若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

鏡開きは自動車室で

2011-01-11 18:57:15 | 日々雑多
銀行勤めだった頃、今考えれば『ベルさ(ベルが鳴ったらさっさと帰る)で、デパ地下へ直行、美味しいお弁当をゲットして映画館へ!』とか、『今日のランチお外でぇ~す、と11時半から1時半までタクシー使って優雅なランチ』とか、話す度に二代目が呆れ顔で溜め息をつく日々だったので、お気楽OLだったと思われがちですが(やむを得ない!?)、私なりに真剣に仕事した時もあったし、色々悩んでもいました(悩み過ぎて胃カメラ飲む羽目になったことも!)。


で、悩んだ時にいつも私が逃げ込んだ場所は地下一階にあった複写センターという印刷室。いつも『おぐちゃんはよくやってるぞ、偉いぞー』と印刷スペシャリストのおじさま方に励まされては『復活!』と自分の部署に戻っていました。あまりにも入り浸りで、同期が昼休みに『おぐちゃん居ますか?』と内線してくるほどでした。


そして、その複写センターと同じフロアーにあった『自動車室』。主には役員車の運転手さんが待機する部屋だったようですが、沢山の屈強な雰囲気のおじさまが居るお部屋でした(元自衛隊の方々だ、という噂があったけど、本当かどうかは未確認)。その部屋では鏡開きの日、銀行のロビーに飾られていた鏡餅のお汁粉を中心に宴が開かれていました。そして、そこには選ばれたOLたちだけにご招待のお声がかかるのです。秘書室や図書室勤務や、各部署の部長秘書たちのように、車をよく手配するメンバーだったみたい。いわゆる綺麗どころってやつですね。羨ましかったのですが、結局最後まで私は誘って頂けませんでした。


まぁ、私は『銀行内複写派閥』だったから仕方ないか。退職するときは、巨大な印刷機械の立ち並ぶ部屋(よく『この裁断機だったらおぐちゃんの指どころか首もバッサリだぞ!わっはっはっ』といぢめられた)で、特別に送別会もしてもらったもんな。懐かしいな。