本番を明日に控え、最後の調整をしょうと思てたのに朝から雨や。雨の中やったら作業がでけへんので、電球を探しに行くとにした。
きんのに近所のパーツショップに確認してたさかい、あっちこっち探し回ることはあらへんなんだが、製造さえしてへんやつがあるさかい、難儀や。
うちのベスパカーに着いとったバルブ。上段左から、Fウインカー(6V10W) Fスモールランプ(6V3W) スピードメーター照明(6V1.2W) ハイビームインジケーター/ウインカーインジケーター(6V0.5W) 下段左から、Rウインカー/ストップランプ(6V10W) Rスモールランプ(6V3W) ナンバープレート照明(6V3W)
ウインカーインジケーターには、12Vのバルブが入っとた。ええかげんなもんを入れとるわ!
この内、売っとたやつは、Rウインカー用とFスモールだけ。取りあえず、店屋にあったやつを全部買うてきた。
雨が小降りになってきたさかい、点くかどないや分からんけど電球を交換した。
日の暮れになって雨がやんだんで、エンジンをかけてみることにした。5~6ペンクランクしたら、かかったんでちょっと試走してみた。クラッチも切れるし、ミッションも入るんで調子えぇみたい。これやったら、明日は大丈夫やろう。
組み立てたマスターシリンダーを取付けて、オイルラインもつないだ。
ブレーキオイルタンクには、100cc程入りょる。ブレーキホースには50ccちょい入るみたいや。
無事(たぶん)エア抜きが終わった。
手(足)応えは、しっかりしとるようやさかい、エアは噛んでへんやろう。エア抜き用の穴から出てきよったオイルは、ラインを洗た割にちょっときちゃない。
ちょっと前から錆取剤パックをして、ラップしてたマフラーの様子を見た。パックが結構錆色になっとるけど、本体の錆はゆう程取れとれへん。
ワイヤーブラシで錆を落としてたけど、ちょっとだけ効果があったかな?ちゅう感じ。POR15のメタルレディーを使たけど、どぶ漬けせんとあかんか。
時間もあらへんことやさかい、ワイヤーブラシでちょっと擦って取付けた。
後は、シリンダーカバー取付、エンジンオイル注入、へてから灯火類の確認やけど、これを半日で済まさなあかんので間に合うか不安。肝心の土曜は、雨やゆうし。本番の日曜も雨で中止かも。
先だってのリヤブレーキ組付けでは、ヘッドランプ頼りに暗なってから作業してたら、スプリングが飛んで行きよった。あっちこっち探し回った末、奇跡的に見つかったからよかったもんの、暗いお外での作業はこれがおとろしいわ!
オイルラインの点検や。マスターシリンダーの中は、こてこてやったさかい、ちょっと心配。
ラインは大まかに3分割されとって、キャビン後のとこで左右に分かれとる。ここにストップランプのスイッチもついとる。ここで、ラインを外して、後は左右のリヤブレーキシリンダーのとこで外す。
ラインは、エアを入れてみたけど、比較的奇麗なオイルが出てきただけで、一安心。
ブレーキパネルの裏っかわは、結構錆とってブレーキオイルが漏れた証か?
次は、リアブレーキドラムを外しにかかる。
ホイールは13mmナット5本でドラムに固定さてとる。こいつを外したら、センターの22mmナットを外したらドラムが抜けるはずやけど、なかなか固い。金槌で外周をしばいたら、抜けてきよった。
本来、ナットはシャフトにロックされとるらしいけど、右側はすんなり外れ、左はインパクトの出番になった。ナットが抜けるとワッシャーと円錐状のカラーが入っとる。
ドラムを抜いてびっくり!
ドラムの内側とブレーキシューは、錆とブレーキカスが団子状になっとる。どうもブレーキオイルが混じっとるようや。こんだけオイルが漏れとったら、錆びんのも分かるわ。
あらかた錆を掃いてから取り外しにかかる。シューは上下2カ所で左右にスプリングが掛かっとて、更にパネル側にスプリングでテンションが架かっとる。
こいつを外してから、下側のスプリンクを引っ張ってシューを外すがごっつう固い。
シューが外れたら、シリンダーを外す。こいつは、パネルの裏っかわでM6ボルト2本で固定されとる。
シリンダー本体は、比較的錆が少ないけど、ダストブーツは溶けてこてこてになっとる。
これを掃除すんのも時間がかかった。ピストンは2個入っとるねんけど、手で押した位では動けへん。金槌でしばいてやっと動いた。そんでも、抜ける方向が錆びとるらしく、エアを入れたり抜いたりして、どうにか外れた。シリンダーの中は、奇麗で磨いただけで、肝心な部分はいけそうや。ゴムパーツもしっかりしとって、再利用することにした。
ブレーキシューにへばり付いた錆を削って一皮剥いたけど、ブレーキオイルがしゅんどるようで、一晩置いたら表面にシミが出てきよる。パーツも無いことやし、これも無視!ドラムの方も錆でシューの当り面がアバタだらけや。
錆を削ってブレーキクリーナーで掃除して組み付け完了。
ブレーキ回りの整備に取りかかる。
マスターシリンダーからを外しにかかった。オイルがちょっと漏れてるけど、ペダルが動きよるさかい大したダメージは無いと思う。
シリンダー本体は、ボディーにM8ボルト3本で固定されとる。外から13mmナットを緩めるけど、ボルトと供回りしよったら内側まで手が届けへんさかい難儀や。でけるだけ、一気に緩めることにした。
どうにか、シリンダーが外れたんでオイルタンクを外して点検した。タンクは割れとれへんみたい。
次にピストンに取りかかる。Cクリップを外してもなかなか中身が出てきょれへん。後で気付いたんやけど、中にエアを入れたら簡単に抜けたのに。
ピストンは、錆とブレーキオイルのカスがこびり付いとるし、ゴム製のパッキンの表面が溶けてグリスみたいになっとる。悪夢の再来や!
クリーナーとワイヤーブラシで錆とカスを取った。シリンダーの中を点検したら、指先にざらつきがある感じ。ちょっと研磨したら、虫食いが確認でけた。時間がないさかい、見ん振りしとこ。
ローカルなイベントに参加するため、ベスパカーを急遽いじり始めたんやけど、仕事がトロイため期日までに間に合うか非常にヤバい状態や。
ちゅうことで、同時にCD105の整備も進行してる。こいつは、うちに来た時から動くし、灯火類の軽整備で参加でける予定の優等生や。
とりあえず、バッテリーの点検をしようと外したところ、ずるずると2本のバッテリーが出てきた。前オーナーが付けたんか、初めっからなんか分からんけど、6Vバッテリー2本を並列に繋げたる。比較的新しそうなんで、充電することに。
続いてランプ球の点検したら、ヘッドライト、ハイビームインジケーター、右フロントウインカー、ストップランプ、テールランプの玉が切れとった。
早速、セットで入手したけど、ハイビームインジケーターはあらへん。そのうち探そ。
とりあえず、バッテリーが充電でけたさかい、さらの玉と交換して点検した。
ここで、アホなことしてしもた。平均して400円弱もする結構お高いフロントウインカーの玉を潰してしもた!もったいないさかい、修理しょ。
一応、ランプ類の点灯は良好やし、セルまで回りょって良好や。たぶんこいつの出番になりょるやろなぁ。
オイルを抜いたとこで、クラッチをばらしにかかる。
クラッチワイヤーを外したいとこやけど、先がほちけとるんで今回は、パス。
クラッチカバーからパッキンも奇麗に剥がれ、再利用できそうや。先ず、クラッチ本体の真ん中についたるプレッシャープレートのげらい方の穴のスプリングをずらしてプレートを外す。
次にロックナットがもどけんように曲げたるワッシャをドライバーでしばいて、平に戻す。体制がきつて難儀するわ。
1次ギヤとの間にウエスをかまして17mmナットをもどくねんけど、緩んだ時にあんじょ手をぶつけてしもた。
ここから、特殊工具のクラアッチプーラーの出番や。こいつがデフケースに当たって入れにくい。ようようねじ込めてボルトを回すのに19mmのメガネがかまされへん。スパナやないとあかんねんけど、19mmのスパナは持ってへん。しゃないさかい、フレアーナット用のクロウフットを使て、苦労して回した。やっと、軽い衝撃とともに抜けた。こんどの時用にスパナを買うとかなあかんわ。
クラッチ板を抜くにはスピルが12時の位置にして、抜くらしいけどうまいこと抜けてくれへん。くるくる回してるうちに抜けよった。
今度もクラッチコンプレッサーを使てクラッチスプリングを縮める。これで、Cクリップが外せて、ばらすことがでける。ばらしてみて分かったけど、クラッチ板の張り付きは、ちょっと粘っこいオイルが付いたるだけで簡単に外れた。念のため、奇麗に洗といた。
組付けは、逆の手順やけどスピルを入れんのに苦労した。じっき落っちょる。クランクケースの奥へ落ちんとよかったけど、2~3べんどっかへ行って探し回った。一時は、見つからんと組立を諦めよかと思た程や。
ちゅうようなごたごたの内にで、蓋もでけた。クラッチレバーを握ってみたら、切れとるようや(そんな気がする)次は・・・・・