日々

穏やかな日々を

オミクロン、感染力弱い? 細胞レベルで、京大

2022年05月31日 21時39分13秒 | 大学

オミクロン、感染力弱い? 細胞レベルで、京大

 2022年5月31日 (火)配信共同通信社
 

 京都大や山口大、宮崎大などのチームは、人の気管支の細胞から「ミニ気管支」を作製し、新型コロナウイルスを感染させる実験をしたところ、オミクロン株が他の変異株に比べてウイルスを複製する能力が低く、感染力が弱いとの結果が出たと30日、英科学誌に発表した。

 オミクロン株はこれまで感染力が強いと考えられており、今回は逆の結果となった。チームによると、実験は気管支の細胞レベルで実施しているが、実際の人から人への感染では他にも複数の要因が関与しているとみられ、今回の結果だけで同株の感染力について結論を出すことはできないという。

 チームは市販されている気管支の細胞に試薬などを加えてミニ気管支を作製。直径約0・2ミリで、内部に空気が通る空洞があり、人の気管支と同様に複数の種類の細胞で構成されていた。アルファ株やデルタ株など8種類のウイルスに感染させて3日間観察。オミクロン株は他の変異株に比べてウイルスを複製する能力が低く、感染力が弱いことが確認された。

 さらに男女5人ずつの細胞から作ったミニ気管支で比べたところ、男性の方がウイルス量が増えやすく、感染しやすい傾向が確認された。抗ウイルス薬「レムデシビル」などを作用させると、ウイルス量が減少することも確認した。

 チームの高山和雄(たかやま・かずお)京大講師(幹細胞学)は「今後の薬や治療法の開発に生かしていきたい」と話した。

 注)英科学誌はコミュニケーションズバイオロジー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モデルナ製3750人分を廃... | トップ | 悲願の国産、実用へ大詰め ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大学」カテゴリの最新記事