<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

千代も八千代もあなた様と向き合っていたい

2017年12月02日 17時54分38秒 | Weblog

月の明るさが、良寛さまを誘い出した。

☆☆

しろたえの衣手寒し秋の夜の月なか空に澄みわたるかも     良寛禅師

若い貞心尼が意を決して初めて良寬様の寓居を訪れてきた。ふたりは夜も更けるまで仏道の話を交わし合った。月が昇って来た。そしてこの歌を詠んでさらさらと短冊に書いて彼女に手渡した。「しろたえの」は「ころも」に掛かる枕詞。「衣手」は袖のこと。良寬様は薄衣の僧衣をお召しになっておられたのだろう。それでは月の夜は寒い。澄み渡っていたのは、中空に上がった月だけだったのであろうか。

此の歌に貞心尼も即座にこう返している。

向ひゐて千代も八千代も見てしがな空ゆく月のこと問はずとも     貞心尼

わああ。直截だなあ。良寛さまとと向かい合ってこの夜ずっと、いや千代も八千代もこうしていたい。空に昇ったお月さまの行く末はお月さまにお任せをして。

貞心尼の心は、どうやら甘えてそっくり寄りかかっておいでのようだ。良寛さまと歌の遣り取りをなさるとは! 歌の友を得た良寛さまも嬉しそう。

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西の空に黄金の月が出ている

2017年12月02日 17時43分00秒 | Weblog

西の空に黄金の月が出ている。きれいだなあ。でかい。白菜の畑で草毟りをしていて日没となった。見上げると月の顔に出遭った。豪華豪勢だなあ。あんなのが地球の傍らにぽっかり浮かんでいるのか。人間に、「見よ見よ見よ」と声を掛けて、慰め励ますためじゃないか。夕食が済んだらもう一度仰ぎ見よう。存分に腹の底から慰められよう励ませられよう。今度は高い2階のベランダに出てゆっくり。

 

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珍しい冬の雲が広がっていた

2017年12月02日 15時21分11秒 | Weblog

畑の野菜をあれこれ収穫して、福岡まで。その帰り道。三瀬山中で珍しい冬の雲を仰いだ。車を降りて写真を撮っている人が多かった。遠くまで広がっていた。爽やかな雲だった。吉兆を知らせる雲だと勝手に解釈した。

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あの世からこの世を照らしている丸い月 赤々赤い

2017年12月02日 04時07分23秒 | Weblog

草木も眠る丑三つ時。山里は物音一つしない。

トイレは廊下の突き当たり。西北の隅。廊下の突き当たりはガラス窓になっている。ガラス窓が赤い。外で誰かが焚き火をしているのではないかと疑うように赤い。

お月様だ。トイレの小さな高い窓を開けて眺め入った。あの世からこの世を照らしているのだと直感した。お陰でもって赤々と明るい。明々とあたたかくなる。

明日が今日になっている。水車の車輪の一枚から昨日の水が流れると、次の一枚に明日の水が満ち満ちて、くるりと回り、今日の澄み切った水になっている。そこに月が輝く。ほぼ満月🌕。あざやかなお手並みである。

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