The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (5)

2017-06-30 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓
 
     ↓


・・・・続きです(その5)


次に3人が導かれた次の部屋はグレーの壁にムラに赤いペイントが塗られている(あたかも血で
汚されているかの様な)そして部屋の奥には海に面したは大きなガラス窓。 そして壁には大きな
モニターがありユーロスが映し出されている。 再びモリアーティの映像が出されると、
(又アメリカアクセントで)、”Fasten your seatbelts! It’s gonna be bumpy night”「シート
ベルトをお締め下さい。 今夜は乱気流がありそうですよ」
(※ このセリフは1950年の”All About Eve”「イヴの総て」からの引用だそうです)


再び少女との回線が繋がれると シャーロックは少女と話し始めます。
そして少女を安心させながら状況判断するために色々質問をします。
(シャーロックを”S", 少女を”G”とします)
S「外は夜か昼か?」 → G「 「夜よ」
それを聞いたマイクロフトは、「それでは地球上の半分に絞り込めるな 」(皮肉っぽく)
S「飛行機の種類は?」 → G「分からない」
S「大きい? 小さい?」 → G「大きいわ」
S「人は沢山乗っている?」 →G「凄く沢山いるわ。皆眠っているの。」
S「飛行機は何処を出発した?」 →G「パイロットも眠ってるの」
S「そうじゃなくて、君は何処から来たの? 飛行機は何処から飛んだの?」→G「おばあちゃんのとこから」
S「何処に向かってる?」 → G「おうちよ」
S「いや、そうじゃなくて 何処に飛行場に向かってるの?」  
その時電話は切られ ユーロスが次の課題を示す。 少女と又話したいならその事件を解決して電話を
繋ぐ時間を獲得する様にと。


6ヵ月前にエヴァンズと言う男が殺され この事件は未解決(自分だけは知っていると)そしてその
容疑者はガリデブの3人兄妹 つまりネーサン・ガリデブ、アレックス・ガリデブ、ハワード・ガリ
デブであり テーブルの上に置かれた封筒に名前を書かれた3人の男の写真が入っている。
被害者は300m離れた場所からライフルで射殺されており この写真から真犯人を探せという事だった。
(※ このガリデブ兄弟の名前は 正典”The Adventure of the Three Garridebs”「3人のガリデブ」
からの引用ですが、正典では兄弟では無く、又アレックスも正典中ではアレクサンダーとなっています)


シャーロック提示されたライフルを取り上げ観察しますが、マイクロフトは役に立たずジョンに尋ねます。
ジョンによれば、このライフルはバッファロー・ガンと呼ばれる1940年代の旧式ライフルで照準器に
十字線が無い型だと言います。

シャーロックは写真を見ながら推理をし始めます。
ネイサンはメガネを掛けているので照準器を覗いて撃った場合反動でメガネが割れる可能性がある事。
写真のネイサンンの眼鏡は割れていないので これを除外。

マイクロフトがジョンに向かって、お見事。 君は役に立つねぇ、みたいに皮肉っぽく言うと、ジョンは、
今は墜落しそうな飛行機から幼い少女を救う必要があるのだし競い合っている場合じゃない。今僕たちは
兵士にならなくてはならないのだ と言います。

ユーロスはシャーロックに、推理の助けになる背景を与えると言うと窓の外に猿ぐつわをはめられ手を
縛られた3人がロープで吊り下げられてきます。 胸にはそれぞれ名札が付いている。
ユーロスは早く残りの二人から犯人を探し出すように、正義がなされるようにシャーロックに指示します。
そんな時、又少女と回線が繋げられます。
シャーロックは飛行機の中の状況を尋ねると、飛行機は脱脂綿の様な雲の中に入っているし 何故ママは
眼を覚まそうとしないのか・・・と云った時回線が切れます。

シャーロックは推理を続け、ハワードの外見から 彼が長年にわたるアル中でDTs(急性譫妄状態)で
ある為300mもの長距離の射撃ができる訳がない。 従って残りのアレックスが犯人であると指摘します。

アレックスの外見から3人で色々検討する、習慣的にメガネを掛けていた筈(近眼だったか、最近レーザー
手術をしたか)、上等な服を着ているがその割に指先が汚れている、耳から毛が生えている(←あの距離
からそこまで見えるって・・・・・??笑) 等々 外見は見せかけで異なる仕事をしていた。 彼なら
引き金を引くことが出来た。 アレックスが殺人犯だ。

ユーロスは、彼が犯人だと判決を下すか?と確認すると、シャーロックは「アレックス・ガリデブが犯人
だと判決を下す」と言い切ります。
すると他の2人のロープが切られ海に落下しました。

その時モリアーティの声で、”Mind the gap” 「ホームと車両の隙間にお気を付けください」と。
(この”Mind the gap”はロンドンの地下鉄で使われている言葉ですが、過去のシャーロックの何処か
で聞いたような???と思っていたら思い出しました。
S3E1の鉄道オタクのシルコット君の家のドアベルが”Mid the gap”と鳴るんでしたね)

「おめでとう」と言い次のドアに行くようにとユーロス。
ジョンが「何故他の2人を落としたんだ?」と言うと、「面白いわ。無実の2人を殺すのも有罪な1人を
殺すのも違いはないの」と言いながらユーロスはリモートコントロールを押すとアレックスのロープ
も切れ海に落ちて行きます。

モリアーティの声「ご乗車下さい。出発進行! シュツシュツ! シュツシュツ!」


憤慨するジョンに、彼女に気を散らされるなと言うシャーロックは、「今日は兵士なんだ」と。
そして次の部屋に向かいます。

次の部屋は窓が無い小さな部屋。 モニターには水が流れるシーンが映し出されている
中央に空の棺が置いてある。

モニターのユーロスが一分だけ少女と電話を繋いであげると。
怯える少女に、余り時間が無いからと情報を得ようとするシャーロック。 外は海で遠くに明かりが
見えると言います。 マイクロフトは、パイロットのいない飛行機を街の上空を飛ばす訳にはいかない。
着陸に失敗して多くの人を巻き添えにするわけにはいかないので海に墜落させる他はない。少女も助け
る術はないが彼女に希望を持たせなければならない。と冷徹な判断を下している。
シャーロックは怖がる少女を何とかなだめようとするがユーロスが遮る。
ユーロスは、「さあ、抱えている問題に戻って。お棺よ。 つまりそれは誰かが死にかけているという
事。」 その”誰か”を推理する様にと言います。

シャーロックは、棺を調べながら大きさから判断して5フィート4インチ(163cm)位の女性の為の物だろ
うと推測します。
ジョンが「子供の物じゃないね」と言うと、子供の棺ならもっと高価な筈だし、これはもっと安価な物だ。
付金具は最も高価なものではあるが と言います。
それを聞いたジョンが「夜1人寂しくグーグルでか・・・」と言うと、シャーロックは「これは経験豊か
で知識がある者の選択したものだ。可能性としては、これは未婚女性で家族や親族から疎遠である女性
の為の物で 無駄のない選択をしている事が分かる」と言います。
そして、「死の過程に精通しているが その処理には感傷的では無い。」と言うと、マイクロフトが棺
の蓋にに何か書かれているのを見つけます。

蓋には ”I LOVE YOU” と書かれています。
名前ではない様だと言うマイクロフトに、ジョンは「それじゃ誰かを愛している誰かの為の物だろう」に
マイクロフトが 「シャーロックを愛している誰かのものだろう。これは全てお前に関する事だ。ここ
にある全てが。 では、誰がお前を愛していると言うんだ? 長いリストには載っていないと思うが」
(シャーロックに関して何でもリストに乗せるお兄ちゃん)と言うと、すかさずジョンが「アイリーン・
アドラー」(反応早すぎ!)
シャーロックは、「馬鹿な。 この棺を見ろ。 未婚、死について専門的、一人ぼっちだ」

ジョンが「モリーだ」、シャーロックが「モリー・フーパーだ」と言った時モニターにモリーのフラット
の映像と共に制限時間3分間の文字が表示されます。

ユーロスが、彼女の口から解除コードが聞けない限り彼女のフラットは約3分後に爆破されるようになって
いる。 これから電話するから彼女にそれを言わせなさい。と言いますがシャーロックは「言わせるって
何を?」
ジョンは何の事だか分からないと言うが、シャーロックは「分かった」と。
ユーロスの設けた制約は、彼女の命が危機にさらされていることを話してはいけないし、それとなく示唆
する事も許されない。 もしシャーロックが少しでもそれに触れたら今回のセッションも彼女の命も終わ
ると言います。


その間もモリアーティの、チクタク、チクタクが続きます。

モニターに映るモリーはキッチンで1人紅茶の用意をしているが電話に出ようとしない。


何故僕からの電話に出ないのかと苛立つシャーロックに、「君からの電話には絶対出ないだろう」とジョン
が言うと、「でも僕からの電話だぞ」と文句を言うシャーロックですが、やっと繋がった電話は留守電に
なっていた為 ユーロスはもう一度電話を掛け直す。

やっと電話に出たモリーに、シャーロックは頼みます。
理由は聞かずに僕が頼んだことをして欲しい、君の助けが必要だ。お願いだからある言葉を言ってくれ。
”I love you”「愛してる」と。
モリーは怒って止めて欲しいと言うが、 シャーロックは必死で、これは事件の為で実験の1つで
どうしても友達として協力して欲しい。 その為にこの言葉を言って欲しいと懇願します。
モリーは辛そうに それだけは言えない。 どうしても言えない。 何故なら本当の事だからというと、
シャーロックは、「本当の事なら言ってくれ」と言うと、「ひどい人ね」とモリー。
その間ユーロスは、冷静に対処しないと彼女は終りよ、とかもっと優しくとか煽り続ける。
それでも必死に懇願するシャーロックに、「それなら貴方が先に言って頂戴」、戸惑うシャーロックに 
ユーロスの「あと30秒」と声が掛けられ 途中にモリアーティーの執拗な”チックタック”が続けられます。

意を決したシャーロックが、”I・・・I love you. I love you”、それを聞いてもなかなか言葉を発しない
モリーに、必死なシャーロックは「モリー、モリー、頼む。」と言うと 遂にモリーも”I love you”と。
フーッと大きく息を吐く3人。

(いや~、この”I love you”は昨年末の予告編以来大騒動になっていて一体誰に言っているのか・・・
で論争の嵐でしたっけ。 ワタクシの推論は間違ってましたけどネ)
それにしてもずっとシャーロックを想い続けているモリーにとっては残酷な事だし、そんなモリーの気持ち
を知っているシャーロックにとっても辛い試練を課せられたもんです。 人の心を弄ぶユーロスの鬼畜。

マイクロフトが、「シャーロック、辛かっただろうが…」と言いかけるとと、シャーロックはユーロスに
対して「僕の勝ちだ。 正々堂々とやれ。 飛行機に乗っている少女と話す。僕はモリー・フーパーを助
けた」と言うと、ユーロスは、「助けた? 何から? もっとしっかり判断して。彼女の小さな家には爆
薬なんてなかったわ。 私がそんな下手な事をやると思った? 貴方は勝っていない、負けたの」。
そして「貴方は彼女に何てことをしたの。 自分にも何てことをしたの。感情的な状況は何時もあなたの
身を亡ぼすんだわ。と。
そして、最大効率にある貴方が必要なの。 次はそれほど簡単にはいかないわ。 用意が出来たらどうぞ。
次に部屋に向かおうとするマイクロフトとジョンが振り返ると
シャーロックは大声で”No, no”と叫びながら棺をメチャメチャに叩き壊します。

(シャーロックはモリーの気持ちを知っていながら利用したような形になって傷つけてしまった事、自分の
本心では無い「愛してる」と言わなければならなかった事に対する自己嫌悪や罪悪感
たとえその場限りの本心ではなくもシャーロックからその言葉を聞きたかったモリーの気持ちは切ないですね。  
おめおめとユーロスに弄ばれてしまったシャーロックは自分に対する怒りとユーロスに対する怒り両方が溢
れてやりきれない思いで棺に当ったんでしょうね。)

シャーロックの叫び声が響き渡ります。





・・・・・to be continued です




← SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (4)
→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (6)




"ドラキュラ”と云えば・・・・

2017-06-26 |  ∟BBC Dracula
先日来情報が出ていましたが、モファティス,「シャーロック」制作チームの次の作品として「ドラ
キュラ」制作発表されていました。


言わずもがなですが、「吸血鬼ドラキュラ」は1897年のブラム・ストーカーの小説でモデルは15世紀
ワラキア(現ルーマニア南部)のヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)がモデルとされる作品で これ迄
数多くの映画、ドラマが制作されています。

制作予定のドラマは 舞台を現代の英国に移し「シャーロック」と同じミニ・シリーズで放映予定と
の事ですが今のところキャストは発表されていないし、シナリオもこれからだそうです。
放送は早くても2019年とか。 

何故今又「ドラキュラ」なのか?とも思えるのですが、これも「シャーロック」の時と同じくドラ
キュラが好きだから という分かりやすい理由の様です。
「シャーロック」の空前の大成功を受けてき”2匹目のドジョウ”にならなければ良いがな~と余計
な心配もしたりして・・・・ 出演者がどうなるのかが気になります。
既に、賛否両論出ていますが どんな風になるのか興味はあります。

BBCニュースはこちらから

http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-40347479


数多くのドラキュラ関連の作品の中で、「ドラキュラ」と言えば、まっさきに思い浮かぶのが 1966年
制作されたクリストファー・リーとピーター・カッシングの作品ですね。 随分前にテレビで見た記憶
があるのですが怖かったですね~。

その他色々あったのですが、結構気に入ったのが、
1992年制作 フランシス・フォード・コッポラ監督でゲイリー・オールドマンがドラキュラを演じた作品です。
このオールドマンは殆どジョニー・デップそっくりでしたね。


ところで、再びドラキュラにライトが当ったせいか 思いがけなくジェレミー・ブレットのドラキュラ
の情報を見つけました。 全然知りませんでした(汗)
これは、1978年~1979年に舞台で演じられた様でかなり評判になったそうです。
これは「グラナダ版シャーロック・ホームズ」が制作される以前の舞台出演ですね。
それにしても、何と麗しいドラキュラなのでしょうか。眼福!
画像ベタ貼りしました。















SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (4)

2017-06-23 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓
 
     ↓


・・・・続きです(その4)


クイーンの ”I Want To Break Free”が響き渡る中、ヘリコプターがシェリンフォードへ降り立ちます。
降りて来たのは2人のボディーガードに伴われたモリアーティ 。(相変わらず芝居がかった動きですわ)
 
所長と警備員が迎えに出ています。

モリアーティが内部に連れて行かれ 部屋に待っていたのはマイクロフトです。



(ここでビックリなんですね。 なんでモリアーティがシェリンフォードへ来たのか、そして何故マ
イクロフトと会っているのか?? しかし、これは5年前のクリスマスの事だったことが分かります。
(シリーズを追うごとに寂しくなる髪の毛、ゲイティス御大はちゃんと自覚していたのね。 そしてこ
の時の髪の気は元の様になっていて・・・・自虐的? そして5年前という事は、バスカヴィル事件の頃
捕えられていたモリアーティが旦釈放された後という頃になりますか)

モリアーティはクリスマスの飾りの置物を手に持ち、自分が子供の頃ちょっと違った形でクリス
マスのお話を作った。ちょっと残忍だけど、「腹ペコのロバ」というタイトルだと言います。幼子キリ
ストを飼葉おけに入れるとチョット困った事になっちゃうよ。等と言いながら。
マイクロフトは何故自分がここに居るのか尋ねるモリアーティに、「君はクリスマスプレゼントな
んだ」と言います。 どういう意味だと不審がるモリアーティに、「ここに居るある囚人の類まれ
な能力が英国政府にとって役立った事がある。 ご褒美を上げなくてはならなかった。 去年は
ヴァイオリンだったが 今年は監視されない状況下での君との5分間の面会だ」とマイクロフトは苦々
しい顔つきで話します。
理由を尋ねるモリアーティに、ユーロスはモリアーティがシャーロックの活動に興味を持っていた
事を承知していたのだと答えます。(2人ともシャーロックに執着していたという事)
モリアーティはユーロスの監禁場所に導かれガラス越しにユーロスに話しかけます。

「僕がクリスマスプレゼントだよ。 僕の分は?」
監視カメラで2人の様子を見ていたマイクロフトですが、突然映像が消えます。
ユーロスが囁きます「赤髭・・・」と。


気が付いたジョンが居たのはユーロスの監禁室のベッド。 同じ部屋の中にはシャーロック、マイクロ
フトと所長もとらわれていました。

妹には会えたのか? どうだったのか?とジョンから聞かれたシャーロックは、”Family's always
diffucult”「家族とは何時も面倒なものだな」。 ジョンは「冗談を言っているる場合か?」と。
そして所長もユーロスにコントロールされていた様だと聞かされます。


その時、突然「助けて、飛行機の中に居るけど皆眠っているの。 助けて!」と少女の声が聞こえ
続けて「僕はジム・モリアーティだ。 最後の事件へようこそ」という声が聞こえる。 (最初の
シーン)「分っている。 モリアーティは死んでいる」とシャーロック。「死んでいる様には
聞こえないけど」というジョン。

続けてモリアーティーの声が「これは録音された音声です。 僕の昔からの友人によろしく言ってくれ」。
再び少女の声が怯えながら飛行機が落ちそうだから誰か助けてと聞こえます。
これはゲームなのかね?と言うマイクロフトを制しながら、シャーロックは少女に語り掛けます。
少しつかえながら名前を聞こうとすると 知らない人に名前を教えちゃいけないって言われている
のと言う少女に、では先に僕の名前を・・・と云いかけた時回線が切れる。
ユーロスの声は「回線が切れてしまった様だわ」、にマイクロフトがどうやってこんな事が出来るん
だと尋ねると、「貴方が私を此処に入れご褒美(モリアーティーの事)を持って来たじゃない。
モリアーティは死ぬ前に沢山のメッセージを残したの」だと。 そして 「モリアーティーの弟が
駅長だったって知ってたかしら? 彼は何時も羨んでいたみたい」と言います。
(※ 正典”The Valley of Fear”「恐怖の谷」で モリアーティは3人兄弟で兄ジェームズは軍人、
弟はイングランドの西部の駅長だと触れられています)

あの子は何処に居る?もう一度話が出来るか尋ねるシャーロックに、ユーロスは「可哀想な子。何処
にも着陸できない大きな飛行機に独りぼっち。 この世界の何処に居るのかしら? 

これはちょっとした巧みなナゾナゾよ。 もしこのナゾナゾに挑もうと思うならもう一度電話を繋い
であげてもいいわ。ただ、その前に・・・」と言いながら振り返ってガラスの外を見ると所長の妻が
手足を縛られ猿ぐつわをはめられて座っている。

それを見た所長は、私の妻だ!と錯乱状態になる。
ユーロスは 彼女を撃とうと思うけどシャーロックなら自分を止められると言いながら ハッチに
ある銃を手に取る様に指示します。
もし彼女を助けたいと思うならマイクロフトかジョンの何れかを選んで所長を殺すように指示する
ユーロスはカウントダウンスタートと言いタイムリミットは自分が決めると。


シャーロックはマイクロフトに歩み寄り銃を渡そうとするが マイクロフトは自分には人殺しは出来
ない、血で手を汚す事は出来ないと銃を受け取らない。



シャーロックは、「分った」と言ってジョンに歩み寄り、ジョン、と呼びかけながら銃を渡す。

所長はジョンに向かって「ワトソン先生ご結婚は?」と尋ねると、「してました」とジョン。(過去
形であった事に気付いた所長) 「何があったんですか?」と問われたジョンは「死にました」(この
時ジョンはチラッとシャーロックを見、シャーロックは一瞬目を伏せ辛そうな顔をするんです)
「妻を取り戻すことが出来るなら何をする? ユーロスは私を殺すつもりだ。 妻を救ってくれ」と
所長は懇願すると、「緊急状況を表す為にきっかけを出すわね」と言いながら部屋の中のライトを
赤色に変えモリアーティの顔も映し出す。


モリアーティは、Tick-tick-tiick-tick, tick-tock,tick-tock・・・・「チクタク、チクタク、
チクタク・・・・」と繰り返します。

名前を聞くジョンに、デヴィッドだと答える所長。 そして妻の為に死のうとしている所長に「君は
大した男だ。良い事をしようとしている」と言うジョンに「貴方もだ」と所長。 それを聞いたジョン
は「残りの人生 そう言い聞かせるようにするよ」

ジョンは所長を跪かせ後ろから銃を撃とうとするがなかなか決心がつかず躊躇している。そんなジョン
をジッと見つめるシャーロック。


その間モリアーティの、チクタク、チクタク、チクタク・・・・が続いています。

遂にジョンは耐えきれずシャーロックに向かい、「すまない、僕には出来ない!」と言いと シャー
ロックは「分かってる。 良いんだ。」 
するとジョンの持っていた銃を取り上げた所長は「私の事を覚えていて欲しい」と銃口を自分に向けます。

必死で止めようとするシャーロックとジョンですが、所長は自分を撃ってしまいます。
茫然と見つめる2人ですが、マイクロフトは壁の方に向かい吐きそうになっている。
(やはりマイクロフトは修羅場には慣れていないのか 唯一人間らしい反応をしている様に思えるのです)
ジョンに向かって「大丈夫か?」と気遣うシャーロックですが、ユーロスは「面白いわね」と。
シャーロックはユーロスに向かい、「さあ、君が望んでいた通りになった。彼は死んだ」と言うと、
「死ぬか生きるか。 本当は余り面白くなかったけど 貴方達3人は素晴らしかったわ。有難う。
特にワトソン先生、貴方がモラルに則って自分の手が血に染まる事を拒んだから1人の代わりに
2人死ぬ事になるの」とユーロスが言うと「2人じゃないだろう」とジョン。 それを聞いた
ユーロスは「ちょっと待ってね。 ゴメンナサイ」と言いながら窓を振り返り所長の妻を
射殺してしまう。
衝撃を受けたジョンに、自分の倫理観で自分の手を汚さずもう1人の命を犠牲にしてしまった。
彼女が生き残る為にはジョンかマイクロフトが所長を殺す事が条件だったのだと言います。

そして、ユーロスはシャーロックにこれは実験であり、次はもっと厳しい事になる。そこに
ある銃を持って行くように、それが必要になると言います(銃には弾が一発残っている)。
飛行機の少女はとても怖がっているし、次に進むように指示します。

モリアーティの声
” Come on now ! All aboard! Choo-choo! Choo-choo!”
「さぁ!出発進行!シュ シュ ポッポー!ポッポー!」
(やっぱり駅長だと言われる弟を羨ましく思っていたのか・・・)

そして、赤いライトの中3人は次の部屋へと誘導されます。




・・・・・to be continued です。




← SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (3)
→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (5)




『SHERLOCK : S4』日本語タイトルと共に放送日再掲

2017-06-19 | SHERLOCK : S4



「シャーロック」 シーズン4の日本放送がいよいよ1ヶ月を切りました。
やっと! ですねぇ。

そして、日本語タイトルも発表になっていますので、改めて再確認の為放送日とタイトルを書き出
しておきます。

先ず、日本語タイトルですが、
E1 ”The Six Thatchers” が 「六つのサッチャー」
E2 ”The Lying Detective” が 「臥せる探偵」
E3 ”The Final Problem” が 「最後の問題」
となっています。 結局数か月前に出ていた通りです。 特にE2のタイトルが気になっていたのですが、
「臥せる探偵」ってのがチョット微妙だな~・・・・と思うのですが。

そして、
NHK BSプレミアムでの放送 :(吹き替え版)
7月8日(土)夜10:00~11:30
✩ E1 : 「六つのサッチャー」

7月15日(土)夜10:00~11:30
✩ E2 : 「臥せる探偵」

7月22日(土)夜10:00~11:30
✩ E3 : 「最後の問題」

そして、これも繰り返しになりますが、
AXNミステリーチャンネル オンデマンドで期間限定配信(14日間限定配信):
✩ E1 : 「六つのサッチャー」 : 7月10日(月)0:00(7月9日深夜) ~ 7月23日23:59

✩ E2 : 「臥せる探偵」 : 7月17日(月)0:00(7月16日深夜) ~ 7月30日23:59

✩ E3 : 「最後の問題」 : 7月24日(月)0:00(7月23日深夜) ~8月6日23:59 

(これまで吹き替え版は殆ど見た事が無く こちらは字幕版を期待していたんですけど やはり吹き替え
版だそうです。 残念!
通常放送での字幕版を期待しながら 今回は吹き替え版でも観てみようと思っています)

それと、日本語版DVDの発売日も未だ発表されていない様ですが、何時になるんでしょうか?
これまでは大体夏頃発売になっていたのですが、今回は未だ何も情報が出ていない様です。 ってか
ワタクシだけ知らないのかしら?







SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (3)

2017-06-18 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓
 
     ↓



・・・・続きです(その3)


濃霧の中航行する漁船(?)に親子が乘っています。
ラジオ無線で”シェリンフォード”とくり返すのを聞いた息子は、そんな場所聞いたことが無いと言うと、
父親は聞いた事を忘れろと言います。
そんな時、ヘリコプターの音が。 そして屋根の上に足音が。

驚いて外に出た2人の前にシャーロックが・・・・(怪我してない!)
「僕の名前はシャーロック・ホームズだ」と名乗ると、息子は「探偵だ!」、それに対して「海賊だ」と
シャーロック(子供の頃から憧れていた海賊。 名乗ってみたかったのかも)

銃を構えるジョンも一緒にいます。 (この後シャーロックはコートを翻し甲板へ飛び降りるのですが、何か
久し振りにカッコ良いわ! コートひらりも久々だし・・・嬉)
 ところで、この場面のシャーロックを見ると、グラナダ版 ”The Sign of Four”「4人の署名」でテムズ河
でのジョナサン・スモール追跡シーンを思い浮かべました。 この時船にすっくと立っていたホームズの姿に
そっくりです)

そして船を乗っ取りシェリンフォードへ向かいます。
(何かね、あの爆破からどの位時間が経っているかは不明だけど、かすり傷1つなく何事もなかったかの様にピンピン
している姿を見ると現実離れしている様に感じるのですよ。
 ただし、この件に関しての種明かしor言い訳はゲイティス氏によってなされているのですが可能であれば最後の
回でに触れようと思っています)


シェリンフォードでは座礁したので救助を求める無線が入るし(ジョンの声で)、侵入者を感知してシステムアラート
がなり大騒ぎになっています。


浜辺には漁船に乗っていた親子が縛られて置き去りにされています。

その傍の砂浜に大きく ”TELL MY SISTER I'M HERE” 「僕はここに居ると妹に伝えてくれ」と書かれている。
施設の所長 がマイクロフトに連絡を取ろうとするも、爆破で大怪我をして意識不明だと伝えられる。
「シャーロック・ホームズは?」と尋ねると「行方不明だ」と。


船を盗まれたと騒ぐ老人とジョンも捉えられています。

ジョンが第5ノーサンバランド連隊退役軍人である事を知っていた所長は 一緒に居るこの老人がシャーロックの
変装だと思い込んでいる様子。
”Mr. Holmes”と言われ カツラと付け髭を取ったのはマイクロフトでした。

そこに居た警備員に特別施設に行ってユーロス・ホームズを監視しろと命じながらセキュリティーキー(?)
を渡す所長ですが 受け取った警備員はシャーロック?

マイクロフトはユーロスの身の安全、警備状況、島を出たのではないか等に関して所長を脅し怒鳴りつけている。
最後に「ワトソン先生に感謝しろ。レディー・ブラックネルの事を話してくれた」と言うと不思議そうな表情
の所長。
(ここでレディー・ブラックネルに関して話している意味が良く分からない)

そして、耳に付けた無線インカムで警備員に変装したシャーロックと連絡”Are you in?”「侵入出来たか?」

特別施設に到着したところだと答えるシャーロックに「監獄の中にある監獄」

警備員に変装したシャーロックはセキュリティーチェックを受けている時 ガラスから3フィート以内に近づくな
等の忠告を受けます。

(この時のシャーロックは歩き方も粗野な感じがするし、北アイルランド訛り《一部ではスコットランド訛りとも
言われています。が、いつもと違うアクセントである事は分かってもどこの訛りか迄は分かりませんデス》で話
していますが、何といってもこの扮装で帽子をかぶっていると”普通のベネディクト”にしか見えない。あの
クルクルヘアーでないとシャーロックにならないって事を改めて実感!)

エレベーターに乗りユーロスが監禁された部屋に入るシャーロック(エレベーターの中で変装を解いて何時もの
シャーロックに戻っています。)

ガラスの向こうでは背を向けたままヴァイオリンを弾いているユーロス。


マイクロフトは所長、ジョンと共にユーロスを記録したテープをモニターで見ています。

画面の中のユーロスは男性と会話しています。


ユーロスの監禁場所
ヴァイオリンを弾きながら突然シャーロックに話しかけるユーロス。(シャーロックだと分かっている)
「あれを持ってきてくれた? 前に頼んだ特別なヘアーバンドよ」、シャーロックは「僕は君の医者じゃない。
ここで仕事している者じゃない」。それでもユーロスは「貴方にママから盗ませたヘアーバンドよ。 私が
連れ去られる日最後に貴方に頼んだ物よ。 覚えてる?」。 シャーロックは「数週間前に僕のフラットに
来ただろう。 フェイス・スミスの振りをして。チップスを食べたろ」と言っても「それがヘアーバンドを
持ってこなかった理由なの」と切り返される


どうやって此処を出たのか尋ねるシャーロックに、「私を見て」とユーロス。 「見ているよ」とシャー
ロックが答えてもユーロスは、”You tried and tried, but you just can't see , you can't look”
(随分頑張ったけど何も見えていないし、分かってないわ」に「何を?」と聞くシャーロックは続けて
どうやって外に出たのかを聞きますが、「ヴァイオリンを見て」と言うユーロス。ストラディバリウス
だと言うシャーロックに、これは自分へのプレゼントなのだと言いながら ヴァイオリンをハッチに
入れシャーロック側に送ります。 「貴方も弾くわよね」に「何故知ってるのか」と問うシャーロックに、
「どうして知ってるかって? 私が弾き方を教えたのに。 どうして覚えていないの?」 君の事は全く
覚えていないんだと言うシャーロックに、マイクロフトは貴方が自分の記憶を書き換えたと言っていた
けど私の事を消しとってしまったとは言っていなかったと言うユーロスに、「書き換えたとはどう云う
意味だ」と尋ねるシャーロック。 それを聞いたユーロスは、「貴方はまだ赤髭の事を知らないのね。
まぁ、素敵な日になりそうだわ」
 
所長の部屋では、

ユーロスは周りの人を虜にしてしまうのだと言う所長。 彼女と面会していたテイラー医師に自分の家族を
殺す様に示唆していたが医師は結局家族を殺し自分も自殺してしまったのだと言いますが、マイクロフトは
彼女は5歳の時から人を洗脳する能力を持っていたと。 
画面の中のユーロスは、相手の男性に「泣いても良いのよ」と言うと「泣かない」と言われ「泣く様にし
てあげる」と言っています。

再びユーロスの監禁場所
ユーロスに「ヴァイオリンを弾いて頂戴」と言われても「どうやって此処から出られたのか聞きたい」と
シャーロック。

「もう分っているでしょ。私を見て そして弾いて頂戴」と言うユーロスに シャーロックはバッハを弾き
はじめます(モリアーティーが訪ねてきた時弾いていた曲です)。 それを聞いたユーロスは「バッハは
ダメ。 全く分かってないのね。 自分を弾いて」と言われ一瞬躊躇したあと弾きだした曲はアイリーン
を偲んで作曲した曲でした。
「あら、貴方はセックスしたの?」と尋ねるユーロス(又その話ですか・・・ この曲がアイリーンの為の
曲だという事は分かっているって事ですね)
それから自分の微妙な経験を(アレコレ)話すユーロス。

所長の部屋
ユーロスが人を洗脳する危険があるので 決して一人では会わない様に警告していた筈だと所長を叱責する
マイクロフトに、貴方は一人で会ってしかもクリスマスには客まで招き入れたではないかと言う所長。
「リスクを承知した行動だ」と言うマイクロフトに、貴方はクリスマスプレゼントを与えたじゃないかと
言う所長。
モニターの中のユーロスは相手の男性に お互いに助け合わなくちゃ。貴方を助けてあげると言っている。
(相手のこの男性は誰?)
ジョンが所長に向かって あの声は貴方ではないか? もし所長も洗脳されているならば誰がここを管理でき
るんだと言うと、所長は、申し訳ないと言いながらスイッチを押します。

ユーロスの監禁場所
シャーロックが「じゃ 君ははっきり僕の事を覚えているんだね」と言うと、「私は全て覚えているわ。どんな
些細な事も。 貴方は大容量のハードドライブが必要だわ」と言っている所にイヤーコムにジョンから無線が入り
ます。「シャーロック、”Vatican Cameos”だ」と言われ、「直ぐ行く」とシャーロック。
 ここで久しぶりに”Vatican Cameos”が聞けました。 S2E3とS3E2ではシャーロックが、今回初めてジョンが
口にしました。 ひつこいですが せっかくなので再びおさらいをしておきましょう)
 ”Vatican Cameo”は第二次世界大戦中武装した英国陸軍軍人以外の人物が基地に入ってきた時警告する意味
で使われた合図で『危険、全員伏せろ』と言った合図であったとか。 なのでS2E1 ”A Scandal in Belgravia”で
は軍医であったジョンがこの合図を知っているだろうとシャーロックが発した言葉だった・・・んですね。 で、
2度目はS3E2 ”The Sign of Three”でジョンは『危険が迫っている。誰かが死ぬ』と言う意味合いに受け取って
いました。又この”Vatican Cameos” は正典 ”The Hound of the Vaskervilles”『バスカヴィル家の犬』の中で
ホームズが ローマ法王の依頼で任務に就いていた『ヴァチカンのカメオ事件』として述べられています)


ユーロスはガラスから3フィート離れている様に言われていると思うけどもっと近づく様に言います。

覚えていることを話して欲しいと言うシャーロックに、貴方は私のお気に入りだったと話すユーロス。貴方が笑う
のを見るのが好きだった。 貴方を一晩中大笑いさせて壊れそうになってしまったけど、両親から注意された。
そして気が付いた。シャーロックは笑っているのではなく泣き叫んでいたんだと。
「何故泣き叫んでいたんだ」と尋ねるシャーロックにフラッシュバックで「赤髭」が・・・
「赤髭」を覚えていると呟くシャーロックに、もっとガラスに近寄ってガラスに触れる様に。そうしたら本当の事を
教えると言うユーロス。
ゆっくりと一歩一歩ガラスに近づき 遂にガラスに手を触れるとそこにはガラスはなくユーロスと手を触れあう事が
出来ました。

(ユーロスが自由にセキュリティーシステムをコントロールしていると言う事)
ユーロスは「何度もどうやって外に出たのか尋ねていたけど こうやってよ」と言いながらシャーロックを
殴りつけ床に押し倒し馬乗りになって首を絞めつけます。
入って来た警備員にシャーロックを殺してしまうから直ぐに自分を止めてくれと叫びながら・・・
(ユーロスの狂気を感じます)

所長の部屋
マイクロフトとジョンは拘束されてしまう。

連行されるジョンが警備員を振り切って逃げようとすると、モニター全面にモリアーティーの顔が写る。

(アメリカンアクセントで)「非常事態警報! ”Klingons attacking lower decks ! Also, cowboys in black
hats, and also Darth Vader!”
( ここはチョット意味不明なのですが、クリンゴンは勿論スタート・レックで、ダース・ベイダーはスター・
ウォーズでの”悪”なのですが、”黒い帽子のカウボーイ”は初期の西部劇で悪役は常に黒い帽子、良い方は白い
帽子を被っていたと言う事例からの引用らしい。いずれにしても”悪者”が来たと言っているという事なのかと・・・。
そして、もう一点不明なのが、モリアーティーのアクセント。 モリアーティーは当初アイルランド訛りと言われて
いたのですが、何故ここではアメリカンアクセントでしゃべっているのかという点。 
どれもアメリカ関連という事は、正典 ”The Valley of Fear” 「恐怖の谷」に由来しているのか・・・とも考えら
れますが 深読みかも)


モニターの中でモリアーティーは、”Did you miss me? を繰り返し、その後も”Miss me?”がずっと繰り返されます。 
驚いて気を取られたジョンは職員に殴られて気を失ってしまいます。





・・・・・ to be continued です




← SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (2)
→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (4)





SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (2)

2017-06-14 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓
 
     ↓


・・・・続きです(その2)

マイクロフトの記憶(マインドパレス?)の幼いユーロス。



マイクロフトを見て 「大人になったお兄ちゃん変ね」
幼いユーロスはかつてナイフで自分を傷つけてた事があり それを見た両親は自殺をしようとし
たのではないかと思ったようだが実際は筋肉がどう動くか確かめたかったのだと。 マイクロフト
が痛みを感じないのかと尋ねると、ユーロスは「誰の痛み?」と尋ねたのだと。

マイクロフトは、「マスグレーブだ」

(マスグレーブは正典”The Musgrave Ritual”「マスグレーブ家の儀式」からの引用)

当時の景色の中にいるマイクロフト。 この手法は「ベルグレーヴィアの醜聞」と同じ)



ホームズ家先祖代々続く屋敷のあるマスグレーブで 幼いシャーロックはヘンテコなお墓の間で
遊んでいた。 墓石は本物では無く日付も全て間違っていた。建築学上のシャレだと思うがシャー
ロックはそれに魅了されていた。


NEMO
HOLMES
1617 - 1822
Aged 32 Years
(この墓石に書かれているのを見ると200年以上生きていたって事になっちゃう(笑) それなのに
享年32歳ってもうメチャメチャ。 そして、“NEMO”はラテン語で”no one, nobody”の意味。
”1617” も正典「マスグレーブの儀式書」で小屋の扉に書かれていた数字かと)

幼いユーロスの歌声が聞こえています。
♪ ”Who will find me? Deep down below the old beech tree. Help.Help,succour me now. East
wind blow.”
「誰が私を見つけてくれるの? 古いぶなの木の下にいるの。 私を助けて。 東風が吹が吹くわ」

シャーロックは、”Sixteen by six”(16X6、又は6のそばの16、又は16歩行って6歩? この表現も
正典「マスグレーブの儀式書」からの引用か)と言うとマイクロフトが「お前は思い出し始めてい
るな」、シャーロックは「断片的に」と言います。
幼いシャーロックが”レッドビアード(赤髭)”と叫びながら探し回っています。(ここで遂にに”Redbeard”
「赤髭」が出てきます)

ジョンが「赤髭って?」と尋ねると、「僕の犬だ」とシャーロック。
マイクロフトは「ユーロスは赤髭を捕まえて誰も見つけることが出来ない何処かに閉じ込めたんだ。
そして誰にも何処に居るか絶対言わなかった。 ただその歌を小さな儀式の様に繰り返すだけだった」
と語ります。
幼いユーロスは「歌が答えよ」と言ったが、歌は意味をなさなかったとマイクロフト。

♪ ”Brother, and under we go”
「お兄ちゃん、下に行きましょう」

赤髭のその後を尋ねるジョンに、誰も赤髭を見つける事は出来なかった。だが、ユーロスは”溺れた赤髭”と
呼び始めた。 シャーロックは心に傷を負ってトラウマを抱え 元々感情的な子供だったが変わってしまい
2度と赤髭の事も話さなくなったし、やがてユーロスの存在自体も忘れた様に見えたとマイクロフトは話します

「同じ家に住んでいたのにどうやってユーロスを忘れることが出来たんだ」と尋ねるジョンに、ユーロスを離
れた場所に連れて行ったのだと言うマイクロフトですが、犬の行方が分からなくなったくらいで子供を閉じ込
めたりはしないだろうとジョン。

(ユーロスが絵を描いているが シャーロックを書いたらしい絵は塗りつぶされたリ ”RIP SHERLOCK”
(シャーロックを切り裂いてやる)と書かれていたり シャーロックに対する歪んだ複雑な気持ちが表れている。
何故なのか?)

ユーロスはマッチをすり火を付け家を火事にしてしまう。


その後ユーロスを離れた適切な場所に連れて行かざるを得なかったが、そこで又火事を起こし死んだのだと
説明るするマイクロフトに、”This is a lie”「嘘だな」と言うシャーロック。

確かに嘘だが、両親にこれ以上の苦しみを味合わせないための優しさでもある。 ユーロスである事を証明
する遺体が無い事の説明にもなるのだとマイクロフト。

ユーロスの様な精神異常の深さや能力の大きさを考えると通常のどんな施設も当てはまらなかったので、
ルーディー伯父さんが手配をしてくれた。(ルーディー伯父さん再び登場。 アレコレ断片的に言われてた
所によると相当変わった人の様に思えていたけど かなり力もある人の様で。流石のホームズ家系、興味ある
キャラクターではあります)

「僕たちの妹は何処に居るんだ」と問い詰めるシャーロックに、「シェリンフォードという断崖絶壁の孤島の
精神病院に収容された。そこは要塞のような施設で脱出するのは不可能だ」とマイクロフトは断言する。

(遂に此処で”シェリンフォード”に言及され、人の名前では無く場所の名前である事が判明)

シェリンフォードは刑務所や精神病院以上。 中に居るものから外にあるものを守るための要塞だと言います。


マイクロフトは、シェリンフォードはユーロスが幼いころからいた場所であり一日たりともあの場所から離れた
事は無い。君達2人が会ったのは誰だと言うんだ。 彼女である筈はない。と言った時部屋のガラスが割れる音が・・・

ユーロスの歌声
♪ ”I that am lost. Oh, who will find me. Deep down below. The old beech tree?
“Help succour me now. The East Wind's blowing. Sixteen by six, brother. And under we go!
「私は道に迷っているの。 古いぶなの木のずっと下の方にいる私を誰が見つけてくれるの?
私を助けて。 東風が吹いているわ。 6のそばの16よ(?) お兄ちゃん 下に行きましょう」
♪ ”My soul seeks. The shade of my willow's bloom・・・・
「私の魂は探しているわ。 私の柳の花の影を・・・」

そんな歌声と共にドローンが部屋の中に入って来ます。

そのドローンは爆弾を載せており、マイクロフト曰く ”DX-707”(人呼んで”忍耐の手榴弾”)でセンサーが人の動き
を感知して爆発するものだと。
そんな訳で、ドローンを囲んで3人は動けず固まったまま善後策を練ります。
爆弾の威力を尋ねるシャーロックに、マイクロフトは「間違いなくこのフラットを破壊して中に居る誰も死なせる。
「この部屋の壁の強さがあれば隣人は恐らく無事だろうが、下のカフェが開いているかが心配だ」(日曜日なので
Speedy’s は閉まっていると)
その頃、階下のハドソンさんは音楽を掛けノリノリで踊りながら掃除機をかけている。
(※ ハドソンさんが流している曲はヘビメタバンド アイアン・メイデンの ”The Number of the Beast”と云う曲。
ですって) 

ハドソンさんが掃除機をかけ終わるまでの時間を2分と推定したシャーロックに、ジョンはハドソンさんが何時も
掃除機を置いてあるフラットの裏口に戻す時が一番安全なのではないかと提案。
シャーロックは「掃除機の音が止まったら ハドソンさんがフラットの裏に行くまで8秒待ち、その瞬間に動こう」と、
そしてトリガーが反応する時間が最長でも3秒と見積もるマイクロフトに「僕たちは窓から、兄さんは階段から出て
ハドソンさんを助けてくれ」。
何で私が?と不満そうなマイクロフト。 「兄さんの方が近い」と言うシャーロックに「お前の方が足が速い」。
「速度は距離程重要じゃない」等と言い合っている2人。


残り1分と推定したジョンは「電話しても大丈夫だろうか?」、シャーロックが「ジョンには娘がいるんだから
さようならを言いたんじゃないかな?」と気を利かせるのですが、マイクロフトは「申し訳ないがどんな動きに
も爆弾は作動するので分かって欲しい」と言います。
するとジョンは、突然「オスカー・ワイルド」と言い出します。
「彼は、”The Importance of Being Earnest”『真面目が肝心』のなかで ”The truth is rarely pure, and
never simple” (真実が純粋であったためしは殆どないし、又決して単純なものではない)言っている。
学校で習いましたよ」と言うと、マイクロフトも「そうだった。 思い出したよ。レディー・ブラックネルを演じ
たんだ」と。 (この原作は学生時代読んだこと或は読まされた様な気もするのですが 読んだとしても何光年も
前の事なので全く記憶がないのです。なので、このセリフが何処の部分からの引用なのか不明です)


聞いていたシャーロックは”Yeah. You were great”「素晴らしかったよ」、マイクロフトは「本当にそう思って
いるか?」シャーロック”Yes, I really do”「本当だよ」に「それを聞いて安心したよ。私は何時もどうだった
だろうかと思っていたんだ」なんて一見関係ない長閑風な会話を続けていると 階下の掃除機の音が止む。

シャーロックの ”Good luck, boys. Three, two, one, go!” 「幸運を祈る。 3、2、1、今だ!」
で、一斉に動き出し、マイクロフトは階段へ、シャーロックとジョンは窓から身を投げます。
同時に爆弾は爆発し、221Bは火の海に飲み込まれます。





緊迫感のあるシーンなのに、天才2人と元軍人の3人は冷静に状況を判断しながら何となく余裕も感じられる。
と言うか気を紛らわしているのか? 兎に角3人の息が合っていて結構好きなシーンになっていました。そして、
部屋を脱出した後のマイクロフト兄ちゃんの様子を想像すると結構楽しい(変態)ハドソンさんは状況が分から
ないから多分素直に動かずゴネたんじゃないか、必死のお兄ちゃんの姿を想像すると・・・
そして、窓から飛び出したシャーロックとジョンは無事なのかしら? あの高さから飛び出したら普通大怪我は
するだろうな・・・ 今回はホームレスの助けを借りてエアーマットを用意する時間もなかったろうし。
3人(あ、4人)はどうなる???






・・・・・to be continued です。



← SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (1)
→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (3)



Laurence Fox : ”The Real Thing” その他

2017-06-10 | Laurence Fox
久し振りにローレンスの話題が出てきました。

実は10日以上前に載せる予定で用意していたのですが、あれやこれやで後回しになってしまっ
た為少々遅れてしまったのですが やはり一応残して置かねばと思いまして 遅ればせながら
の情報である事をお含みおき下さいませ。


このプロモ画像が何ともドキッとさせられ・・・・
自分でもお気に入りなのか ツイッターのアイコンもこの画像に変えています。

↓ 5月2日付ツイッターから


この画像は次の舞台のプロモ用で 情報は下記に少しだけ書きました。
”The Real Thing” 上演予定は今年2017年9月6日から~(上演予定は下記に)
舞台出演は昨年の”The Patriotic Traitor”以来約1年半振りという事になります。

原作 : トム・ストッパード
監督 : ステファン・アンウィン
ローレンスは主役で劇作家のヘンリーを演じるとのこと

“The Real Thing”の概要は、
『非常に有能な劇作家であるヘンリーと妻シャーロットの結婚生活の破綻、ヘンリーと妻の友人である人妻
アニーとの情事。 果たしてヘンリーのアニーに対する想いは本物なのか、結婚とは何か、等をウィットに
富んだ視点で探る作品。』 
という内容のようですが、ローレンスとしては珍しいキャラクターになりそうで楽しみです。

この作品は1982年にロンドンで初演後、ブロードウェイで上演され 1984年にトニー賞最優秀作品を受賞している。
又、2014年10月から2015年1月まで同じくブロードウェイでユアン・マクレガーがヘンリーを演じたそうです。

上演予定劇場は、
Cambridge Arts Theatre : Sep.06~Sep.16 2017
Theatre Royal Bath : Sep.18~Sep.30 2017
Rose Theatre Kingston : Oct.02~Oct.14 2017

観たいけど行けないし・・・(涙)

今後もう少し情報が出て来ると思います。 又続報を期待して・・・・



舞台情報とは関係のないのですが、ツイッターに載せてあった画像が気に入りましたのでついでに・・・・
(これも時間が経ってしまいましたが)

 
アラビアのロレンスの扮装をしていますが何の為なのか良く分かりません(汗) しかも何してんだか(笑)
(5月22日付)
ただ、この画像を見ると凄く似合っているし ロレンスの雰囲気に合ってますね。
映画版「アラビアのロレンス」は何度見たか覚えていない位繰り返し観た大好きな作品でしたし、もしリメイク
なんて事があれば適任なのではないかと感じました。 まあ あれ程の大作は2度と制作されないとは思いますが。

因みに、ご本人の画像と比べてみて本当にそっくりなので改めてビックリです。
(顔の長い点なんか特にネ←暴言)


こちが T.E. ロレンス ご本人です。


取りあえずチョコッとだけ情報でした。




SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (1)

2017-06-06 |  ∟ S4E3 : The Final Problem
『シャーロック』シーズン4:「最後の問題」

以下ネタバレになりますのでご注意下さい。
あれこれ内容に触れながら 正典との繋がり、感想を書いていきたいと思います。

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓
 
     ↓

ジョンはどうなった?と思いつつ・・・


1人の少女が目覚めると飛行中の機内で、母親を含む乗客全員が意識を失っています。
動揺した彼女が機内を彷徨っているとスマホの着信音が聞こえ、それを手に取り「助けて。皆眠って
しまっているの」と助けを求めると、電話に出たのはモリアーティー。

「私はジム・モリアーティーだ。”Welcome to the final problem” 「最後の事件にようこそ」と。
(何故突然にモリアーティーが? これは何時の話なんだ?と戸惑います)
所で、この機内のシーンを見てフト S2E1の”A Scandal in Belbgravia”「ベルグレーヴィアの醜聞」
の”死者のフライト”を思い出したのですが、此処に出ている少女は あのエピソードで 亡くなった
祖父に会えないとシャーロックに相談しに来た女の子を演じていたお嬢ちゃんです。

マイクロフトの自宅

1人古いモノクロの(探偵物らしき)映画を鑑賞しているマイクロフト。 何度も観込んでいる様でセリフ
も覚えている様子。 楽しそうに鑑賞していると突然自分が幼い頃の家族映像が入り込んでくる。

両親とポッチャリしたマイクロフト少年(らしき姿)、可愛いいシャーロック(らしき姿)、その映像
を懐かしそうに微笑みながら見ていたマイクロフトですが、突然画面に ”I'M BACK”「戻って来たわよ」
の文字が。
(マイクロフトが見ていたモノクロ映画は今回特別に制作されたオリジナルの様です)

「ありえない」と動揺したマイクロフトが部屋の外に出ようとするとロックされている。 この辺から
ホラー作品の様な雰囲気になります。
マイクロフトの名を呼ぶ幼い少女の声、顔のない少女の姿等が現れすっかり怯えるマイクロフト。
その上ピエロは剣を構えて追ってくるわ、もう大変な状況になっています(スティーブン・キング風)
少女の声は”There's an east wind is coming, Mycroft, coming to get you”
 
この時、マイクロフトはお馴染みの傘を取り上げるのですが、枝を抜くと剣になっているし、その枝を
取ると銃になっている(弾は”誰か”に抜き取られていた)・・・という仕掛けが初めて見られます(仕込み
杖ならぬ仕込み傘)何時も傘を持っていたのは伊達じゃなかったんだ。


又、廊下には掛けられていた歴代の家族肖像画は血の涙を流している(これでもかという程ホラー色全開)


所で、この家族肖像画ですが、見ればすぐ気付くのですがマイクロフトそっくりの肖像画と もう一枚はパパ
ホームズ=ベネディクトのティモシーパパの若かりし頃の画像が使われています。

(並べてみましたら、マンマでした)ご先祖様達だから似ているのが当然って事で・・・

怯えて逃げ回るマイクロフトの前に現れたのはシャーロック(未だディアストーカーを被っている)
ジョンも一普通に緒に居ますよ。 あれ? どうなったの?

その姿を見たマイクロフトは、「助けてくれ、シャーロック」(これはチョット意外です。 あのマイクロフト
がシャーロックに助けを求めるなんて、そして心底ビビッている姿はある意味新鮮でもあります。 いや、皮肉
じゃないですよ)
このホラー仕立ての設定は全てシャーロックによってお膳立てされたことであり、少女もピエロも雇われたらしい。
(ここでシャーロックは、”Hey,bro.!” と言っているのですが、この”bro.” は”brother”の略でもありますが
又”mate”の様に親しい呼びかけにも使われるようです。 ここでは、”やぁ、兄ちゃん”みたいに砕けた調子
なんでしょうかね? それとも、ただ”やぁ”って感じなのかも。 そう言えば、S3E1 “The Empty Hearse”では 
”blood” 或は ”blud” と呼んでいて大分頭を悩ましました。 あの時は何とか ”兄貴”だろうと辿り付き
ましたっけ)

シャーロックによれば、これは実験で、これから得られた結論は3つ、つまり
その1 : 僕には妹がいる
その2 : 妹はどうやらユーロスと言う名前で 幼い頃から僕の兄が管理していた安全な施設に監禁されていたという事
その3 : 兄さんはユーロスを恐れている
そして、新情報 : ユーロスは施設から出た。
その事を信じようとしないマイクロフトに、彼女はジョンのセラピストだった。 そしてセッションの時に彼を撃った
(実は精神安定剤だったと・・・)

シャーロックはユーロスが来るからと言って帰ってしまうのですが、後に残ったジョンにマイクロフトは何故シャーロック
はこんな気違いじみた事をするのかと尋ねると、ジョンは”Uh,yes,well, someone convinced him that you would'nt
tell the truth unless you were actually wetting yourself.”「あ~、そうですね、貴方がお漏らしをするくらい怖い
目に逢わないと本当の事を言わないんじゃないかと誰かが彼を説得したんじゃ?」 。「誰か?」と聞くマイクロフトに
「多分僕とか」としれっとしてるジョン。

そして、「貴方の様に自暴自棄になって恐れおののいている人にピッタリの場所がありますよ。 明日の朝ベーカー街
221B で。行列が出来ていたら並んでくださいね」に、いい加減にしろと怒るマイクロフトに対し、「あの窓を閉めた方
が良いかも知れませんよ。”There's an east wind is coming”」と言って去っていきます。

いや~、この辺は意外なシーンで色々興味深いです。
マイクロフトをビビらせたホラー劇を焚きつけたのはジョンだったらしいし、ここぞとばかり「東風が来るぞ」とお返し
をしたり、シャーロックのいない所でマイクロフトを言い負かしたりする してやったりのジョンの表情が最高。
以前のジョン復活!の感じが出ていて結構好きです。 こうでなくちゃね。
マイクロフトの意外な人間味溢れる(?)姿面も見られたし・・・・

そして221B

やはりやって来たマイクロフトが不本意な表情で手持ち無沙汰風に突っ立っていると、ハドソンさんが「椅子に座って。
貴方が椅子に座らない限り 2人は話さないわ。それがルールよ」と言うと「私は依頼人では無い」に「じゃあ、出て
行って」そして、「お茶は?」と尋ねるハドソンさんに「有難う」と答えるマイクロフトですが、「やかんはむこうに
あるわよ」と再び無双のハドソンさん。 それを聞いてニヤリとするシャーロックとジョン。

ユーロスと言う妹がいる事に関する真実を話すように促すシャーロックに渋々依頼人の席に座ったマイクロフトは
話し出します。

ユーロスとはギリシャ語の様だけど変わった名前だと言うシャーロックに、文字通り「東風の神」だと言うジョン。
”The east wind is coming, Sherlock”と云って僕を怖がらせていたと言うシャーロックに対して、「記憶は思い
出す事もあるし、再び傷が開くこともある。我々が歩く道の下には悪魔が居る。 お前の中の悪魔はとても長い間
待っていたのだ。 お前をいじめていたのでは無く精神的に引き金になりそうな言葉を時間を掛けて時々使って
いたのだ。 お前を気にかけていたんだ」と云うマイクロフトに「僕は何故ユーロスを思い出せないんだ?」と
呟くシャーロック。

「これはプライベートで家族の問題だ」とジョンに席を外すように示唆するマイクロフトですが、
だからこそジョンはここに居るんだと強く言うシャーロック。(良いね!)

ジョンが3人兄妹の年齢差を聞くと、自分とシャーロックは7歳、シャーロックとユーロスは1歳差だと聞いたジョンは、
”Middle child. Explain a lot”「真ん中っ子か。成程ね」と。 ジロッと見るシャーロック(笑)
(この1歳差でユーロスがシャーロックの姉かと思ったけど、「真ん中っ子」で意味ありげなジョンの様子を見ると
 やはりシャーロックが真ん中でユーロスが妹なのだろうと思える)
(※ Middle Childに関しては、”Middle Child Syndrome”「真ん中っ子症候群」と言われる様に 真ん中で育った
子供にはある一定の性格が見られる。 そしてそれは大体ネガティブな傾向がある・・・と云われている様です
←本当かどうか分かりませんが)で、この時のジョンの様子からもシャーロックを指している感じもあります)

マイクロフトによれば、ユーロスは日頃自分を賢いと言っていた自分よりずっと賢く 当時から専門家をしてニュートン
を超えると言わせる程の天才であったと。







・・・・・ to be continued です。



→ SHERLOCK S4E3 ”The Final Problem” : ネタバレ感想と検証 (2)




『オリエント急行殺人事件』2017 リメイク版が豪華です!

2017-06-02 | アガサ・クリスティ
“Murder on the Orient Express” 「オリエント急行殺人事件」2017


TVドラマの「オリエント急行殺人事件」の再放送を観ようと 放送日をチェックしていたところ
とんでもない驚きの情報が流れていました。
何と、映画リメイク版が今年2017年11月にリリースされるとの事。
そして、そのキャストを見て余りの豪華さにビックリして椅子から転げ落ちそうになりました。

その前に、”Murder on the Orient Express”の基礎情報(誰でもご存知でしょうが・・・)
この原作はアガサ・クリスティー(1934年発表)の長編としては14作目、エルキュール・ポアロ
シリーズとしては8作目にあたる)作品です。
内容に関しては 今更書く必要もないと思いますので省きますが、最初にこの原作を読んだ時
(これも大昔)の強烈な印象が強く何時までも記憶に残る作品です。クリスティーの作品の中でも
特に好きな作品の1つです。
雪に閉じ込められた列車内での情景が殆どなので動きが少ない分演技力が必要とされる作品なのだ
と思います。
 
これまでも何度か映像化されていますが、今回は久々の映画化で 予想もしていませんでしたので
兎に角驚きでした。(私の情報収集が遅かったのかも知れませんが)


今回リメイク版は、サー・ケネス・ブラナーが制作、監督、主演を務める作品で、先にも書きました
様に他出演者が凄すぎる!
プロデューサー陣も『エイリアン・コヴェナン』」等の監督であるリドリー・スコット、『シャーロック・
ホームズ 2009』や『X-MENシリーズ』のサイモン・キンバーグらがサー・ケネスと共に担当している
という豪華版。


(エンターテインメントウィークリー)
出演者は :
エルキュール・ポアロ : サー・ケネス・ブラナー
サミュエル・エドワード・ラチェット : ジョニー・デップ
ヘクター・マックイーン : ジョッシュ・ガッド(実写版「美女と野獣」のル・フウ役)
エドワード・ヘンリー・マスターマン : サー・デレク・ジャコビ
メアリー・デブナム : デイジー・リドリー(スターウォーズ「フォースの覚醒」のレイ役)
ハリエット・ベリンダ・ハバード : ミシェル・ファイファー
グレタ・オルソン : ペネロペ・クルス
ドラゴミノフ公爵夫人 : デイム・ジュディー・デンチ
ヒルデガード・シュミット : オリヴィア・コールマン
アンドレニ公爵夫人 : ルーシー・ボイントン
アーバスノット大佐 : レスリー・オドム・ジュニア

ね~、凄いですよね~(ワクワク!)


ケネス・ブラナーのポワロは原作のイメージ、他のポアロとは違いチョット立派過ぎ(?)の様に感
じるのですが・・・お髭も立派だし どちらかと云うとピーター・ユスチノフ版ポアロに近いタイプ
かしら?とも思えます。が、何といってもサー・ケネスです。 これまでとは違うポアロを演じている
だろうと期待します。

最初の公式trailerが本日(現地時間6月1日)リリースされました。
↓ こちらです
https://youtu.be/Mq4m3yAoW8E




この予告編を見る限り、映像的にもこれまでとは違う切り込み方をしている様ですが、この選曲は評価
が分かれています。 う~ん、難しいところですね。


以前拙記事に触れた事があるのですが、「オリエント急行殺人事件」の映画版は1974年公開され名作の
評価も高い作品です。 勿論観ています(古!)



以前書いた事もあるのですが、ポアロのアルバート・フィニーはアクが強くて ちょっと鼻持ちならない
キャラクターになっていて原作で自分が持っていたのイメージとは少し違う様に感じていたのです。
が・・・ この作品の出演者も凄かったです。 豪華です!

参考までに、
エルキュール・ポアロ : アルバート・フィニー
ラチェット・ロバーツ : リチャード・ウィドマーク
ヘクター・マックイーン : アンソニー・パーキンス
エドワード・ベドウズ  : ジョン・ギールグッド
アーバスノット大佐  : ショーン・コネリー
メアリー・デベナム : ヴァネッサ・レッドグレーブ
ドラゴミノフ公爵夫人 : ウェンディ―・ヒラー
ヒルデガルド・シュミット : レイチェル・ロバーツ
ハリエット・ベリンダ・ハッバード ; ローレン・バコール
グレタ・オルソン : イングリッド・バーグマン
アンドレイニ伯爵 : マイケル・ヨーク
アンドレイニ伯爵夫人 : ジャックリーン・ビセット

この作品は多部門でアカデミー賞にノミネートされましたが、イングリッド・バーグマンが助演女優賞を得ました。


TVドラマのデヴィッド・スーシェ版ポアロによる「オリエント急行殺人事件」は英国及び米国では2010年、日本
初放送は2012年でした。

この作品でラチェットを演じていたのは 最近SHERLOCKでずっとお馴染みになっていたトビー・ジョーンズです。
以前見た記憶はあるのですが 又ジックリ観直したいと思っています。

兎に角、2017年リメイク版はこれから先絶対見逃せない作品の筆頭に挙げられます。
公開は、UKが11月3日、USが11月10日、そして日本公開も12月予定となっている様です。
兎に角楽しみです!