The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『ジャッカルの日』ドラマ版:trailer等追加情報

2024-09-28 | 海外ドラマ
”The Day of the Jackal”

10 episodes

ふと気が付くと随分時間が経っていました。
何の情報もなかった為 ついうっかりしていたのですが、ついにリリース日等の情報がでました。

以前の記事にも書きましたが、今回のドラマ版”The Day of the Jackal”『ジャッカルの日』はフレ
デリック・フォーサイスの原作を基に製作されたドラマ版で、エディ・レッドメインがジャッカ
ルを演じるという事で話題になっていたものです。







これも前記事に書きましたが、過去何度か映画化された作品ですが、エディ君のジャッカルがど
んな風になるのか・・・と非常に興味を持っていた作品です。

米国、英国等でのリリース日が発表されました
2024年11月7日


(その他ヨーロッパの国も含まれているようですが、日本でのリリースは何時になるんでしょう???)

キャストは、
監督:ブライアン・カーク
脚本:ロナン・ベネット

出演:
エディ・レッドメイン:ジャッカル
ラシャーナ・リンチ:ビアンカ
ウルスラ・コルベロ:ヌリア
リチャード・ドーマー:ノーマン
チャールズ・ダンス:ティモシー・ウィンソープ




尚、
今回のドラマ版はプロットが現代風にアップデートされ、ジャッカルが本当は何者なのかについて洞察を掘
り下げ、「まったく別の作品」になっているとの事。

エディー君にとって久々のTVドラマ出演となるこの作品、何といってもエディ君の暗殺者がどんな風なのか
とても気になるところです。
何とか日本でもなるべく早く観られますようにとお願いしたいですね。

Trailerは

https://youtu.be/9jR66U3pZHo

前回第一報は

※ 2024年初放送が予定される英国ドラマ : (2)



(source : Sky, WhatToWatch, 海外ドラマNAVI & etc.)





『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』シーズン5製作開始!

2024-09-25 | 海外ドラマ
”Shakespeare & Hathaway: Private Investigators”:Season 5

BBC

その後どうなったんだろう?と思ってはいたのですが、すっかり忘却の彼方になっていました。
ようやく!『シェイクスピア&ハサウェイの事件簿』のシーズン5の製作が決まり、再びストラト
フォード・アポン・エイヴォンで撮影も開始されたとの事です。

このドラマに前回触れたのは何時だったかしら?と拙記事をひも解いてみたら、約2年前のコチラ
でシーズン4の放送開始をご紹介したんだったんですね。

で、その時も”シーズン5が製作されるかどうかは未定”と書いていました。
時々気になって居たのですが、何の情報も出てこないので殆ど諦め状態、そして時が経ってしまい
ましたね。
そんな中、突然出てきたこの情報はとても嬉しい事です。

トップの画像を見る限り、メインの3人はお元気そうで・・・
(ただし、フランクさんは随分スリムになった様で、髪の毛もグレーに。
又、セバスチャンは少し太った? でもルーは殆ど変わらずチャーミングです)

念のため(?)シーズン1の画像を。


そんな訳で 取りあえずメインの3人は続投という事で、
フランク・ハサウェイ:マーク・ベントン
ルー・シェイクスピア:ジョー・ジョイナー
セバスチャン・ブルーデネル:パトリック・ウォルシュ・マクブライト
その他の出演者は追々

シーズン5のリリース日、エピソード数等は未発表ですが、
エピソード数に関しては過去4シーズン共に各々10エピソード構成だったので、同様になるのでは?
と思われます。

このドラマが気に入っているところは、シェイクスピアの生誕の地であるストラットフォード・アポ
ン・エイヴォンが舞台になっているので、シェイクスピアの時代からあまり変化していないように見
える長閑な風景が満喫できる事。





又、舞台だけでなく、シェイクスピア関連のテーマが取り入れられている点も楽しみなところです。

ローカルな事件は起きるもののあまり殺伐としていないし、ルーとフランクの凸凹コンビの活躍と実
働隊セバスチャンの変装等、犯罪ドラマ、ミステリではありますが、ほんのりコメディータッチの部
分もあり・・・でのんびり、まったり楽しめるドラマであるという点ですね。

現在ミステリーチャンネルでの過去シーズンの再放送は予定されていないようですが、多分しばらく
したら又再放送されるのでは?と思っています。
それと、
偶然見つけましたが、HuluでS1~S4の配信をしていますね。

何れにしても、今後さらに詳しい情報が出てくると思うので、順次追記します。





(source : BBC Press Center, WhatToWatch & etc.)






パトリシア・コーンウェル『検屍官シリーズ』ドラマ版:続報

2024-09-21 | 海外ドラマ
”KAY SCARPETTA”(原題)

Amazon Prime

ようやくッ!!ですね。
拙記事での最新が昨年12月だったのですが、その後なんの情報も出ず、又もやお蔵入り?なんて
殆ど忘却の彼方になっておりましたよ。

ついに、本当に動き出した様で 追加情報とキャスティング情報が出てきました。

パトリシア・コーンウェル原作の”検屍官スカーペッタ”シリーズのドラマ化に関しては、過去何度か
浮かび上がっては消え・・を繰り返し、その都度ケイ役には魅力的なキャスティングが予想されてい
たのですが、全く実現しないままになって居ました。



そして、以前書きましたように、ようやく、ようやく、ジェイミー・リー・カーティスにより製作
開始情報が確実視され、同時にニコール・キッドマンがケイ役に起用されると報道された…ところ
まで書いていました。

そして、ようやく動き出したこのドラマ化に関して、追加情報、興味津々であったキャスティング
が発表され、ビックリやら、納得やら、想いは交々で。

先ず、ドラマはAmazonというのは変わりなく、既に2シーズンの製作が決まっているとの事。

『検屍官シリーズ』原作の日本での翻訳出版作品も 最新作『禍根』が25作目と多くの作品があり
ますので、現時点ではどのタイトルがドラマ化されるのかは不明です。

それより、何より、ずっと気になって居た追加キャスティングですが、



個人的に一番気になって居た “ベントン・ウェズリー”ですが(ひつこい)、何と!サイモン・ベイ
カーですと! ヘ?と思わず固まってしまいました。何とも想定外でしたね。
とは云え、具体的に誰とイメージしていた訳ではないのですがね。
う~~ん、微妙なんです、でも、全く受け入れがたいというわけではなく・・・・と、ゴニョゴニョ。
もう少し、キリッととして、シュッとして、と色々個人的にイメージを作ってしまっていたので そ
れはなかなか難しい事ですね。
でも、サイモンさん、結構良いかも・・・と思っています。

そう言えば、数か月前に偶然『メンタリスト』(珍しい字幕版で放送していたので)をもう久方ぶり
(何年ぶりでしょう)に観直していたところでした。

そして、もう一人の気になる人物、ピート・マリーノのボビー・カナヴェイル
申し訳ないのですが、これまでお目にかかったことがない(或いは、あるかもしれないけど認識して
いなかったか)ので、予測不能です。

キャストをもう一度
製作総指揮:ジェイミー・リー・カーティス、ニコール・キッドマン
脚本/製作総指揮:エリザベス・サーノフ、デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:
ケイ・スカーペッタ:ニコール・キッドマン
ドロシー(ケイの姉):ジェイミー・リー・カーティス
ベントン・ウェズリー:サイモン・ベイカー
ピート・マリノー:ボビー・カナヴェイル
ルーシー・ファリネリ=ワトソン(ドロシーの娘):アリアナ・デボース




余談ですが、
フト気づいたら ニコール・キッドマンもサイモン・ベイカーもオーストラリア出身の俳優さんで
すよね。 別に意図した訳ではないのでしょうが、どうでもいい事ですがチョット気になりました。

今のところようやく、ようやく動き出した第一報というところですが、ドラマ化の話が出てから早
数十年(大げさでなく)、ようやく現実的になってきたこの作品。

これから順次情報が出てくると思いますが、原作のイメージと思い入れが大きい分 ドラマに対す
る期待感も色々で難しいかと思います。

でも、待ちましょうね。



(source : Amazon Prime, Variety, Deadline, 海外ドラマNAVI & etc.)


関連過去記事は、

※ パトリシア・コーンウェル『検屍官』シリーズ:久々の新作&ドラマ化情報






これから読む予定のミステリ:Sep./5(2024)

2024-09-20 | ブックレヴュー&情報
このところボチボチと取り掛かり始めているクラシックミステリの再読ですが、次々に新訳版が刊
行されるお陰で、又新たな感覚、改めて感じるトリックの妙等、新訳ならではの楽しみが出来てき
ました。
なので、今回も再びクラシックミステリの新訳の中から。

※ 『フォックス家の殺人(新訳版)』 エラリイ・クイーン

ハヤカワ・ミステリ文庫 2020年12月17日発売

【内容概略】
≪故郷ライツヴィルに帰還した戦争の英雄デイヴィー・フォックス。激戦による心の傷で病んだ彼は、
妻を手に掛ける寸前にまで至ってしまう。その心理には、過去に父ベイヤードが母を毒殺した事件が
影響していると思われた。彼を救うには、父の無実を証明するほかない。相談を受けたエラリイは再
調査を請け負うも、当時の状況はことごとくベイヤードを犯人だと指し示していた……名探偵エラリ
イが十二年前の事件に挑む。≫

探偵エラリイが十二年前の事件に挑む。新訳決定版。

大昔読んだはず(?)ですが、新訳で読み直しです。

※ 『『三人の名探偵のための事件』 レオ・ブルース

扶桑社 2017年9月2日発売

【内容概略】
≪サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。
扉には二重の施錠がなされ、窓から犯人が逃げ出す時間はなかった。早速、村の警官ビーフ巡査部長が
捜査を開始するが、翌朝、ウィムジイ卿、ポアロ、ブラウン神父を彷彿とさせる名探偵たちが次々に登
場して……≫

レオ・ブルースのデビュー作にして代表作。
パロディセンスの光る愉快なミステリ小説。

この作品は今回初めて読む作品ですが、
読了後元ネタの名探偵たちの作品を改めて読みたくなる・・・と言われている楽しそうな作品です。

※ 『皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】』 ジョン・ディクスン・カー

創元推理文庫 2012年5月20日発売

【内容概略】
≪婚約者の父を殺したと疑われるイヴ。部屋に侵入した前夫のせいでアリバイを主張できない彼女は、
絶体絶命の窮地に陥る。女王クリスティを驚嘆させた巨匠カー不朽の本格編。 ≫

今更述べる必要もありませんが、
1942年に発表された カーの中期の代表作と言われている ”ノン・シリーズ”物の長編作品。

新訳で、改めて新鮮な気持ちで読み直すのが楽しみな作品の一つです。





(source : ハヤカワ、扶桑社、創元社 & etc.)








これから読む予定のミステリ:Sep./4(2024)

2024-09-17 | ブックレヴュー&情報

※ 『招かれざる客 小説版』 アガサ・クリスティ

早川書房クリスティー文庫 2024年9月25日発売予定

【内容概略】
≪11月の寒々とした晩。南ウェールズの霧深い田舎道で車が脱輪し、男は近くの大きな屋敷に
助けを求めた。だが、そこには車椅子に座った屋敷の当主の射殺体が。そして傍らには当主の
若く美しい妻が銃を握って立っていた。果たして妻が犯人なのか? どんでん返し連打の名作
戯曲をチャールズ・オズボーンが小説化!≫

アガサ・クリスティによる戯曲は何作かありますが、その中で ”世界で最も長い連続上演をし
ている演劇として知られている, そして今なお上演し続けている『ねずみとり』、その他何度
か映画化、ドラマ化もされた「『検察側の証人』等何作かあります。
この作品は多分読んだことがない(かな?或いは全く覚えていない?)と思うのですが、今回
はチャールズ・オズボーンによる小説化された作品です。

ご本人以外により小説家されたという事ですが、どんな風になっているのか・・・。
是非読まねば!

(初めて知ったのですが、以前他出版社からも刊行されていたようですね)

※ 『ウォッチメーカーの罠』 ジェフリー・ディーヴァー

文藝春秋 2024年9月24日発売予定

【内容概略】
≪高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。
犯行声明を出したのは富裕層のための都市計画に反対する過激派組織。開発を中止せねば同じ事
故がまた起こるというのだ。タイムリミットは24時間。科学捜査の天才リンカーン・ライムに捜
査協力が要請された。微細証拠の分析と推論の結果、おそるべき結論に達したライムはつぶやく――
「犯人は――ウォッチメイカーだ」≫

18万部のベストセラーとなった名作『ウォッチメイカー』で登場した〝ウォッチメイカー〟が、
〈リンカーン・ライム殺害計画〉をひっさげて帰ってきた! ホームズvsモリアーティを超える「怪
人対名探偵」の名作、ここに誕生!

ついに再びのウォッチメーカー登場!ですね

ジェフリー・ディーヴァーの作品は、”ドンデン返し”の連続で、最後まで気が抜けないし、色々憶測
してしまい、これでもかの”ドンデン返し”につい構えて読んでしまうようになりました。
それでも、又もや!ってなるんでしょうね。

※ 『リスボンのブック・スパイ』 アラン・フラド

創元推理文庫 2024年9月27日発売予定

【内容概略】
≪第二次世界大戦下、ニューヨーク公共図書館で働くマリアは、リスボンに旅立つことになった。
彼女の任務は、連合国による戦略分析のため、枢軸国の書籍を収集すること。同時期のリスボン
では、書店を営む青年ティアゴが、書類偽造の天才ローザとともに秘密のユダヤ人避難活動を行っ
ていた。マリアはふたりと出会い、図書館員として、秘密任務を与えられたスパイとして、より深
く戦線に踏み込んでいく――戦時のリスボンを舞台に、本を愛する者たちの戦いを描く傑作長編! ≫

時代背景と共に、図書館関連ミステリ作品はいつも気になり、心惹かれます。
リスボンが舞台、という点も珍しいし 今作はどうでしょう・・・・。





(source : 早川書房、文藝春秋、創元社 & etc.)







『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』放送日&その他追加

2024-09-14 | 海外ドラマ
”Mademoiselle Holmes”

S1 : 6 episodes

以前コチラでご紹介したフランス製ホームズ関連(?)ドラマの続報です。

ミステリーチャンネルでの放送日時が告知されました。

2024年9月28日(土)pm4:00~ 一挙放送

前回ドラマ概略(の概略?)をご紹介しましたが、もう少し追加として・・・
幼いころ母を亡くし祖父と暮らしていたシャーリーは 苦情処理係として働く内気で控え目な
警察官であったが、ある日交通事故に遭ったことをきっかけに予期せぬ才能が芽生え始める。
鋭い観察力と推理力に目覚め、名探偵シャーロック・ホームズの遺伝的才能を開花させ、並
外れた知識と共感力で優秀な捜査官へと変化を遂げる。シャルリーは彼女にとっての“ワトソ
ン”となる病理医の研修生サミーと出会い、共に事件を捜査する。警官として、女性として…
そして“マドモワゼル・ホームズ”として本領を発揮する!

といったところが大雑把なストーリーとなる様です。
(ミステリーチャンネル、その他から)

※ 因みに、”Charlie” を”シャーリー”又は”シャルリー”と表記してある場合がありますが、フ
ランス語なのでカタカナ表記はどちらがより近いか難しいところでして・・・・

シャーリーがシャーロックの遺伝子を駆使して難事件を解決する、という点が一つと、又同時に
曾祖父であるシャーロックの死を追うというポイントもあるとか。









出演:
シャーリー・ホームズ:ローラ・ドヴェール
サミー・ヴァテール:トム・ヴィラ
ジョルジュ・ホームズ:ダニエル・プレポスト
トーマス・ジュアネ:クリス・エルヴァー
フローレンス・ビロン:アリカ・デル・ソル


主人公がシャーロック・ホームズの子孫という設定は、原作ファンにとって興味深いポイント。
物語は現代に設定されており、クラシックなホームズの要素を現代的な視点で再解釈している。
シャルリーはシャーロック・ホームズと異なり、論理的な推理だけでなく、共感や人間性の理
解を駆使して事件を解決していく。また事故後の彼女の成長ぶりや、自分の力で人生を切り開い
ていく姿も見どころ。クラシックなホームズファンも、新しいミステリードラマを求める視聴
者にも魅力的な作品となっている。
(ミステリーチャンネル * Médiamétrie調べ)


バックは、”THE HOUSE OF SHERLOCK” (221B) – Sherlock Holmes Museum

前回も書きましたように、シャーリーを演じるローラ・ドヴェールは『アストリッドとラファエル』
でお馴染み。又『フランス絶景ミステリー』(だったと思う←いい加減)でも刑事(?)と、刑事役
が多い女優さんですね。

今回のドラマも今年(2024年)4月にフランスのTF1で放送されたばかりで、初回放送は500万人を
超える視聴者数を獲得。
既にシーズン2の製作も決まっているそうです。

シャーロック・ホームズ関連のパスティーシュ、パロディー作品に関してはシャーロキアンは言わず
もがなですが、シャーロックファンは厳しい目で観るようになると思います(incl.私)が、今回は小
うるさい事は言わずにのんびり楽しめれば良いかな・・・と思います。

ところで、
これも前に何度か書いたのですが、この数年ホームズ関連作品があまり出てこなかったので非常に寂
しい思いをしておりました。

今回の作品は別にして、実は他にも何作か製作予定作品があったのですが、故あり(?)で傍観して
いたため書くまでには及んでいませんでした。

そんな中、少し事情が変わってきた作品もあり(何?)で、出来ればそのうちご紹介しようかと思っ
ています。


(source : TF1, 海外ドラマNAVI、ミステリーチャンネル & etc.)



これから読む予定のミステリ:Sep./3(2024)

2024-09-11 | ブックレヴュー&情報
※ 『ターングラス・鏡写しの殺人』ガレス・ルービン

早川書房 2024年9月19日発売予定

【内容概略】
≪1881年イギリス、エセックスのターングラス館で起こった毒殺事件。事件解明の鍵は、館に監禁
された女性が持つ一冊の本にあるという。一方、1939年アメリカ、カリフォルニアでは推理作家が
奇妙な死を遂げる。彼は、死ぬ間際に58年前の毒殺事件の物語を書いていた――。≫

この作品は今年初めに『翻訳刊行待ち』に含んでいた作品ですが、その時も ”刊行後すぐイギリス
の読書界に衝撃を与えたミステリ、登場! ” と大変魅力的な紹介文がありましたので、楽しみに
待ちかねていました。

発売日だけは大分前に発表されていたのですが、カバー装丁がなかなか出てきませんで、どうなった
のか?・・・と気をもんでいました。
ようやく!です。(凝った裏カバー装丁になっているとか)

※ 『そして誰もいなくなるのか』小松立人

東京創元社 2024年9月20日発売予定

【内容概略】
≪ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先の
タンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗ん
だ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。
――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は
仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの
奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。
独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。≫

初読みの作家作品ですが、何といってもタイトルに目が惹かれてしまいます。
言わずもがなですが、アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』”And Then There Were
None”を連想します。
そして、その後紛らわしい(と言っては失礼かもしれませんが、多分”敢えて”似たタイトルをにされ
ただろう)作品, オマージュ作品, パスティーシュ作品が各国で映画、ドラマ化作品が何作かありま
した。

今作は英語のタイトルが ”And Then There Will Be None ?” と微妙に変えてありますね。

これは押さえておきたい作品です。

因みに、第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作品とのことです。

※ 『エイレングラフ弁護士の事件簿』ローレンス・ブロック

文春文庫 2024年9月4日発売

【内容概略】
≪不敗の弁護士エイレングラフは言う、
「私の報酬は法外ですが、有罪になったら一銭も支払わなくて結構。でもあなたが無罪放免となった
なら、もし私が何もしなかったように見えても、必ず報酬を支払っていただきます」
そして依頼人は 必 ず 、無罪となる。たとえ真犯人であっても!≫

エラリイ・クイーンも太鼓判!
ミステリー史上最高で最凶の弁護士マーティン・エイレングラフ登場!

本邦初訳の作品もふくむ全12編。これぞ珠玉。ブラック・ユーモアとヒネリとキレが絶妙にブレンド
された短編ミステリー集。

初めてお目にかかる作品です。
短編集だそうなので、取りあえず取り掛かってみましょう。





(source : 早川書房、創元社、文藝春秋 & etc.)





『警部補グッドマンの事件簿』シーズン2:11月日本初放送

2024-09-08 | 海外ドラマ
”BEYOND PARADISE”:S2

6エピソード 2024年3月初放送
★(実際には2023年12月のクリスマスエピソードがE0とされている場合もある)

2024年3月にBBCにて初放送となった『警部補グッドマンの事件簿』シーズン2がミステリー
チャンネルにて11月日本初放送となります。
(詳細日時は未発表の為 分かり次第追記します)

以前も書きましたように、このドラマは『ミステリーinパラダイス』”Dead in Paradise”の番
外編として ご本家の2代目警部補であったグッドマンが英国に戻った後の物語となってい
ます。









シーズン2の詳細は書かずに置きますが、
シップトンアボットで繰り広げられる事件に奔走するハンフリー・グッドマン達の姿がメイ
ンとなり、ハンフリーとサリーの結婚問題、子供の問題(里親になるかどうか)、又サリー
が経営する店、サリーの母親等が絡みながら進んでいくようです。



キャストは、
クリス・マーシャル:DIハンフリー・グッドマン
サリー・ブレットン:マーサ・ロイド
ザフラ・アフマディ:DSエスター・ウィリアムズ
ディラン・ルウェリン:PCケルビー・ハートフォード
フェリシティ・モンタギュー:マーゴ・マーティンズ
バーバラ・フリン:アン・ロイド


シーズン2のTrailerは

https://youtu.be/P3e5KpfUtAM

ハンフリーとマーサの結婚式の計画も進められているなか、無事に結婚式までこぎつけられるの
でしょうか・・・・。

ところで、
以前も書きましたが、この作品の原作者はロバート・ソログッド氏です。
ソログッド氏は10月日本初放送となる『マーロー殺人クラブ』の原作者でもあります。
そして、
これも以前ご紹介しました、原作”Dead in Paradise” 『ミステリーinパラダイス』のもう一つの
スピンオフでオーストラリアが舞台となる”Return to Paradise”もまもなく放送開始になる様です
(日本での放送は未定)。
ソログッドさん色々大忙しです!

忘れてはいけません、
『ミステリーinパラダイス』のシーズン13も11月にミステリーチャンネルにて初放送の予定に
なっています。
(これも放送日時は現時点では未発表です)

余談ですが、
個人的にはご本家の『ミステリーinパラダイス』より、スピンオフであるコチラの『警部補グッド
マンの事件簿』の方が好みなのですが、海外での評価も同様にスピンオフの方がポイントが高い
ようですね。(それぞれの好みの問題もあるでしょうが)



関連過去記事は、

★ 『警部補グッドマンの事件簿』ミステリ―inパラダイス番外編
★ 『警部補グッドマンの事件簿』シーズン3
★ 『ミステリ―in パラダイス』シーズン13について色々
★ 『マーロー殺人クラブ』も日本初放送 10月




(source : BBC, WhatToWatch, ミステリーチャンネル & etc.)




これから読む予定のミステリ:Sep./2(2024)

2024-09-05 | ブックレヴュー&情報
前回偶然にクラシックミステリ作品に遭遇して、改めて懐かしく思い出した作品が多く 丁度良い
機会なのでしばらく古典ともいわれるクラシックミステリに再度触れてみようと思います。

今更!と言われそうですが、どの作品も読んだのは”大昔”・・・・。
色々”新訳版”も出ていますので 忘却の彼方から温故知新の心境で、懐かしい作品名を順次再読して
いこうと思います。

※ 『誰の死体?』ドロシー・セイヤーズ

創元推理文庫 1993年9月24日発売

【内容概略】
≪実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。場所柄、男は素っ裸で、
身につけているものは金縁の鼻眼鏡のみ。一体これは誰の死体なのか? 卓抜した謎の魅力とウイットに
富む会話、そしてこの一作が初登場となる貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿。クリスティと並ぶミステリ
の女王が贈る会心の長編第一作!

ピーター・ウィムジイ卿登場の第一作目の作品です。

1923年発表の作品なので、あまり目新しい感はないと思いますが、キャラクターの魅力で懐かしい作品
の一つです。

※ 『白い僧院の殺人【新訳版】』カーター・ディクスン

創元推理文庫 2019年6月28日発売

【内容概略】
≪ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。
周囲は百フィートにわたって雪に覆われ、発見者の足跡以外に痕跡を認めない。事件前マーシャに毒
入りチョコレートが届くなど不穏な雰囲気はあった。甥が〈白い僧院〉の客だったことから呼び寄せ
られたヘンリ・メリヴェール卿は、たちどころに真相を看破する。江戸川乱歩が「カーの発明したト
リックの内でも最も優れたものの一つ」と激賞した本格ミステリの名作。≫

ヘンリー・メルヴェール卿シリーズ
”雪の密室”の最高峰ここにあり!

とあります。
(名作ミステリ新訳プロジェクトの第6弾として発刊されたものです)

ヘンリ卿もなかなか強烈なキャラクターです。

(ジョン・ティクソン・カー名義での”ギデオン・フェル博士”シリーズも多くありますので、機会があ
れば追って・・・)

※ 『黄色い部屋の謎』新訳版 ガストン・ルルー

創元推理文庫 2020年6月30日発売

【内容概略】
≪事件は科学者スタンガルソン教授と令嬢が住む城の離れの一室で起きた。内側から施錠された完全
な密室《黄色い部屋》で令嬢マティルドが襲われ、血の海に倒れていたのだ。襲撃者はどこに消えた
のか? そして再び起きた怪事件。謎に挑むのは18歳の新聞記者ルルタビーユとパリ警視庁警部ラル
サンの二人。密室ミステリ必読書中の必読書にジャン・コクトーの序文を付した新訳決定版。≫

江戸川乱歩も絶賛した密室ミステリーの古典と呼ばれる本作を手掛けたのは『オペラ座の怪人』の原
作者、ガストン・ルルー!

『オペラ座の怪人』も書物としては読んだことがない様な・・・?


こうして改めて”古典”といわれるミステリを再考してみると、懐かしく、又殆ど覚えていない作品も多
いので、これからも引き続き順次取り上げていこうと思います。





(source : 創元社、ハヤカワ & etc.)







これから読む予定のミステリ:Sep./1(2024)

2024-09-02 | ブックレヴュー&情報
※ 『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルⅣ』北森鴻、浅野里沙子


角川文庫 2924年8月23日発売

【内容概略】
≪古代、魏の書に登場する邪馬台国は、優れた製鉄と酒造技術を誇りながらも消えた、謎の国だ。
民俗学者・連丈那智に届いた「阿久仁村異聞」は明治時代に地図からも抹消された村の記録だが、
邪馬台国への手掛かりとなる文書だった。だが、調査を始めた矢先、次々と不穏な出来事が襲いか
かる――。歴史の壮大な謎に、異端の民俗学者と助手が意外な「仮定」や想像力を駆使して挑む。
怒濤の知の奔流に圧倒される本格民俗学ミステリ! ≫

触れてはいけない領域がある。 だが、触れなければ真実は見えない――。

このシリーズはとても好きで、これまでも読んできましたが 今作はシリーズ最初にして唯一の長編。
過去何度か他社から発売されていますが、今回は角川改定版です。

北森氏は惜しくも急逝なさったのですが、公私ともにパートナーであった浅野氏が遺作を引き継いで
完成なさった作品とのことです。

※ 『雪と毒杯』エリス・ピーターズ

創元推理文庫 2017年9月29日発売

【内容概略】
≪クリスマスが迫るウィーンで、オペラ界の歌姫を看取った人々。チャーター機でロンドンへの帰途
に着くが、悪天候でオーストリアの雪山に不時着してしまう。彼らが避難したのは小さな山村――だ
が雪で外部とは隔絶していた。小体なホテルに落ち着いたものの、歌姫の遺産をめぐって緊張感は増
すばかり。とうとう遺書が読み上げられた直後に、事件が起きて――。修道士カドフェル・シリーズ
の巨匠による、本邦初訳の傑作本格ミステリ! ≫

クラシックミステリの傑作の一つですが、何故か読むのが遅れていたようです。
楽しみな作品の一つです。

※ 『ビッグ・ボウの殺人』イズレイル・ザングウィル

ハヤカワ・ミステリ文庫 1980年1月29日発売

【内容概略】
≪霧深い冬の朝、ボウ地区で下宿屋を営むドラブダンプ夫人は下宿人を起こしに二階へ上った。
ドアには鍵がかかり返事はなかった。そして数時間後、新聞売り子が威勢よく叫んでいた--身の毛も
よだつ自殺事件、博愛主義者喉を掻っ切る! 『モルグ街の殺人』の衣鉢をつぐ密室ミステリの古典的
傑作。≫

原作は1892年発行の傑作です。
何度か翻訳出版されたようですが、この版は”改訳決定版”とされています。
(とは言っても、大分古い感がありますが・・・・)

何故か読んだことがなかったのですが、某所で紹介されていてとてもそそられた作品です。

今回はクラシックミステリや、少々趣が異なる作品が重なりましたが どれもとても楽しみな作品です。




(source : カドカワ、創元社、ハヤカワ & etc.)