The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

“OBI=WAN”( 原題):ユアン・マクレガーでドラマ製作決定!

2019-08-28 | Star Wars


以前から何度となく噂に出ていたのですが、スター・ウォーズ旧&新3部作で人気があった伝説
のジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノビを主人公とするドラマシリーズがユアン・マクレガー
の出演で製作決定されたとの情報が出ました。

これは、8月23日アナハイムで開催された ディズニーファンイベント「D23 Expo 2019」に登
壇したユアン自身が宣言したものです。

動画では、ルーカス・フィルムの社長キャスリーン・ケネディーに、ユアンが「僕がオビ=ワン・
ケノビを又演じるのか質問してみて」に、彼女が応じると、ユアンが ”Yes !”と答え会場の
ファンが熱狂、喝采するシーンが出ています。


オビ=ワン・ケノビ(ベン・ケノビ)は旧三部作(EIV、V、VI)ではアレック・ギネスが演じ、そ
の後の新三部作(EI、II、III)からユアン・マクレガーが若き日のオビ=ワンを演じていました。
アレック・ギネスも良かったですね~。 大好きでした。

↓ EIのオビ=ワン、流石にこれは若い!ですね

ユアンに代わった若きオビ=ワンもとても好きでしたので、今回のニュースは久々に楽しみな話題
になりました。







2005年公開になった エピソード3の『シスの復讐』以来15年振りのオビ=ワンになりますが、
ユアンはあまり外見が変わっていないので違和感が無いのでは?と思いますが、どうなります
か・・・。

”Star Wars” のスピン・オフである”OBI= WAN”(原題、タイトル未定)は、2020年に撮影開始、
全6話~8話構成になるのではないかと言われています。
オビ=ワンのどの時期のどの様なストーリーになるのか興味がありますね。
そして、配信時期は多分2020年になりそうですが、2019年11月12日に開始となる新動画配信サービ
ス『Disney+』での配信になるとの事。

しかし・・・
『Disney+』での配信となると、又新たな契約をしなくてはならないんでしょうね~。 どういう
システムになるのか今のところワタクシには分かりませんデス。
最近Neflix, Amazon等独自のオリジナルドラマ製作をしていて他媒体ではなかなか観られなく
なってきました。 困りますね、そんな色々と契約は出来ませんから・・・。

ドラマに関する追加情報が出次第追加致します。

ところで、



スカイウォーカー・サーガの最終章となる”Star Wars : The Rise of Skywalker” 『スカイウォーカー
の夜明け』の公開も2019年12月20日となりました。
ルークを観られるのも最後になりますね。
ただ、
私はSW最初の公開作品 EIV(1978年公開)を後に聖地と言われるようになった日劇(現マリオン)
で観た(尤も、その後の作品はどの劇場で見たのか記憶が無い)古い人間でして、私にとってのSWは
EIIIの『シスの復讐』迄の様な感じを持っています。

勿論EVIIの『フォースの覚醒』迄は劇場で観ました。 久し振りのスター・ウォーズで懐かしかった
し、ハン・ソロやレイヤ姫も出ていたし・・・・。
その後の『最後のジェダイ』はもう違うお話の様な気がして。(ルークは出ていましたけどね)
J.J.エイブラムズ監督のカラーになって随分雰囲気も変わった様な気がしていました。
そんな訳で、今度の新作、『スカイウォーカーの夜明け』もどうするか未定です。
何と言っても好きなのはダース・ベイダー(アナキン=ヘイデン君←お気に入りでした。又言って
る!)とオビ=ワンでしたので。

それぞれ好みがあると思いますし、皆様思い入れが違うんでしょうね。

ところで、
昨年マット・スミスが SWIX に出演すると言われ、楽しみにしていたのですが(拙記事にも書きま
したが)最新の出演者リストには出ていません。
アチコチ調べてみても色々な噂は出ているものの理由が分かりません。
ルーカスフィルムサイドも当初彼の名前をリストに入れていたものの、その後外している様です。
憶測も多々ある中、重要なキャラクターで秘密にしているのだ・・・等と言う噂まで出ていますね。
が、兎に角マット・スミス出演情報は霧の中になってしまいました。
どうなったんでしょうね。



『CAMELOT~ 禁断の王城』放送開始

2019-08-25 | 海外ドラマ
”CAMELOT”

2011年2月 米国初放送

総製作費60億円というドラマの枠を超える空前のスケールでアメリカ、アイルランド、カナダの共
同合作で製作された歴史ドラマシリーズ『CAMELOT~禁断の王城~』が8月28日からシネフィルWOWOW
で初放送となります。
数年前にBSで放送になった様ですが知りませんでした。

↓ 公式ページはこちら
https://www.cinefilwowow.com/program/index.php?prg_cd=CIID11CA00

”キャメロット”と言えば、英国に伝わるアーサー王伝説のアーサーの王国とされており、これまでも
何度となく映像化、ドラマ化されていました。 

以前何度も書いた事があるのですが、個人的にアーサー王伝説大好き人間ですので、映画も色々と
観ましたし、各作品取りあえず観てみよう の気持ちがありますので、楽しみです。

とは言え、
このドラマは、アーサー王伝説を斬新な解釈で描いている様で、成人向けアダルト・ヴァージョンの
歴史ファンタジードラマと言われています。
”アダルト ヴァージョン”??(大人向け?)と言われるとチョッと引きますが、BBC版 ”MERLIN”
とは対照的な描き方をされてる様で、かなり過激なシーンが多いらしいです。
”MERLIN” はそれなりに楽しかったんですけどね。

そんな過激なシーンが多いせいかどうか理由なのか分かりませんが、1シーズンで打ち切りとなった
との事です。 

なんだかなぁ、アーサー王に関しては、あくまでも伝説なのでどう描こうと自由なのですが、はやり
幼い頃から夢を抱いていた者としては その点(アダルト風)ってのは控えて欲しかったなあとは感
じます。 

キャスト :
製作総指揮 : グレアム・キング(”ディパーテッド”でオスカー受賞)
脚本 : マイケル・ハースト(”エリザベス” 等)
又、豪華な衣装は”THE TUDORS~背徳の王冠”でエミー賞を受賞したジョアン・バーキンが担当
しています。










出演 ;
アーサー王  : ジェイミー・キャンベル・バウアー(”ハリー・ポッターと死の秘宝” 等)
マーリン : ジョセフ・ファインズ(”恋に落ちたシェイクスピア”、”フラッシュ・フォワード” 等)
モーガン : エヴァ・グリーン(”007/カジノ・ロワイヤル” 等)
グインネヴィア : タムシン・エガ―トン

といった豪華な顔ぶれではあります。

ドラマは全10エピソード構成で、各60分

↓ Official trailerはこちら
https://youtu.be/vYZImCVvbVU

兎に角最後迄観る事が出来た暁には感想書ければ・・・と思いますが。








『刑事モース~オックスフォード事件簿』 : S7撮影開始 & S8情報!!

2019-08-21 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
”ENDEAVOUR” : Season 7 & 8

↑ これはS6からの画像です

先日S7の本読みが始まったとの情報を載せました。
その後、先週ですが、ITVのツイッターで撮影が開始されたと発表されたのですが、何と! 
そのツイートの中に、S8の製作も決まった・・・と。ビックリでしたね。 今ですか?って感じ。



海外のメディアはS7で終了ではないか?と言う見方もあったのですが、いえいえワタクシはね、兼
ねてより何度かひつこく繰り返していたのですが、多分その次もあるのでは?という見方をしてい
たんですよ。
というのは、
これも前にも何度か書いた事があるのですが、”オリジナル・モース”が全33エピソードで終了し
スピンオフであった”ルイス警部”も同じく33エピソードで終了。 これはオリジナル・モースへ
のリスペクト、オマージュがあった為と言われていました。
その点を考慮すると、”Endeavour”はS6時点で27エピソード、そして最新S7が4エピソード予定
ですので、トータル31エピソードとなります。
であるので、
”33” には届かないので、多分もう1シーズン続くのではないかと言うのがワタクシの予想でありま
したのよ。 やっぱりね!の感じ(自画自賛)。 但し、現時点ではS8が何エピソード構成になる
のかは不明。

撮影開始となったS7の本国放送予定は2020年。
って事は、これまでのスケジュール取りを考えると、S8の撮影開始が2020年夏頃、そして本国
放送予定が2021年って事になる様ですね。 あ~先が長い話です。

で、撮影開始直後から沢山の画像が出て来まして、嬉しいやら忙しいやら(汗)。
何と言ってもですね、かねてより多くの方の懸念事項であったモースの”ヒゲ”問題(大袈裟)。
皆様お喜び下さい(笑)
良かったですね~、ヒゲありませんよ。 何より嬉しいです。ホント、ヒゲ似合わなかったもん。



そして、先日オックスフォードで始まった撮影の最初に出回った画像はドレスアップ姿。
どんな設定なんでしょうか? 以前もモースがドレスアップしたケースはありましたが、今回なに
やらとてもキュートですよ。






↑ 飛んでます! 以前も何度か飛んでいる映像があったのですが、彼はピョンピョン飛ぶ事で
本番前に緊張をほぐしたり気合を入れたりする様です


(source : MailOnline, The Endeavour Files & others)
そして、本読み時にも書きました様に、ショーン・エヴァンズが監督兼任するのは第一話との事で、
このドレスアップ姿がそのエピソードなんでしょうか?
エピソードタイトルは現時点では未発表です。

その後次々撮影中の画像が出てきましたので、順次追加していきます。

それにしても、S8の本国放送が2021年って事は日本放送は何時になるやら・・・・
まして日本語字幕版放送となれば予想も出来ない先の話になりそうです。
なんだかなぁ、それまで元気で頭もクリアーな状態で待てるかしら・・・と不安が募りますわ。
こんな状態では いよいよDVD購入って事になりそうですね。

話は変わりますが、
”オリジナル・モース”の時からあのテーマ曲を作曲したバーリントン・フェラング氏が惜しくも
2019年8月1日逝去されました。

あの独特な哀愁に満ちたメロディーは、最初にオリジナル・モースを見た時から忘れがたい素晴
らしい曲です。 あのメロディーを聞くと胸がジーンとしてしまうのです。
その後「刑事モース」でもこのテーマ曲は引き続き使用されフましたし、「ルイス警部」にも曲
を提供していらっしゃいました。

そう言えば、もう何年も前の事ですが、「主任警部モース」に関するドキュメンタリーの様な番
組があったのですが(曖昧)、その中でフェラング氏がこの曲を作曲する経緯と曲に込めた想い
を語っていらしたのを見た記憶があります。
今回の訃報はとても残念です。 ご冥福をお祈り致します。

追悼の意味を込めてあの印象深いテーマ曲をお聞き下さい。
↓ こちらから
https://youtu.be/OxDDr9UyKfQ



『よしきた、ジーヴス』 P.G.ウッドハウス著 

2019-08-19 | ブックレヴュー&情報
『よしきた、ジーヴス』 国書刊行会 2005/6/1

”Right Ho Jeeves” 
P.G..Wodehouse(著)、森村たまき(翻訳)
原書初版発行 1934年

内容(「BOOK」データベースより)
お笑い街道ばく進中。英文学史上もっとも滑稽な数十ページといわれた奇天烈表彰式の章を含
む、天才ウッドハウスのナンバーワン長編

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

昨年の10月美智子皇后陛下(現上皇后)がお誕生日の回答文書にて、ご公務から離れられたら
推理小説等を読みたいとのお言葉があり、その中で”ジーヴス云々”に言及された直後から関連
書籍についての問い合わせが出版社、書店に殺到したの記事がありました。
その時はなかなか手に入らないだろうと暫らく時間を置き、そろそろ手元に回って来るだろうと
図書館を探しまして、ようやく手に取ることが出来ました。(要するにミーハーですね)。

ジーヴス・シリーズの一冊位は昔読んだ様な気もするのですが、何時もの事ながら霧の彼方。
エリザベス女王やブレア前英国首相も愛読されたというユーモア小説の最高傑作と言われた作
品ですが、そんな訳で、初読みのつもりで取りあえず手に取った作品です。
ヴ『よしきた ジーヴス』は『ウッドハウス・コレクション』(ジーヴス・シリーズ)全14巻の
中で『比類なきジーヴス』に続く2作目の長編。(何故か2作目から読み始めてしまった)

主人公はバートラム・ウースター(バーティー)とその執事ジーヴス。
人は良いけれど少々おバカなバーティーと天才執事であるジーヴスの名コンビはシャーロック・
ホームズとワトソンのコンビにも引けを取らない人気であった様です。

バーティーとジーヴスに加え、この作品の主な登場人物は、
ガッシー・フィンク=ノトル(バーティーの旧友にして 田舎に閉じこもりイモリに身を捧げる)
マデライン・バセット(ガッシーが一目惚れした 不思議ちゃん女性)
アンジェラ(バーティーの従姉妹)
ダリア叔母さん(バーティーの父方の叔母、アンジェラの母親)
トーマス叔父さん(ダリア叔母さんの夫)
タッピー・グロソップ(バーティーの旧友にしてアンジェラの婚約者)
アナトール(ダリア叔母さん宅の何より大切なコック)


概要は、
ダリア叔母さん、従姉妹のアンジェラと共にカンヌで2ケ月間の休養を終えてロンドンに戻った
バーティー。お気に入りの白いメスジャケットを持って帰った事が問題の1つになります。

金ボタンの白いメスジャケットはジーヴスのみならずダリア叔母さんにも不評なのですが、叔母さ
ん曰く ”ドサ周りのミュージカル・コメディーの第二幕に出て来るアバネシ―・タワーズに泊まっ
ている男性客のコーラス隊みたい” な、と分った様な分からない様な表現ですが、要は英国紳士の
日常的ドレスコードから大いに逸脱したシロモノであるという事で不興を買っているのです。 

そして、
イモリにしか興味を示さなかった旧友のガッシーが珍しく田舎を離れガッシー邸を訪れた目的は、
一目惚れをした女性との付き合い方の相談(恋の仲立ち)でしたが、相談相手はバーティーでは
なくジーヴスでした。
ガッシーの問題に加え 従姉妹のアンジェラと婚約者でありバーティーの旧友であるタッピーと
の不和の仲立ち、ダリア叔母さんに頼まれたグラマー・スクールでの表彰式の演説等々事件は
次々と起こります。

白いメスジャケットをジーヴスから断固否定されたバーティーは、周囲の誰もが頼りにしている
ジーヴスの力を借りる事をせず、色々起こる事件を自力で解決しようと奮闘するのです。
しかり奮闘するもやることなす事がことごとく裏目に出るどころか益々自体を収集できない方向
に向かわせてしまいます。

ダリア叔母さんの悪口雑言は凄まじいけど、とてつもなく笑わせてくれます。 バーティーとの
掛け合いは最高です。。
2人の電報でのやり取りが何とも言えず面白いのです。 散々酷い内容を書きながら 最後には「愛
をこめて」とか「敬具」とか(笑) でも、このダリア叔母さん、バーティーに対する愛も感じつつ、
しかしバーティの余りのダメ振りに遂に ”フン族の王アッティラ” 呼ばわり。 好きですね、ダリア
叔母さんのキャラは。

そんなこんなのバーティーの空振りの奮闘にもジーヴスは余り手も口も出していません。
しかし、最後にはオオトリ登場であっさりと事件を解決。 そして因縁の”メスジャケット”に対する
キツイお仕置きを含め大団円。

慇懃無礼な策士ジーヴスと お気楽おバカだけど人の良さで憎めないバーティーのコンビは最高
で、もう読み進む度に笑わされます。

会話に含まれる古典文学、聖書、詩などからの引用、比喩表現の面白さが損なわれる事なく翻訳され
ている事は驚きです。
翻訳者さんさぞ大変だっただろうとお察し致します。
原文がどうなっているのかとても気になり、久々に原書を読んでみたくなる作品です(と言っても、
多分無理だろう)。

兎に角、終始笑えます。
読みながら、ヘラヘラ、にやにや、時にはクスクスとなりますので、外出先では読めませんね。
怪しい人と思われそう。

頭や身体が疲れた時に気分転換、箸休め(?)に読むのに最適かな?と感じました。

このシリーズは全14巻あり、殆どが短編集ですので気楽に読めそうですよ。

尚、新しく出た翻訳本は文庫版となっています。
↓ 因みに次に読んだのがこれ(短編集です)

ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻(文春文庫)-2011/6/10


これから折に触れ順次読んでいくつもり。

追記:
後になって気付いたのですが、古い翻訳本では ”ジーヴス” 文春文庫版では ”ジーヴズ” と
なっていますね。 元は ”Jeeves” です。 どちらが正確なんだろう?










『暗号探偵クラブ~女たちの殺人捜査』S1 : 感想少し

2019-08-15 | 海外ドラマ
“The Bletcheley Circle” : S1


番組ご紹介を書いておきながら、なかなか落ち着いて観る事が出来なかったのですが、ようやく
観終わりました。 (S2は試聴途中です)

事前情報から非常に興味を持っていたドラマでしたが、やはり久々に面白い内容で固ずを飲んで
見入ってしまいましたよ。

概略は以前書きましたので、こちらをご参照下さい。

取りあえず登場人物の概略を、

スーザン・グレイ(アンナ・マックスウェル・マーティン)
第二次世界大戦時、政府の暗号機関(”ブレッチリ―・パーク”)で働いていた。 終戦後結婚し夫
と二人の子供と平穏な暮らしをしているものの 刺激のない生活に物足りなさも感じていた折に
連続殺人犯の事件に触れ 解決するべく昔の仲間と共に行動を開始する。 パターンを解読する
のが得意。 夫には昔の仕事は秘密にしている。

カミラ”ミリ―”・ハートコート(レイチェル・スターリング)
スーザンの元同僚で元暗号解読員。 独身女性で独立志向が強いが、職場では雇い主男性から嫌
がらせを受けている。

ルーシー(ソフィー・ランドル)
同じく元暗号解読員で最年少。人並外れた記憶力の持ち主で、データの回収と処理を専門とす
る。 結婚しているが夫のDVにも苦しめられている。

ジーン・マクブライアン(ジュリー・グレアム)
メンバーの最年長で、ブレッチリ―・パークではスーザン達を監督する立場で特殊作戦執行部に
在籍していた。戦後は図書館の司書をしている。



その他、
スーザンの夫で運輸省で働くティモシー・グレイ(マーク・デクスター)
ジーンの友人で戦時中特殊作戦執行部の”EH課”に所属していたアンジェラ・バーカー(アナスタ
シア・ヒル)
元特殊作戦執行部”EH課”の責任者でアンジェラの上司であったキャベンディッシュ(サイモン・
ウィリアムス)
同じく”EH課”に所属していたマルコム・クロウリー(スティーブ・ロバートソン)←このシリーズ
の重要人物です(ネタばれ回避の為詳細は書かないでおきます)

連続猟奇殺人事件を追う4人はそれぞれの特技を生かし、単に机上の推理や閃きではなく、過去の
犯罪からパターンを読み取り次第に犯人に近づいて行く過程は目が離せません。



そして、当時の女性軽視とも言える時代情勢の中行動するメンバー達に対する風当たりも強くスー
ザンが警察に情報提供してもまともに取り合って貰えない。
スーザンの夫のティモシーは優しい、物わかりの良い男性ではあるものの、やはり女性は夫と子
供の為に家を守るべきだという考えの人である為、スーザンはメンバーと会う理由も読書会と偽
らなければならない。等々・・・という様な時代だったんですね。

目星をつけた犯人に近づく為おとり捜査を決行し、ルーシーが危険な目にあったり、1人で犯人
と直接対決するために他のメンバーに黙って出かけたスーザン(これには理由がありましたが)
の危機等ハラハラする場面もあり、3話でありながら丁寧な作りで内容の濃い作品でありました。

それにしても、アンナ・マックスウェル・マーティンは相変わらず素晴らしい演技をする女優
さんだと感じます。 静かな中にも凛とした信念の強さが窺がえます。

当時の時代背景、街並み、衣装、メイク等丁寧に描かれていて、派手さは無いけれど抜群の演
技力を持つ出演者で英国ドラマらしいジックリ魅せてくれる作品です。
機会があれば是非ご覧頂きたいと思えるドラマです。


尚、DVD情報は下記に、
”The Bletcheley Circle”

Series 1 & 2
Region 2(PAL)
£12.99(現在価格)


S2の感想は追って・・・(書ければ)




 

「刑事モース~オックスフォード事件簿」S7製作始動?

2019-08-11 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
”ENDEAVOUR” :Season 7


以前も書きましたが、シーズン6の撮影が昨年(2018年)の夏に始まったので、シーズン7も多
分同じころの製作開始するのでは?と思われていました。
やはり予想通り・・・でしたね。


(S7のfirst imageと情報少しはこちらに書きました)

まだ撮影開始にはなっていない様ですが、本読みが始まったんでしょうか?
台本の画像がアップされました。


画像が小さいので分かりにくいかと思いますが、

SHAUN EVANS
Director/Endeavour

となっています。
って事は、ショーン君はS7でも再びメガホンもとる事になるんでしょうね。
どのエピソードかは現時点では不明です。

以前書きました様に、S6でも1エピソード監督を兼任しています。 (こちらに書きました)

取りあえず、海外の各メディア、ファンの間では、モースの”ヒゲ”がどうなる?問題が多いですね。
気になるところです。 S7でも引き続きヒゲなのか、剃るか?ってな具合で注目されていますが
個人的には剃って欲しいんですけど。あまり似合っていないもん←私見 & 個人的な好み) 

S6の画像を楽しみながらS7の追加情報を待ちましょう。




↑ ドラマの中では見られない2人の笑顔が何とキュートな事か・・・!
モノクロの画像が雰囲気を出していてとても好きです。
(source : itv, endeavourland & etc.)

撮影開始になれば色々情報が出てくると思いますので、順次追加していきます。



8月8日は「世界猫の日」、なので・・・・

2019-08-07 | 猫その他雑記
”World Cat Day"

(Cat Day : Journalist)

日本では2月22日がネコの日とされていますが、8月8日は「世界猫の日」”World Cat Day”です。
アメリカでは10月29日、ロシアでは3月1日等各国色々と異なる日に決められている様です。

「世界猫の日」は3年前に初めて知りまして、少しご紹介をした事があったのですが その後機会
が無いままになっていました。
今年は久々にチャンスがあり、そして、本当に久し振りのネコ記事です。

今回は、英国で大切なお役目を担っているネコさん達にフォーカスしてみました。

※ ラリー(Larry)


ダウニング街10番地(イギリス首相官邸)のネズミ捕獲長。 ”Chief Mouser to the Cabinet Office”
という公式な肩書を持っています。
2011年に就任。
新しい主ボリス・ジョンソン氏と上手くやって行けるか、というか、ジョンソン首相がラリーに気
に入って貰えるか というのが大方の注目事項のようです。
ラリーはネズミ捕獲の腕前は余り良くないらしいのですが、兎に角大人気でメディアの注目の的に
なっている様です。





(source : @Number10Cat)

※ パーマストン(Palmaston)




ホワイトホールにある外務・英連邦省ネズミ捕獲長のパーマストンは2016年就任。
名前から分かる様に、第3代パーマストン子爵のお名前を頂いた様です。

パーマーストンと言えば・・・
そうです、ドラマ「ヴィクトリア女王」のS3に登場するローレンス・フォックス扮するパーマス
トン卿です。
そんな訳で、特に気になる存在のネコさんです。
(source : @DiploMog)

そして又、我が家で18年一緒に暮らした大切な大切な息子であったネコに瓜二つなんです。
左耳の先がチョット切れている所まで同じ。 生き写しと言うか、もう生まれ変わりじゃあるまい
か・・・と思う程で。
天に召されて10年程になりますが、パーマストン君の姿を眺めながら愛息子を思い出しておりますわ。

パーマストン君はネズミ捕獲の腕はとても良いようです。
ただし、以前も書きました様に、ラリー君とはどうもそりが合わない様で(笑)


↑ これは以前にも載せましたが、ラリーとパーマストンの決闘シーン(数年前の画像)
(source : Telegraph)


↑ 緊迫感漂う接近遭遇

※ グラッドストーン(Gladstone)




ホワイトホールにあるイギリス大蔵省のネズミ捕獲長。
ヴィクトリア朝後期を代表する政治家ウィリアム・ユワート・グラッドストーン(1809~1898)から
お名前を頂戴したそうです。
2016年に就任しました。
(source : @TreasuryMog)

上記のネコさん達はそれぞれツイッターアカウントを持っていまして、
ラリーは31.5万人、パーマストンは9万人、グラッドストーンは5.1万人ものフォロワーがいます。
(因みに、当然ながらワタクシもフォローしていますよッ!)
興味のある方は訪れてみては如何ですか?









2019年放送開始/製作予定の英国ドラマ : その(3)

2019-08-05 | 海外ドラマ
※ ”Catherine the Great” : HBO,Sky Atlantic

ミニ・シリーズ 全4部作

18世紀のロマノフ朝ロシア帝国に君臨した女帝エカチェリーナ二世の治世とロシアの軍事指導
者グレゴリー・ポチョムキンの恋愛等を含め描かれているとの事。
オスカー女優のヘレン・ミレンがエカチェリーナを演じています。

キャスト:
監督:フィリップ・マーティン
脚本:ナイジェル・ウィリアムズ
エグゼクティブ・プロデューサー : ヘレン・ミレン、フィリップ・マーティン他

エカチェリーナ2世 : ヘレン・ミレン
グレゴリー・ポチョムキン : ジェイソン・クラーク






何と言っても大女優ヘレン・ミレンですし、衣装、セットも素晴らそうで豪華な内容になっている様
で是非観たい作品です。
英国放送開始は今秋との情報もありますが、現時点では正確な日程は発表されていません。

↓ Official teaser trailer はこちら
https://youtu.be/Q0nxTCKf8Qw

※ “The Pale Horse” : BBC


“The Pale Horse” 「蒼ざめた馬」は1961年初版出版されたアガサ・クリスティー後期の作品です。

2015年からBBCが映像化した 「そして誰もいなくなった」、「検察側の証人」、「無実はさいなむ」、
「ABC殺人事件」に続く第5作目として、2部構成での製作が発表されました。
再びサラ・フェルプスが脚本を手掛ます。

この作品にはエルキュール・ポアロ、ミス・マープルは登場しません。
しかし、過去のITVドラマではミス・マープル(ジュリア・マッケンジー版)を登場させていました。


出演は、
マーク・イースタ―ブルック : ルーファス・シーウェル(”女王ヴィクトリア”でメルバーン首相等)
ヘルミア : カヤ・スコデラーリア(”Skins” 等)
他に、
バーティー・カーヴェル
ジョーン・パートウィー
リタ・トゥシンハム


原作をお読みになった方も多いかと思いますので、ここでは概要を書きませんが、ドラマ放送前
に再読するつもりですので、余裕があれば追って感想等書いて置こうと思っています。

何度も繰り返して書いてきましたが、サラ・フェルプス版の過去4作品共原作とは大きく異なる解
釈で描かれていましたので、今作も多分そのままの内容では表現されないのだろうと考えていま
すが、どうなりますでしょう。

尚、現時点では放送開始日は未定です。
英国内ではBBC, 他海外ではAmazon Prime Videoで配信の予定との事。

原作本は、
『蒼ざめた馬』(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)‐2004/8/18

アガサ・クリスティー(著)、高橋 恭美子(翻訳)

※ ”The Third Day” : HBO, Sky Atlantic

全6話構成
このドラマも ”Catherine the Great" と同じくHBOとSkyの作品ですが、ジュード・ロウが主演す
る事が発表され、多分クランク・インしたばかりなのではないかと思われます。

概略は、
イギリス沿岸にある島に流れ着いたサム(ロウ)が、謎めいた住民たちによる奇妙な生活に交わり、
島独自の儀式に心を揺さぶられて、過去のトラウマと向き合うことになることから始まる物語。
現実と妄想の区別がつかなくなったサムは精神のバランスを崩し、やがて住民たちと衝突して彼ら
の共同体を脅かす存在となる。
(source : Deadline, 映画comニュース)

まだまだこれからの作品ですが、何と言ってもジュード・ロウですからね~。
期待大です。
情報入り次第追加していこうと思います。



← 2019年放送開始/製作予定の英国ドラマ : その(2)
← 2019年放送開始/製作予定の英国ドラマ : その(1)




『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』

2019-08-01 | 映画
”Young Sherlock Holmes”

1985年公開 パラマウント映画



大昔に観た様な記憶があるものの、内容は全く覚えていないこの作品ですが、以前からもう一度
観たいと思いつつなかなか機会がありませんでした。
そんな折Huluを検索していた所 配信されていたのを偶然見つけ 飛びつきました。(数か月前
の事なので、今配信されているかは不明です)

スティーブン・スピルバーグ製作総指揮による34年前の作品です。

キャスト :
監督 : バリー・レヴィンソン
脚本 : クリス・コロンバス
製作 : マーク・ジョンソン
製作総指揮 : スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディー

出演:
シャーロック・ホームズ :ニコラス・ロウ
ジョン・H・ワトソン : アラン・コックス
エリザベス・ハーディー : ソフィー・ワード
レイス教授 : アンソニー・ヒギンズ
レストレード : ロジャー・アシュトン=グリフィス


正典には描かれていなかった10代のホームズを描いたこの作品のオリジナルストーリーを執筆した
のは後に『ホーム・アローン』、『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ハリー・ポッターと秘密
の部屋』等を手掛けたクリス・コロンバス。
大胆なアレンジをしつつ、正典のイメージを損なうことなく、レスペクトを感じる心配りが行き
届いた作品であると感じます。

この作品は、1870年という時代設定ですが、これはシャーロック・ホームズの誕生年(1854年生
まれ)から、16歳を想定して創り出されている。
そしてホームズ役には当時新人であったニコラス・ロウを抜擢したのですが、これは正典に表さ
れている「痩せて背が高い」、「ワシ鼻」、というホームズの外見的特徴を重視した上での選択で
あったとの事。

正典通り、後年のワトソンが思い出を語るという形式をとっています。
冒頭雪の降る中 田舎の学校からロンドンのパブリックスクールに転校してきた少年ワトソンが同
室のホームズから突然素性を推理される事から始まります。





ところで、このワトソン役のアラン・コックスがね、もう某お笑い女性にそっくりで・・・(笑)
同時に、この学校の雰囲気、服装、ディナーの雰囲気等が『ハリー・ポッター』にそっくり!と思っ
たら、それもそのはず、脚本は後にハリーポッターの監督を務めるクリス・コロンバス。 『ハリー・
ポッター』に似ている、ではなく、『ハリー・ポッター』がこの作品のオマージュなんだろうなぁと
感じさせられます。『ハリー・ポッター』の原型とも言える訳ですね。



又この作品はCGが全盛となる前のILM(インダストリアル・ライト&マジック)でフル・デジタル
技術でキャラクターを創造した画期的な映像で、ステンドグラスの騎士が動き出すシーン等で 映
画にデジタル・メイキングの礎となったと言われています。





邪教集団ラメ・タップの陰謀を絡め、正典『マスグレーブ家の儀式書』を引用する部分もあり原作
を引用し巧みに活かした脚本作りがされています。
当然ながら、ホームズ語録で良く知られた ”The Game is Afoot” も活かされています。

そして、ホームズとエリザベスの淡い恋を描きながら、後年女性に懐疑的だとか女性嫌い等と言
われているホームズの性格も 女性不信ではなく、実はこのエリザベスとの悲しい別れに原因が
あるのではないかと思わされるロマンティックな描き方もしています。



又、ホームズ愛用のインバネス、鹿討帽、パイプ等の由来もちゃんと盛り込まれていますね。



最後に忘れてはならない点が、マーベル作品等でもお馴染みになった「ポスト・クレジット・シー
ン」と言う、いわゆるエンドロール後のサプライズ演出のスタイルを定着させた作品でもあります。
エンド・クレジット後、ホームズとの対決で敗れ死亡したと思われたレイス教授が現れ、ホテルの
受付で名前を記帳する。
”モリアーティー”と・・・・。 お~ッ!という衝撃を与える演出になっています。

パスティーシュ物の先駆けともなったこの作品は、全体を通して、正典、シャーロッキアンに十分
気を使い、細やかな演出と当時最新の技術等を駆使した作品になっていると感じます。

個人的にはかなり気に入った作品でした。

追加情報として、

この作品で、ホームズを演じたニコラス・ロウは、2015年初公開となったサー・イアン・マッケ
ランが老ホームズを演じた”Mr.Holmes” 「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」で、作中映画で
ホームズを演じていました。概略感想はこちらに書きました。


↑ 映画を見ているホームズです。
最初観た時は、何処かで見た事ある人だけど、誰だっけな~?と感じたのですが、再度観なおした
時時気付きました。何となく嬉しかったですね。
(このシーン、ホームズが自分の映画を見て何となく困った表情をしているのが面白いのです)


古い作品ですが、DVDは出ています。