時が経つのがはよて、初めての車検の時期が来た。
前回の出入禁止宣言から後、昨年ディーラーから法定点検を受けて欲しい連絡があった。
前回の連絡時は「お前とこが出入り禁止くわしといて、なにゆうてんねん!」と言うたら、「ノーマルタイヤを積んどいてください」やった。もともと法定点検なんか受ける気があらへんさかい、断った。しゃぁけど、昨年連絡があった時は「タイヤはそのままで結構です。車検は無理ですが、法定点検ならなんとかいけます。」やった。
車検は、ディーラーに出すつもりはなかったんやけど、カーナビのデータ更新がここでないとでけへんらしいさかい、渋々受けることにした。
ちゅうようないきさつもあって、今日は、タイヤ交換。
たまたまガキが教習所に通とって、タイヤ交換の授業はあるんか聞いたら無いらしい。今どきの車は、スペアタイヤも載せとらへんらしいさかい、無理ないか。
ちょうどエェ機会やさかい、交換の特別講習をしたった。ジャッキも上げる力があれへんさかい、自分で交換することは無いやろけど、こんなもんやちゅうのが分かったと思う。
錆と腐ったガソリンの固まりが次から次えと出てきよる、タンクをほっといてキャブを外すことにした。
キャブを点検した後は、いっぺんエンジンをかけてみるつもりや。
先ずは、エアクリボックスを。
うちのP50についとるやつは、純正とは違て2輪用のようや。
M8ナット2個でキャブ本体に留まっとる。はずやけど、ナットを外しても取れへん。パッキンらしきもんが入っとてひっついとるみたいや。
無理から引っ張って外した。見えたキャブのボアを測ってみたら、19mmやった。純正よりげらいんか?
スロットルバルブの蓋を外してびっくり!今どきの高性能キャブのFCRやTMRとおんなしフラットバルブや。ホ~。
国産車やったら、アジャスターごと外さんなあかんとこやけど、ワイヤーのタイコがちっこて抜けよった。左っぺらがチョークで右っぺらがアクセルワイヤー。
鶴の首みたいにクソ長いインマニには、M8ロングナットみたいなボルトでクランプされとる。こいつを緩めて燃料ホースを引っこ抜いたらえぇだけ。
キャブは、オイルと砂まみれやさかい、あらかた外側を掃除した。へてから、いよいよフロート室を開けることに。タンク内のガソリンの状態を考えたら、ごつう心配や。
開けたら、
あんじょう中からプリンのキャラメルシロップみたいなガソリンが溢れてきよった。
フィルターの中なんか生チョコを詰めたようや。バレンタインにチョコもらわんと、こんなチョコはいやや!
クリーナーであらかた掃除した。幸いなことにガソリンやエアの通路までは詰まってへんみたい。
最終的な掃除は、ちまちまほじっるか、ケミカルに頼るかこれから考えることにしょ。
燃料タンクからコックを外しにかかった。
途中で気ついたんやけど、タンクとコックの緩む方向が違う??
とりあえず、真っ黒けのくっさいガソリンと錆の粉と共にコックが外れた。
ナットを見てみたら、真ん中を境にネジの切ったある方向が違う。コック側は逆ネジや。
タンク側には、ネットらしきもんが残ったまんま。先輩に聞くところによると、ようタンクの中に残ったままになっりょるらしい。そないなったらかなわんさかい、ラジペンで中へ落ちんよう引っ張りながら抜こうとしたが、また、こいつがめっちゃ固い。ドライバーを突っ込みながら、難儀してやっと摘出した。
こんだけ、きっつネットが入っとんのになんでタンクの錆がコックまで入り込んできとるんや不思議。
コックをよう観察した。ガソリンの通路は、腐ったガソリンのカスがおもっくそ詰まっとる。パッキンに開いたる穴の回りもボロボロになっとる。聞いたところによると、コックには2本のパイプが生えとるらしい。よう見たら、パイプの形跡らしきもんが残っとった。
へてから、ネットの上にもエア抜用らしきパイプの一部が刺さっとる。コックからガソリンが出たのは、エア抜の穴から流れ出たようや。また、錆の粉はエア抜とONの時に流れるパイプが朽ちたもんみたいや。
なんぼ、放置プレイしてても真鍮がここまで錆びてまうもんか?
タンクの中の状態は、あんじょう確認でけへんけど、スラッジと錆処理せんとあかんやろうなぁ。
部品を外すたんびに車体を動かさんなあかんので、ドアが邪魔になっりょる。前段階としてドアのガラスを外した。
ガラスは、ドアの上部にM4×5のネジ3本で固定されとる。
クラッチ回りのパーツが欠品で、ピストンも固着しとる。こいつが動くようになったら儲けもんやけど。
今回は、燃料タンクの取り外しですわ。
中の錆ぐわいを見たろうと、キャップを外したらまだ、中になんかが残っとる。取出してみたらキャップの一部。ちょうどゴムパッキンが入るくびれのとこで、割れとる。交換せなあかんなぁ。
給油口のすぐ下に付いとるエア抜きのホースは、なんと、針金で止めたる。えらい止め方や。もうちょっと、こましな部品使やえぇのに。そんでも、たかが針金やけど貴重な「純正部品」や。結局、ホースの方は硬化しとって、抜けへんさかい切ってもうたけど。
次に、燃料コックからキャブへ行ってる燃料ホースを外しにかかった。こいつも硬て、なかなか抜けへん。
やっと抜けたと思たら、ガソリンが流出!慌てて指で蓋して、コックを回したけどどの位置でも止まれへん?
コックの位置は、1/4回転ずつ節度があって一周回るようになっとる。それぞれ止まる位置に文字が書いたるけど、予備タンらしき文字意外は、他はさっぱり分かれへん。コックも交換か?
しゃーないよってん、手元のトレーで溢れんことを願て、ガソリンを受けることに。
ところが、最初は普通に出とったけど、勢いが弱なってからなかなか出きれへん。じじぃの小便みたいに止まりそうで止まらんと、時間のかかること。
結局、3~4?出たとこでまだ、雫が垂れとったけど、ホースを突っ込んで止めた。トレーには、刺身醤油みたいな真っ黒けの腐った混合ガソリンが溜っとる。タンクは、外せじまいで作業はしまい。
石けんで手洗ても、汚れは取れるが、匂いが取れへん。
あぁ、くっさ!