若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

読んだ?『1Q84』

2009-06-29 10:36:04 | 映画と本
超ベストセラー!と耳にすると、読みたい気持ち半分、読んでたまるか!な気持ち半分になります。とはいえ、結局気になって仕方ないんだ、ベストセラー本。なんちゃって反骨精神(っていうか、反骨精神への憧れ)に過ぎないから。


留学から日本に戻り、日本語に飢えていた私は、手当たり次第に本を読むようになりました。そのときに、(元々読書家だった)友人達からあきれたように言われたのは、「え?ノルウェイの森を読んでないの?」というコトバ。それは大変だ、と早速、真っ赤と真緑の表紙の本を購入しました。学生にとって、ハードカバー2冊は大変な出費。なのに、読後の思いは、「なに、これ」でした。ポカンと口を開けた状態(イメージです)で、手当たり次第に周囲の子たちに「ねぇ、ノルウェイの森、読んだ?」と聞くと、あったりまえじゃないという顔で「いいよね~」と言われるので、「私には何か欠けているのか」と、結局感想も何も口に出来ないまま、いつの間にかその本は、ウチの本棚から無くなっていました(私は読んだ本を並べておくのがとにかく好きなので、それはかなり珍しい現象)。


そして、昨日。ある偉大な音楽家のブログを読んでいたら、現在大騒ぎされている『1Q84』の流れから、『ノルウェイの森』について書いてありました。あぁ、偉大な人でも、ノルウェイの森を名作だと思わない人がいる、その事実に感激。そして、安心。あのときの「ノルウェイの森に感動できない焦り」を思い出して読む気になれずにいた『1Q84』を手に取ってみようかと思ったのでした。

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4 コメント

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Unknown (camo)
2009-06-29 11:30:21
同感。
わたしも国文学科の学生でしたが、あまりに難解(と言うか、自分が幼かったのかもしれないけど)でちっともいい作品だと思わなかったー。その頃は「吉本ばなな」よく読んでたな~。
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国文学科ってカッコイイ (若女将)
2009-06-29 13:15:16
吉本ばななか、懐かしいな。

私はcamo先輩が、「私は将来、辞書を作る人間になるんだ」と言って国文学科に行ったのが、印象的。結局、細かい作業好きだったのが、今の活躍にも結びついてるんだね、きっと。
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Unknown (ellie)
2009-07-03 16:03:05
あー、そうそう。
私も「ほぇ?そんで???」って感じだったな。
なんか“新しい感じ”だけは分かったけど。

読み方が浅くて申し訳ないけど、お父さんの仏壇の前で女の子が股を開いて見せてあげるシーンがあったことだけ強烈に覚えてる…。あったよね???
自分は絶対にやらないことでびっくりしたし、作者が男だからこんなシーン書くんだとか生意気な判断をした記憶が。
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へー (若女将)
2009-07-05 11:16:16
結構、「?」だった人いるんだね。読んだ頃、ellieに聞いてみればよかった。

そんなシーンあったっけ?てか、そういう系の記述が結構多いよね?今度のもそうみたいだけど。自分は絶対にやらないことって……。そりゃ、そうでしょ!
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