フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月9日(土) 晴れのち曇り

2023-09-10 14:49:21 | Weblog

6時半、起床。旅先では早く目が覚める。天気は回復している。

テレビを点けたらラグビーワールドカップの開幕戦、フランス対ニュージーランド戦(ライブ中継)をやっていた。もう終盤でフランスがリードしている。

フランスがそのまま逃げ切った。開催国フランスにとってはこれ以上ないスタートを切れた。会場は熱狂に包まれた。ニュージーランド(オールブラックス)が一次リーグで敗戦を喫するのは大会史上初だそうで、涙を浮かべている選手もいた。

昨日、コンビニで買っておいたスープパスタの朝食。

昨日のブログを書いてアップする。

するとほどなくしてそれを読んだミサさんから、「考えていたプランと丸かぶりです(笑)」とLINEに連絡が入った。「KIZUKIの食堂」でランチをして、「メイ・コーヒー」でお茶をするというプランだったらしい。ちなみに昨日会ったあゆみさんは句会仲間でミサさん(そして夫のキミヒロくん)はゼミの卒業生(3期生)で直接の面識はない。その二人が、浜松には食堂やカフェはたくさんある中から、私をどこへ連れて行こうかと熟慮(だと思う)した結果が一致するというのは、すごいことなのではあるまいか。よほど飲食店についての好みが似通っているのだろう。あるいは、私の好みを理解しているのだろう。

11時にホテルのロビーでキミヒロくんミサさんと待ち合わせる。チェックアウトをすませ、キャリーケースと傘はしばらく預かったもらって、ホテルを出る。

「KIZUKIの食堂」への道筋はもう覚えている(昨日、忘れ物を取り入っているので、これで三度目の訪問である)。ホテルからは6分ほど。

11時半の予約時間より少し早く着いた。店の前で写真を撮っていると、店主さんが出て来られたので、「またいつか来たいお店だと思っていましたが、こんなに早く夢が叶うとは思いませんでした」と挨拶すると、「献立は昨日とほとんど同じなのですが、よろしいのでしょうか?」と言われたので、「はい、何度でも食べたい料理です」とお答えする。

ここは以前、「三河屋」という商店だったのだが、リノベをして、屋号は受け継ぎ、「みかわや|コトバコ」という名前で、食堂・製本・野菜・本棚の複合施設として2020年にスタートした。「みかわや」創刊号(2021年1月1日発行)に載った開店時の写真(「みかわや」は現在7号まで出ている)。仕舞屋をリノベして地域の再活性化を図る試みは、全国各地で、たとえばわが街蒲田の隣町池上などでも盛んに行われているが、とても素敵なことだと思う。

店主さんから献立の説明を受ける二人。

昨日と違うのは、ごはんを五穀米にしてもらったことと、冷や汁が昨日より冷えていたこと(笑)。

美味しゅうございました。

食後のドリンクは、私は昨日は赤い実のソーダだったが、今日は完熟梅ソーダにした。

書棚の本はこの店にかかわっている方々が、自己紹介代わりに、自分のお気に入りの本を並べているもの。

「KIZUKIの食堂」店主の大村智子さん(料理家・フードディレクター)と書棚の前で。木村さんのVサインは「二度召し上がっていただきました」。私のWサインは「三度目の訪問です」(忘れ物を取りに来たのを含めて)。「KIZUKIの食堂」開店までの経緯についてお話を伺った。

大村さんの愛読書①。『もやしもん』というコミック。

大村さんの愛読書②。『BLUE GIANT』というこれもコミック。

ミサさんはお腹に手をあてているが、いま7カ月で、12月中旬に出産のご予定である。

ごちそうさまでした。また伺う日まで、どうぞお元気。

残暑だが、雲は秋っぽい。この後は駅の方に向かって歩くので、ホテルに寄ってキャリーケースと傘を受け取る

昨日と同じ「メイ・コーヒー」でも私はかまわなかったのだが、ちょっと混んでいるように見えたので(やっぱり土曜日の午後である)、他のカフェに行くことになった。

「マコリーヌ」というカフェに行く。ここは自宅でリモートで仕事をしているミサさんが、気分転換のために利用しているシェアオフィスのすぐ近くにあるカフェである。

混んではいたが、ちょうどタイミングよく4人掛けのテーブルが空いた。

私はレモンケーキアイスクリーム添えとエチオピア(深煎)、ミサさんは焼きプリンとノンカフェインのドリンク、キミヒロ君は(なかなか手て来なかったが)濃厚ナントカソース掛けアイスクリームとエチオピア(深煎)。

まだ新幹線の時間(5時17分)まで時間があるので、もう一軒、カフェを回ることにした。

あてにしていたカフェがやっていなかったので、カフェ難民になる。

通りがかった氷屋さん(本物の氷屋さんである)の店先のテーブルでかき氷を食べようかとも考えたが、やっぱり室内でドリンクを飲みたい気分だった。

キミヒロくんがときどき行くおしゃべりOKのジャズカフェに電話して、空席があることを確認して、キープしておいてもらった上で伺う。

店の名前は「トゥルネ・ラ・パージュ」。直訳すれば「ページをめくる」だが、「リフレッシュする」「新しい一日」という意味の慣用句である。

店の奥の方は本格的なオーディオコーナでジャズが流れ、スクリーンにはバスター:キートン主演の無声映画が上映されている。われわれは入口近くのおしゃべり席に座る。私はロイヤルミルクティー、ミサさんはノンカフェインのコーヒー、キミヒロ君は何か赤っぽい冷たいドリンク。

キイヒロくんは子どもが生まれたら一年間の育児休暇を取ることになっている。男性の短期間の育休はもう珍しい時代ではないが、本気の育休である。職場でも初めてのケースだそうで、相談を重ねての決断である。柔和な顔をしているが、この男、ただものではない(笑)。育休ブログを始めようかなと考えているそうで、それは楽しみだ。

二人は新幹線の改札口まで見送りに来てくださった。3ショットはキミヒロくんの自撮りで。お世話になりました。おかげで楽しい旅になりました。とくに「KIZUKIの食堂」に連日伺えたことは店主さんとも親しくなることができて、よい思い出になります。安産を願っております。

楽器の街らしく改札をくぐるとピアノが置かれた一角がある。時間があれば、「別れの曲」(ショパン)でも弾きたいところだが、先を急がなくてはならない。

ホームでひかり514号を待っているときに傘を手にしていないことに気づく。最後に行ったカフェに置いて来たようだ。店員さんがドアの外の傘立てに持って行ってくれたのだが、晴れているので、そのまま忘れて来てしまった。安価なビニール傘なので、「傘は天下の回り物」とあきらめることにしたが、傘にしてみれば、浜松に置いて行かれるとは思っていなかっただろう。「新し人生」を浜松の地で生きて行ってほしい。

発車後すぐに大きな川を渡る。天竜川だ。水がきれいなことに驚く。さようなら、浜松。

夕日を背にしてひりかりは走った。光陰矢の如し(意味は違うけど)。車内からあゆみさんや、キミヒロ君・ミサさん夫婦に改めてお礼のLINEをする。

蒲田には7時に着いた。

「おかえりなさいませ。首を長くしてお待ちしておりました」

夕食はステーキ、サラダ、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ハヤブサ消防隊』第8話(録画)を観る。やっぱり住職が一枚噛んでいたか。来週はいよいよ最終回。

デザートにミサキさんからいただいたしらすパイ(うなぎパイじゃなくて)を食べる。

テレビを観ながら、チャイの毛玉取りをする。

万歩計の数字は一万に500歩ほど届いていなかったが、近所のコンビニ行って一万台に乗せる。

風呂から出て、写真の整理と今日の日記を付ける。

1時半、就寝。

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