『北斎展』

昨日、東京都国立博物館内で行われている『北斎展』
にいってきた。
昨年から浮世絵にはまっていて、何度か美術館に足を運んでは
いたけれど、今回の北斎展ほど充実、すばらしいのはない

北斎は19歳のときに浮世絵師へ弟子入り以来、94歳までの74年間、何百
という作品を残した。
むずかしい話はさておき、とにかく作品が豊富。
アイディア満載、色彩感覚の高さ、そしてユーモアな作品から力強い作品、
透明感のあるやさしい作品、北斎のいろんな面が伺える。

偏った考え方の持ち主ではなく、1つのものをいろんな角度から見る人
だったと思う。
あと、シリーズ物が好きらしい。
富嶽三十六景を始めとし、花、魚、動物、幽霊、馬・・・。
とにかくいろんなシリーズを描いている。

北斎のおちゃめさは絵によく現れている。
人を描くにしてもただ『人』を描くのではない。
鍛冶職人が思わず自分の手を打ってしまった『イテテッ！』という
場面や、二日酔いでぐったりしている美人だっりする。

江戸の楽しさ、美しさを本当に愛していたんだと思う。
北斎は死にたくなかっただろうな～～～。
次から次へと描きたいものが浮かんできたと思うから。

北斎に会ってみたいな。
大満足の北斎展でした。