The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版『海軍条約事件』: (3)

2018-01-28 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版 ”The Naval Treaty” (3)

The Adventure of Sherlock Holmes S01E03
(1984年放送)


・・・・続き : その(3)です



再びフェルプスの屋敷に戻ったホームズとワトソン。
 ここなんです! 珍しいアイボリー? オフホワイト?の麻の三つ揃えのスーツのホームズは
これが初めてでしょうね。 何と麗しいのでしょう! そして、帽子も淡い色、靴もライトブラウン、
手袋迄カラーを合わせてあるんです。 これは特に正典とは係わりなく 撮影時がとても暑かった
から・・・と云われています)


体調を回復したフェルプス、アニーの兄ジョセフ等と共に屋敷の周囲を調査するホームズですが、
1人アニーの元に戻り指示を出します。
今日はこの部屋から出ない様に。寝室に戻る時は施錠し、鍵は保管する事。そしてこの事を内密
にする様にと。

そして、確認したい事があるので フェルプスにはロンドンに同行する様にと指示します。
3人は馬車で屋敷を出発ます。

ワトソンには、フェルプスをベーカー街に案内し、ホームズが戻るまで付き添う様にと云い、途中
でホームズは馬車を離れます。

ホームズは犯人を夜まで待ち伏せする計画の様で、それまでの間しばしの休憩をとります。
 このシーンもジェレミーファン垂涎の良く知られたシーンで、周囲の美しい緑と相まった
ジェレミーの寝姿が一幅の絵の様です。 眼福その2)←何度も載せる画像で・・・。





厩舎で藁の中で休んだりしながら夜を待つと、ホームズの予期した様にフェルプスの部屋の窓の
外に怪しい人影が近づきます。

翌朝のベーカー街221B。

疲れ切った様子のホームズが戻って来ます。 手には包帯が(ワトソンが怪我を心配します)


何があったのか直ぐに聞かせてくれと言うワトソンに、先ずは食事にしようとテーブルに座るホー
ムズがフェルプスにも朝食を勧めます。


ハドソンさんの用意した朝食を、「スコットランド風の朝食にしては良い出来だ」と(褒めてる
のかけなしているのか(笑)

食欲が無いからと辞退するフェルプスに、怪我をしている手を見せながら自分の為に手伝って欲
しいと頼むホームズに、渋々蓋を取るとお皿の上には条約書が!


信じられない様子のフェルプスは やがて余りの嬉しさ爆発でピョンピョン羽跳びながら喜ぶ様子
を微笑みながら眺めるホームズ達の笑顔が良いのです。

(事前にハドソンさんの協力を得て お皿に条約書を忍ばせていたんですね)

そして、ホームズは、
”Ah, there, there, there, it really was too bad of me to spring it on you lake that, but
Watson here will tell you that I never can resist a touch of the dramatic
『驚かせて本当に悪かった。でもここに居るワトソンは知っているが私は芝居がかった事が大好き
でね』と云います。
 この”I never can resist a touch of the dramatic” も良く知られたホームズ語録の1つです。
そして、BBC版のシャーロックでは S3E3 ”His Last Vow” と S4E1 ”The Six Thatchers”
にも引用されています)

そして、協力してくれたハドソンさんに、「ハドソンさん、ありがとう」と云いながら、スーツの
襟に付けていた花を差し出します。 ちょっと膝を折って花を受け取るハドソンさんも嬉しそう。
(このシーン大好きです。ホームズの優しさが紳士だし、ハドソンさんが可愛いんです)


↑ 別人の様なフェルプス君の嬉しそうな顔ったら。


そして、どの様にして文書を見つけたかの経緯を説明するホームズです。




・・・・・to be continued です。




← グラナダ版『海軍条約事件』: (2)
→ グラナダ版『海軍条約事件』: (4)

● 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index



Benedict : ”2018 Laureus World Sports Awards” のホストに  

2018-01-26 | Benedict Cumberbatch関連
"Laureus World Sports Awards 2018"


ベネディクトが2018年2月27日Monacoで開催される”The Laureus World Sports Awards” 2018 の
ホストを務める事が発表されました。

”The Laureus World Sports Awards” (ローレウス世界スポーツ賞)とは、各年にスポーツの各分
野で活躍した選手及び団体を称える賞で、スポーツ界のアカデミー賞とも言われています。
(wikipediaより)

このセレモニーでホストを務めるのは 過去2014年Malaysia(クアラルンプール)、2015年China
(上海)に続き3度目ですね。

↓ 2014年マレーシア


↓ 2015年上海



授賞式とは別に、過去の例からもF1グランプリレースの観戦、優勝者インタビューもあったりした
ので、今年も何れかのレース観戦があるかも・・・。忙しくてそれどころではないかもですけどね。

↓ こんなのや 


↓ こんなのや



久し振りにこの様な場所でベネディクトを見られる楽しみが出来ました。
セレモニーの中継は時差がある為 何時の時点で見られるかしら・・・・?








グラナダ版『海軍条約事件』: (2)

2018-01-24 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版 ”The Naval Treaty” (2)

The Adventure of Sherlock Holmes S01E03
(1984年放送)


・・・・続き : その(2)です
(大分間が空いてしまいましが・・・・)



フェルプスの話によれば、外に居た警官に尋ねるとこの15分の間に出て来たのは掃除婦だけと
の事だった。
その場にいた警官がスコットランドヤードに連絡を入れたのだと。

フェルプスは「 事の重大さに気付いた。直ぐに取り戻せると思っていた。叔父や大臣たちに迷惑
をかけてしまう。もうおしまいだ」と話しながら興奮、錯乱し始める。
アニーが用意した薬を飲ませ落ち着かせるワトソン。


その間ホームズは部屋の外に出て一服。
戻って来た兄のジョセフに聞き込みをします。
フェルプスとアニーのなれそめや、妹に付き添って来たという兄の経済状況等を(株をやっている
と)等を聞き出します。
そして、フェルプスと11時の汽車に乗る約束はしていなかったというジョセフ。 
(何となく怪しんでいる様子のホームズ)

フェルプスが落ち着いて来たので部屋に戻るホームズに、「やんわりと頼むよ」とワトソン。

話を続けるフェルプス。
スコットランド・ヤードからフォーブス警部が来て、一緒にタンジーの家に行き家探しをしがた何
も見つからなかった。
その後フェルプスは11時40分の汽車に乗ったが、駅で発作を起こし錯乱状態のまま家に運ばれた。
(これが冒頭シーンになります)
ホームズはアニーにその時兄が帰宅していたか確認します。
フェルプスはその後9週間アニーと看護婦の世話になっている。 そしてフォーブス警部も何の手
掛かりも掴んでいない為、最後の望みをホームズに託したのだと語ります。

ホームズは、この特別任務の事を誰かに話したか確かめるのですが、アニーも含め誰にも話して
いないというフェルプス。

するとホームズは突然花瓶に活けてあったバラの花を掴み窓辺に歩み寄り語り始めるのです。

 ここ、正典にもある有名なシーンです!)一幅の絵を見る様です(眼福その1!)
”What a lovely thing a rose is. There is nothing in which deduction is so necessary as
a religeon. It can be built up as an exact science by the reasoner. Our highest assurance
of the goodness of Providence seems to me to rest in the flowers. It is only goodness
which gives extras, and so I say again we have much to hope for from the flowers.”
『バラは何と美しいのだろう。 宗教と同じく何の推理も必要としない。バラは神が創った科学
の結晶。 この花こそ神の存在を証明する確固たる物だ。神はこんなに美しいものを創造された。
だから再度申し上げたい。この花から多くの希望が得られると。』
 ホームズが宗教や神について語る珍しいセリフです)
↓ こちらが正典中パジェット版挿絵 (花を持つ手がグラナダ版では左右異なりますが)



これを見ていた3人は唖然とした表情!
(大丈夫か?この探偵は・・・)のアニーはつかつかとホームズに歩み寄り、「この謎を解く見込
みは?」と尋ねると、ホームズは「謎?」

H : この案件は確かに難解かもしれない
A : 手掛かりは?
H : 7つの手掛かりがある。しかし結論を言う前に検証が必要だ。
A : 疑っている人は?
H : ”I susupect...myself”  それは・・・・私自身だ。
A : 何ですって?
H : 結論が早く出過ぎてね。
A : ではロンドンに戻って早く検証なさっては?
H : (にっこり笑ったホームズは)ご忠告に従おう、ハリソン嬢。
そしてフェルプスに向かって、
「もっと神に期待しても良いのでは? 私は魔術時では無い」と云ってバラを花瓶に戻し部屋を出ます。
(何だか訳が分からないという表情のフェルプス)


ロンドンに戻り外務省を訪ねるホームズとワトソン。
馬車の御者に5月23日の9時半過ぎに外務省に行った馬車を調べる様に指示します。


フェルプスの事務所で同僚のゴローにも話を聞く。 ホームズが「ゴローか、フランスの姓だな」と云う
と、ゴローは「その通りです。しかし中身は英国人です。 名前のせいで疑われているのですか?」と尋
ねると、ワトソンが、「ホームズの祖母はフランス人だ」(余計な事を云って・・・とチラッとにらむホー
ムズ)( ホームズの祖母がフランス人である事は「ギリシャ語通訳」で初めて知った筈のワトソン君、
知ったかぶりしてます)
ゴローが部屋を後に帰宅した後、部屋の中を調べるホームズとワトソン。
そこへスコットランド・ヤードのフォーブス警部がやって来ますが、彼はホームズの事を疎ましく思って
いる様で横柄で嫌味な態度をとります。


すると、ホームズは、「過去に解決した53件のうち 私の名前が出たのは4件だ。若い君が知らないのは
仕方ない」とビシッと言いますと、流石にへこんで口をつぐむフォーブス。
進行状況を聞き取るが、問題は何故ベルが鳴ったのか・・・に辿り着きそうです。

「犯人が分かったら連絡する」とフォーブスに言い残し、ワトソンと共に外務大臣であるホールドハースト
卿に会いに行きます。


ホールドハースト卿に色々尋ねるホームズです(このシーンも正典挿絵通り)


この条約の内容が外部に漏れれば国際問題になると懸念されていたが文書が盗まれて以来深刻な問題は
起きていない。もしも文書がフランスかロシアの手に渡れば卿の耳にも入る筈であるにも拘らず 2ヵ月
を経た今も何も起きていない。
外務省に入り込み極秘文書を入手したのは偶然に起きた事だと、そして外務大臣自身も潔白であると判
断したホームズは221Bに戻ります。


ホームズは「キミには本業があるのは分かっているが明日も同行してもらえると有難いのだが。明日も
同じ汽車に乗る」と云うと、ワトソンは「勿論だとも」と嬉しそうに云い別れます。

↑ 嬉しそう過ぎで張り切るワトソン!

ホームズと会い話をしたフェルプスは少し落ち着き元気をとりもどし その晩はアニーの看護なしで1人
で眠ることになりました。

しかし、夜中にふと気づくと窓の外に怪しい人影が・・・・・。




・・・・・to be continued です。




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● 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index


遅まきながら『パディントン』観ました

2018-01-20 | 映画
“Paddington”

2014年公開

本当に今更ですが、映画『パディントン』を観ました。
実はこの映画の制作発表時の情報は見ていたし、映画公開を記念して開催された ”Paddington
Trail”
に関しても拙記事にご紹介したものの、 その後”子供向けの映画だ” と あまり
興味も持たず何となくスルーしていたのですが、先日偶然TVで放送していたのを何気なく観
始めました。
『パディントン 2』の公開記念ってことだったんでしょうね。

追記です。
迷っていたのですがdicoさんにリマインドして頂きましたので 懐かしいこの画像も追加して
おきましょうね。
上記”Paddington Trail”用にベネディクトがデザインしたシャーロックベアーとのツーショットです。



で、観始めた所 色々な点で驚いたり感動したりして・・・。
なので、本当に遅まきながら少しばかりネタバレを含む感想を書いて置きます。


この作品”Paddington”はマイケル・ボンドの児童文学作品『くまのパディントン』を元に製作された
ものです。
(この原作本は読んでいません)

内容を書く前に、
何がビックリしたかって事ですが、配役が何とも贅沢なんですよ!
●パディントンの声がベン・ウィショーですよ!(007の”Q”、ホロウ・クラウン、パフューム等)
当初パディントンの声はコリン・ファース様が務める予定だったとか。 これはどうなんでしょう。格
調ありすぎですもん。 ウィーショー君がとても良かったですわ。 パディントンにウィショー君を重
ね合わせながら見ちゃいました。

キャストは、
●パディントンを世話する事になるブラウン家のお父さんが、ヒュー・ボネヴィル (”ダウントン・アビー”
の伯爵さまです)
●パディントンを狙う謎の美女ミリセント・クラウドに、ニコール・キッドマン(美しいけど怖ろしいです)
そして、
●ブラウン家の隣人でチョット変人のカーリー氏に、ピーター・カパルディ―(”Dr.Who” 12代目のドクター)
その他、
●ブラウン家のお母さんに、サリー・ホーキンス
●ブラウン家に同居する叔母さんに、ジュリー・ウォルターズ
そして、
●パディントンの叔父パストゥ―ゾの声に、マイケル・ガンボン(ハリー・ポッター、メグレ、その他多数)
●原作者のマイケル・ボンドもカメオ出演しています。(気付きませんでしたけど・・・汗)

これらの出演者を見るだけでもその贅沢さに驚きます。

で、内容少しだけですが、

「暗黒の地」ペルーに叔父さん、叔母さんと三匹で暮らしていた英語を喋れるベアー。
以前そこを訪れたイギリスの探検家クラウド氏が記録映像を残していた。
ある日その地を大地震が襲い、住んでいた家は崩壊し叔父さんは逃げ遅れてしまう。 叔母さんはその後
「老くまホーム」に入居することに。
ベアーは探検家が言い残した「ロンドンに来たら歓迎する。家をあげる」という言葉を頼りにし、記念に
残していった帽子を持って1人(一匹?)ロンドンにやって来ます。
駅で行く当てもなく当惑しているベア-の周囲を行き交う人々は 礼儀正しくご挨拶をするベアーを見て
見ぬ振り、クマをみても知らん顔で通り過ぎていきます。
そこに通りかかったブラウン家の4人。
お父さんは面倒を避けようと 係る事を嫌がるも、気の毒に思ったお母さんが一晩だけの約束で家に来るよ
うに誘ってくれます。

その時名前を聞かれるが、クマ語で(グワーッって感じ)通じない為、丁度出合った場所であるパディン
トン駅から「パディントン」と名付けられれます。

居候させてもらう事になったブラウン家では パディントンにとっては初めての経験となる歯磨き、お風
呂、トイレ等が原因で引き起こす騒動でメチャメチャの大騒ぎに。

「石頭」のお父さんは苦々しく思い 一刻も早く移民局(?)に引き渡すようにと。
探検家の居場所も分からず、クラウド氏を探す為に調査を開始しますが、帽子を頼りにお母さんと骨董店
に行った時偶然ひったくりを捕まえる事になったパディントンは一躍有名人(有名クマ?)になり、距離
を置いて見ていた子供達からも認められるようになります。

「ペルーに行った探検家」という記録を調べにお父さんと記録保管書に行くパディントン。
クラウド氏の記録はなかったが、諦められないパディントンはお父さんと共に再び侵入する。
(この時、お父さんはお掃除のオバサンに変装! ”伯爵さま”のオバサン姿、見ものです)

一方、ロンドンの自然史博物館で剥製部長を務めるミリセント・クラウドはパディントンがロンドンに居
る事を知り、剥製にしようと執拗に追い回しています。
ブラウン家の隣人カーリー氏を巻き込みスパイ擬きの作戦を立てパディントン捕獲計画を立てています。
そしてブラウン家に侵入するが、あと一歩で失敗するミリセント。(”ミッション・インポシブル” して
ます)

ミリセントに襲われた事も信じてもらえず、なかなかクラウド氏の行方も分からず、ブラウン家も困り果
てている中、お父さんはやはりパディントンを当局に引き渡そうと話している声を聞いてしまったパディ
ントンは、荷物をまとめ1人寂しく雨の中ブラウン家を出てクラウド氏探しにさ迷い歩きます。
何件もの”クラウド”邸を訪れるも目的のクラウド氏が見つからない。 雨の中さまようパディントンが
哀れで・・・・。
だが、遂に最後の一軒が当のクラウド氏の屋敷である事を見つけたパディントン。 しかし、クラウド氏
本人は既に亡くなり、代わりにその娘が現れる。と、それは、あのミリセントでした。
「飛んで火に居る夏の虫」とばかりに大喜びでパディントンをさらい 自然史博物館に運び込もうとして
いた所をカーリー氏に見つかります。
流石に、カーリー氏はこの状態が危機的状況だと気付きブラウン氏に電話を入れます。(匿名だ・・・と
云ってますがとっくにカーリー氏からだとバレてる(笑)

それを聞いたブラウン一家は全員でパディントン救出のために急行します。 
それから、ブラウン氏の大活劇も含めテンヤワンヤの大騒ぎの末パディントンを救出する事ができました。

大活躍のお父さんも気持ちを入れ替え、パディントンを家族の一員と認め、家族の大切さを知ることとな
る訳ですね。 
で、メデタシメデタシ・・・・。

なのですが、
この作品は、単なる子供向けとは言えない社会派的な面も持っている内容で、パディントンを人間に置き
換えて考えると 姿かたちの違うもの、同じ国民では無いものに対する市民の感情、そしてそういった他
者がその国の人々に受け入れられるかどうか・・・といった現代社会の問題も含んでいる様にも思えます。
と、そこまで小難しく考え込むテーマでも無いのかも知れませんが・・・。

もふもふで愛嬌溢れる無類の礼儀正しさを持つパディントンが周囲に受け入れられ、又パディントンと出
会うまでは家族間が何となくギクシャクしていたブラウン家もパディントンとの騒動を通して家族の絆、
思いやり、優しさなどを改めて考え直すきっかけになったり・・・と子供向けとしても 大人にとっても
色々な問題に気付かされるきっかけになる内容になっているとも思えます。

そして、多少ドタバタ”感はあるものの コメディーとしてもとても良く出来ている作品だと感じました。
なによりも、もふもふの可愛いパディントン。 目がキュートで感情豊かです。

(余りにリアルで気持ちが悪いとの意見もあった様ですが、個人的には凄く可愛くて好きです)

ブラウン家をドールハウスの様に映像化した見せ方、ロンドン観光とも云えるように各所を美しく描き
出した映像、音楽の使い方もとても良くて効果的。

可愛くて、笑える、そしてホロっとさせられる 子供だけでは無く大人も楽しめる作品だと感じました。
大分出遅れましたが観て良かったですわ。


と、丁度これを書いている時、Huluでも配信開始になっている事に気付きました(遅)

そして、いよいよ 『パディントン 2』が1月19日から公開になっています。




今度の作品には、前作のメンバーに加え ヒュー・グラントが ”元有名俳優”(微妙)役で出演しています。
↓ こちらは英国公開時

色々な変装で楽しませてくれそうです。

日本語版予告編
https://youtu.be/BqgvgEgKN3Q

公式サイト
http://paddington-movie.jp/

↓ こちらは1月16日開催されたジャパンプレミアでのボネヴィルさんとグラントさん



又映画館に行く時間はないかも知れませんが、何れ観たいと思っているところ。








『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』:S15 放送開始

2018-01-16 |  ∟NCIS
”NCIS : Naval Criminal Investigative Service” S15
 

長年見続けていたのに 考えてみると このドラマに関して書くのは初めてですね。
10年以上前になるでしょうか 初めてこのドラマを観て以来 もう何度も何度も繰り返しリピート放
送してくれていたので ず~っと観続けて来た様な気がします。
熱狂的なファンの末席を汚す者ですが、今回いよいよS15放送開始となるのを機会に少しだけ書き置
こうと思います。
(米国では2017年9月26日から放送開始になっています)

このドラマに関しては、全くと言って良い程関連情報はチェックしていなかったのですが、数か月
前に ”アビーがS15で降板” という記事を偶然見つけてビックリしまして・・・。
又オリジナルメンバーがいなくなってしまうんだなぁ、と感無量です。


思えば、2003年にS1が始まって以来、最新作のS15迄不動の人気を維持し続けて来たドラマは凄い
と思うし(S14迄で全330話になる様ですって!)、これだけ長い間継続して来たキャストには敬
意を払います。 演じる俳優さんは無論の事ですが、脚本を書くのも大変だろうな、とシミジミ。

S1にはケイトが出演していました。
ケイトを演じるサッシャ・アレクザンダーはS2までの参加でしたが、確か自身の希望で降板した
とのことでした。 その後 ”リゾーリ&アイルズ” シリーズに出演していますね。

ずっと観続けたとは言え、ジヴァが抜けた後は何となく物足りなく感じ、その後ビショップには
なかなか馴染めず(ゴメン!)、やっとビショップが見慣れて来たと思った時に トニーが抜け・・・・。
これだけ長く続くと 流石にマンネリ感や息切れ感がある事も否めない事もあり、そんなこんなで
次第に観る機会が減っていたし、実はS14は殆ど観ていなかったというのが正直なところです。

そんな時、S15でアビー降板の情報があり、S15の放送開始記念で再びキャッチアップマラソン放送
が始まっていたので 久し振りにこのドラマを観る事になりました。

それにつけても、ギブスのマーク・ハーモンは凄いです。

殆ど全エピソード出演しているし、S1に比べると髪の毛も白くなり 当然ですが齢を感じますが、
それでもいい齢の重ね方をしていて相変わらずセクシーでクールなギブスです。

そして、年齢的にも心配だったダッキーも健在です。
このダッキーを演じているデヴィッド・マッカラムはその昔 ”ナポレオン・ソロ” でイリヤ・
クリアキンを演じていたのを知っている者としては(古!)懐かしくてね。
そう言えば、どのエピソードでだったか(いい加減)、ギブスがダッキーの事を ”イリヤ・クリ
アキン” に似てるとか(そんな感じ)のセリフが有りましたっけね。思わずニヤッとしましたわ。


↑ 若かりし頃のマーク・ハーモン。 何と麗しい正統派二枚目です。が、個人的には今のギブスで
あるマークの方が渋くて好み。


↑ そして、”ナポレオン・ソロ”のイリヤ・クリアキンであるデヴィッド・マッカラム

ポーリー・ペレット演じるアビーはギブスにとっては特別な存在であり、有能で無くてはならない
存在で誰からも愛される可愛い人ですから、アビーが抜けた後はどうなるんだろう?と心配にも
なります。 せめて最後は悲しい、辛い別れにならなければ良いけどなぁ~と祈るばかりです。


アビーはブルネットというか黒髪ですが、地毛はブロンドなんですね。

そして、トニー(マイケル・ウェザリー)ですが、途中からどうも中年太りか?と大分大きく(?)
なってきましたが、それでも有能な捜査官でありながら あのチャラいキャラクターでマクギー
との漫才の様な掛け合いが息抜きとなり、又映画の蘊蓄も楽しみではありました。
やはりトニーが居ないと絵的にも寂しいです。
噂によれば、S15でチラッとトニーが関わる部分もあるとか? やはり大切な存在でしたね。

いつまでも”プロビー”と呼ばれ続けていたマクギー(ショーン・マーレイ)もすっかりチームの
一員として重要な立場となってきましたが、一時激やせした時はビックリしましたね。 病気か
しら?と噂しあったもんでしたが 自分で節制した結果だったとか? そして又元の様にふっく
ら(?)に戻りましたね。 あれでいいんじゃないかしら? そして結婚してパパになって・・・。
 
こうして思い返すとチームメンバーそれぞれに色々変化がありました。
長いですものね~。

兎に角久し振りにS15はちゃんと観ようと思っています。

S15の放送予定は、
FOXチャンネルで1月25日(木)22:00~スタートです。
↓ 公式ページはこちら
http://tv.foxjapan.com/fox/program/index/prgm_id/21212


S15の放送を前に、久し振りに色々と思い出してアレコレ取り留めも無くなりました。






Laurence Fox : 『The Frankenstein Chronicles : S2』情報少しだけ

2018-01-13 | Laurence Fox
”The Frankenstein Chronicles” : S2


大分前ですが、ショーン・ビーン主演で2015年に放送された『フランケンシュタイン・クロニクルズ』
のシーズン2にローレンスが出演する事になったとお知らせ書きましたが、昨年11月から本国放送開始
なりました。
兎に角情報が少なく 今頃になってしまいましたが、ほんの少しだけ書いて置きます。



メアリー・シェリーのゴシック小説【フランケンシュタイン】を元に 新たな解釈で描く犯罪ドラマ
にホラー要素が融合した内容らしいですね。
(S1も未だ観ていません)


主演は、
ショーン・ビーン : ジョン・マーロット警部補
トム・ウォード : ロバート・ピール卿(内務大臣)
ローレンス・フォックス : フレデリック・ディップル(オートマタに興味を持つ名士)
アンナ・マックスウェル・マーティン : メアリー・シェリー
その他(って、興味のある人だけ書いてますが・・・)







ローレンスの役柄はマッド・サイエンティスト風なんでしょうか? 良く分かりませんが・・(涙)


大分ダークな雰囲気ですが、出演者からの興味で観てみたい作品ではあります。
しかし・・・・。
日本での放送は殆ど期待できないでしょうね。


取りあえずS1のDVD(UK版)は発売されている様です。

(£9.99)※現在価格




グラナダ版『海軍条約事件』: (1)

2018-01-10 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版 ”The Naval Treaty” (1)

The Adventure of Sherlock Holmes S01E03
(1984年放送)

久し振りの「グラナダ版」です。 ホームズのお誕生日には間に合わせられませんでしたけど・・・。

これまでは 何らかの形でBBC版に引用、踏襲された作品を取り上げて来たのですが、このエピ
ソードは余り影響していない作品です。
グラナダ版としては、「ボヘミアの醜聞」、「踊る人形」に続き、S1の3作目ですので ワトソン
も初代のデヴィッド・バークです。

ジェレミーは当時50歳位? ヘアースタイルも後年の様にオールバックでは無く柔らかな感じ、 
又ヘアーカラーも明るめ、兎に角若々しくて麗しいのです。 


大雑把ですがあらすじを書いていきます。


冒頭221Bでは ホームズが何やら実験中。 
珍しく髪の毛がチョット乱れてます。 そしてテーブルの上は齧りかけのリンゴや雑多の物に溢れ
部屋の中も散らかし放題。

そんな時に大声でホームズの名前を呼びながらワトソンが訪ねてきます。( 正典では「4人の署名」
のメアリー・モースタンと結婚した直後の事件とされているのですが、”グラナダ版”ではワトソンは
メアリー・モースタンと結婚していないので 取りあえず別居しているという事で・・・)

部屋の中の様子を見て呆れた様なワトソンがふと壁を見ると ”V.R.” と撃ち込まれています。

 このあたり冒頭部分は正典「マスグレーブ家の儀式書」でワトソンがホームズの人物像に
触れて語っている中で困った点に触れた部分なのですが、
曰く
部屋は散らかし放題にする、壁に”V.R.”『Victoria Regina ; ヴィクトリア女王のラテン語
表記』を撃ち込む、ペルシャスリッパにタバコを入れている・・・等々。 ところが、この”タバ
コはペルシャスリッパにあるから・・・”のホームズのセリフは字幕では『タバコは何時もの場所
に・・・』と流されています。せっかく大事なセリフなのに・・・。
 この壁の”V.R.”弾痕に関しては、以前も何度も触れましたが、数多くの他ホームズ作品でも
引用、踏襲されています。 BBC版は現代版ですので、流石にここは変更してスマイルマークに
撃ち込む・・・になっています)。


実験の結果「平凡な殺人事件だ」とビリーに電報を打つようにハドソンさんに頼んだホームズは椅
子に座り(お行儀悪いですが この座り方時々見かけます)、ワトソンに向かい「君が持って来
たものの方が面白そうだ」と言います。
(気付いてくれたか?のワトソンは嬉しそう)。

ワトソンは、幼馴染のパーシー・フェルプスから受け取ったという手紙をホームズに読むようにと。
フェルプスは優秀な男で ケンブリッジ大学を出て 叔父のホールドハースト卿のコネを使って外
務省に入った。
彼はワトソンの2級下で(正典では2級上だったと思うけど・・・)、当時 ”オタマジャクシ”と呼
ばれていた(”オタマジャクシ”っていうあだ名はどうなの?(笑) ワトソンは、彼は名門の家柄
のせいで何時も学校の皆にいじめられていたのだと云います。
そして手紙によれば、ある不運に見舞われて ワトソンの友人であるホームズに会わせてもらえな
いだろうかと書かれています。

ホームズはこの手紙が女性の筆跡である事を見抜き、ワトソンに「事件の始まりには依頼人の周囲
に風変わりな人物がいる事を知ることが多い」と言いますと、ワトソンは「興味がわいたか?」と
嬉しそう。

「ご名答」と言いながら、直ぐに出掛ける準備を始めるホームズ。
すると、
JW : 僕は仕事が・・・・・。
SH : そうか。 君の仕事がこの事件より面白いのなら。
JW : 僕の仕事は丁度暇な時期だと云おうとしたんだ。(チョット慌て気味に)
SH : よろしい。 (張り切ってるホームズをみて思わず頬がゆるむワトソン)
ホームズは 君の友人の外交官と代筆した女性に是非会いたいと支度を始めます。

支度をしながら大声で「お湯を」とハドソンさんを呼ぶホームズ(ハドソンさんをこき使ってる)。
(何てこと無いシーンなのですが、最後の場面にリンクしています)


フェルプスの屋敷に到着したホームズとワトソンは庭でジョセフ・ハリソンという男に会う。
彼は妹のアニーがフェルプスの婚約者であり、彼女が2ケ月もの間フェルプスの看病をしているの
だと語ります。


2人が案内された部屋では、すっかりやつれ果て、顔面蒼白、目の下にくまが出来たヘロヘロ状態
でアニーに付き添われ寝椅子に横たわるフェルプスが。

ワトソンとの再会を喜ぶフェルプスが詳細を話し始めます。


叔父であり、外務大臣であるホールドハースト卿から重要な任務を与えられるようになったフェル
プスは 10週間前の5月23日に部屋に呼びつけられ、イタリアとイギリス館で締結された海軍条約
の原本の写しを書き出すように指示されます。
困った事に情報が漏洩し、フランスとロシアは内容を入手したがっているが これ以上の漏洩は避け
なければならないと。
事務所で誰にも見られないように写しを作り、作業後原本と写しを机の引き出しに入れ鍵をかける
様に、そして明朝自分に直接渡す様にと指示されました。

事務室に戻り、同僚のゴローが帰宅するのを待ちかねて写しを作る作業を始めるも、外交文書はフ
ランス語であり なかなか捗らず、9時頃になっても全体の3分の1しか進んでいなかった。
フェルプスは急いで作業を終わらせ 婚約者の兄であるジョセフと11時の汽車で一緒に帰るつもり
だったのだと云います。


眠くなったのでコーヒーを頼もうと用務員のタンジー氏を呼んだのだが 暫らくしてやってきたの
は彼の妻である掃除婦だった。(スゲーおばさん!)
いくら待ってもコーヒーが届かないので、階下のタンジー氏を訪ねると 居眠りをしていて慌てて
飛び起きたタンジー氏。 その時誰もいない筈のフェルプスの部屋からの呼び出しベルが鳴る。

慌てて部屋に駆け戻ると条約文書が消えていた。 階下に降りた時に部屋に鍵をかけ忘れたフェルプス。


フェルプスは事務所の見取り図をホームズとワトソンに渡します。




廊下ですれ違った人も部屋にも廊下にも誰も居なかった。 建物内にも隠れる場所も無い。
チャールズ・ストリートに面する入口の扉の鍵が開いていた事。 外に人影はなく9時45分を告げる
ビッグ・ベンの音が聞こえた事等をホームズに話すフェルプス。


重要な手がかりだと云いシャツのカフスにメモを書くホームズ( これも正典に書かれているホームズ
の癖の1つで色々なパスティーシュにも踏襲されています)





・・・・・ to be continued です。



→ グラナダ版『海軍条約事件』: (2)

 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index



BBCドラマ『そして誰もいなくなった』

2018-01-06 | アガサ・クリスティ
BBC ”And Then There Were None”


英国BBCにより制作され、2016年に放送されたドラマです。 (3エピソード)

数か月前にBSで放送された時、吹き替え版であった為途中で脱落しまして 字幕版を待っていた
のですが 今回AXNミステリーでもやはり吹き替え版で(残念!)、仕方なく(暴言)吹き替え版
で視聴しました。

原作は1939年発行された アガサ・クリスティーによる作品
クローズド・サークル、童謡による見立て殺人の代表作と言われ、彼女の作品の中でも最も評価
人気共に高い作品の1つとされています。

過去にも何度か映画化、ドラマ化された作品ですが、他の作品も観た様な曖昧な記憶があるものの
すっかり忘却の彼方。 原作も大昔読んだきりだったので、今回再読しました。

原作を読んでいない方、そして、これからドラマをご覧になる方の為になるべくネタバレしない様
に書くつもりですが・・・・。

脚本 : サラ・フェルプス
演出 : クレイグ・ヴィヴェイロス
原作 : アガサ・クリスティー

出演
アンソニー・マーストン : ダグラス・ブース
ロレンス・ウォーグレイヴ : チャールズ・ダンス
ヴェラ・クレイソーン : メイヴ・ダーモディー
ウィリアム・ブロア : バーン・ゴーマン
エセル・ロジャーズ : アンナ・マックスウェル・マーティン
ジョン・マッカーサー : サム・ニール
エミリー・ブレント : ミランダ・リチャードソン
エドワード・アームストロング : トビー・スティーブンス
トマス・ロジャーズ : ノア・テイラー
フィリップ・ロンバード : エイダン・ターナー
派手では無いですが豪華なキャストです。

舞台は原作と同じ1939年の設定です。
イギリス、デヴォン州にある孤島 ”兵隊島”にある屋敷に招待された男女8人。 そこで執事の
ロジャース夫妻に迎えられる。 全員お互いに面識はなく、皆主人のオーウェン夫妻からの招待
状により集まって来た人々。



招かれた人々は招待者のオーウェン夫妻を直接知っている者はおらず、又当の招待者も後から来
るとの事で不在。

高名な判事であるウォーグレイヴ、家庭教師のヴェラ、元陸軍大佐のロンバード、皮肉屋の老婦人
エミリー、退役した将軍マッカーサー、医師のアームストロング、遊び人のマーストン、元警部
のブロア。そして同じく雇われただけの執事ロジャースとその妻で料理人のエセルの10人。

招待された理由は全員異なり、何となく不審に思いながらも島に集まった8人(プラス2人)

招待者の各部屋にはわらべ歌「10人の兵隊」の詩が飾られている。
そして食卓には10体の人形が置かれていた。 (この人形像は他作品ではインディアン人形
だったり、兵隊人形だったりした記憶があるのですが、この作品の像はデフォルメされた人形像)


初日の夕食後突然スピーカーからオーウェン氏らしき人物の声が流され 集まった10人がそれ
ぞれ過去に犯した罪が法で裁かれず過ごしている事を糾弾する。
当然ながら全員動揺しつつ その言葉を否定したり、言い訳したり認めようとしないが、それ
ぞれは心の奥底に潜んでいた過去の罪の記憶にさいなまれ始める。

そして、その晩アンソニー・マーストンが飲み物を飲んだ食後急死する。
死因が毒殺であると判明した直後、例の人形が1つ減って9個になっていた。
その後、ロジャースの妻が、そして続いて1人づつ殺されていく。
そして、その死に方は わらべ歌「10人の兵隊さん」になぞらえられ、そして、飾られていた人形
の数が1つづつ減っていく。

「10人の兵隊さん」”Ten Little Solgier Boys” の内容は :

Ten little Soldier boys went out to dine;
One choked his little self and then there were nine.  
10人の兵士が食事に行った。1人がのどを詰まらせて9人になった

Nine little Soldier boys sat up very late;
One overslept himself and then there were eight.
9人の兵士が夜更かしをした。1人が寝坊をして8人になった。

Eight little Soldier boys traveling in Devon ;
One said he’d stay there and then there were seven.  
8人の兵士がデヴォンを旅した。1人がそこに残り7人になった。

Seven little Soldier boys chopping up sticks;
One chopped himself in halves and then there were six.  
7人の兵士がまき割をした。1人が自分を真っ二つにして6人になった。

Six little Soldier boys playing with a hive;
A bumblebee stung one and then there were five.  
6人の兵士がハチの巣で遊んだ。 1人が蜂に刺されて5人になった。

Five little Soldier boys going in for law;
One got into Chancery and then there were four.
5人の兵士が法律を志した。1人が大法官府に入って4人になった。

Four little Soldier boys going out to sea;。
A red herring swallowed one and then there were three.
4人の兵士が海に出掛けた。1人が燻製のニシンに飲まれて3人になった。

Three little Soldier boys walking in the zoo;
A big bear hugged one and then there were two.
3人の兵士が動物園を歩いた。1人が大きなクマに抱きしめられて2人になった。

Two little Soldier boys playing in the sun;
One got frizzled up and then there was One.
2人の兵士が日光浴をしていた。 1人が焼け焦げて1人になった。

One little Soldier boy left all alone;
He went out and hanged himself and then there were none.
1人の兵士があとに残された。自分で首を括って、そして誰もいなくなった

招待者の名前、”O.N.Owen” は入れ替えると ”Unknown” (誰でもない)と気付き オーウェンが実在
しない事が判明する。 では、この招待者は誰なのか? 
屋敷の中には他に誰もいない筈、或は殺人鬼が何処かに隠れているのではない、それとも招かれた招
待客の1人が犯人なのではないか・・・・。

外界から閉ざされた孤島から脱出する事も出来ない状況の中、残された人間達は追い詰められ、お互
いに不信感を抱き疑い、そんな極限状態の中生き延びようと必死になる。
又、それぞれが犯した犯罪の記憶が映像可され挿入されるので それぞれの状況が分かりやすく丁寧
に描かれている。

3話構成ですが、最初の2人の犠牲者が出るまでは1話使っていますが、その後ピッチが上がり次第に
緊迫感が増す構成になっている様で原作を知っていてもハラハラ感が募って来ます。

後半はヴェラに視点が充てられていて 記憶のフラッシュ・バックシーンが多く入れられているので 
彼女が糾弾されていた犯行の経緯が丁寧に描かれています。
そして、次第に追い詰められて精神的に究極状態になって来たヴェラの表情がどんどん変化してきて、
髪を振り乱し、顔色が悪くなり、目の下にクマが出て狂気をはらんだ迫真の演技が際立ってきます。

全体を通してかなり原作に近い構成になっていると思いますが、ただラストだけが原作と大きく違っ
ていて 最後の1人の前に犯人が姿を現し 何故自分がこの様な犯行を決行するに至ったかを話す作
り方になっていて、これは評価が分かれる部分かもしれませんが、犯人の心情が分かりやすく描かれ
ている様にも思えます。
(原作では犯人が経緯を書き残したボトルレターを海に捨て、偶然拾った刑事達が真相を知るという
経緯だったと思います。) 

経験豊かな出演者達の演技に惹きつけられ、中でもウォーグレイブ判事を演じるチャールズ・ダンス
はあちこちでお見かけするんですけど、何と言っても”ゲーム・オブ・スローンズ”のタイウィン・
ラニスタ―ですよね。 冷徹な眼差しや傲慢な雰囲気を醸し出すのがお上手(偉そう)で強烈な印
象で 存在感がある俳優さんだと思います。

それと、マッカーサー元将軍のサム・ニールも懐かしかったし、ブロア元刑事のバーン・ゴーマンは
”トーチ・ウッド”で初めて知って以来随分アチコチで見かけます。”ゲーム・オブ・スローンズや、
”ドクター・モーガンの事件簿”等々にも。

この作品で目立っちゃったのは、ロンバートを演じたエイダン・ターナー。 もう無駄にセクシーさ
全開でね。
腰にタオルのシーンは、オイオイ、危ないじゃないか?とついつい気になってしまって・・・・。
↓ これですもん!

(これは、ロンバートが持ち込んだ銃が行方不明になった為、全員の部屋の捜査と身体検査をする為
にこんな事になっているんです)
このエイダン君、私は「ビーイング・ヒューマン」の記憶が大きいのですが、「ホビット」にも出演
していました。
2016年度の「最もセクシーな男性」の1位だったそうで、なにやら007の次期ボンド候補の1人にもなって
いるとか・・・。 
あ、話がそれました。

このドラマは英国では”R-15 “の指定だそうです。
と云うのも、あまり直接的では無いもののラブシーンがアリの、同性愛に関して触れるセリフはアリの、
コカイン(?)らしき薬物で乱痴気パーティーはするは、言葉が汚いの 等々原作からの改変に関して
本国では「BBCはアガサ・クリスティーに対して何てことやらかしたんだ!」 みたいな見解もあった
様で。

↓ デイリー・メイル・オンライン記事
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-3357749/What-BBC-Agatha-Christie.html


そんなこんなはありますが、実力のある俳優陣の演技と共に、非常に丁寧に作られている作品であった
と感じます。

ところで、個人的に拘っていた字幕版ですが、下記の予定で再放送になります。
AXNミステリーチャンネルにて、
1月8日(月)8:00pm ~(オリジナルノーカット版、字幕版)

↓ 公式案内はこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/and_then_there_were_none

もう一度観なくちゃ!


こちらが原作翻訳本

(ハヤカワ文庫 -クリスティー文庫)2010年版

こちらが既に発売されているDVD(NHKエンタープライズ)




ところで、
余談ですが、先日(1月3日) 「夜の来訪者」の再放送があり、偶然再試聴したのですが そのドラマで
高慢な母親を演じていたのが この作品にも出演している ミランダ・リチャードソンでした。
全く記憶に残っていないボケでした。
実は、番組表を全くチェックしていなかった為 このドラマの再放送も全く気付いていなかったのですが、
当日たまたま「アクセスランキング」を覗いたところ、お昼ごろからこのドラマについて書いた記事
(1年半程前ですが)の閲覧数が急激に増えたのです。
もしや?と思いAXNミステリーを見たら やはり再放送になってて、丁度始まったところでしたので久々
にこのドラマを再試聴する事が出来ました。

皆様の反応の速さに又もやビックリすると共に、ご訪問頂いたお蔭でこのドラマに再度巡り合える機会を
頂いた様で、皆様に感謝しております。
有難うございました。


今年もよろしくお願い致します+シャーロック・ホームズ誕生日

2018-01-02 | Sherlock Holmes


新年おめでとうございます。
本年もご指導ご鞭撻頂きたくお願い申し上げます。

今年も引き続き 映画、海外ドラマ、書籍(主にミステリー)等を中心にあれこれ書いて行こう
と思います。
更新はなかなか思う様に出来ず 不定期ではありますが懲りずにお付き合い頂ければ幸甚です。


さて、1月6日はシャーロック・ホームズの誕生日とされています。


それを記念して、AXNミステリーでは「SHERLOCK」のリピート再放送が予定されています。

S1~S3迄+「忌まわしき花嫁」
放送は 
S1~S3 : 1月7日(日)16:00 ~
「忌まわしき花嫁」 : 1月14日(日) 10:00pm ~
今回は字幕版ですね。

今更とお思いかもしれませんが、取りあえずの情報です。

↓ 公式案内はこちらです
https://www.mystery.co.jp/programs/sherlock


それとは別に、「グラナダ版」の記事も少し間が空いてしまいましたので 次は「海軍条約事件」を取り上
げようと考えています。

何故このエピソードを?とお思いかもしれませんが、何てったってこの時のジェレミーが麗しいの
なんのって!
もう全作品中最高ではないかと(独断と偏見で)考えています。(内容じゃないんかい!)
ですので、是非ご覧頂きたいと思うのです。(不確定予告)

本当はホームズのお誕生日に合わせて・・・と思っていたのですが間に合いません(涙)
何時になるか分かりませんが、近いうちにボチボチ始めようと思いますので 又お付き合い頂ければ嬉しいです。



~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


今年も皆様にとって素晴らしい1年になります様に !
そして、これからも皆様と楽しい交流が出来ます様に !