若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

『そうだ。京都、いこう』

2009-11-12 06:45:18 | マツモト写真
『忙』の字は『心を亡くす』とはよく言ったもので、朝起きるなりパソコンを立ち上げ、限界に達したら布団に突っ伏す……なんて日々は、気持ちをささくれだたせます。

私は気持ちが慌ただしい時は、何でもいいからとりあえず音楽をかけるようにしています。関心が分散されるからなのか、少し落ち着くのです(音楽のジャンルは問わないので、『この音楽でぇ?!』な、喧しい音楽でも大丈夫)。

昨日も、出掛ける時刻が迫ってるけど、それまでにココまで仕上げたいっ!と焦っていた私は、とりあえず一番上にあったCDをかけました。それは映画『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラでした。

歌を口ずさみながら、大きく息をつき、外を眺めると、雨垂れの向こうに、ばんな寺(大日様)の紅葉しかけた木々が見えました。図らずもパソコンの画面には、中学生たちの京都修学旅行のスナップ写真。しばし手と目と脳を止め、ぼやーっと音楽に耳をすませました。

すっかりリフレッシュ。明らかに私の馬力はパワーアップし、昨日は記録的な入稿数を達成したのでしたっ!

オペラが嫌いな理由

2009-11-10 01:24:38 | 日々雑多
義父は、学生時代にコントラバスを弾いていたそうです。残念ながら演奏する義父を見ることは叶いませんでしたが、そんな人なので、とても音楽(主にクラシック)が大好きでした。

そんな義父でしたが、よく「オペラは嫌いです」と言っていました。その理由は極めて明快、「いっぱい人が死ぬから」。確かに、いま私の脳裏に浮かぶオペラを考えてみても、結構な人数が死んでしまいます。同じ理由で「時代劇や大河ドラマも嫌いです」と言っていた義父。本当に潔い(時には頑固な)価値観の持ち主だったんだな、と思います。

そして、本人が認めようが認めまいが、かなり似た者親子の二代目も、先日「あの映画、面白いんだけど、不必要に人が死ぬから嫌いなんだよなー」と言っていました。


ねー、似てるでしょ。

秋だったか

2009-11-09 04:34:45 | 日々雑多
「世間一般では、いわゆる『いい季節』ということで、『どちらかへ出掛けますか?』とか尋ねるんですが、それどころじゃないですよね、きっと!」と、美容師さんに笑われました。当日電話して、「明日の結婚式撮影にこのボサボサ頭でいく訳にはいかないのです~」と泣きついて、無理矢理2人分の予約をとった迷惑な私たちの事情を温かく笑ってくれる、やさしい美容師さんです。

確かに、我が家の周辺の足利観光ポイントでも、色々な秋祭りが催され、気付けば窓から見える大銀杏も随分と色づいています。やけに寒いと思ったら、世の中もうしっかり秋だったのですねぇ。

都内で暮らしてた頃、友人に『紅葉狩り』に誘われる度、「紅葉をわざわざ見に行くのか」と不思議に思ったものでした。足利に暮らしていると、街を歩いたり、ふっと山を見上げれば、紅葉は自然と目に入ってくる存在です。そういった田舎のいいポイントに改めて気付くことが出来たのは、一度この街を離れたことにより得られたお得感です。

大銀杏の葉が散る前に、今年の仕事に目処がつくといいなぁ。いや、現実を直視しなくては……「え、明日はもうクリスマスなの?!今年ってあと何日残ってるっ?」と焦らない程度に、頑張ります。


サルカニ合戦

2009-11-06 02:06:28 | 日々雑多
今日のランチタイムの話題は、何からそうなったか「いぢめ」について。仲間外れとかは、私たちが学生だった頃からあったよね……というところから、だんだん脱線して。

二代目:浦島太郎で、亀もいぢめられてたじゃん。
若女将:そうだよね。サルカニ合戦だってそうだよね。
二代目:そうだ、そうだ。
若女将:そもそもあのカニは、どうしておむすび持っていたのかなぁ。
二代目:そこ、気にするか……。

今ネットで軽く見てみたら、かなり重い話なんですね、もともとは。

カニは美味しい柿を食べられなかった失意の中、お産した後に死亡。カニの子供たちが、臼たちに敵討ちをお願いした結果、サルは焼き栗でヤケド、ハチに刺され、馬糞に滑って、臼の下敷きになり死亡。しかも、後世には芥川龍之介の手によって、敵討ちをしたカニの子供たちが逮捕されて死刑……という小説も発表されているそうな。


……調べるんじゃなかった。「カニがおむすび握るのは、至難の業だよねー」って呑気に笑ってる方が良かった。


ここ数日、仕事が締切に間に合わない夢ばっかり見て、本当に嫌なんだけど、この話を夢に見るのも相当嫌だなぁ。

運(ウン?)気上昇中!

2009-11-03 20:45:56 | 日々雑多
都内、某企業で働いていた頃、人間関係のストレスは溜まるし、仕事のプレッシャーは募るし、残業続きで眠くて体調悪いし……と、今でも時々「あの頃はキツかった~」と思い返す頃のこと。

ある朝、「はぁぁ」とため息をつきつつ、駅から会社までの道をとぼとぼと歩いていたとき、頭の上でピチャッという音。「へ?……うそでしょ?まさか、そんなマンガみたいなことが本当に?」と手で触ると、嫌~な柔らかい感触。鳥のフンが私の頭を直撃していました。

被害妄想かもしれないけど、周囲の人々も私を避けて歩いているような気がする!と足早に会社へ向かい、一通り同僚に笑われて、「さすがはマツモトだ」みたいな失礼なことを言われ、トイレで半泣きで頭を洗った記憶があります(注:別にいぢめられてた訳ではありません)。


先日、ホテルでの撮影を終え、とぼとぼと駅前を歩いていたとき、私の進行方向から大きなカラスが飛んできました。そのカァカァという声が妙に元気がよく、「いくで~」と言われている気がして、何歩か横に移動して歩いていきました。すると、そのカラスとすれ違ったとき、私の何歩か横のアスファルト上に、ピチャッ!


あの頃に比べ、殆どストレスのない幸せな毎日を送っている私。やっぱり、あの頃より運気も上々なのかもしれません!

日本、大好き!

2009-11-01 17:17:40 | 日々雑多
先週、ロシア人のかわいいモデルさんを撮影しました。いつもの外国人モデルさん達より少しお姉さんだったこともあって(といっても22歳だけど)、タバコ休憩時には、政治の話なども飛び出し、なかなか興味深いお嬢さんでした(ロシア在住の方からプーチンさんの評判を聞くのは妙にリアルだった)。

日本に来て1ヶ月だという彼女は開口一番、「日本が大好き」と言ってくれました。でも、出てくるコトバは、「日本食は嫌い。特に魚は嫌い」、「日本の人は言ってはいけないことが色々あって、本当に難しい」、「日本の仕事はとにかく朝が早くてつらい」……。

不思議に思った私は「確か最初に、日本が好きって言ってたけど……。どこが好きなの?」と尋ねてみました。彼女の答えは、「マジメなとこ」。職業柄、色々な国を行き来する彼女ならではの感想でしたが、「日本の人の働き方を見れば、日本が豊かな国になって当然だな、と思う。それはとても素晴らしいことだと思う!」とのこと。生真面目になり過ぎる国民性をともすれば卑下してしまいがちな私たちですが、ロシアからきたお嬢さんからストレートに褒められて、悪い気はしませんでした。


「ロシア出身かぁ」と独り言のようにつぶやいた私に「もしかして…ロシア嫌い?」と言うので、「え?No!いや、この場合Yesか」とブツブツ言っていたら(未だに悩む『Don't you like』から始まる疑問形)、「そうだよね、ロシアのこと、何にも知らないよね」と言うので、「いや、知ってるよ。プルシェンコ知ってるよ。フィギュアスケートのプルシェンコ!」と慌てて答えると、「えー、まじぃ!?ウケるぅ(意訳)!」と爆笑でした。


プルシェンコって、ロシアではもしかして、微妙な立場なのか……?