イマドキの流れとは逆行しているけど、私はテレビが大好きです。昭和の子(笑)。
「これ観るぞ」と決めているもの、例えば『ピングー』や『科捜研の女』・『旅番組』は録画してゆっくり観ますが、基本的には「暇なとき何気につけてやってるもの」を好んで観ます。イマドキの人に比べてググる能力も低く、図書館に通ったり、新聞を熟読したりする気概もないもので、一方的に受信できて尚且つ全く自分のエリアになかったものに出会える、私にとっては貴重な箱です。
自分の中でスパンの長いライフワークにしている「戦地から家族へ宛てたお手紙を読むこと」に出会ったのも夜中に歯磨きしながら出会ったドキュメンタリーだったし、今でも大好きな「ブルーマン」という舞台があるのを知ったのも昼間何かの再放送でやってて衝動的にチケットを買ったのがきっかけだったし(今年新しいショーが来日予定!楽しみ!)。仕事中ずっと聞いているラジオもそうだけど、テレビは目を奪う(分、時間も奪うけど)一方的受信感が、私のような単細胞には向いているのかもしれません。
今朝、頭痛がひどくてなかなか仕事に向かう気になれず何気なくテレビをつけたら「サラメシ」の再放送をしていました。60年続いた青果店のまかないを作り続けてきたおばあちゃんのお話。15年前にご主人を亡くしても息子さん夫婦と店を守ってきて、立ち退きを機にお店を閉めることになったとのこと。
『いい所なんだよ。ここで死にたかったね。』
『いいお客さんばっかりだったよ……(小さい声で)いぢわるな人もいたよ(笑)』
『店は命だったんだけどねぇ。』
素朴だけどめっちゃくちゃ美味しそうな賄い料理と、それを閉店の日に涙目で食べる息子さんとお嫁さん。花束をもって集まるご近所さんの場面に朝から号泣。余計頭痛ひどくなったけど、「そうだ。私もこのお店をちゃんと守らなくちゃ!」と朝ダッシュ。怒涛のように仕事が進みました(笑)。
小さい世界でも、きちんと大切に日々を生きてきた女性は、本当に素敵な顔をしてるんだよな。このおばあちゃんもすごく綺麗で、あぁ私もこうありたいという顔をされていました。
『妹さんの暮らす横浜へ移住し、80歳から第二の青春を送る』とのこと。閉店後に体調を崩しちゃうんじゃないかと一瞬心配したけど、きっと大丈夫。商店に嫁に来た女は強い。きっと更に楽しい日々を過ごしてくださることでしょう!
いい顔の女将さんになれるように、私も頑張るぞ!「連休前に納品よろしくね♪」の山に向かって、今日も突進だ!(笑)