豆とオリーブ

4歳の娘と私の日々日記

『ブローックバック・マウンテン』

2007-01-20 10:21:31 | 映画
「1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。定職のないイニスとジャックは、
羊放牧の職を得て、ここでひと夏を過ごす。
移ろいやすい大自然の中で互いを助け合ううちに、彼らの心の中に深い絆が
生まれる。それが、ごく自然に男同士の許されない関係へと変化していくのに
それほど時間はかからなかった。
保守的な時代、閉鎖的な土地で、それぞれに伴侶、子供を授かりながら、20年
もの長きに渡って密かに愛を育んでいくイニスとジャック。
しかし、やがて厳しい社会の現実が2人の関係に影を落とし始める・・・。」

この映画は、まずブローックバック・マウンテンの大自然から始まる。
自然の美しさ、自然の厳しさ、そこでひと夏羊放牧を行う難しさを
うまく撮っている。
勝気で行動的なジャックに対し、無口で不器用、我慢強いイニス。
この相反する二人がなぜ20年もの長い間愛情を育めたのだろう。

1つには、生死を分ける様な境遇を体験した者同士は、恋に落ちやすく、
またその時の体験をお互いが糧にできるということ。
もう1つは、二人はいつもブロークバック・マウンテンという
美しい大自然の中で会っていた。
もちろん喧嘩もしたけれど、日常ではない美しい大自然のもとで
毎回デートを重ねられるのは、やはりうらやましいとしか言いようがない。

この映画が難しいのは、長い20年を淡々と撮っていることと、
人間の内に秘めた思いを各自が解釈しなければいけないこと。

数々の賞を受賞したことでも有名な作品だけれど、
私はちょっとイマイチだった。
ただ、身近にいる人を大切にするということ。
それはとても難しいということがよくわかる映画だった。



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