この春に京ちゃんを亡くしたとき、もう長い間、彼女に会う努力をしていなかったことを後悔し、これからは会いたいと願う人にガンガン自分から攻めて(笑)、会っていくぞと決心しました。友だちなんだから、「いつか会える。」と漠然と思っていたけど、そうじゃないんだ。それぞれ別の生活にベクトルを向けてしまったら、意志を持って行動しなくちゃ、友だちには「会えないんだ」、と気付いたからです。
短大時代の友人にフラメンコのダンサーになった子がいます(私と一緒にサークルで始めたというのに、この未来の差はなんだ!?)。毎回、ライブがあると誘ってくれるのですが、なかなか予定が合わずにいて、とても久しぶりに行ってきました。ご主人の転勤で遠くに赴任してしまっているし、小さなお子さんもいるのに、自分の夢を途切れさせないために定期的に東京でライブに出演する彼女を、純粋にわたしはカッコいいなーって思います。フラメンコ特有の強く厳しい視線、サイド席に座っていた私たちのことを気遣い向き直って2回おじぎをしてくれた相変わらずの細やかな性格、京ちゃんを想って踊ったと大きな目に涙をためる優しさ、終演後に「もうちょっと、気取ったら?」と気になってしまうほど気さくな彼女に瞬時に戻るノリの良さ、師匠だという方からも褒められているのに反省の言葉ばかりを口にする真面目さ。ホント、彼女はガッツリ『いい女』になっちゃったなぁ。私も頑張んなくっちゃ!
その会場で、卒業以来の再会を果たした友人がいました。京ちゃんの葬儀席でこのライブのことを聞いてやってきたとの由。ライブ後、一緒に食事をしながら、寮時代の友だちって本当に不思議だなぁって思っていました。お互い連絡先も知らなかったし、連絡を取り合っていた友人にあまり共通項がなく、多分、京ちゃんの不幸がなかったら、二人でゴハンを食べることなど無かっただろうと想像できます。でも、私たちにはいくらでも話題がありました。長いこと音信不通だった姉妹が会っても何も違和感がないように、寮時代を一緒に過ごした仲間である私たちには、いつ会っても、いくらでも喋ることがあるんだなぁ、と可笑しくなっちゃいました(気付いたら、お店には店員さんと我々しか残っていませんでした)。なんと、お互い相撲好きという共通点も発見しちゃったし!
きっと、京ちゃん、笑って見ていただろうな。「あら。みっちゃんとオグがイタリアンを食べてるわ。」って。
とても素敵な女性
「あら、この人オグの友達?! 遠くで見ててくれてるわ♪」...
なーんて思われてるかも^ ^
いつか会える..かぁ..
そんな人ばかりかも...