『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」
以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。
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・・・・続きです(その5)
次に3人が導かれた次の部屋はグレーの壁にムラに赤いペイントが塗られている(あたかも血で
汚されているかの様な)そして部屋の奥には海に面したは大きなガラス窓。 そして壁には大きな
モニターがありユーロスが映し出されている。 再びモリアーティの映像が出されると、
(又アメリカアクセントで)、”Fasten your seatbelts! It’s gonna be bumpy night”「シート
ベルトをお締め下さい。 今夜は乱気流がありそうですよ」
(※ このセリフは1950年の”All About Eve”「イヴの総て」からの引用だそうです)
再び少女との回線が繋がれると シャーロックは少女と話し始めます。
そして少女を安心させながら状況判断するために色々質問をします。
(シャーロックを”S", 少女を”G”とします)
S「外は夜か昼か?」 → G「 「夜よ」
それを聞いたマイクロフトは、「それでは地球上の半分に絞り込めるな 」(皮肉っぽく)
S「飛行機の種類は?」 → G「分からない」
S「大きい? 小さい?」 → G「大きいわ」
S「人は沢山乗っている?」 →G「凄く沢山いるわ。皆眠っているの。」
S「飛行機は何処を出発した?」 →G「パイロットも眠ってるの」
S「そうじゃなくて、君は何処から来たの? 飛行機は何処から飛んだの?」→G「おばあちゃんのとこから」
S「何処に向かってる?」 → G「おうちよ」
S「いや、そうじゃなくて 何処に飛行場に向かってるの?」
その時電話は切られ ユーロスが次の課題を示す。 少女と又話したいならその事件を解決して電話を
繋ぐ時間を獲得する様にと。
6ヵ月前にエヴァンズと言う男が殺され この事件は未解決(自分だけは知っていると)そしてその
容疑者はガリデブの3人兄妹 つまりネーサン・ガリデブ、アレックス・ガリデブ、ハワード・ガリ
デブであり テーブルの上に置かれた封筒に名前を書かれた3人の男の写真が入っている。
被害者は300m離れた場所からライフルで射殺されており この写真から真犯人を探せという事だった。
(※ このガリデブ兄弟の名前は 正典”The Adventure of the Three Garridebs”「3人のガリデブ」
からの引用ですが、正典では兄弟では無く、又アレックスも正典中ではアレクサンダーとなっています)
シャーロック提示されたライフルを取り上げ観察しますが、マイクロフトは役に立たずジョンに尋ねます。
ジョンによれば、このライフルはバッファロー・ガンと呼ばれる1940年代の旧式ライフルで照準器に
十字線が無い型だと言います。
シャーロックは写真を見ながら推理をし始めます。
ネイサンはメガネを掛けているので照準器を覗いて撃った場合反動でメガネが割れる可能性がある事。
写真のネイサンンの眼鏡は割れていないので これを除外。
マイクロフトがジョンに向かって、お見事。 君は役に立つねぇ、みたいに皮肉っぽく言うと、ジョンは、
今は墜落しそうな飛行機から幼い少女を救う必要があるのだし競い合っている場合じゃない。今僕たちは
兵士にならなくてはならないのだ と言います。
ユーロスはシャーロックに、推理の助けになる背景を与えると言うと窓の外に猿ぐつわをはめられ手を
縛られた3人がロープで吊り下げられてきます。 胸にはそれぞれ名札が付いている。
ユーロスは早く残りの二人から犯人を探し出すように、正義がなされるようにシャーロックに指示します。
そんな時、又少女と回線が繋げられます。
シャーロックは飛行機の中の状況を尋ねると、飛行機は脱脂綿の様な雲の中に入っているし 何故ママは
眼を覚まそうとしないのか・・・と云った時回線が切れます。
シャーロックは推理を続け、ハワードの外見から 彼が長年にわたるアル中でDTs(急性譫妄状態)で
ある為300mもの長距離の射撃ができる訳がない。 従って残りのアレックスが犯人であると指摘します。
アレックスの外見から3人で色々検討する、習慣的にメガネを掛けていた筈(近眼だったか、最近レーザー
手術をしたか)、上等な服を着ているがその割に指先が汚れている、耳から毛が生えている(←あの距離
からそこまで見えるって・・・・・??笑) 等々 外見は見せかけで異なる仕事をしていた。 彼なら
引き金を引くことが出来た。 アレックスが殺人犯だ。
ユーロスは、彼が犯人だと判決を下すか?と確認すると、シャーロックは「アレックス・ガリデブが犯人
だと判決を下す」と言い切ります。
すると他の2人のロープが切られ海に落下しました。
その時モリアーティの声で、”Mind the gap” 「ホームと車両の隙間にお気を付けください」と。
(この”Mind the gap”はロンドンの地下鉄で使われている言葉ですが、過去のシャーロックの何処か
で聞いたような???と思っていたら思い出しました。
S3E1の鉄道オタクのシルコット君の家のドアベルが”Mid the gap”と鳴るんでしたね)
「おめでとう」と言い次のドアに行くようにとユーロス。
ジョンが「何故他の2人を落としたんだ?」と言うと、「面白いわ。無実の2人を殺すのも有罪な1人を
殺すのも違いはないの」と言いながらユーロスはリモートコントロールを押すとアレックスのロープ
も切れ海に落ちて行きます。
モリアーティの声「ご乗車下さい。出発進行! シュツシュツ! シュツシュツ!」
憤慨するジョンに、彼女に気を散らされるなと言うシャーロックは、「今日は兵士なんだ」と。
そして次の部屋に向かいます。
次の部屋は窓が無い小さな部屋。 モニターには水が流れるシーンが映し出されている
中央に空の棺が置いてある。
モニターのユーロスが一分だけ少女と電話を繋いであげると。
怯える少女に、余り時間が無いからと情報を得ようとするシャーロック。 外は海で遠くに明かりが
見えると言います。 マイクロフトは、パイロットのいない飛行機を街の上空を飛ばす訳にはいかない。
着陸に失敗して多くの人を巻き添えにするわけにはいかないので海に墜落させる他はない。少女も助け
る術はないが彼女に希望を持たせなければならない。と冷徹な判断を下している。
シャーロックは怖がる少女を何とかなだめようとするがユーロスが遮る。
ユーロスは、「さあ、抱えている問題に戻って。お棺よ。 つまりそれは誰かが死にかけているという
事。」 その”誰か”を推理する様にと言います。
シャーロックは、棺を調べながら大きさから判断して5フィート4インチ(163cm)位の女性の為の物だろ
うと推測します。
ジョンが「子供の物じゃないね」と言うと、子供の棺ならもっと高価な筈だし、これはもっと安価な物だ。
付金具は最も高価なものではあるが と言います。
それを聞いたジョンが「夜1人寂しくグーグルでか・・・」と言うと、シャーロックは「これは経験豊か
で知識がある者の選択したものだ。可能性としては、これは未婚女性で家族や親族から疎遠である女性
の為の物で 無駄のない選択をしている事が分かる」と言います。
そして、「死の過程に精通しているが その処理には感傷的では無い。」と言うと、マイクロフトが棺
の蓋にに何か書かれているのを見つけます。
蓋には ”I LOVE YOU” と書かれています。
名前ではない様だと言うマイクロフトに、ジョンは「それじゃ誰かを愛している誰かの為の物だろう」に
マイクロフトが 「シャーロックを愛している誰かのものだろう。これは全てお前に関する事だ。ここ
にある全てが。 では、誰がお前を愛していると言うんだ? 長いリストには載っていないと思うが」
(シャーロックに関して何でもリストに乗せるお兄ちゃん)と言うと、すかさずジョンが「アイリーン・
アドラー」(反応早すぎ!)
シャーロックは、「馬鹿な。 この棺を見ろ。 未婚、死について専門的、一人ぼっちだ」
ジョンが「モリーだ」、シャーロックが「モリー・フーパーだ」と言った時モニターにモリーのフラット
の映像と共に制限時間3分間の文字が表示されます。
ユーロスが、彼女の口から解除コードが聞けない限り彼女のフラットは約3分後に爆破されるようになって
いる。 これから電話するから彼女にそれを言わせなさい。と言いますがシャーロックは「言わせるって
何を?」
ジョンは何の事だか分からないと言うが、シャーロックは「分かった」と。
ユーロスの設けた制約は、彼女の命が危機にさらされていることを話してはいけないし、それとなく示唆
する事も許されない。 もしシャーロックが少しでもそれに触れたら今回のセッションも彼女の命も終わ
ると言います。
その間もモリアーティの、チクタク、チクタクが続きます。
モニターに映るモリーはキッチンで1人紅茶の用意をしているが電話に出ようとしない。
何故僕からの電話に出ないのかと苛立つシャーロックに、「君からの電話には絶対出ないだろう」とジョン
が言うと、「でも僕からの電話だぞ」と文句を言うシャーロックですが、やっと繋がった電話は留守電に
なっていた為 ユーロスはもう一度電話を掛け直す。
やっと電話に出たモリーに、シャーロックは頼みます。
理由は聞かずに僕が頼んだことをして欲しい、君の助けが必要だ。お願いだからある言葉を言ってくれ。
”I love you”「愛してる」と。
モリーは怒って止めて欲しいと言うが、 シャーロックは必死で、これは事件の為で実験の1つで
どうしても友達として協力して欲しい。 その為にこの言葉を言って欲しいと懇願します。
モリーは辛そうに それだけは言えない。 どうしても言えない。 何故なら本当の事だからというと、
シャーロックは、「本当の事なら言ってくれ」と言うと、「ひどい人ね」とモリー。
その間ユーロスは、冷静に対処しないと彼女は終りよ、とかもっと優しくとか煽り続ける。
それでも必死に懇願するシャーロックに、「それなら貴方が先に言って頂戴」、戸惑うシャーロックに
ユーロスの「あと30秒」と声が掛けられ 途中にモリアーティーの執拗な”チックタック”が続けられます。
意を決したシャーロックが、”I・・・I love you. I love you”、それを聞いてもなかなか言葉を発しない
モリーに、必死なシャーロックは「モリー、モリー、頼む。」と言うと 遂にモリーも”I love you”と。
フーッと大きく息を吐く3人。
(いや~、この”I love you”は昨年末の予告編以来大騒動になっていて一体誰に言っているのか・・・
で論争の嵐でしたっけ。 ワタクシの推論は間違ってましたけどネ)
それにしてもずっとシャーロックを想い続けているモリーにとっては残酷な事だし、そんなモリーの気持ち
を知っているシャーロックにとっても辛い試練を課せられたもんです。 人の心を弄ぶユーロスの鬼畜。
マイクロフトが、「シャーロック、辛かっただろうが…」と言いかけるとと、シャーロックはユーロスに
対して「僕の勝ちだ。 正々堂々とやれ。 飛行機に乗っている少女と話す。僕はモリー・フーパーを助
けた」と言うと、ユーロスは、「助けた? 何から? もっとしっかり判断して。彼女の小さな家には爆
薬なんてなかったわ。 私がそんな下手な事をやると思った? 貴方は勝っていない、負けたの」。
そして「貴方は彼女に何てことをしたの。 自分にも何てことをしたの。感情的な状況は何時もあなたの
身を亡ぼすんだわ。と。
そして、最大効率にある貴方が必要なの。 次はそれほど簡単にはいかないわ。 用意が出来たらどうぞ。
次に部屋に向かおうとするマイクロフトとジョンが振り返ると
シャーロックは大声で”No, no”と叫びながら棺をメチャメチャに叩き壊します。
(シャーロックはモリーの気持ちを知っていながら利用したような形になって傷つけてしまった事、自分の
本心では無い「愛してる」と言わなければならなかった事に対する自己嫌悪や罪悪感
たとえその場限りの本心ではなくもシャーロックからその言葉を聞きたかったモリーの気持ちは切ないですね。
おめおめとユーロスに弄ばれてしまったシャーロックは自分に対する怒りとユーロスに対する怒り両方が溢
れてやりきれない思いで棺に当ったんでしょうね。)
シャーロックの叫び声が響き渡ります。
・・・・・to be continued です
← SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (4)
→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (6)
以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。
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・・・・続きです(その5)
次に3人が導かれた次の部屋はグレーの壁にムラに赤いペイントが塗られている(あたかも血で
汚されているかの様な)そして部屋の奥には海に面したは大きなガラス窓。 そして壁には大きな
モニターがありユーロスが映し出されている。 再びモリアーティの映像が出されると、
(又アメリカアクセントで)、”Fasten your seatbelts! It’s gonna be bumpy night”「シート
ベルトをお締め下さい。 今夜は乱気流がありそうですよ」
(※ このセリフは1950年の”All About Eve”「イヴの総て」からの引用だそうです)
再び少女との回線が繋がれると シャーロックは少女と話し始めます。
そして少女を安心させながら状況判断するために色々質問をします。
(シャーロックを”S", 少女を”G”とします)
S「外は夜か昼か?」 → G「 「夜よ」
それを聞いたマイクロフトは、「それでは地球上の半分に絞り込めるな 」(皮肉っぽく)
S「飛行機の種類は?」 → G「分からない」
S「大きい? 小さい?」 → G「大きいわ」
S「人は沢山乗っている?」 →G「凄く沢山いるわ。皆眠っているの。」
S「飛行機は何処を出発した?」 →G「パイロットも眠ってるの」
S「そうじゃなくて、君は何処から来たの? 飛行機は何処から飛んだの?」→G「おばあちゃんのとこから」
S「何処に向かってる?」 → G「おうちよ」
S「いや、そうじゃなくて 何処に飛行場に向かってるの?」
その時電話は切られ ユーロスが次の課題を示す。 少女と又話したいならその事件を解決して電話を
繋ぐ時間を獲得する様にと。
6ヵ月前にエヴァンズと言う男が殺され この事件は未解決(自分だけは知っていると)そしてその
容疑者はガリデブの3人兄妹 つまりネーサン・ガリデブ、アレックス・ガリデブ、ハワード・ガリ
デブであり テーブルの上に置かれた封筒に名前を書かれた3人の男の写真が入っている。
被害者は300m離れた場所からライフルで射殺されており この写真から真犯人を探せという事だった。
(※ このガリデブ兄弟の名前は 正典”The Adventure of the Three Garridebs”「3人のガリデブ」
からの引用ですが、正典では兄弟では無く、又アレックスも正典中ではアレクサンダーとなっています)
シャーロック提示されたライフルを取り上げ観察しますが、マイクロフトは役に立たずジョンに尋ねます。
ジョンによれば、このライフルはバッファロー・ガンと呼ばれる1940年代の旧式ライフルで照準器に
十字線が無い型だと言います。
シャーロックは写真を見ながら推理をし始めます。
ネイサンはメガネを掛けているので照準器を覗いて撃った場合反動でメガネが割れる可能性がある事。
写真のネイサンンの眼鏡は割れていないので これを除外。
マイクロフトがジョンに向かって、お見事。 君は役に立つねぇ、みたいに皮肉っぽく言うと、ジョンは、
今は墜落しそうな飛行機から幼い少女を救う必要があるのだし競い合っている場合じゃない。今僕たちは
兵士にならなくてはならないのだ と言います。
ユーロスはシャーロックに、推理の助けになる背景を与えると言うと窓の外に猿ぐつわをはめられ手を
縛られた3人がロープで吊り下げられてきます。 胸にはそれぞれ名札が付いている。
ユーロスは早く残りの二人から犯人を探し出すように、正義がなされるようにシャーロックに指示します。
そんな時、又少女と回線が繋げられます。
シャーロックは飛行機の中の状況を尋ねると、飛行機は脱脂綿の様な雲の中に入っているし 何故ママは
眼を覚まそうとしないのか・・・と云った時回線が切れます。
シャーロックは推理を続け、ハワードの外見から 彼が長年にわたるアル中でDTs(急性譫妄状態)で
ある為300mもの長距離の射撃ができる訳がない。 従って残りのアレックスが犯人であると指摘します。
アレックスの外見から3人で色々検討する、習慣的にメガネを掛けていた筈(近眼だったか、最近レーザー
手術をしたか)、上等な服を着ているがその割に指先が汚れている、耳から毛が生えている(←あの距離
からそこまで見えるって・・・・・??笑) 等々 外見は見せかけで異なる仕事をしていた。 彼なら
引き金を引くことが出来た。 アレックスが殺人犯だ。
ユーロスは、彼が犯人だと判決を下すか?と確認すると、シャーロックは「アレックス・ガリデブが犯人
だと判決を下す」と言い切ります。
すると他の2人のロープが切られ海に落下しました。
その時モリアーティの声で、”Mind the gap” 「ホームと車両の隙間にお気を付けください」と。
(この”Mind the gap”はロンドンの地下鉄で使われている言葉ですが、過去のシャーロックの何処か
で聞いたような???と思っていたら思い出しました。
S3E1の鉄道オタクのシルコット君の家のドアベルが”Mid the gap”と鳴るんでしたね)
「おめでとう」と言い次のドアに行くようにとユーロス。
ジョンが「何故他の2人を落としたんだ?」と言うと、「面白いわ。無実の2人を殺すのも有罪な1人を
殺すのも違いはないの」と言いながらユーロスはリモートコントロールを押すとアレックスのロープ
も切れ海に落ちて行きます。
モリアーティの声「ご乗車下さい。出発進行! シュツシュツ! シュツシュツ!」
憤慨するジョンに、彼女に気を散らされるなと言うシャーロックは、「今日は兵士なんだ」と。
そして次の部屋に向かいます。
次の部屋は窓が無い小さな部屋。 モニターには水が流れるシーンが映し出されている
中央に空の棺が置いてある。
モニターのユーロスが一分だけ少女と電話を繋いであげると。
怯える少女に、余り時間が無いからと情報を得ようとするシャーロック。 外は海で遠くに明かりが
見えると言います。 マイクロフトは、パイロットのいない飛行機を街の上空を飛ばす訳にはいかない。
着陸に失敗して多くの人を巻き添えにするわけにはいかないので海に墜落させる他はない。少女も助け
る術はないが彼女に希望を持たせなければならない。と冷徹な判断を下している。
シャーロックは怖がる少女を何とかなだめようとするがユーロスが遮る。
ユーロスは、「さあ、抱えている問題に戻って。お棺よ。 つまりそれは誰かが死にかけているという
事。」 その”誰か”を推理する様にと言います。
シャーロックは、棺を調べながら大きさから判断して5フィート4インチ(163cm)位の女性の為の物だろ
うと推測します。
ジョンが「子供の物じゃないね」と言うと、子供の棺ならもっと高価な筈だし、これはもっと安価な物だ。
付金具は最も高価なものではあるが と言います。
それを聞いたジョンが「夜1人寂しくグーグルでか・・・」と言うと、シャーロックは「これは経験豊か
で知識がある者の選択したものだ。可能性としては、これは未婚女性で家族や親族から疎遠である女性
の為の物で 無駄のない選択をしている事が分かる」と言います。
そして、「死の過程に精通しているが その処理には感傷的では無い。」と言うと、マイクロフトが棺
の蓋にに何か書かれているのを見つけます。
蓋には ”I LOVE YOU” と書かれています。
名前ではない様だと言うマイクロフトに、ジョンは「それじゃ誰かを愛している誰かの為の物だろう」に
マイクロフトが 「シャーロックを愛している誰かのものだろう。これは全てお前に関する事だ。ここ
にある全てが。 では、誰がお前を愛していると言うんだ? 長いリストには載っていないと思うが」
(シャーロックに関して何でもリストに乗せるお兄ちゃん)と言うと、すかさずジョンが「アイリーン・
アドラー」(反応早すぎ!)
シャーロックは、「馬鹿な。 この棺を見ろ。 未婚、死について専門的、一人ぼっちだ」
ジョンが「モリーだ」、シャーロックが「モリー・フーパーだ」と言った時モニターにモリーのフラット
の映像と共に制限時間3分間の文字が表示されます。
ユーロスが、彼女の口から解除コードが聞けない限り彼女のフラットは約3分後に爆破されるようになって
いる。 これから電話するから彼女にそれを言わせなさい。と言いますがシャーロックは「言わせるって
何を?」
ジョンは何の事だか分からないと言うが、シャーロックは「分かった」と。
ユーロスの設けた制約は、彼女の命が危機にさらされていることを話してはいけないし、それとなく示唆
する事も許されない。 もしシャーロックが少しでもそれに触れたら今回のセッションも彼女の命も終わ
ると言います。
その間もモリアーティの、チクタク、チクタクが続きます。
モニターに映るモリーはキッチンで1人紅茶の用意をしているが電話に出ようとしない。
何故僕からの電話に出ないのかと苛立つシャーロックに、「君からの電話には絶対出ないだろう」とジョン
が言うと、「でも僕からの電話だぞ」と文句を言うシャーロックですが、やっと繋がった電話は留守電に
なっていた為 ユーロスはもう一度電話を掛け直す。
やっと電話に出たモリーに、シャーロックは頼みます。
理由は聞かずに僕が頼んだことをして欲しい、君の助けが必要だ。お願いだからある言葉を言ってくれ。
”I love you”「愛してる」と。
モリーは怒って止めて欲しいと言うが、 シャーロックは必死で、これは事件の為で実験の1つで
どうしても友達として協力して欲しい。 その為にこの言葉を言って欲しいと懇願します。
モリーは辛そうに それだけは言えない。 どうしても言えない。 何故なら本当の事だからというと、
シャーロックは、「本当の事なら言ってくれ」と言うと、「ひどい人ね」とモリー。
その間ユーロスは、冷静に対処しないと彼女は終りよ、とかもっと優しくとか煽り続ける。
それでも必死に懇願するシャーロックに、「それなら貴方が先に言って頂戴」、戸惑うシャーロックに
ユーロスの「あと30秒」と声が掛けられ 途中にモリアーティーの執拗な”チックタック”が続けられます。
意を決したシャーロックが、”I・・・I love you. I love you”、それを聞いてもなかなか言葉を発しない
モリーに、必死なシャーロックは「モリー、モリー、頼む。」と言うと 遂にモリーも”I love you”と。
フーッと大きく息を吐く3人。
(いや~、この”I love you”は昨年末の予告編以来大騒動になっていて一体誰に言っているのか・・・
で論争の嵐でしたっけ。 ワタクシの推論は間違ってましたけどネ)
それにしてもずっとシャーロックを想い続けているモリーにとっては残酷な事だし、そんなモリーの気持ち
を知っているシャーロックにとっても辛い試練を課せられたもんです。 人の心を弄ぶユーロスの鬼畜。
マイクロフトが、「シャーロック、辛かっただろうが…」と言いかけるとと、シャーロックはユーロスに
対して「僕の勝ちだ。 正々堂々とやれ。 飛行機に乗っている少女と話す。僕はモリー・フーパーを助
けた」と言うと、ユーロスは、「助けた? 何から? もっとしっかり判断して。彼女の小さな家には爆
薬なんてなかったわ。 私がそんな下手な事をやると思った? 貴方は勝っていない、負けたの」。
そして「貴方は彼女に何てことをしたの。 自分にも何てことをしたの。感情的な状況は何時もあなたの
身を亡ぼすんだわ。と。
そして、最大効率にある貴方が必要なの。 次はそれほど簡単にはいかないわ。 用意が出来たらどうぞ。
次に部屋に向かおうとするマイクロフトとジョンが振り返ると
シャーロックは大声で”No, no”と叫びながら棺をメチャメチャに叩き壊します。
(シャーロックはモリーの気持ちを知っていながら利用したような形になって傷つけてしまった事、自分の
本心では無い「愛してる」と言わなければならなかった事に対する自己嫌悪や罪悪感
たとえその場限りの本心ではなくもシャーロックからその言葉を聞きたかったモリーの気持ちは切ないですね。
おめおめとユーロスに弄ばれてしまったシャーロックは自分に対する怒りとユーロスに対する怒り両方が溢
れてやりきれない思いで棺に当ったんでしょうね。)
シャーロックの叫び声が響き渡ります。
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→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (6)