The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『シャーロック・ホームズ家の料理読本』朝日文庫

2024-01-16 | Sherlock Holmes
”Sherlock Holmes Cookbook”

ファニー・クラドック(著)、成田篤彦(翻訳)

1月6日はシャーロック・ホームズのお誕生日とされており、過去この日に因んで色々書いてきま
したが 今年は手が回りませんでした。

又、この事も以前書きましたが、今年はグラナダ版シャーロック・ホームズの放送開始から40周
年を迎える年でもあり、何かと関連事項がみられるようになりました。

そんな折、フト目に入った情報が気になりましたので、ご紹介しておきます。

ファニー・クラドックによる『シャーロック・ホームズ家の料理読本』”Sherlock Holmes Cookbook” 
と言う本で、1976年に刊行された作品だそうです。
著者のクラドックさんはイギリスでは著名な料理研究家との事。

日本でも1981年晶文社から刊行されたそうですが、全く知りませんでした。


そして、その後
2012年に朝日文庫から再販されたそうです。

今回朝日新聞出版は、「書泉と、10冊』第7弾に選出され復刻が決定。
2024年1月6日に予約受付開始されたとの事。(ちゃんとホームズのお誕生日に因んでいる!)

【内容概略】
≪ベーカー街221B。ここで名探偵ホームズとワトソンのため、長年料理の腕をふるってきた下
宿の女主人・ハドソン夫人が、引退後、彼らの好きだった料理のレシピと、当時の思い出を語る。
二人が好きだったビールのスープ、スコットランド・ヤードの警部たちに出したマコロン・ガトー、
ホームズが旅に出るときのお弁当に必ず入れるチーズと玉ねぎのパイ、イギリスならではの臓物
料理の数々。『シャーロック・ホームズ』のパスティーシュ小説のようでありながら、ヴィクトリ
ア朝全盛期のロンドンの食文化・風俗の貴重な記録でもあるユニークな一冊。 ≫

<編集者による作品紹介>
『シャーロック・ホームズ家の料理読本』は、1976年にイギリスで刊行されました。タイトルは
”Sherlock Homes Cookbook"、著者のファニー・クラドックは本国では著名な料理研究家です。
都内の図書館で本書を発見したとき、料理本のコーナーに置かれていました。イギリス料理の本な
ど誰が読むのだろうと思いました。私事ですが、学生の頃ホームステイしていたイギリスの家庭で
の衝撃的な食事の数々を思い出したからです。怖いもの見たさで中を見てみると、「ビーフ・ティー」
「おお野うさぎの煮込み」「ラムの脳味噌のすましバター漬け」等々、聞いたこともないレシピの
数々……
しかしこれが『シャーロック・ホームズ』の世界観と相まって、滅法面白い! 本書は、料理のレシ
ピ本でありながら、130年前のイギリスの生活誌を記録した本でもあり、さらには『シャーロック・
ホームズ』のパスティーシュ小説でもあります。未知のレシピに味の想像を膨らませながら、令和
の日本から130年前のロンドン・ベーカー街221番地Bにタイムトリップできる大変ユニークな一冊
です。
(朝日新聞出版より)

目次
サラ・ハドスンの家事のヒント集

朝食
スープ
魚料理
鶏と禽獣肉のお料理
肉料理
臓物料理
チーズ料理
食後のお菓子
おやつ
お口直し
お飲みもの
ジャムや漬物

正典を読んでいても、又グラナダ版を観ていても時々お食事が気になってはいました。
ハドソン夫人はベーカー街221Bの大家さんでありますが、ホームズやワトソンのお食事等身の回りの
お世話もしていたようですね。

某 "SHERLOCK"でも、何度か
”I'm your landlady, not your housekeeper"・・・と言ってはいましたけど結構お世話してましたっけ。

もう一点、
ずっと気になっていた事の1つ。
ハドソンさんのファーストネーム。 何時も”Mrs.Hurson" と呼ばれていて、何処かで名前が表わされた
ことがあったかしら?とフト考えたりもしたのですが、今回改めて少し調べてみると 正典でははっき
り示されていない様なのですが、ある筋(?)によれば ”Martha” と言うのが有力説の様です。
又、ファミリ-ネーム(Hudson)”ハドソン”であったり”ハドスン”であったり、日本語表示が統一されて
いないという事もあります。
(因みに、上記目次には”サラ・ハドスン”となっていますが・・・・)。

シャーロック・ホームズのパスティーシュとも言える作品でもありながら当時の食生活も知ることがで
きる。 ホームズはどんなものを食べていたのか・・・。
色々な意味で興味が湧いてくる作品の様です。

何度も繰り返すように、グラナダ版放送開始から40年目を迎える今年、人気エピソードの順位投票やら、
その他何やら計画されているらしい(噂もあり)、色々な意味で期待感が膨らみます。



(source : 朝日新聞出版、晶文社 & etc.)


久々にシャーロック・ホームズ関連の話題を

2023-11-17 | Sherlock Holmes


シャーロック・ホームズ関連を取り上げるのは随分久し振りになりました。
このところ続けて色々と関連情報が出てきましたので、ボチボチとご紹介していこうと思います。

※ その(1):
今年9月から11月にかけて河出書房新社 よりシャーロック・ホームズ全集の新刊(全9巻)発売
されます。

【内容紹介】
≪日本を代表するシャーロッキアンが不朽の名作「ホームズ物語」全作品を訳した決定版、新装版
で堂々の復刊! 最も権威あるオックスフォード版の注・解説を完訳。原本の挿絵もすべて掲載。≫

とのことで、大変嬉しい事です。
これまでも多くの版が刊行されているのですが、翻訳が古かったり、色々で・・・・。
私が手元に持っているのも少し古い版なので、今回の新刊は新訳でもあり、パジェットの挿し絵も
総て掲載、とありますので興味深い作品集です。



ただ・・・そんな内容の濃い版だからこそでしょう、お値段が・・・・一冊4,000円位となると・・・・
辛い所です。
取りあえず図書館でお世話になろうかと。 

シャーロック・ホームズ全集【全9巻】
アーサー・コナン・ドイル(著)、小林 司/東山 あかね(訳)
河出書房新社

(1) 『緋色の習作』
(2) 『四つのサイン』
(3) 『シャーロック・ホームズの冒険』


(4) 『シャーロック・ホームズの思い出』
(5) 『バスカヴイル家の犬』
(6) 『シャーロック・ホームズの帰還』


(7) 『恐怖の谷』
(8) 『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』
(9) 『シャーロック・ホームズの事件簿』


※ その(2) :
『シャーロック・ホームズとジェレミー・ブレット』

”Jeremy Brett is Sherlock Holmes"
モーリーン・ウィテカー(著)、日暮 雅通(監修)、高尾 菜つこ(翻訳)
原書房 2023年11月27日発売予定

【内容概略】
≪映像の世界でも愛され続ける名探偵ホームズ。数々の名作が存在するなか、決定版ともいえる
ホームズを演じたのがジェレミー・ブレットである。作品について本人・共演者・制作陣の言葉
と、百点以上のカラー図版とともにたどる。 ≫

シャーロック・ホームズ関連のドラマ、映画は数多く製作され、パスティーシュ、パロディーを
含めるとどの位あるのか。
ホームズ好きとしては、基本的にどんな作品であろうとも一応観る事にしています(とは言え、
中にはどうしても見る気にならない作品もあることはありますが)。
どんな作品であろうとも ジェレミー・ブレットが演じるホームズ以上のホームズは考えられ
ないという程、ホームズになり切った役者さんでした。
拙ブログでも過去何度も取り上げてきましたが、こんな素晴らしい本を出版して下さるとは感
激です。ジェレミーを愛するファンにとっては何よりの作品ですね。

※ その(3):


これは情報としてですが、
グラナダ版シャーロック・ホームズが初めて英国で放送されたのが1984年4月24日でした。
そして1994年4月11日最終回まで41エピソード放送されました。
これは、拙記事でもリストにしましたので、右カテゴリー欄をご参照下さいませ。

日本ではNHKで1985年から放送されたとのこと(はっきり記憶していませんでしたが)。
勿論吹き替え版でしたね。 露口茂さんだったことは良く覚えています。
当時は吹き替え版が普通の事でしたし、露口さんは違和感が無かった様に感じました。
その後、機会がある毎に、再放送ある毎にひつこく見直してきましたので、もう何度観た事か。
おまけにいくつかはDVDも手元にあるという・・・・。

何故か一般的には相変わらず吹き替え版なのですが、時々字幕版で放送がありました。
はやりジェレミーの声、セリフまわしで観ると一段と素晴らしいですね。
是非、これからも字幕版での放送!と期待しているところです。

で、そんな訳で(どんな?)、来年はグラナダ版初放送から40周年を迎えるという事で、ファン
の間では色々と噂や計画が立てられている様です。
何か特別企画があるでしょうか? 是非!と期待しているのですが。

(source : 河出書房新社、原書房 & etc.)


それから、
これは追って別途書こうかと思っているのですが、
英国で毎年クリスマスシーズンに製作されるBBCのクリスマス・スペシャル最新作として、今年
はアーサー・コナン・ドイル関連の2作品が製作されると発表されています。
(途中迄下書きしてはいますが、ちゃんと完成させられるかどうか・・・・)


“SHERLOCK HOLMES 3” そろそろ・・・かな?

2023-08-25 | Sherlock Holmes


このところあちらこちらでポツポツと出始めた情報。
ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウの ”シャーロック・ホームズ”第三弾ですが、どうなんで
しょう?

もう何年も待ちに待って、そして拙ブログでも『〇〇年〇〇月リリース予定』、『〇〇年迄延期』
そして又『延期』の記事を何度書いた事でしょう(溜息)
その都度がっかりさせられ、もういい加減諦めかけて幾年月(又溜息)



まぁ、ロバート・ダウニー・Jr. はマーベル作品がずっと続いていたし、前作品の監督であったガイ・
リッチーが降板するやら、(ガイ・リッチーの後任にはデクスター・フレッチャーが決まっていたもの
の)、その後パンデミックやら・・・・で、もう無理かもと、実のところ殆んど諦めの状態で忘れかけ
ていたほど月日が経ってしまいましたよ。

そんな中、このところ久々にボチボチと第三弾の可能性が噂され始めました。
(一応 ”"pre-production”の状態になっています)

ロバート・ダウニー・Jr.も『オッペンハイマー』も公開されて 少し落ち着いた状態だと思うし、監督
共々製作開始の気持ちは大きい様です。

1作目の ”SHERLOCK HOLMES”  が2009年


2作目の ”A GAME OF SHADOW” が2011年


でしたから、もう12年も待ち続けているんですよねぇ。

又、それとは別に 2022年にはシリーズのスピンオフドラマ製作の情報も発表されたりもしたのですが、
このドラマは新しいキャラクターにフォーカスを当てる作品の様で、ご本家ロバート・ダウニー・Jr.、
ジュード・ロウの出演は未定とされていました。
但し、このドラマ自体もその後新しい情報は出ていない様です。

又、第三弾に関しては、正式タイトルと共にプロットも現時点では発表されていませんが、何れにしても、
2作目の”A Game of Shadow”『シャドウ・ゲーム』の終り方から考えると、ホームズ生還から始まる筈
なので、正典『空き家の冒険』”The Empty House”を踏襲するのではないかと・・・・。
(あくまでも個人の妄想です)

となると・・・・、これは以前書いた事と重複しますが、
生還したホームズを見たワトソンのリアクションが楽しみとなり、正典(及びグラナダ版その他作品)の
様に”生涯初めての気絶” となるか、BBC版(及びその他作品)の様に怒ってホームズを殴るか、あるい
は新しい(?)リアクションを取るか・・・・。と色々妄想するのですが。。

そんなこんなで、今ひとつ正式な情報なでていないものの ほんの少しだけでも明るい兆しが見えて来
た様な気がします(かな?)
何と言っても大好きな作品ですので 今後も引き続きこの件はフォローアップしていくつもりです。

嬉しい情報が聞けます様に!(なるべく早く!)



“A GAME OF SHADOW”の概略は下記記事に書きました(2作目の方が好きだったし、手が回らなかっ
たので 1作目は手抜きパスしました)

ガイ・リッチー版シャーロック・ホームズ『シャドウ・ゲーム』











ホームズとワトソンの100年(再掲)

2020-07-09 | Sherlock Holmes


『エノーラ・ホームズ』の記事を書いていて つい思い出しました。
4年近く前ですが、2016年8月11日付けで書きました『ホームズとワトソンの100年』の中で
とても良く出来た動画と共に、その内容に関連した過去作品を書き出したものです。
今でも度々閲覧を頂いていますので、少し追加、補整して再掲致します。

↓ 下記が元記事です。



先日偶然非常に面白い映像を見つけました。
1916年から2016年迄の100年の間に制作されたホームズ作品から ホームズとワトソン
を取り上げて映像化した作品です。
古今東西の映画、ドラマ、舞台、アニメ等に登場した54組のホームズとワトソンです。
(Source :Sanguinity)
↓ こちらでご覧ください。
https://vimeo.com/171431158

又、この動画でバックに使われている曲は、
”Would You Like To Take a Walk?” by ”The Sunshine Boys”(1930年)

歌詞と連動した場面構成には感動すると共に、どの組み合わせのホームズ&ワトソンを見ても何
となくホッコリさせられ顔面筋が緩みます。
凄い動画を作ったものだと感心させられ、嬉しく観させて頂きました。

この映像に含まれているのは先に書きました様に全54組で 最後に出典が書かれているのですが、
個人的に全く知らない作品(特にアニメ、中国作品)や見とれない部分もあり 全部は書き出せま
せんので 良く知られた一部だけですが下記に書き出してみました。

◎ ウィリアム・ジレット&エドワード・フィールディング「Sherlock Holmes」1916年

 これは驚きました。2年ほど前に幻の映像が見つかり、その後デジタル処理をして公
開されると言う記事があり 拙記事にも載せたのですがここで観られるとは予想もしなかった事です。
最初のホームズ映像と云われる100年前のサイレント作品、お宝映像です!)

◎ エイル・ノーッド&ヒューバート・ウィリス:「The Adventure of Sherlock Holmes」1921年
◎ ジョン・バリモア&ローランド・ヤング :「Sherlock Holmes」1922年
◎ アーサー・ウォントナー&イアン・フレミング :「The Sleeping Cardinal」 1931年、「The Triumph of Sherloc Holmes」1935年、
   「Silver Blaze」1937年
◎ ベイジル・ラスボーン&ナイジェル・ブルース :「The Hound of the Baskervilles」 1939年、「Pursuit to Algiers」 1945年


◎ ロナルド・ハワード&ハワード・マリオン・クロフォード : 「Sherlock Holmes」 1954年ー1955年
◎ クリストファー・リー&ソアリー・ウォルターズ; 「Sherlock Holmes und das Halsband des Todes」 1962年 
◎ ダグラス・ウィルマ―&ナイジェル・ストック : 「Sherlock Holmes」 1965年
◎ ピーター・カッシング&ナイジェル・ストック : 「Sherlock Holmes」 1968年


◎ ロバート・スティーブンス&コリン・ブレークリー :「The Private Life of Sherlock Holmes」 1970年

先日記事で触れました ”deleated scene” が含まれています!)
 ※ 上記ビリー・ワイルダー版の『シャーロック・ホームズの冒険』あらすじはコチラに。

◎ ジョージ・C・スコット&ジョアン・ウッドワード ; 「They Might Be Giants」 1971年
◎ ニコール・ウィリアムソン&ロバート・デュヴァル : 「The Seven-Per-Cent Solution」 1976年
◎ クリストファー・プラマー&ジェームス・メイソン : 「Muder By Degree」 1979年


◎ ヴァシーリー・リヴァーノフ&ヴィターリー・ソローミン : 「シャーロック・ホームズとワトソン」 1979年ー1986年


◎ トム・ベイカー&テレンス・リグビー ; 「The Hound of the Baskervilles」 1982年
◎ ジェレミー・ブレット&デヴィッド・バーク : 「グラナダ版Sherlock Holmes 」 1984年ー1985年

◎ ジェレミー・ブレット&エドワード・ハードウィック : 「グラナダ版Sherlock Holmes」1986年ー1988年

※ ”グラナダ版”のエピソードは16作品書きましたのでコチラをご参照下さい

◎ ニコラス・ロウ&アラン・コックス : 「Young Sherlock Holmes」 1985年

※上記『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』はコチラに。

◎ マイケル・ケイン&ベン・キングズレー :「Without a Clue」 1988年
◎ ブレント・スパイナー&レヴァー・バートン :「Star Strek : The Next Generation :Elementary, My Dear Data」 1988年
◎ アンソニー・ヒギンズ&デブラ・ファレンティノ :「1994 Baker Street : Sherlock Holmes Returns」1993年
◎ メレディス・ヘンダーソン&ジョン・ホワイト :「The Adventure of Shirley Holmes」 1996年ー 1999年
◎ ジェイソン・グレイ・スタンフォード&ジョン・ホワイト :「Sherlock Holmes in the 22nd Century」1999年ー2001年
◎ ロバート・ダウニー・Jr&ジュード・ロウ : 「Sherlock Holmes」2009年、「Sherlock Holmes :A Game of Shadow」2011年

※上記2作目『シャドウ・ゲーム』あらすじはコチラに。

◎ ベン・サイダー&ギャレス・デヴィッド・ロイド :「Sherlock Holmes」2010年
◎ ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマン : 「Sherlock」 2010年- 

※ BBC版『SHERLOCK』に関しては右カテゴリー欄ご参照下さい

◎ ジョニー・リー・ミラー&ルーシー・リュー :「Elementary」 2012年ー
◎ イゴール・ペトレンコ&アンドレイ・パニン :「新ロシア版名探偵シャーロック・ホームズ」2013年

※上記『新ロシア版』概略はコチラに。

◎ ジャナン・マイケルソン&サラ・レネ・ウェザビー :「The Adventure of Jamie Watson and Sherlock Holmes」 2014年ー
◎ ギア・モラ&アラーナ・ジョーダン :「Herlock」 2015年
◎ ハンナ・ドリュー&カレン・スターター : 「Baker Street」 2015年
◎ イアン・マッケラン&ニコラス・ロウ : 「Mr. Holmes」 2015年

(注)これだけは例外です。 原作にはワトソンに関する記述はありますが 映画には登場しません。この場合は ”Young
Sherlock” を演じたニコラス・ロウが劇中映画でホームズを演じている部分が使われています。
※ 上記『Mr.ホームズ名探偵最後の事件』概略はコチラ

その他諸々で全54組が登場します。
自分ではホームズ作品かなり観ているつもりでしたけど こうして見直すと知らない作品、見た事
が無い作品が多いのに驚きます。

100年変わることなく色々な形で映像化され続ける不変の人気を再認識させられます。
作品に対する評価、或はキャスティングに対する評価様々ありますが どの作品もそれぞれ楽しめると考えます。
大好き→結構好き→面白い→まぁまぁ→これはチョット・・・→???オイオイ!等色々あります。
又ここに含まれている作品以外にも多数あると記憶して居ります。 

こうして再度色々観るにつけても、如何にこの二人が長年に渡り愛され続けているかを改めて感
じさせられます。

ホームズとワトソンは永遠に不滅です !!!



シャーロック・ホームズお誕生日に因んで(今年も再び)

2020-01-03 | Sherlock Holmes
あけましておめでとうございます。
2020年も晴天に恵まれ穏やかな年始を迎えました。
皆様良いお正月をお過ごしでしょうか?
今年も良い年になります様に。
そして、
拙い記事ではありますが 今年も何卒よろしくお願い致します。



年始最初の記事になりますが、過去にも何度か触れました様に 1月6はシャーロック・ホームズ
の誕生日とされています。

因みに、メインキャストの誕生日は
シャーロック・ホームズ:1854年1月6日(一部1853年の説もあり)
ジョン・H.ワトソン:1852年8月7日
マイクロフト・ホームズ:1847年(シャーロックより7歳年上とされているので推定)

そして、恒例行事となっているグラナダ版のリピート再放送も開始されます。


AXNミステリーにて1月6日(月)16:00 ~

今回の放送もリマスターHD版との事で、クリアで綺麗な画面で楽しめそうです。
もう何度も観ているのに、忘れているエピソード、うろ覚えのエピソードがありまして、何時観ても
又もや楽しめそうです。

↓ 公式案内はこちらから
https://www.mystery.co.jp/programs/a_sherlock

お誕生日に併せてという訳ではないのですが、1年程前に読み始め途中になっていた関連書籍
に再び最初から読み直し、読了しました。
取りあえず概略ご紹介のみですが、

『シャーロック・ホームズ殺人事件』 上&下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)-2017/2/9
”The Sherlockian”
グレアム・ムーア(著)、公手成幸(翻訳)

(私見ですが、この日本語タイトルは内容にはそぐわないのでは・・・と)

内容紹介
ホームズ研究家団体〈ベイカー・ストリート・イレギュラーズ〉の大会会場で、著名シャーロッ
キアンが死体で発見される。彼はコナン・ドイルの失われた日記を発見し、その詳細をこの大会
で披露する予定だった。現場に居合わせた若きシャーロッキアンのハロルドは、問題の日記が事
件の鍵であると考え、記者のセイラとともにロンドンへと向かうが、それは彼らを予想外の冒険
へといざなうことになる。一方1900年、コナン・ドイルは偶然から若い女性の連続殺人に遭遇し、
友人のブラム・ストーカーとともに調査に向かっていた。ロンドンの裏街での冒険の行方は?
時空を超えたふたつの事件がからみあう、大型エンタテインメント!

(この上下巻のカバー表紙は雰囲気があってとても良いです)

作者のグレアム・ムーアは脚本家でもあり、映画『イミテーション・ゲーム』でアカデミー賞脚本賞
を受賞しています。 何やら色々とご縁があるようで・・・・。

作中”ベイカー・ストリート・イレギュラーズ”の大会は勿論1月6日に開催されています。
現代パートにはコナン・ドイルの曾孫であるセバスチャン・コナン・ドイルも登場(実際アーサー・
コナン・ドイルの直系の子孫は残っていないので、架空のキャラクターではありますが)
又、1900年パートでは、コナン・ドイルが「吸血鬼ドラキュラ」の作者であり、友人のブラム・
ストーカーと共に さながらホームズとワトソンの様に事件を捜査する様子が描かれて
います。
アーサー・コナン・ドイルがライヘンバッハの滝でホームズを殺す決心をし、そして大空白
時代を経た後復活させることになる心の葛藤にも触れられています。
(概略、感想は追って書ければ・・・と思っていますが←得意のフレーズ)

ついでながら、
ホームズとドラキュラの関連から、


何度も書きましたが、「シャーロック」製作チームによるBBC版”Dracula”は1月1日に英国放送
されました。
多くの記事や情報が出ていますが、Netflixで1月4日から配信とされていました。
相当ダークで怖そうです。
Netflix 以外では何時観られるか、と言うか怖くて見られないかしら?と思いつつ興味があります。

そして、
ホームズ関連記事の中で、古い記事ではありますが今も多くの方に閲覧頂いている記事ですが、
この機会にご参考までに再掲させて頂きます。

※ シャーロック・ホームズのモデルは2人?
※ ホームズとワトソンの100年


シャーロック・ホームズのモデルは2人?

2018-06-22 | Sherlock Holmes


先日AXNミステリーチャンネルで開局20周年を記念して「あなたの好きな名探偵キャ
ンペーン」が開催され、好きな探偵の投票が行われていました。
その結果が下記の様に出たそうです。

第1位 シャーロック・ホームズ
第2位 金田一耕助
第3位 エルキュール・ポワロ
第4位 コロンボ
第5位 浅見光彦
第6位 明智小五郎
第7位 ミス・マープル
第8位  三毛猫ホームズ
第9位  エンデヴァー・モース
第10位  ブラウン神父


↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/axnmystery20th_meitantei

今回の結果は、1位のシャーロック・ホームズは当然として(個人的な見解)、その他に
関しては意見は分かれるかと思います。
ランクインされた作品は全て読んでいますが、個人的な感想としては他にも大勢リストアッ
プされても良い名前があると感じました。が、それぞれ好みですからねぇ。
(今回のランキングは小説としてというよりドラマの影響も大きいと思われます)

例えば、
エラリー・クイーン(エラリー・クイーン=フレデリック・ダネイ&マンフレッド・リー)
フィリップ・マーロウ(レイモンド・チャンドラー)
ヘンリー・メルヴェール卿(カーター・ディクソン)
ネロ・ウルフ(レックス・スタウト)
その他、「刑事もの」と云われるジャンルのでも、
クリストファー・フォイル、ジャック・フロスト、トマス・リンリ―・・・等々、その他沢山

日本の作品では、
御手洗潔(島田荘司)
火村英生(有栖川有栖)
桜井京介(篠田真由美)  以上敬称略
その他大勢、書ききれない!



そんな結果が出たせいでもなのかも知れませんが、やはりAXNミステリーチャンネルで
「シャーロック・ホームズの真実 名探偵のモデルは2人いた!?」というタイトルで
2018年7月8日(日)22:15からドキュメンタリー形式での放送予定告知がありました。

↓ コナン・ドイルとベル博士

”モデルが2人”?? と一瞬悩みましたわ。
サー・アーサー・コナン・ドイルの師である、ジョセフ・ベル博士の事は良く知られて
いる事で、ドラマにもなっています。
↓ ジョセフ・ベル博士

拙記事でも数年前に少し触れましたので ↓
“Murder Rooms: Mysteries of Real Sherlock Holmes”
「コナン・ドイルの事件簿」:シャーロック・ホームズ誕生秘史
(古い記事にも拘わらず 再放送ある度に毎回大勢のご訪問を頂き感謝しております)

そして、 ”もう1人”の事は知らなかったので、少し調べてみました。

下記の記事を参考にさせて頂きました。
”The History Behind Sherlock Holmes ”

上記記事を参照頂ければお分かりと思いますが、”もう1人のモデル”は、
Sir Henry Duncan Littlejohn(サー・ヘンリー・ダンカン・リトルジョン)。

(source : nationalgalleries.com)

エディンバラ大学で医学を学び、卒業後、エディンバラで監察医を勤め ジョセフ・ベル教
授と共に捜査にあったていたとの事ですね。 この方の事は知らなかったですわ。
ドラマにも出ていなかったと・・・。
どんな内容のドキュメンタリーになっているのか・・・・観なくちゃ!

↓公式ページは、
https://www.mystery.co.jp/programs/sherlock_homes_sinjitu





今年もよろしくお願い致します+シャーロック・ホームズ誕生日

2018-01-02 | Sherlock Holmes


新年おめでとうございます。
本年もご指導ご鞭撻頂きたくお願い申し上げます。

今年も引き続き 映画、海外ドラマ、書籍(主にミステリー)等を中心にあれこれ書いて行こう
と思います。
更新はなかなか思う様に出来ず 不定期ではありますが懲りずにお付き合い頂ければ幸甚です。


さて、1月6日はシャーロック・ホームズの誕生日とされています。


それを記念して、AXNミステリーでは「SHERLOCK」のリピート再放送が予定されています。

S1~S3迄+「忌まわしき花嫁」
放送は 
S1~S3 : 1月7日(日)16:00 ~
「忌まわしき花嫁」 : 1月14日(日) 10:00pm ~
今回は字幕版ですね。

今更とお思いかもしれませんが、取りあえずの情報です。

↓ 公式案内はこちらです
https://www.mystery.co.jp/programs/sherlock


それとは別に、「グラナダ版」の記事も少し間が空いてしまいましたので 次は「海軍条約事件」を取り上
げようと考えています。

何故このエピソードを?とお思いかもしれませんが、何てったってこの時のジェレミーが麗しいの
なんのって!
もう全作品中最高ではないかと(独断と偏見で)考えています。(内容じゃないんかい!)
ですので、是非ご覧頂きたいと思うのです。(不確定予告)

本当はホームズのお誕生日に合わせて・・・と思っていたのですが間に合いません(涙)
何時になるか分かりませんが、近いうちにボチボチ始めようと思いますので 又お付き合い頂ければ嬉しいです。



~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


今年も皆様にとって素晴らしい1年になります様に !
そして、これからも皆様と楽しい交流が出来ます様に !






Sherlock Holmes

2014-10-14 | Sherlock Holmes

ー Sherlock Holmes 色々比較してみました -


 紆余曲折がありながら やっと決まったS4の撮影時期。

その前のS4-0とされるSpecial版の撮影開始迄3か月余りとなり、一度は落ち着いて

いた推論も又もや噴出し始めたようです。

S3を観た後余りにも多くの思いや未だ残るモヤモヤ感がある為 Sherlock

Reviewをしてみようと思ったのですが、その前に今更ではありますが もう一度

基本的な事を見直して、S4の参考にしてみようと思いつきました。

(全体にごく大雑把です)


まず、SH生みの親である、

ー・アーサー・コナン・ドイル(1850-1930

医師であり世界的な人気を誇るシャーロック・ホームズ生みの親で、1887「緋色

の研究ーA Study in Scarlet」でシャーロック・ホームズを始めて登場させる。その後

長編4本、短編56本の正典を生み出した。1893に「最後の事件ーThe Final Problem

でホームズを葬り去り、1903に「空き家の冒険ーThe Empty House」でホームズを完全復活

させるまで10年間の空白があるが、1901に生前の事件簿の形をとり「バスカヴィル家の犬ー

The Hound of Baskervilles」を執筆している。

イヘンバッハの滝でのSHの死は全読者に衝撃を与え、ロンドン市民は喪に服し、出版社

には無数の手紙が届いたという。

BBC版の時も世界中で大変な騒ぎが起こりましたね)

             

 


  = = = = = = = = =


映像関係では、


☆グラナダ版

ドラマとして最初の思いつくのはやはりグラナダ版、ジェレミー・ブレット/ホームズですね。

1984年から訳10年間にわたり正典42話分が放映され、正典に元ずくSHとしては最高と評されて

います。

日本でも随分昔(時期は良く覚えていませんが)TVシリーズとして放映されていましたが、

最近又再放送されていて 忘れていたエピソードを思い出しながら楽しんでいます。

ocicatは基本的に吹き替え版は好まないのですが、グラナダ版は当初から露口茂さんの

吹き替え版だったし、雰囲気が良く出ていた為違和感なく楽しめた様な気がします。

最近初めて字幕版が放映されたのですが、ジェレミー・ブレットの深い落ち着いた声で聴く

と本来の魅力を改めて感じます。もっと字幕版増やして欲しいなー! 

 

    



☆ ベイジル・ラスボーン版

 1939年から1946年迄の間に15本の映画を制作したというラスボーン版はMoffattisさんさん達

も参考にしたと言われるそうで、アメリカでは最高のSHと評されているそうです。

最近のSHブームのお蔭でTV放映され、モノクロ作品ではありますが SHも正典の雰囲気が良く

生かされているし、古さを感じさせない出来で楽しめます。


    



ロシア版

1979年から1986年にかけてTVムービー5本が制作された。

ワシーリー・イヴァーノフ演じるSH版は ロシア製ながらヴィクトリア朝のロンドンの雰囲気が

良く現された 意外とも思える素晴らしい作品で、これも又最近TV放映された事は嬉しい事

です。 英国女王から最高のSH作品と称えられたそうです。

ただ、イヴァーノフのだみ声とロシア語が気になってしまい、こればかりは吹き替え版の方が

良かったかなぁ(笑)


    

 

 

☆ ハリウッド版(ガイ・リッチー版)

ロバート・ダウニーJr./SHはマッチョで格闘家、ワトソン(ジュード・ロー)がかっこ良すぎ!

ただ全く荒唐無稽という訳ではなく、随所に正典由良語録等見受けられるし、別の楽しみも

ある様な気がします。

2作目の ”Shadow Game”は BBC版 ”Raichenbach Fall” と同じくモリアーティーとの対決、

ライヘンバッハの滝でのSHの死がテーマで、これはこれで痛切な場面もあります。

最後にSHが姿を見せるのもBBC版と同じ設定だった為 BBC版放映後度々取り上げられていました。

又次回作に繋げるのだと思われます


    

 

 

☆ その他色々

パスティーシュ版、パロディ版を含めると数え切れない作品がありますので、機会があり次第

見比べる楽しみがあります。

サー・イアン・マッケランの94歳SHも撮影終了したとの事で、渋くて素敵なSHを観るのが又

楽しみです。

原作の ”Trick of the Mind” を読んでいる途中なのですが、なかなか捗りません。

内容は 第二次世界大戦後の日本にSHが現れますが、終戦後の日本の情景が克明に描かれている

のには驚かされます。

どの様に映画化されたのか観るのが楽しみなのですが、日本公開されるのかどうか・・・


   

 

そう言えば、数週間前に幻のSH映画と言われた 1916年制作のウィリアム・ジレット版SHのフィルムが

発見されたそうで、Gattisさん興奮していました。約100年前のモノクロ映像です、凄いですね。

今デジタル修正中とのことで、修復後フランスで公開予定だそうです。

機会があれば観てみたいです。


     

 

 

最後は私が好きな画像です。 (おなじみの「尖塔ポーズ」のSH 3人です)。 

   

  

今回はJ・ワトソンについては触れませんでしたが、各ヴァージョンのJW比較も面白いです。

SHとの付き合い方、立ち位置、キャラクター設定等それぞれ描かれ方が異なるので、余裕が

あれば又取り上げたいと考えています。