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白血病、酵素の異常関与 阪大、新規治療薬開発に道

2019年03月13日 22時54分24秒 | 大学
白血病、酵素の異常関与 阪大、新規治療薬開発に道
2019年3月13日 (水)配信共同通信社

 がん化した血液細胞が異常増殖する急性骨髄性白血病の発症には、血液細胞などにある酵素の異常が関与していることがマウスを使った実験で分かったと、大阪大微生物病研究所の高倉伸幸(たかくら・のぶゆき)教授(幹細胞医学)らのチームが12日、発表した。新たな治療薬や再発抑制薬の開発につながる可能性があるという。
 白血病には、リンパ性などの種類もあり、細胞増殖の速さから大きく慢性と急性に分けられるが、一般的に発熱や貧血、倦怠(けんたい)感、出血しやすいなどの症状が出る。チームによると、年々増加傾向で、特に若年層で発生頻度が高い。最近では競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手が診断されたと公表した。
 今回の研究では、マウスの血液細胞で、レグネース1という酵素ができないように遺伝子を操作すると、骨髄中の血液細胞が数倍~数十倍に異常増殖し、急性骨髄性白血病と似た症状を示すことを発見した。
 チームは、レグネース1には血液細胞の異常な増殖にブレーキをかける働きがあるとしており、機能しなくなると、白血病の発症につながるとみている。「レグネース1に着目した治療薬の開発が期待できる」としている。成果は英科学誌電子版に掲載された。
 注)英科学誌はネイチャーコミュニケーションズ

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