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接点、動機は、見えぬ全容 拉致主導役自殺も影響

2018年07月10日 00時46分04秒 | 事故事件訴訟
接点、動機は、見えぬ全容 拉致主導役自殺も影響
2018年7月9日 (月)配信共同通信社

 静岡県藤枝市の山中で浜松市の看護師内山茉由子(うちやま・まゆこ)さん(29)の遺体が見つかってから9日で1カ月となる。浜松東署捜査本部のこれまでの捜査で、3人の男が内山さんの連れ去りに関わったことが分かっているが、内山さんとの接点や動機は不明のまま。拉致主導役の男が自殺したことも捜査に大きな影響を及ぼすのは必至で、全容解明には時間がかかりそうだ。
 「ただでさえ分かりにくい事件が、さらに分からなくなった」。遺体発見の9日後、ある捜査幹部は頭を抱えた。拉致の主導役として浮上し、逮捕監禁容疑で逮捕状を取っていた芥川豊史(あくたがわ・とよふみ)容疑者(39)=新潟県長岡市出身=が新潟市内で自殺したとの情報が新潟県警から寄せられたからだ。
 内山さんが拉致されたのは5月26日午後6時20分ごろ。利用していた浜松市中区のフィットネスクラブを出て、駐車場に止めた自分の乗用車に乗ろうとした際、伊藤基樹(いとう・もとき)被告(28)=営利目的略取などの罪で起訴=と鈴木充(すずき・みつる)被告(42)=同=に車ごと連れ去られた。芥川容疑者も直後に近くで車に乗り込んだという。
 車は28日、三重県桑名市で見つかり、内山さんは6月9日、藤枝市の山中で遺体で発見された。
 なぜ内山さんが狙われたのか。男3人は互いに面識がなく、拉致2日前に芥川容疑者が掲示板サイトに書き込んだとみられる「サクッと稼ぎましょう!」とのタイトルの投稿を通じ知り合ったという。拉致当日、3人はJR浜松駅で合流。クラブの退出時間を把握していた可能性もあるが、接点は確認されていない。
 駐車場は、クラブと同じ建物に入るパチンコ店の客も利用するため、人や車の出入りが多く、防犯カメラも至る所に設置されていた。まだ空は明るく、なぜここから連れ去ったのか謎だ。
 両被告は「(芥川容疑者に)金で頼まれて連れ去りを指示された」と供述し報酬目的だったとみられるが、芥川容疑者の動機は不明。遺棄や死亡経緯の捜査も難航が予想される。「キーマンの死で、他に関与した人物がいるのかの捜査も難しくなった」と捜査幹部。
 「患者さんの悩みを聞き、助けになりたい」。一般企業に就職後に勉強し直して看護師になった内山さんは、患者からも慕われていた。「内山さんと遺族のためにも全てを明らかにしなければならない」と捜査幹部は力を込めた。

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