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世界の失業、340万人増 17年、働く貧困層も深刻

2017年01月15日 19時41分00秒 | 
世界の失業、340万人増 17年、働く貧困層も深刻
2017年1月13日 (金)配信共同通信社

 【ジュネーブ共同】国際労働機関(ILO)は12日、中国、ブラジルなどの新興国で景気減速により失業が増加傾向にあり、2017年には世界全体で失業者が約340万人増加すると予測した報告書を公表した。
 報告書は、途上国を中心に「(非正規雇用など)不安定な雇用形態が常態化しつつある」と指摘、ワーキングプア(働く貧困層)の問題も深刻化しているとした。
 16年の世界の失業者数は推計1億9770万人で失業率は5・7%。17年の雇用は先進国で回復基調にあるものの新興国では悪化、失業者数は2億110万人に達し、失業率も5・8%と予想した。
 また、新興国や途上国では、社会保障が十分に受けられない不安定な雇用形態が広がり、「新興国では労働者の2人に1人、途上国では5人のうち4人がそうした雇用形態とみられる」とした。
 ワーキングプアについては減少傾向にあるがペースは遅く、南アジアでは労働者の約半数、アフリカのサハラ砂漠以南では約3分の2が1日3・1ドル(約360円)未満の購買力で生活する状況に置かれているとした。

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