若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

コラムが好きなんです

2008-10-10 11:59:45 | その他
短大の授業で、何でもいいから1冊英語の本を読み感想文を提出、という課題が出されたことがありました。私が選んだのは、ボブ・グリーン(当時はシカゴ・トリビューン紙のコラムニスト)が書いた『チーズバーガー』という本。ただ感想文というのはフィクションなら書き易いけれど、なかなかコラム(短編)では難しく、先生にも、もう少し書き易いのを選んだら?と諭された記憶があります。

朝日新聞を購読していますが、毎日大抵目を通すのは、天声人語ともうひとつ『ひと』というコーナー。有名無名関係なく、旬なひとについての短いコラムです。天声人語は「ほぉぉ、ごもっとも」と読後にぐうの音も出ないことがほとんどですが、この『ひと』というコラムは、偉業を書き連ねるというよりは、そのひとの発言や意外な考え方のエピソードなどをいくつか並べた感じで、書き手の意見が殆ど挟まれないのも読み易い理由かもしれません。

今日紹介されていたのは、F1カークルーの白幡勝広さん。自動車整備学校の先生をしていたけど、夢があきらめきれなくて100通以上の履歴書をF1チームへ送り続け、現在は英国のチームで働いているとのこと。つい先日F1シンガポールで、あるクルーが大失敗し、「責任重大なんだなぁ」とその大変さを目にしたばかりだったので、「英語には苦労していても、ボルトをどのくらいの力で締めればいいかは分かる」という彼のコトバには説得力があり、「時間が無くて、ここでおれがやらなきゃという時、わくわくする」という性格は、あの緊張感漂う現場を生きる場に選ぶ人っぽいな、と納得させられました。

新しいヒト・コトに出会うことが出来るコラムという小さな世界、私は好きなんです。


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