The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:2023-Dec./3

2023-12-28 | ブックレヴュー&情報
いよいよ押し迫ってきました。
来週は新年ですね。
そんな慌ただしい中でも、読書は欠かせません。

※ 『悪い男』アーナルデュル・インドリスタン

創元推理文庫 2024年1月19日発売予定

【内容概略】
≪レイキャヴィクのアパートの一室で、刃物で喉を切り裂かれた若い男の死体が発見された。
男はレイプドラッグを所持しており、どうやら酒に酔った女性にクスリを飲ませて意識を失わせ
レイプをしていた常習犯らしいことがわかる。被害者に復讐されたのか? 犯罪捜査官エーレン
デュルが行方不明のなか、部下のエリンボルクは現場に落ちていた一枚のスカーフの香りを頼り
に捜査を進める。北欧ミステリの人気シリーズ第7弾。≫

『犯罪捜査官エーレンデュル・シリーズ』
以前ご紹介した6作目『印』も未だ読めていないという状態なのに、早くも7作目の発売となりま
した。
忙しくなりました。 急いで6作目の『印』にも取り掛からねば・・・・。

※ 『飛蝗の農場 新装版』ジェレミー・ドロンフィールド

創元推理文庫 2024年1月29日発売予定

【内容概略】
≪ヨークシャーの荒れ野で農場を営むキャロルのもとに、奇妙な男が転がりこむ。不運な経緯か
ら彼女は男に怪我を負わせ、回復までの宿を提供することにしたのだが、意識を取り戻した男は、
過去の記憶がまるでないと言う。幻惑的な冒頭から忘れがたい結末まで、圧倒的な筆力で紡がれ
る悪夢と戦慄の謎物語。ミステリランキング1位に輝いた驚嘆のデビュー長編。≫

この作品の事は知らなかったのですが、情報によれば、「このミステリ―がすごい」2003年版
海外編第一位となった作品で、入手困難になっていたそうで、新装版として刊行されるとの事。
是非読んでみたい作品の1つです。

因みに、
”飛蝗” は ”バッタ”と読むんですね。読める人どの位いるかな?
しかし、敢えて漢字を充てる理由は? 何かあるんでしょうね・・・・

※ 『奇妙な捕虜』マイケル・ホーム

創元海外ミステリ 2024年1月30日発売予定

【内容概略】
≪英国陸軍のジョン・ベナム大尉によって捕虜収容所からロンドンへ送り届けられたドイツ人捕
虜パウル・ネムリングは、ドイツへ強制送還される寸前、英国諜報局のヘンリ・マーゴー大尉に
よって身柄を奪還された。部分的な記憶の欠落からか支離滅裂な言動が多いネムリングの正体と
真相を聞き出すため、マーゴーは「ドイツ人にまちがわれて収容所に入れられていたフランス人
活動家」と偽り、ネムリングの希望に従い二人揃ってフランスのヴァレーヌへ赴く。謀略の飛行
機事故やイギリス空軍パイロット射殺事件が見え隠れする中、〈奇妙な捕虜〉ネムリングの過去
が徐々に明かされていく……。 ≫

初めて出会った作家さんの作品で、何時もとは少し異なるテイストのミステリの様です。
これは又楽しみです。





(source : 創元社 & etc.)









『刑事モース~オックスフォード事件簿~』Case 31~33:字幕版初放送

2023-12-25 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
”ENDEAVOUR"


何だか随分久し振りの”モース”話題です。

ファイナルとなるシーズン9も英国での初放送から既に一年近く経ってしまいましたし、他国(含む
日本)でも既に放送済の国が多いので、この所モース話題もすっかり沈静化していた所です。

そんな中、
既に多くの方がご存知の事と思いますが、WOWOWプラスでは『刑事モース』のシーズン8日本語
字幕版
のテレビ初放送が告知されました。← ようやく!ですが。
自分の覚え書きを兼ねまして 一応書き置きます。

大分出遅れた感もあるのですが、”日本語字幕版”での初放送という事で、シーズン8((Case31~
Case33)スケジュールが発表されました。

S8の初放送の前に恒例の、
Case1から再放送もあり、Case33まで平日2話ずつ一挙放送になるそうです。

WOWOWプラスでの放送は、
2024年1月22日(月)平日11:00~
 

日本語字幕版テレビ独占初放送となるCase31~33までの連続放送となるとの事。

因みに、初放送となる
シーズン8の3エピソードは、

Case31 :”Striker" 『殺しのホイッスル』 ← ★ショーン君監督作品
Case32 :"Scherzo" 『死を告げる時計』
Case33 :"Terminus" 『白銀の終着地』









大分遅れを取りましたが、字幕版しか観ない者としては嬉しい事です。

とは言え、
最終章となるシーズン9が未だ残って居るので、残り3エピソード(字幕版)を可及的速やかに放
送をお願いしたい所です。

先の見えないミステリではないので、一刻を争っても早く観たい!という作品ではないとは言え、
あまり間が開くと気合も失せてしまいますので・・・・・。

念のため、
ファイナルS9は、
Case34: "Prelude" 『終幕への前奏曲』
Case35: "Uniform"『ブレナム・ベイルの亡霊』
Case36: "Exeunt"『終曲(フィナーレ)』
となっています。

シーズン8のofficial trailer

https://youtu.be/6rjnDewoVUw






(source : WOWOWプラス、ITV,,Masterpiece & etc.)






2024年初放送が予定される英国ドラマ : (1)

2023-12-22 | 海外ドラマ
今年も残り少なくなりました。

未だコロナの影響も残り、その他諸々の事情のせいか 今年は新作ドラマが割と少なかった様な
気がします。

で、そろそろ来年に目を向けまして、2024年にリリース予定されているドラマを注目してみよう
と思います。
沢山ありますので、今回は”その一回目”です。

★ 但し、英国にてのリリースを基準にしていますので、日本での放送日、或は放送があるかど
うかは未定である事をお含みおき下さい。 

※ 『King and Conqueror』(王と征服者)

BBC : 8エピソード

英国王室の開祖と言われるウィリアム一世(征服王ウィリアム)とウェセックスのハロルドのヘイ
スティングスの戦い、2人の運命的な出会い等を描いている作品の様です。

(我々は余り知識がないウィリアム一世に関してはwikipediaを参照させていただきました)


↑ ウィリアム一世(William the Conqueror)

ウェセックス伯のハロルドにジェームズ・ノートン(『ハッピー・ヴァレー』、『グランチェスター』等)
ノルマンディー公ウィリアム: ニコライ・コスター=ワルド―(『ゲーム・オブ・スローンズ』、『キング・オブ・エジプト』等)

尚、
ジェームズ・ノートンは、製作総指揮、ニコライも監督、製作総指揮も務めるそうです。

スケールの大きな歴史ドラマ、主演も魅力的、なかなか期待が大きな作品になりそうです。
2人とも重厚な歴史劇が似合う俳優さんですもんね。

アイスランドでの撮影から始まる様で、英国でのリリースは2024年(後半?)と予定されています。

※ 『Miss Austen』

BBC : 4エピソード

「高慢と偏見」等と言った数々の作品で知られる女性作家ジェーン・オースティンと彼女の姉カサ
ンドラの人生や愛を描く伝記ドラマが製作中だそうです。
原作は英国作家ジル・ボーンビーが2020年に発表したベストセラー小説”Miss Austen”

カサンドラは妹のジェーンから送られた手紙のほとんどを燃やして破棄したことで知られ、オース
ティンの研究者や愛好家を困惑させてきたが、その理由を探るストーリーだという。

公式あらすじによると「物語の始まりは1830年、ジェーンが死んでしばらく経ってからのこと。父
の死によって家を失いそうになっている若き友人、イザベラの元へカサンドラが駆けつけるところ
から幕を開ける」という。

「表向きは友人を助けるために駆けつけたカサンドラだが、本当の動機は間違った人の手に渡れば
ジェーンの評判を傷つける可能性のある私信の隠し場所を見つけること。それを見つけた彼女は、
青春時代にタイムスリップしたような驚きを覚える。フラッシュバックでは若かりし頃のカサンド
ラとジェーンが登場し、執心や家族の確執、そしてジェーンの忘れられない物語の基礎を築くとと
もに、二人の人生を形作ることになった希望の挫折を見せていく」という内容のようだ。

出演は、
カサンドラ:キーリー・ホーズ(「ライン・オブ・デューティー」、「ボディーガード;守るべきもの」)
ジェーン:パッツイ・フェラン(「帰らない日曜日」」
イサベラ:ローズ・レスリー(「ゲーム・オブ・スローンズ」
等が出演している様です。



原作の”Miss Austen” (ジル・ボーンビー)はペーパーバック版は手に入りそうですが、翻訳はさ
れていないですね。







・・・・・・to be continued




(source : BBC, British Period Dramas, WhatToWatch, Variety, 海外ドラマNAVI & etc)


これから読む予定のミステリ:2023-Dec./2

2023-12-19 | ブックレヴュー&情報
※ 『レザー・デュークの秘密』フランク・グルーバー

論創海外ミステリ 2024年1月30日発売予定

【内容概略】
≪ジョニー・フレッチャーとサム・クラッグは、命綱を握っているとも言える出版人モート・マリが
家賃を滞納したため商売道具と寝床を失ってしまう。一文無しになった凸凹コンビは窮余の一策とし
て就職を決意、工員募集広告を出していた製革工場に二人揃って採用されたが、出勤初日から殺人事
件に遭遇し、“しぶしぶ”事件解決に乗り出すハメに……。
ある一族の複雑な家族関係と人間模様が事件の根底にあると見たジョニーとサムは推理力やハッタリ、
腕力と悪知恵を駆使して真相に迫っていくが、その影では様々な人物が怪しい動きを見せ始める。
愉快痛快、呵呵大笑、抱腹絶倒のユーモア・ミステリ! ≫

”捧腹絶倒のユーモア・ミステリ”。 良いですね!
たまにはこういうスタイルのミステリで気分転換をしようかな・・・・と。 

※ 『グリーン家殺人事件 新訳版』S.S.ヴァン・ダイン

創元推理文庫 2024年1月13日発売予定

【内容概略】
【ニューヨーク市の一画に建つ古色蒼然たるグリーン屋敷に暮らす名門一族を惨劇が襲った。
ある雪の夜、グリーン家の長女が射殺され、三女が銃創を負った状態で発見されたのだ。物取りの犯行
とも思われたが、さらに第二の事件が発生し――。不可解な謎が横溢する難事件に挑む探偵ファイロ・
ヴァンス。『僧正殺人事件』と並ぶシリーズ代表作が新訳で登場。】

ヴァン・ダイン作品が新訳で発売されるとの事。
不朽の名作ですから、はるか大昔読みました。 しかし全く覚えていませんです。
新訳発売は嬉しいですね。良い機会なので是非新たな気持ちで再読したいと思っています。

※ 『二輪馬車の秘密』【完訳版】』ファーガス・ヒューム

扶桑社 2019年6月10日発売

【内容概略】
≪夜更けの街を走る二輪馬車のなかで、身元不明の紳士が殺害された! 事件は予想をこえた
ドラマティックな展開を見せる……
19世紀ミステリー界最大のベストセラー。横溝正史の抄訳でも知られる記念碑的作品が完訳で
登場!

江戸川乱歩曰く、「たった一冊の本だけで探偵小説史に名を連ねている作家……この実に奇妙
な作家の名はファーガス・ヒューム」。その作品こそ、『二輪馬車の秘密』である。
ガボリオの『ルコック探偵』に触発されたヒュームが書きおろし、1886年にメルボルンで自費
出版したところ、たちまち大ヒット。作家の生前に、全世界で75万部を売りあげ、『月長石』
やシャーロック・ホームズをはるかにこえて、19世紀ミステリー界最大のベストセラーとなった。

深夜の馬車の乗客が殺害されるという導入部から、検死審問、被害者の身元捜査、容疑者特定
と追跡、心理戦と法廷劇を経て、物語は予想外の展開をたどる。謎解きの興趣のみならず、都
市風俗の活写、叙述スタイルの変化、そして人間ドラマとロマンスが全編をまとめあげる、ミ
ステリー黎明期の記念碑的作品。≫

偶然見つけたお宝ミステリです。
内容紹介を読むだけでも期待が高まります。
楽しみな作品です。

今回は意図した訳では無いのですが、何となくクラシックテイストの作品が続きました。

じっくり読みたいですね。




(source : 創元社、扶桑社 & etc)






アンソニー・ホロヴィッツ『ヨルガオ殺人事件』ドラマ版:First Look!

2023-12-16 |  ∟カササギ殺人事件 /ヨルガオ殺人事件
”Moonflower Murders”

BBC 
6エピソード

以前『カササギ殺人事件』のドラマReview記事内で、2作目の『ヨルガオ殺人事件』のドラマ製作も
決定したとの情報を書きました。
その後大分時間が経ってしまったのですが、ようやく”First Look” 及び情報がボチボチ出始めました。

原作概略は、以前コチラにご紹介しましたが、 『ヨルガオ殺人事件』はアンソニー・ホロヴィッツ
による ”スーザン・ライランド & アティカス・ピュント”シリーズ 『カササギ殺人事件』に次ぐ2作
目です。

ドラマ化作品のキャストは、
監督:レベッカ・ガトワード
原作/脚本:アンソニー・ホロヴィッツ
製作総指揮:ジル・グリーン

出演:
スーザン・ライランド:レスリー・マンヴィル
アティカス・ピュント:ティム・マクマラン
アンドレアス:アレクサンドロス・ロゴテェティス
ロック/チャブ:ダニエル・メイズ
ジェームズ:マシュー・ビアード
アラン・コンウェイ:コーンリス・ヒル:

(以上は前作『カササギ殺人事件』にも登場した出演者)










↑ ゲイティス御大 髪の毛が・・・・

に加え、新しいキャストには、
パリス/ベルリン:マーク・ゲイティス
リサ/メリッサ:ロザリー・クレイグ
マデリーン:ピッパ・ベネット・ワーナー
等が出演しているとのこと

『ヨルガオ殺人事件』の撮影はダブリンとクレタ島で行われたそうです。

取りあえずの第一報ですので、リリース日、trailer等の情報はこれから出てくると思います。
楽しみが出来ました。

追加情報出次第順次お知らせしようと思います。

原作:
『ヨルガオ殺人事件』上/下

創元推理文庫 2021年9月13日
アンソニー・ホロヴィッツ(著)、山田蘭(翻訳)




(source : BBC, telly visions、創元社 & etc.)






『シスター探偵ボニファス 』クリスマス・スペシャル

2023-12-14 | 海外ドラマ
”Sister Boniface Mysteries”:Christmas Special 2023


このシリーズに関しては、以前シーズン3が製作されているという事をご紹介したのですが、
これまで全く発表されていなかった新しいエピソードが”クリスマス・スペシャル”として放
送されるという事が突然発表されました。 と言うか、私が知らなかっただけなのか???
何れにしても何の情報も無かったのは確かなのですが、嬉しいサプライズです。

この”クリスマス・スペシャル” の英国にての放送は、
2023年12月19日(火) 

今回の特別版は、シーズン3のエピソード1として考えられるようです。

そして、そのあらすじ(概要)は、
英国が記録的最悪の冬(大寒波)に見舞われていました。
汽車で移動中のシスター・ボニファス達は嵐の中立ち往生する事になったのですが、そんな中
金庫の中から貴重な宝石”Star of The Orient” が盗まれ、乗客が殺害されるという事件が起き
てしまいます。
シスターは事件解決に立ち向かわなければならなくなるのですが、立ち往生している汽車は発
電機も故障している為 乗客達も凍死しかねないという差し迫った問題も立ちふさがります。









現在分かっている概略はザっと上記の様な感じですが、この概略を見て直ぐ気づくのは、これ
はまさしくアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』を彷彿とさせる内容ですね。
シスター・ボニファスが敬愛するクリスティ作品をインスパイア‐、オマージュになっている様
です。

又、このエピソードでベースとなっている ”The Big Freeze" , "The Big Chill" (大寒波、猛寒
波)は、英国では実際に1962年~1963年にかけて発生した気象状況に基づいている様です。

メインのキャストはこれまで通り、
シスター・ボニファス:ローナ・ワトソン
サム・ギレスビー: マックス・ブラウン
フェリックス・リヴィングストン:ジェリー・アイウー
ペギー・バトン:アミ・メトカーフ
その他、ゲストも何人か出演している様です

残念ながらTrailer は今のところ出ていない様です。

日本での放送は何時になるか分かりませんが、とても好きなシリーズですので シーズン3と
共にこのエピソードもなるべく早く放送になります様に!




(source : BBC Studios/BritBox,telly visions & etc.)















これから読む予定のミステリ:2023-Dec./1

2023-12-11 | ブックレヴュー&情報
※『受験生な謎解きに向かない』ホリー・ジャクソン

創元推理文庫 2024年1月12日発売予定

【内容概略】
≪高校生のピップに招待状が届いた。試験休み中、友人宅で架空の殺人の犯人当てゲームが
開催されるという。舞台は1924年、孤島に建つ大富豪の館で、参加者は同級生とその兄の7人。
開始早々、館の主が心臓を刺されて死亡しているのが発見される。勉強が気になって乗り気
ではなかったピップだが、次第にゲームにのめり込んでいき……。『自由研究には向かない
殺人』前日譚。≫

『自由研究には向かない殺人』、『優等生は探偵に向かない』、に続き『卒業生には向かな
い真実』で三部作は完結しましたが、今作は一作目『自由研究には向かない殺人』の前日譚
となる作品だそうです。
これは外せませんね。

※『魔の聖堂』ピーター・アクロイド

白水Uブックス 2023年12月13日発売

【内容概略】
≪18世紀初め、ロンドン大火後の都市計画の一環として建設中の七つの教会に異端の聖堂建
築家ダイアーが仕掛けた企みとは。一方、現代のロンドンで連続する少年殺人事件の謎を追
うホークスムア警視正は次第に暗い影に絡み取られていく。時間と空間、過去と現在が交錯
する都市迷宮小説の傑作。≫

この作品は過去に新潮社から刊行された版もあった様ですが、今回は白水社から新書版での
発売です。
気になるストーリーの様で、是非読んでみたい作品です。

※『オスロ警察殺人捜査課特別班 フクロウの囁き』サムエル・ビョルク

ディスカヴァー文庫 2019年3月28日発売

【内容概略】
≪あの連続誘拐事件から半年―。
特別班に舞い込んだ新たな殺人事件はノルウェーを恐怖の渦に巻き込んだ。
おどろおどろしい儀式のいけにえのように飾り立てられ息絶える被害者たち。
彼らの胃には、共通して鳥の餌が詰め込まれていたのだ。
ネットに流れる怪映像、主人公ミアを狙う謎の女、そして、全身に羽を纏う、「梟」の男…。
殺人捜査課特別班に降りかかる第2の試練。
『アイム・トラベリング・アローン』に続く、オスロ警察殺人捜査課シリーズ第二弾。 ≫

この作品は全くチェック漏れでした。
一作目の『アイム・トラベリング・アローン』は随分前に読んでいて感想も書き、2作目もある
とわかっていたのにすっかり記憶の彼方になってしまっていました。

「アイム・トラベリング・アローン」


私が読んだのはハードカバーでしたが、その後文庫版も発売されたようです。
(上記書影は文庫版)

今作も遅ればせながら、慌てて(?)読もうと思います。

出版社からの案内には

北欧ミステリの重さとハリウッド映画流のエンタメ性とのバランスが絶妙な一作だ。
世界30カ国以上で刊行!
ベストセラーリスト(ペーパーバック・フィクション部門)第三位

そして、英ITV にて映像化予定とされています。
現時点では情報出ていませんが、注目です!
益々楽しみですね。





(source : 創元社、白水社、ディスカヴァー・トゥエンティワン)


『殺人は容易だ』BBC版Trailer、リリース日他

2023-12-08 | アガサ・クリスティ
”Murder is Easy”

BBC 2023年
2エピソード

以前書きましたが、BBC版『殺人は容易だ』の初放送日が発表されました。

英BBCでの放送は、
2023年12月27日(水)
・・・との事

それと同時に、なかなか出なかったTrailer もようやくリリースされました

https://youtu.be/8CduMHAUSzM?t=12

クリスティ作品のBBC版ドラマ化に関しては過去何度も何度も繰り返して書いて来たので、ここ
では控えますが、今回のBBC版はどの様な解釈で脚本が書かれたのか?がとても気になるところ
ですね。



原作は、
「殺人は容易だ」2004/3/16

ハヤカワ文庫-クリスティー文庫

【内容概略】
≪植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。彼女の住む村
で、密かに殺人が行なわれている、彼女はその犯人を突き止めたので警視庁に訴えに行くという
のだ。くだらぬ妄想だと聞きながしたルークであったが、翌日なんとその老婦人が車に轢き殺さ
れたというのだ……。≫

★彼女は「殺人は容易なんですー誰にも疑われていなければね」、と告げます。

原作は随分昔に、そしてその後も読み直してはいましたが 今回久し振りに読み直してみました。
得意フレーズでありますが、大まかな流れは覚えていたものの、細部はかなり霧の彼方に・・・で
した。 しかし、クリスティ女史の最盛期にもなる時期に書かれたこの作品はポアロもミス・マー
プルも登場しないにもかかわらず、素人探偵であるルークと共にミスリードさせられ ハラハラさ
せられます。

ただ、この版も考えてみると大分古いですね。
今回久し振りに読んでみて、翻訳がチョット・・・???と気付きました(あくまでも個人の感
想ですが・・・) そろそろ改訂版を出して頂ければ嬉しいですね(又私見)

又、
以前同じことを書きましたが、この作品はITV ジュリア・マッケンジー版ではミス・マープルが
登場し、ルークがマープルさんの助手の様な形で進行しています。
通常ミス・マープルはジョーン・ヒクソン版しか観ないのですが、この作品は特別でベネディク
ト・カンバーバッチがルーク役でしたので、何度か観ました。
しかし、
この作品にミス・マープルが登場すること自体作品の性質が変ってしまうと思うのに、その上に
内容がメチャメチャ変えられていました。 しかも、それが悲惨で胸が悪くなる様な”改悪”とし
か思えない、後味の悪い変更でした(私見)

冒頭書きました様に、過去に製作されたBBC版クリスティ作品に関しては、これまで何度も、何
度もひつこく書いて愚痴ってきましたので 今回は自粛しますが、今回のBBC版はどの様な形で
製作されているのか?
出演者にもとても興味がある作品になっているので、何とか日本でも早く放送して欲しいもので
すね。



関連過去記事は、

※ BBC版『殺人は容易だ』First Look出ました





(source : BBC, what to watch & etc.)
















『 ヴェラ~信念の女警部』S12:パート2初放送の件

2023-12-05 | 海外ドラマ
”Vera" : Season 12

ITV 2023年

”ヴェラ”のシーズン12の後半パート2の放送告知がありました。

S12 は本国ITVでの放送は5エピソード構成で、エピソード1からエピソード4迄2023年の1月
から2月にかけて放送されており、エピソード5は ”スペシャル”とされており 2023年12月
に放送予定とされていました。

日本でミステリ―チャンネル(旧AXNミステリー)での放送は、シーズン12の”パート1”とし
てエピソード1とエピソード2が既に放送されていましたが、この度後半部分の日本初放送と
して放送日が発表され訳です。

エピソード5は兎も角、何故S12 としての前半のみが放送され、後半が切り離されていたのか、
気になっていたのですが・・・・。

兎も角、ようやく放送されることが分かり一安心。

チョット変則的な放送体形なので(そう思ったのはワタクシだけ?)少し整理してみました。

英国ITVでのS12 の放送は、
E1 Against the Tide
E2 For the Grace of God
E3 Blue
E4 The Darkest Evening ・・・・の4エピソードが2023年1月から放送
E5 The Rising Tide ・・・の1エピソードが2023年12月放送予定の”クリスマス・スペシャル”
とされていました(現時点では放送日未発表)





そして、日本でのS12の放送は、
* シーズン12:
既に放送されたパート1として、

E1 『相反する感情』 ”Against the Tide”
E2 『路上に地った帰還兵』 "For the Grace of God"
E3 『警察官の使命』 "Blue"

今回日本初放送されるのが ”パート2” として(つまり、オリジナル放送でのE4とE5ですね)
E1 ”The Darkest Evening"
E2 "The Rising Tide" ・・・・共に日本タイトル未発表

上記2エピソードのミステリ―チャンネルにての初放送は
2024年1月3日(水) 12:00~

そしてその前に
”年末年始5日間まるごと一挙放送” と題して
2023年12月30日(土)am 6:00~ シーズン1からシーズン12迄一挙放送があるとの事

”ヴェラ”はもう数え切れないほど、再放送ある度に何となく又観てしまうのですが それでも
見落としている点やら 新たな発見があったりして飽きる事はありませんね。

又、以前書きました様に、相棒のエイデンがシーズン12で降板となりますので 見納めです。
いつの間にか随分長いお付き合いになって すっかり馴染んできていたので残念で寂しい思
いもありますね。



しかし、
これも以前驚きの一報を書きました様に、S13には思いがけなくもジョーが戻って来るとの事。
どんな風な形での復帰になるのか・・・・です。
ジョーのカムバックに関する続報は未だ出て来ませんので、シーズン13についての追加情報は
発表され次第ご紹介します。

シーズン12のtrailerは
↓ (短いですが)
https://youtu.be/X9ixOXDKL18

尚、
S12のE5 Specialの ”The Rising Tide" は、アン・クリーヴスによる原作12作目にあたります
(2022年刊行)


そして、2024年初めには13作目が発売予定されているとの事(タイトル未発表)
原作に関しては随分前にご紹介した事がありますが、そのうち又ちゃんとまとめてご紹介しよう
と思っています。
(残念ながら未だに翻訳はされていないのですが・・・・) 




(source : ITV, ミステリ―チャンネル & etc.)






パトリシア・コーンウェル『検屍官』シリーズ:久々の新作&ドラマ化情報

2023-12-02 | ブックレヴュー&情報
随分久し振りの『検屍官』シリーズに関する情報です。

先ずは久々の新作情報から、

『禍根』上&下

"AUTOPSY"
(講談社文庫)
2023年12月15日発売予定

ケイ・スカーペッタ シリーズとしては1990年発刊『検屍官』以来25作目、前作『烙印』からは5年
振りの新作です。
(新作情報は大分前に出ていたのですが、書影発表待ちをしていました)

新作ではバージニア州に戻ったスカーペッタが検視官として働きながら、殺人事件や宇宙での犯罪に
対峙するというストーリー。
↑ との事。
随分のご無沙汰ですっかり記憶の彼方になってしまっていたので、新作を読むのが楽しみです。

このシリーズは一作目からのめり込み、とても気に入ったシリーズで 毎回新作が出る度に楽しみ
にして読み続けていたのですが、流石にこれだけ長く続くシリーズである為、途中から何となく中
弛み、と言うか緊迫感が薄れて来た様に感じていた所です(私見)。

コーンウェル自身も前作でシリーズを終了するつもりであったらしいのですが、
コロナ禍の中改めてスカーペッタの心情を考え、再び新作に取り組んだ様です。
又、シリーズ次回作も既に執筆しているとのこと。

今作は久々の新作なのでどの様になっているか手に取るのが楽しみではあります。

そして、
長い間噂が出たり消えたりのドラマ化に関して、前回チラッと情報が出て 記事にしたのが既に
2年半以上前になってしまって、実のところすっかり忘れておりましたです。



そんな中、遂に製作開始に動き出した様で、先ずは肝心のケイ・スカーペッタ役にニコール・キッ
ドマンが決定したと発表がありました。 

過去、もう何年も前からデミ・ムーアやアンジェリーナ・ジョリーの名前が上がってはいたものの、
製作は開始されませんでした。
そんな風でしたので、今回の発表も又噂倒れになるんじゃないかと・・・・で、様子見をしていた
訳で。
今度こそ”何度目かの正直”になるんでしょうか。

前回の記事にも書きました様に、今回は共演も務めるジェイミー・リー・カーティスが製作のプラ
ムハウス・テレビジョンとファーストルック契約を結んでおり、又コーンウェル自身と親交があっ
た事から実現した様だ。

と書かれています。

そして、アマゾン・プライムがシーズン2迄のシリーズかを間もなく決定する見込みで、1シーズン
8話構成になるとこ事。

ケイ・スカーペッタがニコール・キッドマン・・・・
どうでしょう? 個人的な感想としてですが とんでもなくハズレの感じはないように思います(偉そ
う)、 又ジェイミー・リー・カーティスはルーシーの母(ケイの妹?でしたっけ?)で共演との事
です。

以前ドラマ化情報にも書いたのですが、他に気になるキャスティングで、ベントンが誰になるのか?
(コレ非常に重要←個人的に)、又ピートも気になりますが これは割とイメージしやすいキャラク
ターなのでアノ人とかアノ人とか?ですね。

今後順次ドラマ製作に関しての情報も出てくると思いますので、その都度追記していこうと思います。

ドラマ化情報過去記事は

※ パトリシア・コーンウェル「検屍官スカーペッタ」シリーズ 遂にドラマ化?






(source : 講談社、REUTERS, Variety & etc.)