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The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『 探偵ミス・スカーレット』新シーズン日本初放送に合わせて

2025-02-26 | 海外ドラマ
“Miss Scarlet”


ミステリーチャンネルにて
『探偵ミス・スカーレット』の新シーズン初放送のスケジュールが発表されてます。



これは楽しみで、嬉しい事なのですが 以前何度か書きました様にシーズン数が製作オリジナル
放送分と異なっているので混乱しておりまして、ここで一応すり合わせをしておこうかと思います。
(あくまでも個人的に頭が混乱している為とお考え下さい)

以前も書いたような記憶がありますが、念のためもう一度(ひつこい)ここにオリジナル放送分の
シーズン&エピソードリストを書き出しておきます。

Season 1 : 6 episodes (Mar.2020)
E1 ; “Inheritance”
E2 : “The Woman in Red”
E3 : “Deeds not Words”
E4 : “Memento Mori”
E5 : “Cell 99”
E6 : “The Case of Henry Scarlet”

Season 2 : 6 episodes (Jul.2022)
E1 : “Pandora’s Box”
E2 : “The Black Witch Moth”
E3 : “A Pauper’s Grave”
E4 : “Angel of Inferno”
E5 : “Quarter to Midnight”
E6 : “The Proposal”

Season 3 : 6 episodes (Jan.2023)
E1 : “The Vanishing”
E2 : “Arabella”
E3 : “Hotel St Marc”
E4 : “Bloodline”
E5 : “The Heir”
E6 : “The Jewel of the North”

Season 4 : 6 episodes (Jan.2024)
E1: “Elysium”
E2: “Six Feet Under”
E3: “Origins”
E4: “The Diamond Feather”
E5: “The Calling”
E6: “The Fugitive”

Season 5 : 6 episodes (Jan.2025)
E1: “The Rival”
E2: “The Guild”
E3: “Thames Reaper”
E4: “The Deal”
E5: “The Enchanted Mirror”
E6: “Dangerous Liaisons”

上記最新シーズンの5は今年の一月に英国初放送になったばかりです。

そして、今回ミステリーチャンネルで初放送とされているのが、
”シーズン3 全6話”
2025年3月9日(日)夜9:10~
(この時間も微妙・・・)

とされています。

以前も書きましたが、ミステリーチャンネルでは シーズン2の6話に加え オリジナルでのシー
ズン3の6話も加え 全12エピソードを ”シーズン2”として放送していました。

したがって、
今回放送予定の ”シーズン3・全6話”とされているのは、英国にてのオリジナル放送分の”シーズン
4の6エピソード”が該当します。

今回初放送とされているエピソード1 ”Elysium”は、上記リスト通り=英国オリジナルのシーズン
4のエピソード1です。
(エピソードタイトルで比較すると混乱しないかも・・・と思います)

何だかごちゃごちゃで混乱してしまったので、ひつこくリストアップしてみました。
が・・・・
かえって混乱したのかも?

いずれにしても、初放送自体は楽しみにしていたし、嬉しいことです。





念のためofficial trailerを

https://youtu.be/UQVGTnPgJc4




今回日本初放送となるシーズン3(オリジナルのシーズン4)の概要は過去記事に書きましたので、
ここでは省略しますが 何と言っても今シーズンで”デューク”ことウィリアム・ウェリントンが去
ることになるのが残念ですね。
その情報が出た時の”大騒ぎ?”は過去記事に書きましたので、これも今回は省略します。

そして、その次のシーズン5(オリジナルの)から新たにアレクサンダー・ブレイク警部が登場す
る事になりました。



最新のシーズン5は今年の1月に英国初放送されたばかりですが、”デューク”ロスの反動は予想より
は少なかった(らしい?)ですね。

で、ついでながら・・・・。
このS5の放送直後に シーズン6の製作も発表されています。
そして、勿論イライザに加え、アレクサンダー・ブレイクも続投。
他のメインキャラクターも続投の様ですが、待望のモーゼスが復帰するとの事で注目されていま
す。
このS6 の追加情報も入り次第追記していきます。

取りあえず、
新シーズン初放送を楽しみにしたいと思います。

★ 関連過去記事は
下段 #探偵ミス・スカーレット でご参照下さい。



(source : ミステリーチャンネル、Masterpiece, PBS & etc.)



これから読む予定のミステリ:Feb./04(2025)

2025-02-23 | ブックレヴュー&情報
※ 『誰が星の王子さまを殺したのか?』 ミシェル・ビュッシ

集英社文庫 2025年2月20日発売

【内容概略】
≪「サン=テグジュペリの死の謎を解いてほしい」
カメルーン人の億万長者から依頼を受けた飛行機整備士ヌヴァンと見習い探偵アンディは、世界中
に散るサン=テグジュペリの熱烈な信奉者で構成されたクラブ612のメンバーを順番に訪ね、意見を
聞くことに。
だが二人が面会したメンバーは、後に次々と不審な死を遂げて……。
フランス・ミステリー界の巨匠が『星の王子さま』の隠された暗号に挑む! ≫

永遠の名作に隠された暗号とは――フランスの鬼才ビュッシが贈る珠玉のミステリー!

とあります。
『星の王子さま』 懐かしいタイトルです。
その昔(大昔?)原語(フランス語)で読もうと挑戦し、早々に撤退し(汗)英語版で読んだ記憶が
あります。
大まかな内容は覚えていますが、細部は霧の中(得意フレーズ)ですが、今回はあのミシェル・ビュッ
シが手がけたミステリ作品との事で驚きました。

ミシェル・ビュッシは過去何度も取り上げましたが 『黒い睡蓮』、『恐るべき太陽』等を生み出した
個人的に大変好きな作家さんです(特に『黒い睡蓮』ではまり込みました)

そんな独特の雰囲気を持つビュッシさんが、『星の王子さま』を取り上げた、しかも”暗号”?。
これは大変興味深く、外せない期待大の作品です。

※ 『伊根の龍神』 島田荘司

原書房 2025年3月12日発売

【内容概略】
≪伊根湾に「龍神」が出たという噂を受けて、石岡は伊根に赴こうとするが、御手洗はなぜか驚いて
行かせまいとする。「大怪我するよ」と。その後の大事件と御手洗が伝えた「昏い真実」に震撼する≫

御手洗潔シリーズ書き下ろし長編

随分久しぶりに感じます。
島田荘司作品は昔から大好きでしたが、御手洗さん、石岡君懐かしいです。

※ 『一次元の挿し木』 松下龍之介

宝島社文庫 2025年2月5日発売

【内容概略】
≪二百年前の人骨のDNAが
四年前に失踪した妹のものと一致!?

ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前
に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見
崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹
の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれ
ていく--。 ≫

2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作

との事。

”二百年前の人骨のDNAが
四年前に失踪した妹のものと一致!?”

概略を読んだだけで惹きつけられました。
この作品は即読みたいと思います。


今回の3作品は格別興味深く、特に楽しみな作品ばかりです。



(source : 集英社、宝島社、原書房 & etc.)



アガサ・クリスティ原作3作品が映画化予定?

2025-02-21 | アガサ・クリスティ


20世紀スタジオのスティーブ・アスベル氏によれば、同社で今後クリスティの作品3作品を映像化
する計画があるとの事。

同社では過去何作かのクリスティ作品の映画化をしており、近くはサー・ケネス・ブラナーのポア
ロ三作品を映画化していました。
(『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』、『ベネチアの亡霊』)

それらの作品は大変大きな営業収益をあげたことから、今度も引き続きクリスティ作品を手がける
用意があると発表しています。

アスベル氏によれば、次の予定作品として、
『そして誰もいなくなった』、『検察側の証人』、『ミス・マープル』が挙げられており、又その他に
も幾つかの案があるとの事。

ただ、現時点では サー・ケネスが監督として復帰するかどうかは未定との事です。

今回候補に挙がった作品は、過去何度も映像化されており、良く知られた映画版、最近の色々あった
(ゴニョゴニョ・・・)BBC版等を含むドラマ版等枚挙のいとまがありませんが、念のため代表的な
ところを挙げておきます。

※ 『そして誰もいなくなった』”And Then There Were None”
☆ 1945年 ルネ・クレール監督版

(これは観ていませんが、大変良く知られた作品だそうです)

その他何作かの映画化作品があり、そのうち幾つかは昔(?)映画館で観た記憶があります。

そして、
☆ BBC版 (2015年)

拙記事は下記に

『BBCドラマ『そして誰もいなくなった』

※ 『検察側の証人』” Witness for the Prosecution”
☆ 1957年 ビリー・ワイルダー監督版 (日本でのタイトルは『情婦』)

(マリーネ・デートリッヒ、タイロン・パワー出演)
この作品は知ってはいましたが観る機会がありませんでした。

そして、
☆ BBC版(2016年)

拙記事は下記に

アガサ・クリスティー原作:BBCドラマ『検察側の証人』

(BBC版は両作品共サラ・フェルプスによる脚本でした←これが色々物議を醸しました。
問題多々、意見色々でしたねぇ・・・)

そしてもう一つが、
※ ミス・マープル作品

上記2作品は所謂ノン・シリーズ作品ですので、脚本と役者さん次第で色々と興味が湧いてくる
だろうと思います。

しかし、”ミス・マープル”となると、マープルさんを演じる役者さんが大変大きなポイントにな
るでしょうから、難しいでしょうね。

これまで何人かの女優さんが演じてきたマープルさんですが、それぞれ思い入れがあったり、好
みが分かれていたところでしたね。

今更ですが、念のため歴代の”マープルさん”を、



マーガレット・ラザフォード、ジョーン・ヒクソン、ジェラルディン・マックイーワン、ジュリア・
マッケンジーその他大勢
それから、アンジェラ・ランズベリー(ジェシカ伯母さん)も忘れてはならないですね。

それぞれお好みのマープルさんがあるのですが、マーガレット・ラザフォードが一番という評価
もある様です。とは言え、ラザフォード版は観た事がないので個人的には何とも言えないのです
が・・・。

原作からのイメージとそれぞれの思い入れもあり・・・で、マープルさんのキャスティングは難
しかろうと思っています。
それと、マープルさんに限らず、時代設定なども原作とのすり合わせがどうなるのか?も興味と
言うか心配(?)でもあるところです。

Adaptationが製作されるたびに、色々考えさせられ、原作があまりにも印象深く刻まれているの
で受け取る側の思いもあり、賛否両論になる場合が多いと感じます。
どんな作風で製作されるのか・・・・。

まぁ、何れにしても不安も少々ありながらも とても楽しみでもあります。

情報が出次第追記していきましょう。



(source : 20世紀スタジオ、Screen Rant, Yahoo & etc.)


『ヨルガオ殺人事件』ドラマ版追加情報

2025-02-18 |  ∟カササギ殺人事件 /ヨルガオ殺人事件
”MOON FLOWER MURDERS”

6 episodes

これまで何回か書いてきましたが、いよいよ3月に日本初放送になる様です。
でも、某Wにての配信になるので、契約していない私は観られません~~(号泣)

何とか他の視聴可媒体での放送を(hopefully) 期待しつつ、その間に以前書いていなかった情
報やら画像やらを追加しながら色々予想しておこうかと。

このドラマの概要(or 流れ?)は原作本やら、以前の情報から大体把握はできているのですが、
どういう脚本でドラマ化されているのかはtrailerからだけでは全部は分かりません。

ただ、前作(『カササギ殺人事件』)同様 ホロヴィッツさんご自身で脚本を担当されているので、
予想もつかないような変革はなされていない筈と その点は安心しています。

キャストは以前も書いていますが、再度

監督:レベッカ・ガトワード
脚本:アンソニー・ホロヴィッツ
製作総指揮:ジル・グリーン

出演:
スーザン・ライランド:レスリー・マンヴィル
アティカス・ピュント:ティム・マクマラン
アンドレアス:アレクサンドロス・ロゴテティス
アラン・コンウェイ:コンリース・ヒル
ジェームズ:マシュー・ベアード
ロック/チャブ:ダニエル・メイズ
ケイト:クレア・ラッシュブルック
(↑ この辺りまでは前作『カササギ殺人事件』から継続)

今作新しいキャストは、
パリス/ベルリン:マーク・ゲイティス
リサ/メリッサ:ロザリー・クレイグ
マデリン:ピッパ・ベネット・ワーナー
ローレンス/ランス:エイドリアン・ローリンズ










『カササギ殺人』の時と同様に、入れ子状態で進行しているようなので、登場人物も同じ役者さん
が現実の世界とアラン・コンウェイの作品の登場人物とダブって演じているんですね。







念のため再度trailerを(ヒツコイ?)

https://youtu.be/ZWf1mMWpzUU

何とか早く観られますように!!

尚、以前コチラでご紹介した ”スーザン・ライランド” シリーズ3作目のにして最終章 ”Marble
Hall Murders” も既にBBCでドラマ化が決定しているそうで、早くも2025年3月からダブリン、コ
ルフ島、ロンドンで撮影開始になるそうです。



(原作ハードカバーの発売開始は2025年4月10日となっています)
今回は速攻原作発売前に製作開始! 何とか日本でも早く読めますように!)


関連過去記事は、

右カテゴリ-欄 : ∟ カササギ殺人事件/ヨルガオ殺人事件
又は、
下段 : #ヨルガオ殺人事件
をご参照下さい




(source : BBC, Masterpiece & etc.)


これから読む予定のミステリ:Feb./03(2025)

2025-02-15 | ブックレヴュー&情報
今回は期せずして日本の作品が並びました。
しかも、発売されたのは昨年の作品ばかりで、何故かリストから漏れていたという・・・。
遅ればせながら慌てて取り掛かろうと思っているところです。

※ 『廃遊園地の殺人』  斜線堂有紀

実業之日本社 2024年10月4日発売

【内容概略】
≪銃乱射事件で閉鎖された遊園地・イリュジオンランドへ、廃墟コレクターの資産家・十嶋庵が二十
年ぶりに人々を招く。廃墟マニアの元コンビニ店員・眞上永太郎をはじめとした招待客が、廃園の所
有権を賭けた宝探しに挑戦する最中、串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかり……。驚愕の廃
墟×本格ミステリ長編!≫

衝撃の全編リライト! 待望の文庫化!!

だそうです。
クローズドサークル、連続殺人事件・・・と、なにやら大盤振る舞い?の様で。

何故か遅れをとりましたが、楽しみです。

※ 『サロメの断頭台』 夕木春央

講談社 2024年3月14日発売

【内容概略】
≪油絵画家の井口は、元泥棒の蓮野を通訳として連れて、祖父と縁のあったオランダの富豪、ロデ
ウィック氏の元を訪ねた。
美術品の収集家でもあるロデウィック氏は翌日、井口のアトリエで彼の絵を見て、「そっくりな作品
をアメリカで見た」と気が付いた。
未発表の絵を、誰がどうして剽窃したのか?
盗作犯を探すうちに、井口の周りで戯曲『サロメ』に擬えたと思われる連続殺人が発生してー ≫

大正ミステリを描いた『方舟』の著者による本格長編。
天才芸術家の死、秘密を抱えた舞台女優、盗作事件に贋作事件、そして見立て殺人。

これ又、そそられるコピーです。

※ 『明治殺人法廷』 芦辺拓

東京創元社 2024年9月11日発売

【内容概略】
≪明治二〇年に発布・施行された保安条例のために東京を追放された新聞記者の筑波新十郎と、負け
続きのため「コマルさん」と揶揄される大阪の駆け出し弁護士の迫丸孝平。出会うはずのない東西二
人の青年は、質屋一家を襲った鏖殺事件の謎に挑むが……≫

順序が後先になりましたが、
先月取り上げました2作目『大鞠家殺人事件』(日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞受賞)が昭和
20年代の大阪船場が舞台でしたが、今作は明治20年代が舞台との事。
個人的になかなか知識が行き届いていない時代設定なので、そんな点でも勉強にもなります。







(source : 実業之日本社、講談社、東京創元社 & etc.)











これから読む予定のミステリ:Feb./02(2025)

2025-02-12 | ブックレヴュー&情報
※ 『バスカヴィルホールのありえない物語 1』 アリ・スタンディッシュ

ポプラ社 2025年1月27日発売

【内容概略】
≪貧しい家庭環境に育つアーサー少年は、学校を辞めて働きに出るべきか、思い悩みながら帰り
道を歩いていた。その時、目の前で乳母車を押していた女性が突然倒れる。混乱の中、誰もが立
ち尽くす中で、アーサーだけが瞬時に状況を察し、勇気と機転を発揮して女性と赤ん坊を救った。
そして、その一部始終を見守っていた謎の老紳士がアーサーに近づき、思いも寄らない言葉を告
げる、「その観察力のおかげで今日、幸運を手にしたな。おそらく、君が気づいているよりずっ
と大きな幸運だ」。こうしてアーサーは、特別学校「バスカヴィル・ホール」への扉を開くこと
になる――未来を変える、運命の日の始まりだった。≫

児童向け作品かな?と・・・、そのままスルーしそうだったのですが、

世界26各国で話題沸騰! アーサー・コナン・ドイル財団が全面協力の公式作品。

とありますので注目し直しました。

そして、
フィクションでありながら、現実の息吹を感じる物語。

アーサー・コナン・ドイルの若き日を描き、先生がシャーロック・ホームズ!
その他ホームズ作品に登場する懐かしい名前が沢山登場する様ですし、各章のタイトルもホー
ムズ愛を感じるキーワードが使われているとか。

久しぶりのホームズ関連作品で、楽しみです。読まなくてはなりません!

2巻目が2025年7月発売予定!! ・・・だそうです。

ところで、
この内容を読んでフト思い出しました。
大分前のドラマで若き日のアーサー・コナン・ドイルが、師でありシャーロック・ホームズの
モデルとなったジョセフ・ベル教授との活躍を描いたドラマがありました。

コチラ ↓
★ コナン・ドイルの事件簿 : シャーロック・ホームズ誕生秘史

※ 『三人の名探偵のための事件』 レオ・ブルース

 扶桑社海外文庫 2017年9月2日発売

【内容概略】
≪サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。
扉には二重の施錠がなされ、窓から犯人が逃げ出す時間はなかった。早速、村の警官ビーフ巡査部
長が捜査を開始するが、翌朝、ウィムジイ卿、ポアロ、ブラウン神父を彷彿とさせる名探偵たちが
次々に登場して……華麗なる名探偵どうしの推理合戦と意外な結末。練り上げられたトリックとパ
ロディ精神、骨太なロジックに支えられた巨匠レオ・ブルースの第一作にして代表作、ついに文庫化!≫

少し古い作品ですが、何故か読んでいなかった作品です。
本格黄金期を代表する傑作、とあります。
概略を読むだけでもそそられる内容と感じます。

※ 『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』 五条紀夫

角川文庫 2025年2月25日発売予定

【内容概略】
≪自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなけれ
ばならないメロス。しかし妹の婚礼前夜、新郎の父が殺された。現場は自分と妹しか開けられない
羊小屋。密室殺人である。早く首都へ戻りたいメロスは、急ぎこの事件を解決することに!? その後
も道のりに立ちふさがる山賊の死体や、荒れ狂う川の溺死体。そして首都で待ち受ける、衝撃の真
実とは? ≫

インパクトの強いユニークなタイトルについ引き付けられて・・・・。
言わずもがなですが、太宰治の「走れメロス」が題材なんですね。
(それにしても、タイトル長い!)

角川さんのコメントによれば、
太宰治の「走れメロス」のメロスが殺人事件に出会い、爆速で事件を解決していくお話しです。
笑いあり涙ありの傑作ミステリ。
衝撃の真実とは? 二度読み必至の傑作ミステリ!

とあります。

気になりますね。
これは読んでみたくなりました。


(source : 扶桑社、ポプラ社、角川 & etc.)




『潜入捜査官アンニカ~北欧美術の陰謀~』初放送

2025-02-10 | 海外ドラマ
『Koodinimi: Annika』(英題:”CODENAME: ANNIKA”)

2023年9月
6エピソード

アクションチャンネルで3月に初放送開始になる新ドラマです。

珍しいタイプで目に留まりました。 気になるドラマです。

今回の新ドラマはスウェーデン、フィンランド共同製作によるグローバル・ヒットした犯罪ドラマシ
リーズとの事。

内容概略は、
美術犯罪捜査官エンマは国際的犯罪を暴くため、関与が疑われるオークション会社に美術の専門家“
アンニカ”として潜入する。会社のトップに近づき証拠をつかもうとするが、謎の黒幕“ブランコ”の
存在がエンマを追い詰めていく。そして、潜入を続けるうちに“エンマ”と“アンニカ”の境界線が曖昧
になっていく…。
と言った流れになっているようですが、

美しきヒロインが大規模な美術犯罪に挑む、どんでん返し連発の潜入捜査アクション!ヨーロッパ
各国を魅了したグローバル・ヒットシリーズが日本初上陸!
とされています。

”どんでん返し連発”と言われれば、思わず食いつきますし、主人公のエンマ(美術犯罪捜査官)が(エ
ンマが演じる)美術の専門家であるアンニカとを見事に演じ分けられているそうで、その点も注目点
ですね。

最近北欧のミステリ、ドラマが増えてきて 日本でも観る機会が増えたとは云え、スウェーデン、フィ
ンランドの俳優さんはあまりお馴染みではないのですが、この”エンマ”を演じているのは新進気鋭の
女優サンナ・ネデンゴール だそうです。










脚本を手掛けたミア・ユロネンは、フィンランド舞台脚本・映画脚本家協会により2023年の年間最優秀
脚本家に選ばれたとの事。

個人的には北欧のミステリ小説、ドラマが割と好みですが、気候風土、地理的条件にもよるのかもし
れませんが 暗い、重いという印象を受ける方もいらっしゃるようです。
ただ、どの作品もプロットとしても丁寧だし、人間ドラマとしてもクオリティが高く、個人的にはか
なり気に入っている作品も多いです。

このドラマも紹介記事からは好みのドラマの感じを受けますが、放送を楽しみにしたいと思う作品
の一つになりました。

アクションチャンネルでの放送予定は、
2025年3月22日(土)16:00~ (全6話一挙放送) 字幕版

Trailerはこちら(オリジナルはスウェーデン語?かな? 全く分かりませんが、ようやく英語字幕版
を見つけました!)

https://youtu.be/qy797Hcq4EU?t=15




(source : アクションチャンネル、SkyShowtime, IMDb, Hollywood Reporter & etc.)





BBCドラマ『Miss Austen』(原題)

2025-02-07 | 海外ドラマ
”Miss Austen”

BBC 2025年 2月
4 episodes

一昨年末に放送予定作品としてこのドラマをご紹介し、又先日2次作品ミステリ本のご紹介をした
時に少し触れたのですが、BBC製作のドラマ”Miss Austen”が初放送開始されました。

そこで、ドラマに関してもう少し詳しい情報を追加でご紹介しようと思います。

このドラマの原作はジル・ホーンビーによるベストセラー小説『Miss Austen』(原題)です。

残念ながら日本では翻訳出版はされていないですね。

原作の概略は、
ジェーンの姉カサンドラが、ジェーンから送られてきた手紙の殆どを燃やして破棄したことで知ら
れ、オースティンの研究者や愛好家を困惑させてきたが、その理由を探るストーリーだという事。

ドラマの公式あらすじは、
「物語の始まりは1830年、ジェーンが死んでしばらく経ってからのこと。父の死によって家を失い
そうになっている若き友人、イザベラの元へカサンドラが駆けつけるところから幕を開ける」とい
う。
「表向きは友人を助けるために駆けつけたカサンドラだが、本当の動機は間違った人の手に渡れば
ジェーンの評判を傷つける可能性のある私信の隠し場所を見つけること。それを見つけた彼女は、
青春時代にタイムスリップしたような驚きを覚える。フラッシュバックでは若かりし頃のカサンド
ラとジェーンが登場し、執心や家族の確執、そしてジェーンの忘れられない物語の基礎を築くとと
もに、二人の人生を形作ることになった希望の挫折を見せていく」という内容のようだ。

とされています。











キャストは、
脚本:アンドレア・ギブ
監督:アイスリング・ウォルシュ
出演:
カサンドラ・オースティン:キーリー・ホーズ
メアリー・オースティン:ジェシカ・ハインズ
ジェーン・オースティン:パッツィ・フェラン
ジョージ・オースティン:ケビン・マクナリー
イサベラ・ファウル:ローズ・レスリー
ヘンリー・ホブディ:マックス・アイアンズ
リダーデイル:アルフレッド・イーノック
トム・ファウル:カラム・リンチ


脚本家アンドレア・ギブは、本作を「フェミニスト作品」と位置付ける。当時、女性は結婚しなけれ
ば財産権もなく、夫や兄弟、父親に依存せざるを得なかった社会で、作家として生きようとしたジェー
ンと、それを支えたカサンドラの姿を描く。ドラマにおける姉妹のアプローチも、創作への強い衝動
に突き動かされ、物語を書かずにはいられないジェーンと、「私も一緒にやろう、あなたのためにここ
にいる」と支えるカサンドラ。ギブは、2人を「究極のフェミニスト」と評した。制作陣も女性が多く
参加し、現代にも通じる男女の不平等の問題を提起している。

そして、
今年2025年は、ジェーン・オースティン生誕250周年を記念して様々な催しが予定されています。
1775年12月16日。イギリス、イングランドのハンプシャー州生まれ。その日は、「冷え込みの厳しい
雪の舞う日だった」と、近くの村に住んでいた生物学者のギルバート・ホワイトが日記に記している。

ジェーン・オースティンの作品は色々とドラマ化、映像化されていますが、前回も書きましたように
その火付け役となった作品は BBC版ドラマ『高慢と偏見』でした。



その後、色々なヴァージョンでの関連作品(関連小説を含み)は数多く製作されています。

噂によれば、Netflixが『高慢と偏見』のニューバージョンを製作する予定になっているとか。
問題は、ダーシー様を演じるのが誰か?ってことで・・・(個人的な興味? 心配?)
何れにしても気になりますね。
この点も追加情報あれば その都度追記していきましょう。

Trailerは

https://youtu.be/KH5axuNJvig

日本での放送は未定ですが、何か情報入り次第追記します。

(source : BBC, Hollywood Reporter, 海外ドラマNAVI & etc.)

※ 関連過去記事は下記ご参照ください

★ 2024年初放送が予定される英国ドラマ : (1)
★ これから読む予定のミステリ:Jan./02(2025)



新シーズン待ちの海外ドラマ:2025年(1)

2025-02-04 | 海外ドラマ
※ 『マーロー殺人クラブの事件簿』シーズン2

”MARLOW MURDER CLUB”: S2
6 episodes

ロバート・ソログッドの原作ミステリ小説に元ずくドラマのシーズン2情報です。

S2は6エピソード構成。



概略は、
広々とした邸宅の鍵のかかった書斎で起きた、一見あり得ない殺人事件から、町とは何の
関係もない男性が静かな袋小路の真ん中で殺害されるという謎の事件、そして名門マーロ
ウ セーリング クラブで突然起こった残忍な事故 (すぐにもっと不吉なことが発覚) まで。
探偵トリオには休みがありません。地元の貴族から地元の造船所の労働者、繁華街のパブ
やカフェから新しく設置された考古学の発掘現場まで、ジュディス、ベックス、スージー
は、DCI タニカ マリクの公式捜査を支援しながら、マーロウのあらゆる隅々まで調査します。

と言った大まかな流れになる様です。

キャストはS1に引き続き、
サマンサ・ポンド:ジュディス・ポッツ(引退した考古学者)
ジョー・マーティン:スージー・ハリス(犬の散歩係)
カーら・ホーガン:ベックス・スターリング(牧師の妻)
ナタリー・デュー:DCIタニカ・マリク
ゲストとして、
トム・ストウトン、キャロライン・ラングリーシュ その他大勢



シーズン1の時にも書きましたが、ソログッド氏の同名原作小説は一作目のみ日本で翻訳出版
されていますが、二作目は翻訳待ちとなっています。

ドラマ版では、メインの登場人物の人種も年齢も変えられていました。
この点は変える必要があったのか?と疑問に感じるところですが、シーズン2を観てから又感
想を書こうかと・・・・。
(個人的には原作の設定の方が好きですが)

シーズン2のリリース日は未定(2025年)ですが、続報出次第追記します。

※ 『退職教授ハリーの名推理』 シーズン4

”Harry Wild” : Season 4
8 episodes

2022年にシーズン1が初公開されたこのドラマは、アイルランドが舞台。
引退した文学教授ハリエット”ハリー”・ワイルドは、警察官である息子チャーリーの家でとある
事件の捜査資料を見てしまう。
すると自身の文学の知識からあることに気づいたハリーは、事件の捜査に首を突っ込まずには
いられなくなってしまう・・・。さまざまな知能犯を相手に、ハリーの強みである“文学の知識”
を駆使して捜査していく。

シニアといえどもセクシーで奔放、アクティブで孫の様な若い男子を助手にスリルを味わうため
に捜査するハリーは、時にお騒がせ、周囲を巻き込みながら行動する。





S4のキャストは、
ハリエット・”ハリー”・ワイルド:ジェーン・シーモア
ファーガス・リード(ハリーの助手):ローハン・ネッド
チャーリー・ワイルド(ハリーの息子・警察官):ケビン・ライアン
ローラ・ワイルド(チャーリーの娘でファーガスの恋人):ローズ・オニール

(因みに、チャーリーの奥さんがS4から交代になっている模様)

シーズン4のリリース日は2025年8月の予定(Acorn)と発表されています。

尚、ミステリーチャンネルではシーズン1とシーズン2の放送が予定されてる様です。

S1: 8 エピソード
2025年2月26日(水)16:00~


S2:12エピソード
2025年3月12日(水) 16:00~

★(因みに、オリジナルでは S2が6エピソード構成、S3 が6エピソード構成になっていますが、ミ
ステリーチャンネルでは この12エピソードを ”シーズン2” として放送する様です。(理由は分
かりませんが・・・)

今回は取り上げた2作品共図らずもシニア女性が活躍するドラマになりました。
以前何度か書きましたが、最近の海外ミステリ小説、ミステリドラマともシニア女性達が大活躍す
る内容が多く見られます。(何故か”シニア男性”が活躍する作品はあまりない様で・・・何故?「)

みんな元気! 少しはパワーを分けて頂けるかな?と淡い期待を持ちながらミステリを読み、ドラ
マを観るだけで・・・・他力本願。


(source : PBS, What to Watch, Acorn & etc.)



・・・・・to be continued です




これから読む予定のミステリ:Feb./01(2025)

2025-02-01 | ブックレヴュー&情報
あっと言う間に2月に入ってしまいました。
1月はご紹介する本が少なかったのですが、これからは又順次新作が出てくると思います。
好みは偏るかもしれませんが 引き続き興味ある新しい作品を探していくつもりです。

※ 『19号室』 マルク・ラーベ

創元推理文庫 2025年2月28日発売予定

【内容概略】
≪ベルリン国際映画祭の開会式場に悲鳴が響き渡った。予定外の映像が上映されたのだ。女性
が何者かに襲われ、心臓を大きな釘でひと突きされていた。しかもその女性は市長の娘で、女
優だと判明。この映像は本物か偽物か? トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、臨床心理士
ジータは映像内の壁に残されていた「19」の文字に戦慄する。殺されたかもしれない女性と自
分には共通点がある――。≫

以前ご紹介した第一弾『17の鍵』に続く ”刑事トム・バビロン”シリーズの第二弾です。



『17の鍵』もこれから読み始めますので、こんなにすぐに第二弾が出るとは嬉しいことです。
引き続き楽しみができました。

※ 『ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体』 ジェス・Q・スタント

ハヤカワ・ミステリ文庫 2025年2月6日発売予定

【内容概略】
≪ミセス・ワンの中国茶専門店で男の死体が発見された。刑事ドラマが大好きなワンは、容疑者
に中国茶を振る舞いながら勝手に聞き込みを始めてしまうが……。 ≫

初読みの作家さん作品です。
このところ割とシリアス系の作品が続いているので、たまにはコージー系でまったりと・・・と
思いまして。
時々気分転換が必要です。

※ 『弔いの鐘は暁に響く』 ドロシー・ボワーズ

論創社 2025年3月5日発売予定

【内容概略】
≪「次に死ぬのはお前かもしれない」 不気味な手紙は殺人の予告だったのか? 施錠された室内
で発見された老婦人の絞殺死体。撲殺された無垢な娘。相次ぐ自殺。平和な町を襲う未曾有の事
件に秘められた真相とは……。≫

ドロシー・セイヤーズの後継者と目されがら、46歳の若さで夭折したドロシー・ボワーズの遺作
が原著刊行から78年の時を経た初邦訳!

だそうです。
この方の作品としては以前『アバドンの水晶』、『未来が落とす影』を読んだ記憶がありますが(恒
例ですが、これまた感想は書けず仕舞いでした) 独特の雰囲気を感じる作風だったと・・・。

今作も期待作です。





(source : 創元社、ハヤカワ、論創社 & etc.)