼び掛け
2017年1月4日 (水)配信毎日新聞社

 長期の喫煙などにより肺に慢性的な炎症ができる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の認知度が下がり続けている。禁煙で予防でき、認知度を上げれば発症者を減らせるとして、厚生労働省は2012年に認知度80%を目標に掲げ対策に乗り出したが、16年12月時点での認知度は25・0%と3年連続で低下した。啓発団体は早急な対応を呼び掛けている。
 COPDの知識の普及に取り組む、世界的ネットワークの日本法人、一般社団法人「GOLD日本委員会」(代表理事・長瀬隆英東京大教授)が毎年12月にインターネットで男女1万人を対象に調査を実施。COPDについて「どんな病気かよく知っている」か「名前は聞いたことがある」と回答した人の割合を合計して認知度としている。
 認知度は11年に25・2%だったが、厚労省が12年に国民的な健康作り運動「健康日本21(第2次)」で、がん、循環器疾患、糖尿病に次ぐ第4の生活習慣病に位置づけ、啓発に取り組んだことなどから13年には30・5%まで向上した。しかし、その後は年々低下し、16年は「どんな病気か知っている」とした人は9・0%、「名前は聞いた」人は16・0%の計25・0%にとどまった。健康日本21は、22年までに80%に向上させることを目標にしているが遠く及ばない。
 COPDはせきやたん、息切れなどが主な症状だが、徐々に呼吸障害が進行し重症化する。人口動態統計によると、15年に1万5749人が死亡しており日本人の死亡原因の第10位になっている。原因の約9割は長期の喫煙で、喫煙者の約2割が発症するとされる。禁煙で予防でき、薬物による治療も可能だ。
 同委員会は「重症化すると日常生活にも著しい障害を及ぼすため、早期に発見して治療を始めることが重要だ」と訴えている。【山田泰蔵】

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