The Game is Afoot

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SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (3)

2017-06-18 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

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・・・・続きです(その3)


濃霧の中航行する漁船(?)に親子が乘っています。
ラジオ無線で”シェリンフォード”とくり返すのを聞いた息子は、そんな場所聞いたことが無いと言うと、
父親は聞いた事を忘れろと言います。
そんな時、ヘリコプターの音が。 そして屋根の上に足音が。

驚いて外に出た2人の前にシャーロックが・・・・(怪我してない!)
「僕の名前はシャーロック・ホームズだ」と名乗ると、息子は「探偵だ!」、それに対して「海賊だ」と
シャーロック(子供の頃から憧れていた海賊。 名乗ってみたかったのかも)

銃を構えるジョンも一緒にいます。 (この後シャーロックはコートを翻し甲板へ飛び降りるのですが、何か
久し振りにカッコ良いわ! コートひらりも久々だし・・・嬉)
 ところで、この場面のシャーロックを見ると、グラナダ版 ”The Sign of Four”「4人の署名」でテムズ河
でのジョナサン・スモール追跡シーンを思い浮かべました。 この時船にすっくと立っていたホームズの姿に
そっくりです)

そして船を乗っ取りシェリンフォードへ向かいます。
(何かね、あの爆破からどの位時間が経っているかは不明だけど、かすり傷1つなく何事もなかったかの様にピンピン
している姿を見ると現実離れしている様に感じるのですよ。
 ただし、この件に関しての種明かしor言い訳はゲイティス氏によってなされているのですが可能であれば最後の
回でに触れようと思っています)


シェリンフォードでは座礁したので救助を求める無線が入るし(ジョンの声で)、侵入者を感知してシステムアラート
がなり大騒ぎになっています。


浜辺には漁船に乗っていた親子が縛られて置き去りにされています。

その傍の砂浜に大きく ”TELL MY SISTER I'M HERE” 「僕はここに居ると妹に伝えてくれ」と書かれている。
施設の所長 がマイクロフトに連絡を取ろうとするも、爆破で大怪我をして意識不明だと伝えられる。
「シャーロック・ホームズは?」と尋ねると「行方不明だ」と。


船を盗まれたと騒ぐ老人とジョンも捉えられています。

ジョンが第5ノーサンバランド連隊退役軍人である事を知っていた所長は 一緒に居るこの老人がシャーロックの
変装だと思い込んでいる様子。
”Mr. Holmes”と言われ カツラと付け髭を取ったのはマイクロフトでした。

そこに居た警備員に特別施設に行ってユーロス・ホームズを監視しろと命じながらセキュリティーキー(?)
を渡す所長ですが 受け取った警備員はシャーロック?

マイクロフトはユーロスの身の安全、警備状況、島を出たのではないか等に関して所長を脅し怒鳴りつけている。
最後に「ワトソン先生に感謝しろ。レディー・ブラックネルの事を話してくれた」と言うと不思議そうな表情
の所長。
(ここでレディー・ブラックネルに関して話している意味が良く分からない)

そして、耳に付けた無線インカムで警備員に変装したシャーロックと連絡”Are you in?”「侵入出来たか?」

特別施設に到着したところだと答えるシャーロックに「監獄の中にある監獄」

警備員に変装したシャーロックはセキュリティーチェックを受けている時 ガラスから3フィート以内に近づくな
等の忠告を受けます。

(この時のシャーロックは歩き方も粗野な感じがするし、北アイルランド訛り《一部ではスコットランド訛りとも
言われています。が、いつもと違うアクセントである事は分かってもどこの訛りか迄は分かりませんデス》で話
していますが、何といってもこの扮装で帽子をかぶっていると”普通のベネディクト”にしか見えない。あの
クルクルヘアーでないとシャーロックにならないって事を改めて実感!)

エレベーターに乗りユーロスが監禁された部屋に入るシャーロック(エレベーターの中で変装を解いて何時もの
シャーロックに戻っています。)

ガラスの向こうでは背を向けたままヴァイオリンを弾いているユーロス。


マイクロフトは所長、ジョンと共にユーロスを記録したテープをモニターで見ています。

画面の中のユーロスは男性と会話しています。


ユーロスの監禁場所
ヴァイオリンを弾きながら突然シャーロックに話しかけるユーロス。(シャーロックだと分かっている)
「あれを持ってきてくれた? 前に頼んだ特別なヘアーバンドよ」、シャーロックは「僕は君の医者じゃない。
ここで仕事している者じゃない」。それでもユーロスは「貴方にママから盗ませたヘアーバンドよ。 私が
連れ去られる日最後に貴方に頼んだ物よ。 覚えてる?」。 シャーロックは「数週間前に僕のフラットに
来ただろう。 フェイス・スミスの振りをして。チップスを食べたろ」と言っても「それがヘアーバンドを
持ってこなかった理由なの」と切り返される


どうやって此処を出たのか尋ねるシャーロックに、「私を見て」とユーロス。 「見ているよ」とシャー
ロックが答えてもユーロスは、”You tried and tried, but you just can't see , you can't look”
(随分頑張ったけど何も見えていないし、分かってないわ」に「何を?」と聞くシャーロックは続けて
どうやって外に出たのかを聞きますが、「ヴァイオリンを見て」と言うユーロス。ストラディバリウス
だと言うシャーロックに、これは自分へのプレゼントなのだと言いながら ヴァイオリンをハッチに
入れシャーロック側に送ります。 「貴方も弾くわよね」に「何故知ってるのか」と問うシャーロックに、
「どうして知ってるかって? 私が弾き方を教えたのに。 どうして覚えていないの?」 君の事は全く
覚えていないんだと言うシャーロックに、マイクロフトは貴方が自分の記憶を書き換えたと言っていた
けど私の事を消しとってしまったとは言っていなかったと言うユーロスに、「書き換えたとはどう云う
意味だ」と尋ねるシャーロック。 それを聞いたユーロスは、「貴方はまだ赤髭の事を知らないのね。
まぁ、素敵な日になりそうだわ」
 
所長の部屋では、

ユーロスは周りの人を虜にしてしまうのだと言う所長。 彼女と面会していたテイラー医師に自分の家族を
殺す様に示唆していたが医師は結局家族を殺し自分も自殺してしまったのだと言いますが、マイクロフトは
彼女は5歳の時から人を洗脳する能力を持っていたと。 
画面の中のユーロスは、相手の男性に「泣いても良いのよ」と言うと「泣かない」と言われ「泣く様にし
てあげる」と言っています。

再びユーロスの監禁場所
ユーロスに「ヴァイオリンを弾いて頂戴」と言われても「どうやって此処から出られたのか聞きたい」と
シャーロック。

「もう分っているでしょ。私を見て そして弾いて頂戴」と言うユーロスに シャーロックはバッハを弾き
はじめます(モリアーティーが訪ねてきた時弾いていた曲です)。 それを聞いたユーロスは「バッハは
ダメ。 全く分かってないのね。 自分を弾いて」と言われ一瞬躊躇したあと弾きだした曲はアイリーン
を偲んで作曲した曲でした。
「あら、貴方はセックスしたの?」と尋ねるユーロス(又その話ですか・・・ この曲がアイリーンの為の
曲だという事は分かっているって事ですね)
それから自分の微妙な経験を(アレコレ)話すユーロス。

所長の部屋
ユーロスが人を洗脳する危険があるので 決して一人では会わない様に警告していた筈だと所長を叱責する
マイクロフトに、貴方は一人で会ってしかもクリスマスには客まで招き入れたではないかと言う所長。
「リスクを承知した行動だ」と言うマイクロフトに、貴方はクリスマスプレゼントを与えたじゃないかと
言う所長。
モニターの中のユーロスは相手の男性に お互いに助け合わなくちゃ。貴方を助けてあげると言っている。
(相手のこの男性は誰?)
ジョンが所長に向かって あの声は貴方ではないか? もし所長も洗脳されているならば誰がここを管理でき
るんだと言うと、所長は、申し訳ないと言いながらスイッチを押します。

ユーロスの監禁場所
シャーロックが「じゃ 君ははっきり僕の事を覚えているんだね」と言うと、「私は全て覚えているわ。どんな
些細な事も。 貴方は大容量のハードドライブが必要だわ」と言っている所にイヤーコムにジョンから無線が入り
ます。「シャーロック、”Vatican Cameos”だ」と言われ、「直ぐ行く」とシャーロック。
 ここで久しぶりに”Vatican Cameos”が聞けました。 S2E3とS3E2ではシャーロックが、今回初めてジョンが
口にしました。 ひつこいですが せっかくなので再びおさらいをしておきましょう)
 ”Vatican Cameo”は第二次世界大戦中武装した英国陸軍軍人以外の人物が基地に入ってきた時警告する意味
で使われた合図で『危険、全員伏せろ』と言った合図であったとか。 なのでS2E1 ”A Scandal in Belgravia”で
は軍医であったジョンがこの合図を知っているだろうとシャーロックが発した言葉だった・・・んですね。 で、
2度目はS3E2 ”The Sign of Three”でジョンは『危険が迫っている。誰かが死ぬ』と言う意味合いに受け取って
いました。又この”Vatican Cameos” は正典 ”The Hound of the Vaskervilles”『バスカヴィル家の犬』の中で
ホームズが ローマ法王の依頼で任務に就いていた『ヴァチカンのカメオ事件』として述べられています)


ユーロスはガラスから3フィート離れている様に言われていると思うけどもっと近づく様に言います。

覚えていることを話して欲しいと言うシャーロックに、貴方は私のお気に入りだったと話すユーロス。貴方が笑う
のを見るのが好きだった。 貴方を一晩中大笑いさせて壊れそうになってしまったけど、両親から注意された。
そして気が付いた。シャーロックは笑っているのではなく泣き叫んでいたんだと。
「何故泣き叫んでいたんだ」と尋ねるシャーロックにフラッシュバックで「赤髭」が・・・
「赤髭」を覚えていると呟くシャーロックに、もっとガラスに近寄ってガラスに触れる様に。そうしたら本当の事を
教えると言うユーロス。
ゆっくりと一歩一歩ガラスに近づき 遂にガラスに手を触れるとそこにはガラスはなくユーロスと手を触れあう事が
出来ました。

(ユーロスが自由にセキュリティーシステムをコントロールしていると言う事)
ユーロスは「何度もどうやって外に出たのか尋ねていたけど こうやってよ」と言いながらシャーロックを
殴りつけ床に押し倒し馬乗りになって首を絞めつけます。
入って来た警備員にシャーロックを殺してしまうから直ぐに自分を止めてくれと叫びながら・・・
(ユーロスの狂気を感じます)

所長の部屋
マイクロフトとジョンは拘束されてしまう。

連行されるジョンが警備員を振り切って逃げようとすると、モニター全面にモリアーティーの顔が写る。

(アメリカンアクセントで)「非常事態警報! ”Klingons attacking lower decks ! Also, cowboys in black
hats, and also Darth Vader!”
( ここはチョット意味不明なのですが、クリンゴンは勿論スタート・レックで、ダース・ベイダーはスター・
ウォーズでの”悪”なのですが、”黒い帽子のカウボーイ”は初期の西部劇で悪役は常に黒い帽子、良い方は白い
帽子を被っていたと言う事例からの引用らしい。いずれにしても”悪者”が来たと言っているという事なのかと・・・。
そして、もう一点不明なのが、モリアーティーのアクセント。 モリアーティーは当初アイルランド訛りと言われて
いたのですが、何故ここではアメリカンアクセントでしゃべっているのかという点。 
どれもアメリカ関連という事は、正典 ”The Valley of Fear” 「恐怖の谷」に由来しているのか・・・とも考えら
れますが 深読みかも)


モニターの中でモリアーティーは、”Did you miss me? を繰り返し、その後も”Miss me?”がずっと繰り返されます。 
驚いて気を取られたジョンは職員に殴られて気を失ってしまいます。





・・・・・ to be continued です




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