The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

ドラマ『ホワイトチャペル』久々の再放送

2018-08-21 |  ∟ホワイトチャペル
ドラマ『Whitechapel』


先日来同ドラマに関する過去記事をご訪問下さる方が急に増え、もしや?と思い番組表をチェッ
クしました所、やはり再放送の告知が出ていました。
なかなか番組表を見る機会もないので、この様な形で何度となくお知らせ頂いた形になる事を感
謝している次第でございます。

「ホワイトチャペル」随分久々の再放送です。

AXNミステリーにて8月28日(火)20:00~スタート
↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/whitechapel

以前も触れましたが、このドラマは、
S1:2009年(3エピソード)
S2:2010年(3エピソード)
S3:2012年(6エピソード)
S4:2013年(6エピソード)
放送された作品です。

ワタクシはS3 迄しか観られていないのですが、何度も再放送あるにも拘らず S4は未だに放送され
ていないと思います。(もしかしたら他局では放送あったのかも?) 何故かしら?

ドラマの内容は過去に起きた「切り裂きジャック」等の凶悪事件の模倣事件を追っていくことになる
ので、かなりコワイシーンもあるのですが、何と言ってもそれぞれのキャラクターが濃く興味深く、
特に”おぼっちゃま”チャンドラーと”マミー”マイルズのバディー感が何とも云えず好きなのです。

先日書きました「ストレイン」でのルパート・ペンリー=ジョーンズの姿を見てひっくり返ったので、
久し振りにお口直し(?)で麗しいルパート様にお目に掛かろうかと・・・・。
↓ これッ! 誰ですか?の感じ


↓ trailerはこちら
https://youtu.be/0vM21CEDusw

ルパート・ペンリー=ジョーンズ満載のこちらの動画もど~ぞ!
https://youtu.be/F1mahRrT4yI

尚、同ドラマに触れた拙過去記事は、
↓ こちらです
ドラマ『Whitechapel』 (1)  
ドラマ『Whitechapel』 (2) : S1~S3 

☆UK版DVDS1~S4ははこちら ↓












ドラマ『Whitechapel』(2):S1~S3  

2016-04-08 |  ∟ホワイトチャペル
― ドラマ 『ホワイトチャペル』 におけるチャンドラーとマイルズの関係について―



前回このドラマに触れて以来随分時間が経ってしまったのですが、先日やっとS3
迄観終わりましたので、再び少しだけ追加の感想を書いてみようと思います。

前回も書きましたが、このドラマはホワイトチャペル地区で過去に起きた猟奇的殺
人事件を模倣した事件が次々起こるという設定なので かなり陰惨で目を背けたく
なる怖ろしいシーンが多いのですが、この手の作品はかなり苦手なモノとしては 
その様なシーンは眼を覆いつつ見続けたのには理由がありました。

陰惨な場面は置いといて(?)、興味を持ったのは人間関係でして 大きな意味では
未だに残る階級制度、キャリアとノンキャリアの立場と対立関係等、そして個人的に
何より興味深かったのが警部補(DI = Detective Inspector) ジョー(ジョセフ)・
チャンドラーと巡査部長(DS = Detective Sergeant) レイ・マイルズの2人の関係
です。

DI ジョー・チャンドラー(Rupert・Penry=Jones) は育ちも学歴も申し分のないお坊ちゃま
で、高価そうなスーツを着こなすキャリア街道まっしぐらのなか キャリアアップの為
現場を体験させられる事になるのですが、チャンドラーを演じるルパート・ペンリー=
ジョーンズは誠にイイ男なのですが、その役柄は潔癖症,強迫神経症という設定です。


↑ チョット危ない兆候が見えてきて・・・

デスクの上は物の置き場所が完璧に決まっているし、散らかし放題だったデカ部屋
のゴミやデスク回りが気になり整理しろと叱咤するは、行き詰まると眉間にタイガー
バームを塗るは、ワイシャツの汚れが気になり一日に3度着替えるは、食べ物にも神
経質で飲み物は緑茶、ジャンクフードは絶対ダメ、デリバリーフードも寿司風な食事
等々、大変な性格です。
事件の捜査に向かえば 周囲が見えなくなり1人突っ走る・・・等々
フト思い出したら エイドリアン・モンクにも似た 少々痛い性格なんですね。


↑ でも、こんなサービスセクシーショットもあり・・・

一方直属の部下になるDSマイルズ(Phil Davis)は叩き上げの現場主義のデカなので
現場を知らないエリートであるチャンドラーとは相容れず反抗的な態度で認めようと
しない。 だが必死で現場に溶け込もうとし、率先して事件解決に立ち向かうチャン
ドラーの姿を見て行くうちに次第に彼を受け入れる様になって行きます。 

又犯人に襲われ重傷を負った際も 犯人を追うよりマイルズの介抱を優先しその為
犯人を取り逃がし キャリアの前途を台無しにしてしまったチャンドラーへの負い目、
感謝等複雑な状況も相まって チャンドラーに対する態度が軟化、そして同時に徐々
に心配性がアップしてきて もうマミー度全開となって行くのですよ。
いつもチャンドラーの精神状態に気を配り 過保護状態になって行く過程が何とも良い
のですね。 

ブロマンス風にも解釈されかねない2人の関係はやはり心配性な母さんと気がかりな
お坊ちゃまな関係に見えちゃうのです。
事件現場においても、度々「大丈夫か?」とか「気を付けろよ」とかいうマイルズに
流石のチャンドラーも 「心配しないでよ、マミー」と冗談を云う始末。
強面で仏頂面ながら何くれとなくお坊ちゃまに気を配るマミーが何ともいいんですね。
そして女性に対しても蟠りを持つチャンドラーに女性との交際の橋渡しをしたり
付き合い方の指南をしたり、もうマミーは大変なのです。

そんな世話焼き母さんマイルズも妻の体調が悪く もしや嫌な病なのではないかと気も
そぞろで捜査にも支障が出て来た様子をみたチャンドラーが心配し 自宅に帰る様に
指示したり、もう二人は何ともお互いを思いやる気持ちが溢れ出てました。で、結果
マイルズの妻は悪い病気ではなく、何とオメデタでありました。って、あの年齢で又
赤ちゃんを授かって戸惑いながら喜ぶマイルズを見て、チャンドラーも大喜びでした。
このあたりホンワカしてましたね。


↑ マイルズのベイビー誕生パーティーでぎこちなく怖々赤ちゃんを抱くチャンドラーが可愛い!


世話焼き母さんの心配もあるが、チャンドラー自身女性とは付き合いたい気持ちもある為 
マイルズのお節介(?)もあり S3迄3人の女性とお付き合いを始めるのですが、これが
それぞれ問題ありで3人目は悲しい結末と終わってしまいます。
そんな訳でマイルズの心配をよそに その気はあれど女性とのお付き合いが上手く進まない
チャンドラーに対して、1人伏兵が居りました。

チャンドラーの部下で最年少の巡査(DC=Detective Constable)のエマーソン・ケント
(Sam Stockman)。


ケント君は最年少でもある為 其れまでは先輩達からは愛されてはいるものの 大して存在
は認められていなかったのですが、赴任直後で他の刑事達からは総スカンを受けていたチャン
ドラーを真っ先に受け入れ、その真摯な仕事ぶりにも感銘を受け認めて貰いたいと一生懸命
頑張っておりました。
ただ、ケント君チャンドラーに憧れているだけなのかと思いきや 何やらあれ、あれ?の方向に
向かっている様な気配がしてきましたよ。
チャンドラーが女性と係る時は あからさまに嫉妬(?)とさえ感じられる態度になってきますね。
特に3人目の女性との付き合いに関しては、益々あからさまな嫉妬心が出て来た様で妬み、嫉み
の気持ちが抑えられなくなって その女性に対しても攻撃的な態度さえ取ってしまました。
この女性を襲った悲劇にケント君は打ちのめされ 罪悪感さえ覚えていました。
さーて、ケント君はこの後チャンドラーにどう向き合っていくのでしょうか?

ところで、余談ですが もう一点気になったのは、肩書きの呼び方です。
他の刑事ドラマでは肩書きを名乗る際、Chief Inspector, とかSergeantとかフルに名乗って
いますが、このドラマでは ”DI” Chandlerとか”DS” Milesとか省略形で名乗っています。
何故なのか?
他のドラマでは無かった様な気がしていますが、単に気付いていなかったのかも知れませんが
チョット気になっています。

以前も書いたのですが、S5は制作されない予定との事で 既に本国では放映済みのS4はど
うなるのか楽しみですが 何時観られるのか?



← ドラマ『Whitechapel』(1)  








ドラマ『Whitechapel』(1)  

2015-11-24 |  ∟ホワイトチャペル
― ドラマ 『Whitechapel』(1) ― 



2009年~2013年にかけて S1~S4迄BBCで制作されたドラマです。
日本ではS2迄放映されたと思います。

先ず ホワイトチャペル(Whitechapel)とは :
ロンドン市街 タワーハムレット特別区にあるインナーシティ地区のことを言うそうです。
1880年代後半の悪名高い連続殺人鬼 切り裂きジャック(Jack the Ripper)の犯行現場としても
良く知られている場所です。

このドラマは切り裂きジャックを始め過去の凶悪犯罪を模倣した事件が発生し、これらの捜査に
奔走する刑事達を描いたドラマなのですが、 そうなれば当然陰惨で無残なシーンも多い為
何となく敬遠していました。
ところが、出演者を見て いや、これはちゃんと観なくては・・・・と思ううちに結構嵌りました。


取りあえずキャストから :

DI Joseph Chandler (ジョセフ=ジョー・チャンドラー警部補)
 
Rupert・Penry=Jones(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)

Silkにも出演していたのですが、あまり食指が動かなかった為観ていませんでしたので Spooks(MI:5)
以来久々でした。 相変わらずイイ男には目が無いもので・・・

チャンドラーは上流階級のお坊ちゃま、キャリアアップの為に現場研修が必要と捜査現場に回されます。
潔癖症で殆ど強迫神経症とも言えるキャラクターです。
如何にも高級そうなスーツに身を包み、デスクの上は儀式の様に持ち物を並べる、
良く手を洗い、時々こめかみにタイガーバームを塗る。 (タイガーバームですよ!懐かしいです。 
昔東南アジアに行くときは必ずお土産に買ったものでした。→ 又話が逸れました)。
食べ物や飲み物も拘りがあり、緑茶を好む。 デリバリーで食べていたのも日本食か中華、お箸を
使っていましたっけ。

DS Ray Miles (マイルズ巡査部長)

Phil Davis (フィル・デイヴィス)

如何にも叩き上げと言った現場主義のベテラン刑事で 腰掛程度と見る新上司のキャリア チャンドラー
に反感を持っていたが、チャンドラーの熱意と捜査方針を見るうちに次第に心を通わせる様になる。
因みに、Phil Davisは BBC版 ”A Study in Pink” で連続毒殺犯人を演じていました。
シャーロックとの息詰まる対決は見事でしたし、本当に上手い役者さんです。
今回のマイルズ刑事は中々渋く 頑固そうだけどきりっとしています。
家庭を大切にしつつ、一人の時間を持ちたいと魚を飼い餌をやって気分転換をしているようです。
なかなか魅力あるキャラクターです。

Edward Buchan (エドワード・バッカン)

Steve Pemberton (スティーブ・ペンバートン)

切り裂きジャックを含む過去の凶悪事件を詳細に研究、執筆。 
観光客相手に件現場を案内するツアーを催行している。 
新たに起こった殺人事件が過去の凶悪事件を模倣している事を指摘し、警察に協力を申し出る。
刑事達も初めは不審者扱していたが、犯行が過去の事件通りに行われることに思い至り 協力を
求める様になる。
母親と2人暮らしをしている模様。

Commander Anderson (アンダーソン警視長)

Alex Jennings (アレックス・ジェニングス)

チャンドラーの上司で彼に心を配っている様にも見えるが 保身のためには事件を隠ぺいしようとする
など 警察官僚体質その者といった考え方をする為、チャンドラーとも衝突する事になる。


その他、
DC Fitzgerald (フィッツジェラルド巡査)=Christopher Fulford(クリストファー・フルフォード)
DC Sanders (サンダース巡査)= Johnny Harris (ジョニー・ハリス)
DC Kent (ケント巡査) = Sam Stockman (サム・ストックマン)





取りあえずキャラクター紹介ですが、次回S1の概要を書いてみようと思います。



→ ドラマ『Whitechapel』(2) : S1~S3