豆とオリーブ

4歳の娘と私の日々日記

『エロス』

2005-06-04 10:00:50 | 映画
『エロス』は3人の監督によるオムニパス。
2人はさておき、ウォン・カーウェイの作品はすばらしいものだった。

『ストーリーは1920年代の中国。
高級娼婦に恋をした新米仕立て屋は彼女に認められるため、腕利きの仕立て屋に成長する。そして彼女は必ず彼を指名してチャイナドレスを作らせるようになった。
美しく気高い娼婦を想いながら、他の男のために着るドレスを彼は作り続けた。
彼女が落ちぶれてしまっても…。』

2人はずっとプラトニックだった。
でもそれが一層2人の絆の固さを物語っていた。

ウォン・カーウェイは監督という枠を越えた『芸術家』だと思う。
彼はいつもいろんな形の『愛』と『美』を探求している。
今回の作品はこれまでの中で一番好き。
映像の美しさ、繊細さ、いやらしさを感じさせない上品でスマートなエロティシズム。
『深く歪んだブルー』
妖麗なイメージ。

この作品でコン・リーが着ていたビビアン・タムのチャイナドレスは溜め息のでる美しさだった。
最後まで誇り高い娼婦と仕立て屋の愛。
こんな愛もあるんだなとうらやましく、涙がとまらない作品でした。

http://www.ainokami-eros.com/intro.html

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