The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:Jul./4(2024)

2024-07-29 | ブックレヴュー&情報
※ 『邪悪なる大蛇』ピエール・ルメートル

文藝春秋 2024年7月22日発売

【内容概略】
≪夫を亡くして独りで暮らすマティルド、63歳。殺し屋。戦争中は冷血の闘士として知られ、戦後
は凄腕の殺し屋として仕事を請けてきた。だが彼女には認知症が少しずつ忍び寄りつつあった。
それに気づいたのは、彼女に殺しを依頼している戦中からの同志アンリ。マティルドの殺しが必要以
上に過激になっていたのだ。一方マティルドの中では、かつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴
走は加速してゆく! 最悪の事態が雪ダルマ式にふくれあがる! マティルドを愛していたアンリは、そし
て事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは、彼女を止められるのか? ≫

『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』『死のドレスを花婿に』……
ミステリーランキングを制覇し、フランス最大の文学賞ゴンクール賞も獲得。
鬼才ルメートル、最後のミステリー。

邪意地悪に、ブラックに、酷薄に、最・悪・の・事・態が加速する

とあります。
ルメートルですから、一筋縄ではいかないのでしょうね。
頑張って読まねば・・・。

※ 『雪山書店と嘘つきな死体』クリスティ書店の事件簿 アン・クレア

創元推理文庫 2024年8月30日発売予定

【内容概略】
≪雪山のおかしな殺人事件。被害者が最後に残したのはクリスティ『春にして君を離れ』のサイン
入り初版本だった──舞台は謎と雪が降り積もる書店。新ミステリシリーズ第一弾!≫

この作品も以前”翻訳出版待ち”リストでご紹介した作品(”Dead and Gondola”)ですが、ようやく
刊行されます。

”新シリーズ”第一弾ですが、第二弾も翻訳待ちです。

※ 『料理からだどるアガサ・クリスティー:作品とその時代』カレン・ピアース

原書房 2024年7月26日発売

【内容概略】
≪本書では、クリスティーが物語をある方向に導くため、または登場人物の特徴を際立たせるため
に食べ物をどう利用しているか、またペポカボチャやマーマレードなどの食材にも着目し、その作
品ごとに登場する飲食物について紹介しています。調べていくうちに、クリスティーの時代に地理
的な特徴や気候、使用人、戦争、テクノロジーが世界の変化、そして食文化にいかに影響を与えた
かに気がつきました。クリスティーの小説の舞台も初期は数多くの使用人が働く田舎の屋敷でした
が、世界大戦を経て、最新の時短器具を備え、専門職を持つ中流階級の家庭へと変化していきます。
(本文より)≫

ミステリの女王にとって食事は、創作においても、実生活においても大切なものだった。作中の晩
餐会で、登場人物の故郷の味として、殺人の凶器として登場する料理から見えるものとは。当時の
手法に沿ったレシピと解説でたどる。

とあります。

クリスティの作品を読んでいると、作中に出てくる料理が気になることが多々あります。
ストーリーに欠かせない材料としてか、又は何か影響を与える材料なのか・・・。
どんなレシピなのか? 等々興味があります。

この作品はミステリではないのですが、クリスティ関連として一応押さえておきたい本です。






(source : 文藝春秋、創元社、原書房 & etc.)






『 刑事マードックの捜査ファイル』シーズン18へ更新

2024-07-26 | 海外ドラマ
“Murdoch Mysteries”


以前ご紹介したことがある『刑事マードックの捜査ファイル』”Murdoch Mysteries”がシーズン18
へ更新されるとの情報が出ています。
凄いですね!

日本では直近での放送はDlifeでシーズン4まで放送済。
早く続きを放送して頂かないと先は長いのです。

↓ 念のため製作年とエピソードのリストを
S1: 13 episodes (2008)
S2: 13 episodes (2009)
S3: 13 episodes (2010)
S4: 13 episodes (2011)
S5: 13 episodes (2012)
S6: 13 episodes (2013)
S7: 18 episodes (2014)
S8: 18 episodes (2015)
S9: 19 episodes (2016)
S10: 19 episodes (2017)
S11: 19 episodes (2018)
S12: 18 episodes (2019)
S13: 18 episodes (2020)
S14: 11 episodes (2021)
S15: 24 episodes (2022)
S16: 24 episodes (2023)
S17: 24 episodes (2024)
S18: 22 episodes (TBA)

長く続いているだけでも驚きなのですが、エピソード数がだんだん増えていることももっと驚きです。
人気のほどが伺われますね。

このドラマの概要は以前書いた内容と重複しますが、

モーリーン・ジェニングスの小説『Murdoch Mysteries』が原作の本格ミステリー・ドラマ!
英国情緒にあふれる19世紀のイギリス連邦領内の自治領カナダ・トロントを舞台に、シャーロック・
ホームズに心酔するトロント警察の刑事であるウィリアム・マードックが指紋・血液・弾痕・解剖
学などを使用した最先端の科学技術を駆使して数々の事件を解決していく。 検視官のジュリア・オ
グデン、警部のトーマス・ブラッケンリード、ミステリー作家を目指す熱心な巡査のジョージ・ク
ラブツリーという仲間達とともに、次々に訪れる難事件に挑む。

2008年からカナダでシーズン1を放送開始し、カナダのエミー賞と呼ばれるジェミニ賞(現:カナ
ダ・スクリーン賞)で史上最多14部門にノミネート。世界57カ国で愛されている大人気シリーズ。
19世紀を舞台にした科学捜査のシーンは懐かしくも感じるが、そのシンプルさゆえにキャラクター
たちの人物像や謎解きの面白さ、そして事件の本質などストーリーの全体をじっくりと味わうこと
ができる。マードックの世界で、上質な本格ミステリーの世界にどっぷり浸かろう!
(番組案内より)



主な出演者は:
ウィリアム・マードック:ヤニック・ビッソン
ジュリア・オグデン:ヘレン・ジョイ
トーマス・ブラッケンリード:トーマス・クレイグ
ジョージ・クラブツリー:ジョニー・ハリス

以前も書きましたが、このドラマの時代背景19世紀のカナダ・トロント(イギリスの連邦領内の自
治領)という珍しい舞台。
シャーロック・ホームズに心酔するマードックが苦心しながらも最先端の科学技術を駆使して事件
解決に関わる。
歴史上の実在の有名人が登場すること。(アーサー・コナン・ドイルや二コラ・テスラ、その他大勢)
等興味深い背景と共に、キャラクターの造形が嫌味なく描かれている点も好ましい点と言えるかも。
 (マードックとジュリアの行ったり来たりが今後どうなるのかな?の点も含め)









番組案内にもありますが、原作はモーリン・ジェニングスの小説(Murdoch Books)
☆Except the Dying (1997)
☆Under the Dragon’s Tail (1998)
☆Poor Tom is Cold (2001)
☆Let Loose the Dogs(2003)
☆Night’s Child (2005)
☆Vices of My Blood (2006)
☆A Journeyman to Grief (2007)
☆Shipwreck (2011)
☆Let Darkness Bury the Dead (2017)
(現時点では日本での翻訳版は出ていないようです)

又、これも以前書いたのですが、
このドラマを、
”「シャーロック・ホームズ」と「CSI:科学捜査班」が融合したミステリードラマとも呼ばれる。 ”
という点は、まさにツボです。

出来るだけ早く続きの放送をお願いしたくお待ちしております状態です。

※ 拙過去記事は

『刑事マードックの捜査ファイル』FOXチャンネル初放送
(注:”FOXチャンネル”は現Dlifeに変わりました)


(source : CBC, Dlife & etc.)



“THOSE ABOUT TO DIE”(原題)リリース情報、trailer等

2024-07-23 | 海外ドラマ
”Those About To Die”(原題)

10エピソード

昨年第一報を書いて以来 何の情報もなかった為そのままになっていたのですが、ようやくリリース
日が発表されましたので、その後の追加情報と共に追記いたします。

以下第一報に書いた内容と重複する点もありますのでお含みおき下さい。

“Those About to Die” は、ダニエル・P・マニックス原作の同名小説を元に製作されたTVシリーズで、
西暦79年ヴェスパシアヌス皇帝時代の古代ローマの複雑で腐敗した見世物として扱われる剣闘士の
世界を舞台に、スポーツ、政治、ビジネスが交差し衝突するローマ社会のさまざまな層で、多様な登
場人物が織りなす壮大な歴史大河ドラマと言われています。



古代ローマの戦車レースや剣闘士の戦いの腐敗した世界。 コロッセオが暴力と賭博の要求を満たす
ために建てられ、その有名な円形劇場の観客席の元には、ゲームのために死ぬ運命にある何千人の人
々が住んでいます。

キャストは、
監督:ローランド・エメリッヒ、マルコ・クロイツパイントナー
脚本:ロバート・ロダット
製作総指揮:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローザー他

出演:
ヴェスパシアヌス帝:サー・アンソニー・ホプキンス
退役将軍マルサス:ルパート・ペンリー=ジョーンズ(”ホワイト・チャペル” 他)
カラ:サラ・マーティンス(”ミステリーinパラダイス” 他)
テナックス:イワン・リオン(”ゲーム・オブ・スローンズ” 他)
軍指導者タイタス・フラビアヌス:トム・ヒューズ(”ヴィクトリア” 他)












Official trailerはコチラ

https://youtu.be/hvf6IS48eik

これまでほとんど情報がなかったので、いきなりの様ですが リリース日も発表されています。

2024年7月18日 米国Peacockにて
2024年7月19日 英国Prime Videoにて配信

と、既に始まっていますね。
日本ではどうなんでしょうか?

グラディエーター物は恐ろしいのであまり好きではないのですが、この作品は前回も書きましたよ
うに出演者が豪華版である点と、テレビドラマとしては類を見ないほど製作費を掛けたスケールの
大きな豪華作品で、古代ローマの状況を丁寧に描いている点等・・・是非観てみたい作品なのです
が、何処でみられるのかな?

久しぶりのルパート様を見逃すわけには参りませんですもの・・・・。

そして、
これも前回に重複しますが、
原作はダニエル・P・マニックススによる同名小説 ”Those Who About to Die”

(日本での翻訳は出版されていません)。

それにしても、
サー・アンソニー・ホプキンズは86歳になられるんですね。
敬意を表します。


(source : Prime Video, WhatToWatch, Guardian & etc.)


★ 第一報は下記に書きました。

古代ローマが舞台 “Those About to Die”(原題)第一報





これから読む予定のミステリ:Jul./3(2024)

2024-07-20 | ブックレヴュー&情報
※『チムニーズ館の秘密』 アガサ・クリスティ

創元推理文庫 2024年8月9日発売予定

【内容概略】
≪ある小国の元首相の手記を南アフリカからロンドンの出版社に届けてほしいと旧友から頼まれ
たケイド。実は頼み事はもうひとつあった。イギリスでも有数の大邸宅チムニーズ館に滞在中の
婦人に、あるものを届けてほしいというのだ。折しもチムニーズ館では政府の高官や経済界の大
物が集まるなか殺人事件が発生、ケイドも巻き込まれるが……。ミステリの女王の冒険活劇、新
訳で復活。≫

言わずもがなで皆さまよくご存じのクリスティ作品で、過去何度か刊行されていますが、今回は
創元推理文庫での新訳版です。

この作品も”ノンシリーズ”(ポアロもミス・マープルも登場しない)で、バトル警視が登場する作
品です。

流石に忘れてはいないのですが、新訳版でどの様に改版されたのか…是非読み直してみようと思う
ところでして。

(尚初刊時タイトルは『シムニーズ荘の秘密』(原題は ”The Secret of Chimneys” )となっている
ようです。)

※ 『 ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』 ベンジャミン・スティーヴンソン

ハーパーBOOKS 2024年7月25日発売予定

【内容概略】
≪わが家は全員嘘つきで、人殺しだ。雪山で起きた連続殺人。容疑者は一家全員。世界27カ国で刊
行、話題の謎解きミステリー!

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白
い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も
起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が
雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺
人が起こり……。≫

何となくタイトルで腰が引けそうなのですが、海外各メディアから高評価を得ており、
曰く、
「古典的なフーダニットに、ウィットに富んだひねりを加えた作品」:Washington Post
「まさに巧妙・・・二度読み必至作」:CriminalElement.com
「非常に巧みで面白い。筆者はこの力作を、見えそうで見えないトリックを巧妙に操るマジシャン
のごとく生み出した」:Publishers Weekly

等々・・・
”話題の謎解きミステリ”と言われています。
事前評価はあまり気にしないようにしているとは言え、そそられます。

※ 『極夜の灰』サイモン・モックラー

創元推理文庫 2024年8月22日発売予定

【内容概略】
≪北極圏の米軍極秘基地で発生した火災。現場の遺体には不可解な燃焼度の差があった。火災を調査する
ジャックは生存者から話を聞くが……。謎が渦巻く衝撃のミステリ長編! ≫

と言われています。

少し先の発売ですが、もう少しの我慢で待ちましょう。



 
(source : 創元社、ハーパーBOOKS & etc.)







『NCIS: トニー&ジヴァ』キャスト等

2024-07-17 |  ∟NCIS
”NCIS:Tony&Ziva”

10 episodes

NCISに関しては、このところ全くご無沙汰なのですが、ダッキー(デヴィッド・マッカラム)の訃報
と、その後ビックリのトニーとジヴァ(TIVA)のスピンオフが製作されるらしいとの情報を書いたきり
で、又ご無沙汰状態でした。

その間、TIVAのスピンオフに関してはボチボチ情報が出てはいましたが、なかなか手が回らず後回し
となっていました。

そんななか、追加のキャストが発表され、ビックリ&感激の顔ぶれが出まして、これはやはり残して
おかねば・・・・で、遅ればせながらの追記です。

まず、今更ですが、今回のスピンオフのタイトルが
”NCIS:Tony & Ziva” と正式発表され、10エピソード構成であることも発表されました。



これまでは、メインの二人、
トニー・ディノッゾであるマイケル・ウェザリーとジヴァ・ダヴィードであるコート・デ・パブロの
二人だけが発表されていましたが、
ようやく他のキャストの顔ぶれが発表され、



アイラ・ジー : タリ(トニーとジヴァの娘)
アミタ・スーマン : クローデット(トニーの民間警備会社の最高技術責任者)
マキシミリアン・オシンスキー : ボリス(ロシア人移民のコンピューターハッカー)
ナシーマ・ベンチコー : マルティーヌ(元フランス諜報員)
ジュリアン・オヴェンデン : ジョナ(元NSAのコンピュータープログラマーで現在はインターポールの事務総長):
テレンス・メイナード : ラング博士(セラピスト)
ララ・ロッシ : ソフィー(タリの世話係)
ジェームズ・ダーシー:ヘンリー(インターポール高官)
等が名を連ねています。

そうです! 何てったって、ジェームズ・ダーシーの名前が出たとたんこのドラマに対する重要度が
急上昇となりました(←個人的)。

このスピンオフの概略は前回書きましたので、今回は省略しますが、マイケルによれば
このシリーズは大変スケールが大きく、映画の様だ・・・との事で。

製作は2024年7月ブダペストで正式に開始されたそうです。

これから順次情報も追加されると思います。
ダーシー様の様子も気になるし、余裕があれば又追記していきます。




(source : Variety, Vogue Japan、Digital Spy, 海外ドラマNAVI & etc.)



※ 前記事はコチラ

『NCIS』 新たなスピンオフ で ”TIVA” 始動?








これから読む予定のミステリ:Jul./2(2024)

2024-07-15 | ブックレヴュー&情報
通常リストアップする作品は ”刊行/発売予定待ち”の作品が主で、へそ曲がりなものとしては他のリビュー、
”ナントか賞受賞作品”、とかはあまり気にせず感覚で選んでいたのですが、今回は新刊ではなく、過去出版作
品から選んでみました。

読んだことがあるかもしれないし(忘却)、多少覚えている作品もありますが まっさらな気持ちで読んでみ
たいと思います。又今回は多少過去評価も考慮、参考にさせていただきました。

※ 『失われたものたちの本』 ジョン・コナリー

創元推理文庫 2021年3月11日発売

【内容概略】
≪母親を亡くして孤独に苛(さいな)まれ、本の囁(ささや)きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッド
は、死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込む。赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさら
うねじくれ男……。そこはおとぎ話の登場人物たちが蠢(うごめ)く、美しくも残酷な物語の世界だった。
元の世界に戻るため、少年は『失われたものたちの本』を探す旅に出る。本にまつわる異世界冒険譚。 ≫

全米図書館協会アレックス賞受賞作

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」の下敷きになったと言われている作品で、ファンタジーではありな
がら、単に子供向けとは言えない、むしろ大人が読んでいい作品なのではないかと思います。

※ 『乱れからくり』【新装版】 泡坂妻夫

創元推理文庫 2024年7月12日発売

【内容概略】
≪玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。その葬儀も終わらぬ内に、今度は彼の幼い
息子が過って睡眠薬を飲み死亡。更に馬割家で不可解な死が連続してしまう。一族が抱える謎と、「ねじ屋敷」と
呼ばれる同家の庭に造られた、巨大迷路に隠された秘密に、調査会社社長・宇内舞子と新米助手・勝敏夫が挑む。
第31回日本推理作家協会賞受賞作にして、不朽の名作。≫

初版は1977年の作品で、第31回日本推理作家協会賞受賞作品

多分未読の作品だと・・・・(はっきり覚えていないので・・・・)
今回新装版発売との事で、チャンと呼んでみようと思います。

又、この作品は、1979年に映画化されているとのこと。
松田優作主演だそうですが、残念ながら観ていないです。


※ 『魔女の隠れ家』 ジョン・ディクソン・カー

創元推理文庫 1979年4月1日発売

【内容概略】
≪チャターハム牢獄の長官をつとめるスタバース家の者は、代々、首の骨を折って死ぬという伝説があった。
これを裏づけるかのように、今しも相続をおえた嗣子マルティンが謎の死をとげた。〈魔女の隠れ家〉と呼ばれ
る絞首台に無気味に漂う苦悩と疑惑と死の影。カー一流の怪奇趣味が横溢する中に、フェル博士の明晰な頭脳が
ひらめく……!≫

この作品も何度か改定版が発売されているようですが、原作が発売されたのが1933年。
ギデオン・フェル博士初登場の作品です。

間違いなく読んだはずの作品ですが、全く霧のかなた(←恒例フレーズ)でしたが、数日前に某所で紹介されて
いたので懐かしく思い出し、再読しようと・・・・。




(source : 創元社& etc.)





これから初放送予定のフランスドラマ:その(4)

2024-07-12 | 海外ドラマ
今回のドラマはアクションチャンネルで独占日本初放送されるフランスの人気シリーズです。

『インヴィジブル~遺体身元特定チーム』

”LES INVISIBLES”
2021年初放送 6エピソード

このシリーズはフランスのテレビ局France2で2021年から放送され、エピソード平均280万人が
視聴した人気シリーズとの事。



アクションチャンネルでの番組案内からの引用:

【身元不明遺体が出た事件を専門に扱うチームが、事件の真相と身元を解明していく1話完結の
クライムドラマ。
ドラマでは、捜索願が出されていない遺体は、7日以内に身元を特定できなければ共同墓地に送
られてしまう。それを阻止するために、限られた時間の中で事件の真相と身元を解明していくの
が、フランス警察の身元特定チーム<インヴィジブル>である。

チームを率いる警視ダリウスをはじめ、裕福な家庭出身の新人警部補ラコルデリー(通称:女公
爵)、愛情深いが女公爵には厳しい警部マリジョ、元ボクサーの警部補ベンといった、個性豊かな
4人で構成されるチームが、7日以内に身元を特定するべく捜査にあたる。各エピソードで描かれ
るのは、身元不明遺体の捜査と、ある人物の生活。同時進行で描かれる2つの物語が次第と結び
つき、やがて想像もしていなかった結末に辿り着く。】

キャスト;
監督:クリス・ブライヤント、アクセル・ラフフォン
脚本: クリスチャン・ムシャール、パトリック・トリンガーリ
出演;
ダリウス:ギョーム・クラモワザン
マリジョ:ナタリー・セルダ
ラコルデリー:デボラ・クレー
ベン:クエンティン・フォーレ






アクション・チャンネルでの放送は、
2024年7/14(日)午後3:00から全6話一挙放送


尚、このドラマはシーズン3迄製作されている様で、
S2:6エピソード(2022年)
S3:6エピソード(2023年)
となっています。

Trailerは

https://youtu.be/rygQXlASLGE


テンコ盛りのフランスドラマ特集の中では 割とシリアスな内容の様に感じますが、どうでしょうね。
一応観てみようと思っているところです。






(source : アクションチャンネル、海外ドラマNAVI & etc.)











これから読む予定のミステリ:Jul./1(2024)

2024-07-08 | ブックレヴュー&情報
※ 『続 シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡圭祐

角川文庫 2024年6月13日発売

【内容概略】
≪シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に
会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという
報せが届く。
ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊
藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。≫

少し出遅れましたが、最近の作品中では個人的には”一推し”作品です。

言わずもがなですが、2017年刊行の『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の続編です。

シャーロック・ホームズ関連パスティーシュは兎に角手に取り読んでみるのですが、そんなパスティー
シュ作品の中では個人的にイチニを争う作品と感じた 特別に好きな作品でした。
当時グダグダ感想を書きましたのでご参照下さい。

↓ もう7年も前の事なんですねぇ・・・・
★ 『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 : 松岡圭祐著


私が読んだのは講談社版だったと思うのですが、その後角川文庫の改定版が出ていたようですね。


今回の”続”も≪全米ベストセラー待望の続編!≫とあります。

絶対に外せない作品です!

※ 『壁から死体? 〈秘密の階段建築社〉の事件簿』ジジ・パンディアン

創元推理文庫 2024年7月26日発売予定

【内容概略】
≪“ひらけごま”と唱えると現れる秘密の読書室や、秘密の花園に通じるドアが隠された柱時計。
だれもが一度は夢見た仕掛けに特化した工務店〈秘密の階段建築社〉。ラスヴェガスから帰郷した元イリュー
ジョニストのテンペスト・ラージは、父が経営する家業を手伝うことになっが、その初日、仕事先の古い屋
敷の壁を崩してみると、何とそこから……。楽しい不思議が満載のシリーズ第1弾。≫

2月に”翻訳出版待ち”に含めていた””Under Lock and Skelton Key” がようやく翻訳刊行されます。

※ 『終着点』 エヴァ・ドーラン

創元推理文庫 2024年8月22日発売予定

【内容概略】
≪ 建て替えで立ち退きを迫られ、住民がほとんどいなくなったロンドンの集合住宅。その空き部屋のひとつで、ある
晩、若い女性が 男を殺してしまい、親しくしている年輩の女性に助けを求める。ふたりは協力して男の死体をエレベー
ターシャフトに投げこみ、 それが事故死として処理されることを願うが、年輩の女性は若い女性の説明にいくつかの
矛盾点があることに気づき、しだいに疑 心暗鬼に陥っていく。はたして若い女性の言葉はどこまで信用できるのか?
彼女が殺した男はいったい何者だったのか? ひと つの殺人を起点に、過去へとさかのぼっていく章と、現在がその
まま進行していく章とが交互に展開され、事件を取り巻く状況が すこしずつあらわになる。そして最後、ふたりの女
性がいきついた先に待っていたのは……。≫

死体発見後、過去へ遡る章と未来へ進む章が交互に展開され、殺しの「始まり」と「終わり」がとてつもない衝撃と
ともに明かされる。英国ミステリ界の気鋭が放つ傑作サスペンス!

この作品も原題”This is How It Ends” として 拙”翻訳刊行待ち”記事内でご紹介し、首を長くして日本発売を待っていた
作品です。

今回は、特別興味深い 楽しみな作品が並びました。


(source : 角川、創元社 & etc.)




これから初放送予定のフランスドラマ:その(3)

2024-07-05 | 海外ドラマ
『マドモアゼル・ホームズの捜査日記』

“Mademoiselle Holmes”: シーズン1
6エピソード

何度も繰り返して申し訳ないのですが、”フランスドラマ特集”で予告だけでもおなか一杯、胸一杯状態の
今日この頃。
 
さて、そんな状態の中からどのドラマを選ぼうか、それとも一時スルーしてしまおうか・・・・チョット
悩んでいるところではあるのですが、その中でもう一つだけ取り上げておこうかと思う作品があります。

個人的なポイントは、”シャーロック・ホームズ”絡みの作品であるという事。

ただし、
フランス版で、しかも女性版。




女性版のホームズと言えば、日本で「ミス・シャーロック」というドラマがありましたっけね。
(結局観なかったですけど、噂によればそれなりに面白かったとか・・・)。
それと、
日本で同じく”シャーリー・ホームズ”というミステリ作品が何作か既刊なっているようですが、これ
も読んだことがないのです。
(どうも、女性版ホームズというのがねぇ・・・←個人の好みで申し訳ないのですが・・・)。

で、今回の「マドモアゼル・ホームズ」は、

シャーロック・ホームズの曾孫であるシャーリー・ホームズのドラマだとのこと、それと、シャー
リー・ホームズを演じるのが、”アストリッドとラファエル”のラファエルさんであるローラ・デワール
との事で、お馴染みでもある事ですので、一応押さえておこうかと。

シャーロック・ホームズを曽祖父にもつ内気な女性刑事シャーリーが、病理医の相棒サミーととも
に事件を捜査! 名探偵の子孫らしいすぐれた推理力で難事件を解決していく。
・・・というのが流れの様です。



シャーリー・ホームズを演じるのが、ローラ・デワール
相棒のサミー・ヴァテルをトム・ヴィラ
その他(追って詳しく)

ミステリーチャンネルで9月に日本初放送が予定されている様ですが、詳しい放送日が発表され
ましたら追記します。

Trailerはコチラ

https://youtu.be/n6dJ_67jyvU?t=25

ロンドンでも撮影を行っているそうで、trailerでも少し伺えますね。

そう言えば、
シャーロック・ホームズは正典『ギリシャ語通訳』の中で、自分の祖母はフランス人の画家ヴェルネ
の妹だと言っていましたね。なので、フランスとはご縁がありで良いのかもしれませんね。






(source : TF1, ミステリーチャンネル & etc.)







“The Au Pair(原題)”にデヴィッド・スーシェ他出演決定

2024-07-02 | 海外ドラマ
"The Au Pair"

Channel 5: 4 episodes

”名探偵ポアロ”のデヴィッド・スーシェが久々に出演するドラマが発表されました。

サー・デヴィッドは今年78歳を迎えられたそうで、『名探偵ポアロ』以降いくつかの作品に出演はあ
りましたが、実際には6年ぶりのドラマ出演となるそうです。
(個人的には、前回書きました『マルロー警部』のゲスト出演が新しい作品となっていましたが・・・)。

今回の”The Au Pair”(原題)というタイトルの作品は、
絵のように美しいイギリスの田舎町を舞台に、豪華な家、成功した夫、二人の愛らしい継子、繁盛
する仕立て屋のビジネスを背景に、ゾーイ・ダルトンを主人公とした作品。
そんな中、糖尿病の父親が隣に引っ越してきて、色々なプレッシャーが高まり、仕方なくオー・ペア
を雇うことに。
オー・ペアーとして若く魅力的なフランス人女性を雇ったことにより、ゾーイの家庭は不穏な雰囲気
に。 様々な疑惑が持ち上がると同時に、いくつかの問題も表面化していく・・・というストーリー。
家族の複雑さ、信頼関係、隠されていた秘密を掘り下げるという。

因みに、
"Au Pair”(オペア、オーペア)というのは、外国の家庭に滞在させてもらう代わりに 手伝いをしな
がら語学を学ぶ人・・の事。
(海外ミステリ作品では登場することが多々ありますね)

キャストは、
監督:オーナ・カーニー
脚本:マイケル・フット、アンディ・ベイリス

出演:
ゾーイ・ダルトン:サリー・ブレットン(”ミステリーinパラダイス”等)
ジョージ(ゾーイの父親):サー・デヴィッド・スーシェ
クリス・ダルトン(ゾーイの夫):ケニー・ドーティ(”ヴェラ”)
サンドリーン(オー・ペア):ルドミラ・マコウスキー


又、出演者を見てお気づきになる様に、エイデン・ヒーリー役でお馴染みだったケニー・ドーティー
の”ヴェラ”降板後初出演も気になるところですね。

魅力的な出演者とスリリングなストーリーのこのドラマは大変気になる作品の一つになりそうですが、
今後詳しい情報が出れば追記していきます。
日本で観られるかどうか・・・・も気になります。


サー・デヴィッドに関してもう一つ情報ですが、
アガサ・クリスティの足跡を辿るドキュメンタリー”Travel with Agatha with Sir David Suchet”(原題)
でナビゲーターを務めることも先日報じられています。





これは、クリスティが1920年代に行った国際遠征。当時イギリス帝国領だったカナダ、ハワイ、南ア
フリカ、ニュージーランド、オーストラリアを貿易使節団の一人として訪れた際の旅路を再現すると
いう。全5回でこれら5つの国を、各回で1ヵ国ずつ取り上げる。撮影は今年の夏に開始され、年末に
英Channel 4やBritBoxなどでリリース予定。

この番組もとても興味がありますし、是非日本でも見られます様に!






(source : Deadline, ITV Studios, 海外ドラマNAVI & etc.)