大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

定年退職後の生きがいとは

2018-04-06 08:23:44 | Weblog
月に一度の「ためになる話シリーズ」です。


今回は、会社を定年退職などした後の生活について色々と考えてみたいと思います。

◎定年後の「自由な時間」はどのくらい?
ある雑誌のコラムに載っていたのですが、65歳を定年として平均寿命まで生きたと仮定した場合には、「自由な時間」が男性だと6万5,650時間ぐらい、女性だと6万9,400時間ぐらいあるとのこと。
なかなかピンとこない数字かと思いますが、男性だと65歳まで働いてきた時間(22歳頃から働き始めたとして)の約76%、女性だと同様の約96%もの時間に相当する数字です。
要するに、第2の人生と呼ばれる定年後において、自由に使える時間がものすごくたくさんあるということになります。
これは有意義に使わないと本当にもったいないですよね。さあみなさんはどのように使いますか?

◎「きょうよう」と「きょういく」
この言葉、「教養」と「教育」ではありません。これもまたある雑誌に載っていた言葉なのですが、定年退職後の生活においては、「今日の用(きょうよう)」と「今日行く所(きょういく)」をまず見つけなければならない状況にある人が非常に多いということなのです。
特に男性に「きょういく」と「きょうよう」を見つけられない人がかなり多いようで、女性はわりあい「きょうよう」も「きょういく」もある人が多く、毎日を生き生きと楽しそうに過ごしている人が多く見受けられます。(とりわけ現役時代に仕事に熱く取り組んでいた男性ほどその傾向が強いようです。)
そういえばこの前、高齢の方が詠んだこんな川柳を目にしました。
「起きたけど 寝る時間まで 用はなし」
まあとりあえず、こんな風になってしまっては人生面白くないですよね。

◎名刺を介さない人間関係と「居場所」を作る
これまで仕事中心の生活だったせいで、地域社会に何の接点もなく知り合いもいないということはよく聞く話です。そういう状況ではいきなりの地域デビューは難しいですね。
また、これまでは「名刺」というものが人間関係形成の最初の段階で大きな武器となったのですが、定年退職後はその武器が通常ありません。よって、会話の糸口さえ見つけられないという状況にも陥ります。
町内会やマンションの管理組合、あるいは趣味関係の団体など、今後の居場所となるべき受け皿は周りにけっこうあるものですから、まずは名刺を介さない人間関係を定年前の段階から徐々に作り始めることが重要かと思います。
仕事をしていた時も退職後の生活においても、それぞれの共通項は「社会とつながり、人の役に立っていることで生きがいが得られる」ということではないでしょうか。
ですので、退職によって社会からまでも退出してしまうのではなく、今後は個人ベースでその生きがいを実現すべく舵を切って再構築していくことが必要ですね。
ぜひぜひ、定年後の長い自由時間を有意義に楽しく過ごして頂きたいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする