The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『刑事モース~オックスフォード事件簿』S6 : BSプレミアムにて初放送

2019-12-30 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
”ENDEAVOUR” Season 6


約1年前、2019年1月31日拙記事にてご紹介した様に2019年2月に英国での初放送になった
シーズン6がBSプレミアムにて2月に初放送となるそうです(既に皆様ご存知かも知れません
が 自分の覚書の為にも書き置く事に致します)

2020年2月24日 12:30~
S6E1(Case 24) “Pylon” 『花飾りの少女)
S6E2(Case 25) ”Apollo” 『月の裏庭』 ※ この作品は以前にご紹介しました様にショーン君が
監督兼任しています)

(現時点では上記2エピソードのみ発表されています。続報は追って)

いよいよ ビミョーな ”ヒゲのモース”登場です。

又、上記初放送を前に、
Case 10~Case 13の再放送も予定されています。

2月8日(土) 16:30~
Case 10 ”Ride” 『光と影の奇想曲』
Case 11 “Arcadia” 『遠き理想郷』
Case 12 ”Prey”『禁断の森』
Case 13 “Coda” 『愛のコーダ』

↓ 詳細は下記公式ページでご確認下さい
https://www4.nhk.or.jp/morse/

尚関連過去記事は下記又はカテゴリー欄をご参照下さいマセ

 『刑事モース~オックスフォード事件簿』 S6 英国放送開始
 「刑事モース~オックスフォード事件簿」S6&S7情報少し(official trailerはこちらにあります)
※ 『刑事モース~オックスフォード事件簿』 S6: ショーン・エヴァンズが監督も

年明けにはS7の英国初放送もあると思いますし、夏ごろにはS8の撮影開始・・・といった
スケジュールになると思います。
情報は出次第順次更新するつもりです。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 



いよいよ令和元年も後1日を残すのみとなりました。
今年も色々とありましたが、皆々様には本当にお世話になりました。
本当に多くの方が拙い記事をご訪問下さり驚くと共に心から感謝申し上げます。
PCにもリアクションボタンが設定されて以来 多くのリアクションを頂き本当に励みになります。
有難うございます。
来年もボチボチ続けて行ければ・・・・と思って居ります。
引き続きお付き合い頂き、ご指導ご鞭撻頂ければ幸いです。

新しい年が皆様にとってより良き年になります様に心から祈念致します。

『007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ』

2019-12-26 | 映画
“007 /No Time to Die”


以前第一報をご紹介しました時点では”Bond 25”というタイトルでしたが、その後正式なタイトル
として”No Time to Die”と発表されました。

ようやく日本語版trailerと共に、メインキャストのポスターが発表されました。



前回記事時点ではラミ・マレックがヴィランで出演という事は分かっていたのですが、役名等発表
されていませんでした。
今回”サフィン”という役名であり、顔に傷がある(オペラ座の怪人風の怖いマスクを付けています)
凶悪なヴィランでボンドと戦う役柄である事が判明。



お気に入りの2人、 キュートな ”Q” ウィショー君と、”M” のレイフ・ファインズも 




↓ 日本版trailerはこちら
https://youtu.be/thixv_BozA8


遂にダニエル・クレイグもこの作品で最後になるんでしょうね。
何時にもましてダイナミックなアクションシーンがある様です。 007史上最高の製作費を掛けた
ようです。

前作の ”Spectre” の時も「これが最後」と言われていたので、珍しく早めに映画館に行きましたん
ですけどね。
最近映画館に行くのも億劫になってきたので、この作品も行けるかどうか・・・・。
まぁ、少し我慢をして待てば配信されるし、DVDも直ぐに発売されるし。

数年前から次のボンドの候補は色々取りざたされていたものの、噂先行であったり、
色々問題があったり(微妙)で、未だに決定的な候補は出ていない模様です。
が、
何やら、次の007は女性か?等というトンデモナイ噂が出ていました。
何ですとッ? 007よお前もか・・・と。 何かこの数年色々な作品でメインを女性に変えて前面に
押し出してきている傾向が見受けられるアレコレ。 フェミニズムとは違う様な気がしてあまり好
きではありません。
”あの映画” や ”あのドラマ”等・・・。 せっかく長年楽しみに観ていたのに興味が失せてしまった
のが個人的には残念でなりません。
イアン・フレミングさんも草葉の陰で複雑な思いを抱いていらっしゃるのではないかと。
ただ、何と言ってもあくまでも”噂”ですし、又、女性キャラクターに替わるのも好みの方もいらっしゃる
かとも思うので悩ましい所ではあります。

兎に角、

「00 7/ ノー・タイム・トゥ・ダイ」は
2020年4月3日  英国公開
2020年4月10日 日本公開 全国ロードショーが決定しています。

キャストその他は、第一報として書いたこちらの記事をご参照下さい。

『Bond 25』(原題)


NORAD Tracks Santa 2019 

2019-12-23 | NORAD Tracks Santa
―追記あります―

毎年恒例行事なので 多くの方は既にご存知ですので、今年は記事を書く必要もないかとも考え
たのですが、何と言っても例年続けた事ですので 一応ご案内を。
迷っていたのでご案内がギリギリになってしまいました。

例年通り、12月1日からカウントダウンは始まっています。
サンタさんの出発は12月24日(日本時間では12月24日夕方頃- 16:00位になるかと)です。

毎年同じことを書いているので、今回は簡単に。
(この行事に関しては、毎年この時期に書いていましたので 過去記事をご参照下さいマセ)


↓ 公式ページはこちらです
https://www.noradsanta.org/

追記です
サンタさん出発の状況は下記から確認できます
@NoradSanta
#Santa, #NoradTracksSanta, #SantaTracker, #NoradSanta

 因みに、日本時間17:30現在トナカイさん達がソリの飛行計画を検討中との事
出発まで暫らく時間がかかりそうです。

※ ↓ こちらが直リンクです(サンタさんフライトがリアルタイムで見られます)
https://www.noradsanta.org/embed.html

例年の事ですが、PCにかじり付いてずっと観続ける事は不可能なので、何時どの国の上空を飛
行するのかを観るタイミングはなかなか難しいいです。
ただ、毎年書いていた事ではありますが、聞いた事が無い様な地名や上空からの地形を観るの
はいい機会になると思います。 私も後から度々地図を確認したりして・・・・。
それから、このイベントはツイッター、フェイスブック等でも確認できます。


今回は日本の何処の上空を飛ぶことになるんでしょう。




今回は簡略バージョンで。

毎年同じ様な事を書いていますので、このイベントに関しての性質、成り立ち、歴史等は過去記事をご参照下さい。



ドラマ化された英国ミステリ小説 : その(5)

2019-12-20 | ドラマ化された英国ミステリ小説
『ダルジール警視』 ”Dalziel & Pascoe”

BBC One
1996年~2007年までBBC One にて11 シーズン(全46エピソード) 放送されました

出演は、
アンドリュー・ダルジール警視 : ウォーレン・クラーク
ピーター・パスコ―部長刑事 : コリン・ブキャナン



ダルジールを演じたウォーレン・クラークはかなり原作のイメージに近いのかも知れません。
原作に近いとは言え、どうにもビジュアル的にアレなので(顔が怖すぎ←暴言)、何となく気合が
入らずあまり熱心に観ていなかったのが正直なところでして(申し訳ないことで・・・)。
ストーリー展開もかなり原作に忠実に描かれている様です。

ウォーレン・クラークはあのスタンリー・キューブリック監督の「時計仕掛けのオレンジ」に出演して
いたそうです。

”そうです”と書きましたが、大昔に観たきりなので全く記憶にございませんでした。
又、「ミス・マープル」にも出演していましたっけ。
そんな中、先日「ルイス警部」の再放送を観ていたら(ひつこい!)偶然ウォーレン・クラークがゲスト
出演していたのに気付きました。 すっかり忘れていましたわ。

2014年に惜しくも亡くなったんですね。

原作は現代を代表する本格推理小説家の1人とされるレジナルド・ヒル。
ダルジール警視を描いた作品は、

「社交好きな女」”The Clubable Woman” (1970年)
を始めとして、
「午前零時のフーガ」”Midnight Fugue” (2011年)
迄全24作がカドカワ・ポケット・ミステリ版で出版されています。

ダルジール警視はヨークシャー州警察犯罪捜査部の警視(DS=Detective Superintendent)
”警視”なんですよ。 偉いんです。
(余談ですが、良く知る他の警察関係ミステリで一番エライのはフォイルでしょうね。”警視正=
Detective Chief Intendent” ですから) 

原作では太った牛の様な大男、薄くなった白髪交じりの大きな頭、大きな目に度の強い眼鏡をか
けている。
口も悪く下品な行動をする困った人物ではありますが、叩き上げで警視の地位まで這い上がって
来た実力もある。
そんなダルジールとコンビを組むのが 大卒で社会学の学士号を持つ インテリでハンサムな部長
刑事ピーター・パスコー。
対照的な2人が難事件を解決する様をコミカルに描いています。

因みに、
Dalzielはスコットランド系の為 正確な発音は”ディーエル”だそうです。

何時ものフレーズですが、原作本を読んだのはかなり昔のことでして、ふと思い出して数か月前に
最後の作品となった「午前零時のフーガ」を読みました。


レジナルド・ヒルは2012年惜しくも逝去なさったので、この作品が本当の最後になってしまいました。
残念です。

この作品の内容、感想に関しては、後日余裕があれば改めて書いて見たいと思っては居りますが。

DVDに関しては、

残念ながら日本語版は発売されてい様です。


ロバート・ダウニーJr.版『ドクター・ドリトル』 続報

2019-12-16 | 映画
”Dolittle” Universal


以前ご紹介しました、ロバート・ダウニーJr.版の『ドクター・ドリトル』”Dolittle”の日本公開日が
決まりました(記事にするのが遅れましたが・・・)。

米国公開は2020年1月17日
日本公開は2020年3月20日 全国ロードショー






概略は、
動物と話せるドリトル先生は名医だが変わり者。世間から遠ざかり、様々な動物たちとひっそりと
暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治
療法を求めて、伝説の島へと冒険の旅に出発する。一緒に行く仲間は助手のスタビンズ少年と、先
生が最も信頼する親友である頑固なオウム、臆病なゴリラ、とぼけたアヒル、陽気なシロクマ、皮
肉屋のダチョウなど個性豊かな動物たち。さらにメガネをかけた忠実な犬、おしゃべりなキリン、
賢くて勇敢なキツネ、昆虫など数多くの生き物が登場。旅の中で、ドリトル先生の過去や国を揺る
がす陰謀が明らかになっていく。
(The Riverから引用)

兎に角キャストが超豪華版でして、特に動物たちの声の出演に惜しげもなく(?)凄いメンバーを
配しています。
この点は以前書きましたのでこちらをご参照下さい。

日本版trailerも出ています。
↓ こちら
https://youtu.be/b7qIsLCpLwI

又、出演する動物たちのオーディションという設定での動画(これが可愛くて凄く良いんです!)









↓ こちらでご覧下さい。
https://youtu.be/YIcCwLTfgIw

たまにはこの様な楽しい作品も良いですね。
でも・・・映画館に行けるかしら?

← ロバート・ダウニー・Jr. 版 ”The Voyage of Doctor Dolittle”




クリスマスシーズンに放送される英国ドラマ(in UK)

2019-12-13 | 海外ドラマ
毎年英国ではクリスマスシーズンにはスペシャル版のドラマが色々放送されます。
今回は個人的に興味があるドラマ(偏ってる)を取り上げてみました。

※ 『Christmas Carol』 BBC One

3エピソード
原作は言うまでもなく 文豪チャールズ・ディッケンズによる1843年の小説『クリスマス・キャロル』。
この原作を元に、過去にも何度か映像化されています。
この時期には”定番”、”お約束”と言っても過言ではない程色々放送、公開されていましたが、今
回は、トム・ハーディーが製作に係わるとの事で以前から注目を集めていました。

キャストは、
脚本:スティーヴン・ナイト
製作:トム・ハーディー、リドリー・スコット他



エベネーザ・スクルージ:ガイ・ピアース
クリスマスの幽霊:アンディー・セルキス
ジェイコブ・マーレイ:スティーブン・グレアム

尚、トムハ自身が出演しているのかがイマイチはっきりしていない様です。

英国での放送は2019年12月22、23、24日

↓ trailerはこちらです
https://youtu.be/A04KWFvMa30

※『Martin's Close』 BBC


このドラマは個人的に気になっていた作品です。
12代目ドクターのピーター・カパルディ―出演でマーク・ゲイティスが脚本と監督を手掛けているとのこと。
この2人がタッグを組むのは『ドクター・フー』以来でしょうか。
概要は、
英国の作家M.R.Jamesの原作を元にした17世紀が舞台のゴースト・ストーリーの様です。

英国の放送は2019年12月24日

このドラマ日本で観られるかしら?? 

※ 『Dracula』BBC/Netflix


過去何度か触れましたが(こちら)、英国での放送日が発表されました。
2020年1月1日~
そして、
Netflixでは1月4日から配信されるようです(って、Netflix契約してないからな~、他では何時観られるか・・・・)

マーク・ゲイティス氏は凄いですね。 
”Martin's Close”では監督と脚本
”Dracula” では脚本と出演 
もしかしてクリスマス男?

そう言えば、
”Chirismas Carol” と言えば思い出しました。
過去に書きました関連記事です。 

昨年公開された映画
※ 『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』日本公開
ダン・スティーブンスがチャールズ・ディッケンズに扮した『クリスマス・キャロル』製作秘話

※ 『ドクター・フ―』2017年クリスマス・スペシャル
”Christmas Carol”『クリスマス・キャロル』
原作を元にした大好きな作品でした。





懐かしの『ナイトライダー』再放送開始です

2019-12-08 | 海外ドラマ
”Knight Rider”


いや~懐かしいですね。
このドラマを観た事があり、”懐かしい”という事は齢がバレるって事ではありますが・・・。
そんな懐かしのドラマがこの度AXNで再放送になる様です(S1~S4)

12月9日(月)18:00~ (二か国語版)

このドラマは米国NBCで1982年から1986年まで4シーズン(全84話)放送された一世を風靡した
ドラマでした。
日本での放送は何時、どのチャンネルで観たのかは覚えていないのですが、楽しみに観ていた
事を思い出します。
当時はアメドラ全盛期でしたし、肩が凝らないシンプルに楽しめるエンターテインメントドラ
マとして人気があったのだと思います。
主人公を演じた ”デヴィッド・ハッセルホフ” の名前は珍しいファミリーネームであった
せいか記憶に残っていました。

それは兎も角、



主人公のマイケル・ナイトは私立探偵機関の調査員、そして、何と言っても 人工知能(K.I.T.T.)
を搭載したしゃべる車「ナイト2000」(黒のトランザム)がカッコ良かったですもんね。

詳しくは下記の公式ページをご参照下さい。
https://www.axn.co.jp/programs/knight_rider

今回2か国語版ですが、当時も字幕版等無く普通に吹き替え版で楽しんでいました。
日頃字幕版でなければダメ!と言っていますが、この作品は多分このままで懐かしく観られる様
に思います。 確か佐々木 功さんがハッセルホフの吹き替えでしたわね。

ところで、このデヴィッド・ハッセルホフはマーベル作品の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:
リミックス」で、ピーターの理想の父親としてカメオ出演していたのです。



この件は昨年こちらに書きましたのでご参照下さい。

そして、その記事を書いていた時もたまたま再放送していたんです。 この時は初めての字幕版
でした。 しかし・・・。 残念ながら諸般の事情により時間が取れずり残念ながら一部しか観
る事が出来ませんでした。
そんな事情もあり、今回は出来る限り観ようと構えているところ。

今回再放送の情報を見ていた折、珍しい動画がありました。
「初代」ナイトライダーが再び帰って来る・・・・??
デヴィッド・ハッセルホフも登場していて、これがTV番組なのか何か別のフォーマットになるの
かは未定の状態であるようですが、



兎に角、その珍しい動画は
↓ こちらです 
https://youtu.be/24Tk8BeXqxo

古い人間には懐かしく、又初めての方には80年代のファッション等を含め興味深くご覧になれる
のではないかと思っている所です。
「ナイト2000」は今見てもカッコいいです。

↓ trailerはこちら
https://youtu.be/jQfU1WIaukg

あのイントロテーマを聞くとワクワクしたもんです(遠い目)

ついでながら、
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に触れましたので追記しておきます。
ジェームズ・ガン監督の諸問題(?)により途中停滞していた”vol.3”の継続も決まった様ですね。
この作品気に入っているので楽しみです。

少し古いツイートですが

この作品に関しては追って又





『死はわが隣人』コリン・デクスター著

2019-12-05 | ブックレヴュー&情報
『死はわが隣人』ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1998/3月

”Death is Now My Neighbour”
コリン・デクスター(著)、大庭忠男(翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)
オックスフォード大学の学寮長の引退を目前に控え、後継者争いが激化するなか、大学にほど
近い閑静な住宅街で住人の女性が射殺される事件が起きた。さっそくモース主任警部は捜査を
開始するが、被害者が人から恨みを買っていたとはとうてい思えない。糖尿病に悩まされなが
らも地道な聞き込みを続けるモース。うさんくさい新聞記者、耳の不自由な老婦人、詮索好き
な主婦…一癖も二癖もある隣人たちの錯綜する証言から、モースは殺人事件と学寮長選挙との
意外な接点を発見する!シリーズ終了との噂に、英米ミステリ界が騒然となった超話題作。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

1988年刊行の「ウッドストック行き最終バス」”Last Bus to Woodstock”でデビューしたモース
主任警部シリーズの13冊目です。
後書きにもある様に、デクスターは本作でシリーズを完結させようとしていた様ですがファンの
熱望により2001年刊行の14作目「悔恨の日々」”The Remorseful Day”が最終作となっています。

内容は、
大学の街オックスフォードらしく ロンズデール・カレッジの学寮長選挙が物語の縦軸となって
います。
それに住宅地で起こった女性の殺人事件が絡み、この二つが意外な関係が明らかになっていくの
ですが、モースの推理は寄り道したり行き詰ったりしながら、時には妄想したりしながら進みます。
そんな中、何と言っても モースとルイスが 文法や綴りの誤りを指揮したり、ルイスが意外な博
識ぶりを披露してモースを驚かしたりしながら、お互いに寄り道しながらの掛け合いをしながら
推理を進めて行く過程と会話が何とも言えず楽しいのです。

しかし、モースは日頃の不摂生がたたり糖尿病で入院となってしまいます。
それにしてもあんなに飲んでばかりいたらそりゃ身体壊しますわ。 殆どアルコール依存症では
ないかと・・・。 そしてタバコも吸ってますもんね。 入院後は一時気を付けてはいたようで
すが。

何と言ってもこの作品での注目点は、ルイスとの関係です。
傲慢、横柄で尊大、不愛想なモース、感謝の言葉もかけられたことが無いルイスに妻はモースが
あまり大事に扱っていないのではないかと言った事に対するルイスの言葉は、「彼に大事に扱わ
れているのはわたしだけだ」。
ルイスの良い人振りが端々に伺えます。 これはドラマ版より顕著なのですが、設定がルイスの
方が年上だということにもよるのでしょうか。
2人が知り合ってから15年位経っていると言われる設定で、ようやくお互いの気持ちが噛み合って
来ている様な感じがあります。

そして、何と言っても今作の目玉(?)は、モースのファーストネームが明かされます。
(ルイスも知らなかったんですね)
コリン・デクスターは当初彼のファーストネームは何も考えていなかった様で、途中の作品で
”E” とだけは明かされ時はファンの間で色々な憶測が出ていた様です。

入院中に懇意になった看護師であるシスター・ジャネット・マックイーンを事件終了後ホテルに
お泊りご招待するモース(相変わらずのモースです)は子供の頃の両親の様子などを話します。

そして、ジャネットはルイスが彼のファーストネームを知るべきだと諭し、お礼の絵葉書を送る
様に強く指示するのですが、
その絵葉書を受け取ったルイスは 書かれている内容と最後に書かれた初めて聞くモースのファ
ーストネームを見て密かに涙を拭う(鼻をかむ振りをしながら)
なんて、感動的なエピローグになっています。

先にも書きましたが、この作品はこのシリーズのフィナーレの一作前の作品ではありますが
モースのキャラクター完成、ルイスとの関係等 ある意味完結している様にも思えます。

尚、少し話が逸れますが、今回改めて読んでみてモースのジャガーの色表記が少し気になりま
して、翻訳本では”えび茶”となっているのですが ドラマでお馴染みになっていたのが”赤”
と思い込んでいた為原作ではどの様な表記になっているのか色々調べてみました。
多分これだと思われたのが ”burgandy” (これは慣用色名では「暗い赤紫にも茶色にも見
える赤」と言った様な表現がされていました)



そして、このジャガー(MK II)はシリーズ終了後オークションに掛けられたのですが、通常
このタイプの車であれば£6,000位が相場であるところ 何と£53,000で落札されたそうです。

もう1点気になったのが、ルイスの言葉。
あるスタイルの良い女性(足が長い)に対する表現が、「足が脇の下まである」(!?)
こんな表現は初めて聞いたし、しかも一度ならずこの表現を口にしてモースからも指摘されて
いましたっけ。 
あのルイスがねぇ。と思わずニヤりとします。



又、ドラマではこの作品はS8のE3になっていまして、フィナーレの”The Remorseful Day”「悔恨
の日」の2つ前のエピソードになっています。

そう言えば、先日ご案内した様に「主任警部モース」が再放送されていたのですが、なかなか
時間が取れずこのエピソードは観る事が出来なかったんです。
何度再放送を観ても何故か観逃しているエピソードやうろ覚えのエピソードがある中、何故か最
終回だけは何度も観る事になってしまいます(意図した訳ではないのですが)。 そして、観る
度胸が痛くなり 涙が溢れそうになるんです。

兎に角、原作シリーズの中では1番好きと言っても過言ではない程の作品です。
もし、モースがお好きであれば是非一度お読みいただきたいと思うところです。

※ 1作目「ウッドストック行き最終バス」はこちらに書きました



『ニュー・ポープ』:『ヤング・ポープ』続編にジュード・ロウ再び

2019-12-02 | 海外ドラマ
”The New Pope”

Sky original/HBO/Canal+ /2019
9エピソード

2016年製作放送された”The Young Pope” 『ピウス13世 美しき異端児 』の続編が製作されて
いたんですね。 いや~全然気付いていませんでした。
放送前に間に合って良かった!

今回の続編は、
全シリーズに続き パオロ・ソレンティーノが監督を務めています。

出演は、
ピウス13世 : ジュード・ロウ
ジョヴァンニ・パウロ3世 : ジョン・マルコビッチ
その他、シャロン・ストーン、マリリン・マンゾン 等 一癖ある出演者が顔をそろえています。

『ヤング・ポープ』を観たのは2年以上前の事なので良く覚えていない点もあるのですが、最後に
ピウス13世が倒れて中途半端で終わっていたので 多分続編があるのではないかとは思っていたも
のの、その後情報も無く(一時製作情報も出たのですが)それきりになっていました。
それに、続編があるとしてもジュード・ロウではなくなるのでは?と思いそのまま忘れてしまって
いたのです。
が、
今回続編が再びジュード・ロウで製作されたとの事で、予想もしていなかったので嬉しかったですね。
又美しい姿が観られるんですよ!

ドラマ放送に先立って公開されたtrailerは衝撃的です!




全作のトレイラーでは白の法衣姿でしたが、今回の白のビキニブリーフのジュード・ロウが”神々し
い”との評判で、いやいや実に美しいです(眼福)
それにしてもあのお歳にしてこのボディー。素晴らしいですね。全く劣化していません。前髪もちゃ
んと付いてるし(付いてる?←禁句)。
そして、ピウス13世の後即位したジョヴァンニ・パウロ3世とのコントラストが印象的です。





又、このトレイラーは前作のトレイラーとリンクしていて、バックミュージックも同じ、ゆったり歩
くジュード・ロウ。
前回もドッキリさせられたレニーのウィンクも再び・・・です。

そして、病院で意識を回復したらしいピウス13世。(このシーン『シャーロック』のあのシーンを思
い出しましたわ)



前教皇が生還したとなれば、新教皇との関係はどうなるんでしょう。
波乱の予感がします。

前シーズンも秘密のベールに覆われたバチカン、宗教や神といったテーマを掘り下げた諷刺のきいた
ブラックコメディーでありつつ、丁寧に描かれたエンターテインメントとして高い評価を得たようです。
なので、
新シーズンも大変に楽しみです。

↓ trailer その1
https://youtu.be/GNSQUqCEtYc

↓ trailer その2
https://youtu.be/nNdvNxBtWuo

放送予定は2020年1月(米国)
(日本放送は現時点で未定です)

尚、前シーズンに関しては前半だけですが以前書きましたので下記をご参照下さい。
(前シーズンのトレイラーは(1)にあります)

※ 『ヤング・ポープ 美しき異端児』 S1: E1~E5 (1)
※ 『ヤング・ポープ 美しき異端児』 S1: E1~E5 (2)

又、
『ヤング・ポープ 美しき異端児』は日本版DVDも発売されています。