The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『ドクター・フー』13代目ドクターとS11に思う事

2018-06-30 |  ∟Doctor Who
"Doctor Who": S11 with 13th Doctor


約1年前に13代目ドクターとしてジョディ―・ウィテカーが発表されて以来、「ドクター・フー」の13
代目登場となるS11に関しては、小出しにボチボチと情報が出ています。
その前に、これ迄観られなかったエピソードを全部観終りました。

2015年クリスマス・スペシャル : ”The Husbands of River Song”
2016年クリスマス・スペシャル : ”Return of Doctor Mysterio”
2017年 シリーズ10 : 12エピソード
2017年クリスマス・スペシャル : ”Twice Upon a Time”

で、最後の”Twice Upon a Time”で12代目ドクターがregeneration(再生)し、13代目登場となった
訳ですが、以前から発表があった為驚きはしなかったものの やはり女性のドクターは複雑な思いを抱
きました。

13代目に触れる前に、
12代目カパルディ・ドクターの再生シーンでは泣きました。
次のドクターへのメッセージ(長い!)の後、”Doctor, I let you go” このシーンとセリフは10代目
テナント・ドクターの再生シーンと”I don't want to go"のセリフと共に甲乙つけがたい印象的な名再
生シーンでありましたよ。

そして、初の女性ドクターとしてジョディ―・ウィテカーの13代目ドクターのS11ではこれまでと多くの
点で異なる設定がある様です。
なにしろ、これまでの人気キャラクターであった リヴァー・ソング、マスター、ミッシーはいなくなって
しまったし、当然ながらコンパニオンも変更になっています。


ブラッドリー・ウォルシュ(ITVのクイズ番組「ザ・チェイス」のホストとして知られ、これまでも噂に
なっていた方です)がグレアムを、そしてマンディップ・ギルがヤスミン、トーシン・コールがライアン
という役柄でコンパニオンを務める事になるそうです。(3人も?)
しか~し、せめて若いイケメンさんでも出してくれればねぇ←これって、1年前にも云ってた(汗)

又、一時キャプテン・ジャック・ハークネスが復帰するのでは?という噂が出ていたもののこれは噂倒れ
になりそうですね。
でもね、キャプテン・ジャックでも出れば少しは眼玉になるんじゃないかとフト思うのですが。


↓ こちらが新しいイントロロゴ

当然ですが、ターディスの内部も変わっているんでしょうね。
全体的に女性仕様に変えた様な気がします。

又制作総指揮にあたるクリス・チナブルは、2005年からずっと「ドクター・フー」の音楽を手掛けていた
Murray Gold からSegun Akinolaへ変更したという情報も入っています。
あのテーマ曲や挿入曲も変わってしまうのか、はぁ~。

↓ 新しいイントロテーマ曲
https://youtu.be/uC0xoO2McIU

そんなこんなで、あらゆる点でこれまでのドクター・フーのカラーが変わってしまうS11は一体どうなる
んでしょう?
本国でも賛否両論。 
個人的には全くピンと来ていないし、はっきり言って未だ女性のドクターはねぇ・・・・の気持ちなんで
すけど、吉と出るか凶と出るか・・・。 実際に観てみなければ分かりません。
S11の初放送は2018年の10月という説が有力ではあるものの 未だはっきりした日時は発表れていません。
又 first official trailerも近々発表されると云われながら未だペンディング(これはどうやらサッカーの
ワールドカップの試合中継に影響しているとか・・・)。
或はSan Diego Comic-Con 2018 でお披露目となるんでしょうか?


何れにしても、日本で観られるのは早くても来年夏位ですかね。




『ストレイン 沈黙のエクリプス』出演者視点で

2018-06-26 | 海外ドラマ
“Tne Strain” 沈黙のエクリプス

20世紀フォックス

最近英国ドラマの良い作品が少なくて、今ひとつ盛り上がりに欠ける為何となく久々にアメリカド
ラマ回帰したりしている中、先日来Huluで配信になっているこのドラマを何となく見始めました。
(何となく見始める・・・ってのが最近のパターン。いい加減って言えばいい加減)

冒頭はパンデミック物かとも思ったのですが、これが何とも・・・。
凄く怖いです。 普段なら絶対見ないタイプのドラマなのに、何故か癖になって(?)怖々、目を
覆いながら見続けてしまいました。

ストーリー概略はフォックス公式ページをご参照下さい。 
↓ イントロダクション
http://video.foxjapan.com/tv/strain/s1/introduction/

「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督による初のTVシリーズで、2014年~2017年まで
4シーズン46エピソードが放送された作品です。
ワタクシ自身はこの記事を書いている時点では”シーズン2”迄視聴し終わっています。

吸血鬼、ゾンビ、アウトブレイク、政治物、パニック、家族愛など盛り沢山の要素に満ち溢れていま
すし、「ウォーキング・デッド」系の好きな方(ワタクシはダメです)には堪えられないドラマでは
ないかと・・・。

そんな怖ろしくて、オゾマしくてグロいドラマを何故見続けたのかと云うと、出演者による部分が多
かったと感じます。
(これも個人的な好みでして)



主な出演者は、
エフラム(エフ)グッドウェザー:コリー・ストール
ミア・マエストロ:ノーラ・マルティネス
リチャード・サメル:トマス・アイヒホルト
エルドリッチ・パーマー:ジョナサン・ハイド
ヴァシリー・フェット:ケヴィン・デュランド
この辺りざっと流して・・・(お好きな方には申し訳ありません)


個人的に注目したのは、

エイブラハム・セトラキアンを演じているデヴィッド・ブラッドリー

(昔ナチの収容所の囚われていたユダヤ人大学教授、後にニューヨークの骨董質店店主をしな
がら人生をかけてマスターを追い続ける というなかなかカッコイイ 実に存在感のあるキャラク
ターです。)
この俳優さんはロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、ロイヤル・ナショナル・シアターのメン
バーで、ローレンス・オリヴィエ賞も受賞した経験豊かな英国の名優です。 現在76歳とのことで
すが、未だ数々の作品でお見かけする、確かな演技力と存在感のある好きな俳優さんです。
「ハリー・ポッター」、「ゲーム・オブ・スローンズ」、「ブロード・チャーチ」、又「ドクター・
フー」2017年クリスマス・スペシャル”Twice Upon a Time”で初代のドクターも演じていました。

そして、
ジム・ケントを演じるショーン・アスティン

(アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の疫学者であるエフの部下なんですが、早々にストリゴイ
にやられちゃいます。)
なのに、何故ここに別枠で書くかと云うと、
ジム・ケントが登場してすぐから、あ~、この人知ってる。 だけど、誰だっけ? 何処に出てたっけ。
とても良く知ってるんだけど どうしても思い出さなくてイライラしていた所、キャストのリストをみ
てようやく判明!
何と、「ロード・オブ・ザ・リングス」の”サム”でしたよッ! そうそう、そうでした。とやっと
スッキリしましたよ。
随分お久しぶりでしたもんね。
ところが、このドラマを見たあと、先日記事書きました「ライブラリアンズ」のS2を観ていたら、再
びゲスト出演しているのに遭遇。 こういうことが良くあるんですね。
兎に角、懐かしかったのに、直ぐに退場で残念でした。

そして、何と言っても、一番の目玉は(全く個人的に)、
クインランを演じている ルパート・ペンリー=ジョーンズです!

(古代ローマ帝国時代から生き続け 日光に耐えられる半ストリゴイでマスターをつけ狙る”ザ・ボーン”
というキャラクターです。 違う意味で何だかカッコ良いんです)
で、グロいシーン等目を瞑ってみている為か しばらくの間全く気付かなかったんですが、キャストを
見てビックリ!
”ルパート・ペンリー=ジョーンズ”と出ていて、え?何処に?全然分からなかったよ~、と再度見直し
てもうビックリ、ひっくり返りそうになりました。 何とッ!”ザ・ボーン”でしたよ。 もう、なんで
しょうねぇ、よくもここまでイメージを変えてくれたもんです。チョット泣きそうになりました。
ルパート様ぁ、せっかくのイイ男がぁ~・・・・。勿体ない!
でも、あんな外見でも立ち姿が麗しいんです。(ひいき目か?)
因みに、ペンリー=ジョーンズは、「MI-5 ”Spooks”」、「ホワイトチャペル」、「シルク」等に出演して
いました。
「MI-5」の頃からのお気に入りでしたので、ついつい力が入りました。

↑ 使用前と使用後(??)もう、何度見ても信じられない変身で・・・。

あ、それからついでの様ですが、害虫ネズミ駆除業者をしていたフェットが男気があり頼りになりそうで
なかなかカッコ良いです。


ストーリー展開は、今後どの様な形でマスター、ストリゴイとの戦いが終わるのか・・・。
一応頑張って最後まで観ようと思っています。









シャーロック・ホームズのモデルは2人?

2018-06-22 | Sherlock Holmes


先日AXNミステリーチャンネルで開局20周年を記念して「あなたの好きな名探偵キャ
ンペーン」が開催され、好きな探偵の投票が行われていました。
その結果が下記の様に出たそうです。

第1位 シャーロック・ホームズ
第2位 金田一耕助
第3位 エルキュール・ポワロ
第4位 コロンボ
第5位 浅見光彦
第6位 明智小五郎
第7位 ミス・マープル
第8位  三毛猫ホームズ
第9位  エンデヴァー・モース
第10位  ブラウン神父


↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/axnmystery20th_meitantei

今回の結果は、1位のシャーロック・ホームズは当然として(個人的な見解)、その他に
関しては意見は分かれるかと思います。
ランクインされた作品は全て読んでいますが、個人的な感想としては他にも大勢リストアッ
プされても良い名前があると感じました。が、それぞれ好みですからねぇ。
(今回のランキングは小説としてというよりドラマの影響も大きいと思われます)

例えば、
エラリー・クイーン(エラリー・クイーン=フレデリック・ダネイ&マンフレッド・リー)
フィリップ・マーロウ(レイモンド・チャンドラー)
ヘンリー・メルヴェール卿(カーター・ディクソン)
ネロ・ウルフ(レックス・スタウト)
その他、「刑事もの」と云われるジャンルのでも、
クリストファー・フォイル、ジャック・フロスト、トマス・リンリ―・・・等々、その他沢山

日本の作品では、
御手洗潔(島田荘司)
火村英生(有栖川有栖)
桜井京介(篠田真由美)  以上敬称略
その他大勢、書ききれない!



そんな結果が出たせいでもなのかも知れませんが、やはりAXNミステリーチャンネルで
「シャーロック・ホームズの真実 名探偵のモデルは2人いた!?」というタイトルで
2018年7月8日(日)22:15からドキュメンタリー形式での放送予定告知がありました。

↓ コナン・ドイルとベル博士

”モデルが2人”?? と一瞬悩みましたわ。
サー・アーサー・コナン・ドイルの師である、ジョセフ・ベル博士の事は良く知られて
いる事で、ドラマにもなっています。
↓ ジョセフ・ベル博士

拙記事でも数年前に少し触れましたので ↓
“Murder Rooms: Mysteries of Real Sherlock Holmes”
「コナン・ドイルの事件簿」:シャーロック・ホームズ誕生秘史
(古い記事にも拘わらず 再放送ある度に毎回大勢のご訪問を頂き感謝しております)

そして、 ”もう1人”の事は知らなかったので、少し調べてみました。

下記の記事を参考にさせて頂きました。
”The History Behind Sherlock Holmes ”

上記記事を参照頂ければお分かりと思いますが、”もう1人のモデル”は、
Sir Henry Duncan Littlejohn(サー・ヘンリー・ダンカン・リトルジョン)。

(source : nationalgalleries.com)

エディンバラ大学で医学を学び、卒業後、エディンバラで監察医を勤め ジョセフ・ベル教
授と共に捜査にあったていたとの事ですね。 この方の事は知らなかったですわ。
ドラマにも出ていなかったと・・・。
どんな内容のドキュメンタリーになっているのか・・・・観なくちゃ!

↓公式ページは、
https://www.mystery.co.jp/programs/sherlock_homes_sinjitu





『ライブラリアンズ』S1:少しだけ

2018-06-18 | 海外ドラマ
”The Liblarians”


Huluで配信されていたので 何の事前情報も得ずに何気なく観始めました。
面白いんです! で、思わずイッキ見してしまいS1を観終わりました。



ざっとご紹介ですが、

シーズン1(10エピソード):2014年
シーズン2(10エピソード):2015年
シーズン3(10エピソード):2016年
シーズン4(12エピソード):2017年
が製作されている様です。


(ワーナー・ブラザース公式サイトより)

シーズン1のエピソードは、
E1:”And the Crown of King Arthur”「ライブラリアンズとアーサー王の冠」
E2:”And the Sword in the Stone”「ライブラリアンズとアーサー王の剣」
E3:”And the Horns of a Dilemma”「ライブラリアンズと神話の迷宮」
E4:”And the Santa's Midnight Run”「ライブラリアンズとサンタのミッドナイト・ラン」
E5:”And the Apple of Discord”「ライブラリアンズと争いのリンゴ」
E6:”And the Fables of Doom”「ライブラリアンズと悪夢のおとぎ話」
E7:”And the Rule of Three”「ライブラリアンズと3の法則」
E8:”And the Heart of Darkness”「ライブラリアンズと闇の心臓」
E9:”And the City of Light”「ライブラリアンズと光の都」
E10::”And the Loom of Fate”「ライブラリアンズと運命の機織り機」
(因みに、各タイトルが ”And” で始まっていますが、これはメインタイトル”The Libralians
And・・・”と続く訳です)

出演は、
フリン・カーセン:ノア・ワイリー

選ばれたライブラリアン(司書)、チームのまとめ役。 悪の手から逃れるために自ら姿を消した図
書館本館の復活と世界を守る為、チームから離れて活躍している(らしい)時もあります。

イヴ・ベアード:レベッカ・ローミン

NATO対テロ組織班大佐、ライブラリアンの守護者(ガーディアン)に選ばチームを守る。
 
ジェイク・ストーン:クリスチャン・ケイン

ライブラリアンの一員で歴史の天才。

カサンドラ・キリアン:リンディ・ブース

ライブラリアンの一員で共感覚、映像記憶の能力を持つ数学の天才。脳の中にブドウの粒ほどの腫瘍を持つ。

エゼキエル・ジョーンズ:ジョン・キム

ライブラリアンの一員で盗みの天才。メカに関しても特技を持つ。ちゃらんぽらんの様でありながら、時に
そんな性格が役に立つことも

ジェンキンズ:ジョン・ラロケット

魔法の図書館別館を預かる主。ただモノではなさそうな謎のオジサン。どうやらアーサー王に係る人物では
ないかと思われたけど、円卓の騎士の1人であるガラハッドらしい(ちょっとネタバレ)

”ER”でお馴染みのノア・ワイリーが製作総指揮も兼ねるTVドラマシリーズで、2014年シリーズ1が放送され
て以来 アメリカで高視聴率を維持して来た人気ドラマですって。

メトロポリタン公立図書館の地下深くに存在する謎の図書館。
そこには世界中から集められた古書、謎の遺物が収められており、そこを守るのが選ばれしライブラリアン
(司書)であるフリン。
世界征服を目論む悪の結社と立ち向かい 世界を守るために戦っていく・・・ってのが大まかなストーリー
ですが(いい加減すぎ)、そこには歴史に残る逸話、おとぎ話、神話等をモチーフにして魔法の力を相手に
戦うという、いわば、SFファンタジー、アクション、アドベンチャー、にコメディー色も加え新感覚の楽し
い内容になっていると思います。

「ドクター・フー」、「レイダーズ」、「ハリー・ポッター」等を足して3で割る・・・の雰囲気かな?
タイトルからもわかる様に、アーサー王の王冠やエクスカリバー、ミノタウロスや迷宮、サンタクロース、
昔のおとぎ話等をモチーフにしています。
図書館のドアーは異時空間に通じる「どこでもドア」にもなっています。

子供向けと云う訳ではなく、大人も子供も楽しめるドラマですね。

さて、S1を観終わったので、このままS2へ突入します。
又いずれ感想を書いてみます(かも知れません←何時ものフレーズ)

↓ ワーナー・ブラザーズ公式サイトはこちらです
https://warnerbros.co.jp/tv/librarians/

↓ Trailerはこちらから
https://youtu.be/oBQjXMRxIl8






”MOWGLI” 2018 ようやく公開

2018-06-14 | 映画
“MOWGLI” 2018

(日本語タイトル未定)
ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ


この作品、どうなっているんだろうと思っていたのですが、やっと公開日時が発表になりました。
ラヤード・キップリング原作の「ジャングル・ブック」を元にした実写+CG作品ですが、これ迄も何
度も映画化されていました。
数年前(もう4年近く前になるでしょうか?)ベネディクトがシアー・カーンの声での出演が決まって、
動物園に虎の生態を見に行った なんて記事があり盛り上がったんですが(遠い目)その後すっかり
情報が無くなってしまいいつの間にか忘れていました。

当初『Jungle Book:Origins』というタイトルでもう少し早く公開される予定であったらしいですが、
2016年ディズニー映画で同じ「ジャングル・ブック」が製作、公開されたため 『Mowgli』とタイトル
変更の上公開を遅らせたのではないかと推測されます。
しかし最初の情報から随分と時間が掛かっての公開です。
やっと2018年10月19日全米公開予定と発表されました。



監督は、『ロード・オブ・ザ・リングス』、『ホビット』のゴラム役、その他多くの作品に出演している
アンディー・サーキス。 
この作品では、監督に加え、バル―(クマ)の声でも出演しています。


出演者は、
ローハン・チャンド:モーグリ
マシュー・リス:ジョン・ロックウッド
フリーダ・ピント―:メシュア

その他動物たちの声の出演が豪華版でして・・・・
それにしても声の出演とは言え モーション・キャプチャーで実際の動きを演じている訳で、CGの映像
に合わせて単にアテレコをしていた時代とは全く異なる作り方をしているんですね。
これは、数年前に『ホビット』でスマウグを演じていた(声の出演)ベネディクトのモーション・キャ
プチャー映像を見た時にも感じた事なんですけど。

クリスチャン・ベール:バギーラ(クロヒョウ)




ベネディクト・カンバーバッチ:シア・カーン(トラ)




ケイト・ブランシェット:カー(ヘビ)



その他
ナオミ・ハリス:ニイシャ(母親オオカミ)
ピーター・マラン:マキーラ(オオカミのボス)

今回の作品はディズニー作品より原作に近く キプリングの書いたストーリーに忠実に作られている様です。
少しダークな雰囲気にも感じますが。

↓ こちらがofficial trailerです。
https://youtu.be/CsVJoCKc9rA

尚日本での上映は未定との事。
どうなりますかねぇ。







グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (1)

2018-06-10 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版 ”The Solitary Cyclist” : (1)

The Adventure of Sherlock Holmes
1984年

この作品は放送順で云うと4作目に当りますが、撮影された順序で云うと最初の作品です。
正真正銘、グラナダ版”最初”の作品ですね。
(因みに、タイトルは原作通り「”孤独な”とか”一人ぼっちの”自転車乗り」とされている場合も
ある様です)

余りスリリングでもなく、割と陰に隠れ勝ちながら色々な面で興味深いツボもあり(個人的な主観
ですが)やはり外す訳にはいきません。
で、遅ればせながら・・・という訳で。

監督:ポール・アネット
出演:
シャーロック・ホームズ:ジェレミー・ブレット
ジョン・ワトソン:デヴィッド・バーク
バイオレット・スミス:バーバラ・ウィルシャー
カラザース:ジョン・カッスル
ウッドリー:マイケル・シベリー
ミセス・ハドソン:ロザリー・ウィリアムズ


冒頭何やら実験中のホームズ。
ワトソンを呼び、ジョン・ヴィンセント・ハーデン事件を解明する実験だと説明するホームズに、
「ハッ!」と息を飲み(良いリアクションだ!)「記録しようか」と言うワトソン。(最初から息が
合っていて良いシーン)


そこへハドソンさんがやって来て「若いご夫人がお見えですよ。とても上品な本当のレディーです
よ」と言っても今は忙しいからと断るホームズ。


緊急の用事だったので、と部屋にやって来たレディーを見た優しいワトソンは「科学実験は延期し
ても構わないだろう」。 ホームズも取りあえず「そうだな」← やけに素直なホームズ。

レディーは、バイオレット・スミスと名乗り、ホームズとワトソンは話を聞くことになります。
立ち去り際に、再び「本物のレディーでしょ」とひつこいハドソンさん(笑)
バイオレットの話し方(綺麗なアクセントです)、物腰の上品さに感銘を受けたのか、実験を邪魔
されたホームズも文句も言わず・・・。

話を聞く前に、得意の推理を披露するホームズ。
曰く、「急ぎと言っても健康問題ではない。 自転車に乗るには体力が要る(バイオレットは
221B迄自転車を乗付けていますがホームズは知らない筈)。

ワトソンも「ペダルとの摩擦で靴底の片方がすれている」にホームズも ”Excellent,Watson”
そして、ボディータッチ開始(笑)。 「仕事なのでお許しを」と言いつつ彼女の手を取り観察する
ホームズ。


「タイピストの指にも見えるが音楽家の指だ。 ワトソン、見たまえ」と言えば、すかさずワトソン
も参戦。 両側からサンドイッチ状態で触られるバイオレット嬢、この時少しも騒がず(笑)

「感情豊かな表情をしている」とホームズさん、顎にまで手を掛けてます(こんな光景他では絶対見
られない)


↑ こちらは正典S.パジェット版挿絵 ”It is my business”と云いつつ手を取るホームズ

彼女は音楽の教師をしており、サリー州に住んでいる。 数年前に帝国劇場の指揮者をしていた
父を亡くした。
母親と自分にとって唯一の身内は15年前に南アフリカに渡ったきり音信不通の叔父のラルフだけで、
経済的に苦しい生活をしている。 「気高く、才能もあるのに・・・」というホームズ。(珍しく
素直に褒める)
(このバイオレットを演じるバーバラ・ウィルシャーがとてもキュートで魅力的なんです)

そんな時、4ヵ月前の2月にタイムズ紙に自分と母親の消息を尋ねる記事が載り、一時は遺産の話が
あるのかと期待をして連絡先の弁護士事務所を訪れたのだと言います。
そこに居たのが、南アフリカから来たというカラザース氏とウッドリー氏。

(一緒にいたウッドリー氏なる人物はまるで怪しげで粗野な風体。何故ここに一緒にいるのか?)
叔父は貧困の中亡くなった為遺産はないが その代りに役に立ちたいと申し出るカラザース氏。

施しではなく、自分の10歳になる娘に音楽を教えて欲しいのだと。
住まいはロンドン郊外のサリーにあるチルターン屋敷だというと、母親を独りに出来ないと渋る
バイオレットに年に100ポンド出すと言います。

「相場の2倍だ」と驚くホームズですが、週末にロンドンに帰ることを条件にこの仕事を受けたと
云うバイオレット。


カラザース氏の娘のセーラは可愛らしい少女で とても優秀だし、カラザース氏も音楽に理解があ
り暖かく迎えられたのだというバイオレットに、「理想的な職場だ」と云うホームズに、「あの時
までは」・・・。
「何があったんです?」と訊ねると、訪問者があったのだとバイオレット。
「ウッドリー氏?」と云うホームズに、「よく推測出来ますね」と云われたホームズは”I never
guess”「思い付きではない」。
 



・・・・・to be continued です。



→ グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (2)





"Holmes & Watson" movie 2018 情報少しだけ

2018-06-06 | 映画
“Holmes and Watson” 2018

Dec.21,2018 全米公開予定(一部 Nov.とも言われています)

先日、RDJ版”Sherlock Holmes 3”の製作発表があったとの情報を書いた後、偶然見つけたこの
作品です。 これ迄この作品の事は全く知りませんでした。



監督&脚本:イータン・コーエン
出演:
シャーロック・ホームズ:ウィル・フェレル
ジョン・ワトソン:ジョン・C.ライリー
ミセス・ハドソン:ケリー・マクドナルド
レストレード警部:ロブ・ブライドン
モリアーティー教授:レイフ・ファインズ
マイクロフト・ホームズ:ヒュー・ローリー
その他

正直な所 物凄く食い付いた訳ではないのですが、なにせ”ホームズ”と聞くと何でも一応押さえて
おかねば という習性ですので・・・・(汗)

配役を見て、ホームズ役、ワトソン役の俳優さんは良く知られたコメディアンの方らしいですねって、
スミマセン、浅学の為初めて知った方々なのです。 
って事は? コメディー版ホームズなのでしょう。 ストーリー詳細は分かっていませんが。
コメディー風、パロディー風を全て否定するつもりはありません。 ビリー・ワイルダー版の様に素晴
らしい作品もあるのですから。
 ビリー・ワイルダー版はこちらに書きました)

どんな作品になっているんだろう?
内容次第、キャラクター設定次第ってところですね。 但し正典に対する敬意を失わないという条件付き。


で、その配役に関しては、先に書きました様に、ホームズとワトソン両役は良く分からないのです
が、はっきり言って余りそそられない(酷!) 
ただ、マイクロフトにヒュー・ローリーと聞いて興味が湧きました。
正典のイメージとは異なりますが、ビリー・ワイルダー版でマイクロフトを演じたクリストファー・リー
の雰囲気に近いのかもしれないかな?
そして、何と言っても、モリアーティーにレイフ・ファインズですよッ! も~、これは注目に値する
と思いまして、観てみたいな~と感じさせられてしまいました。

と言いつつ、日本で公開されるかどうかは未定だし、公開されるとしても何時になるやら・・・です。

もう少し詳しい情報が入りましたら又書くことに致します。







『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』感想

2018-06-02 | 映画
”Guardians of The Galaxy vol.2” 2017年公開

2014年公開された 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の2作目です。

ずっとマーベル作品の再試聴、おさらいをしていたのですが、何故か最後の最後まで残していた
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観まして、この作品に関しては初めての視聴だったので
すが、これが予想以上に面白かったんですわ。
他のマーベル作品の様にスーパーヒーローも出ていないし、良く知る俳優さんも出演していないし、
なにせ”アライグマ”ですもんねぇ(笑) 子供向けの作品だと高を括っていたのですが、、これが
何とも予想以上に良い出来の作品でして、2作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミック
ス」も続けて観ましたら、こちらがもっと好きでしたので、一作目をすっ飛ばしまして いきなりで
すが、ほんの少しだけ感想を。

先ず、
監督:ジェームズ・ガン
キャスト:
ピーター・クイル(スターロード):クリス・プラット
ガモーラ:ゾーイ・サルダナ
ドラックス:デヴィッド・バウディスタ
ロケット:ブラッドリー・クーパー(声)
グルート:ヴィン・ディーゼル(声)
ヨンドゥ:マイケル・ルーカー
エゴ:カート・ラッセル
ネビュラ:カレン・ギラン
テイザーフェイス:クリス・サリヴァン
マンティス:ポム・クレメンティエフ
アイーシャ:エリザベス・デビッキ
スタカー:シルベスター・スタローン


↑ イイ男の無駄使い?

↑ カレン・ギランは「ドクター・フー」のエイミーとは全く別人の様で、実際に頭を剃ってしまったとか。
そして自分の髪の毛でカツラを作ったって。お見事の女優魂!(それにしても、頭の形が良いんですわ)

一作目では各メンバーが集まりぶつかり合いながら次第に仲間になっていく過程が描かれていたので
すが、今作品ではメンバーが”家族”となる過程、心の触れ合いが描かれていた様に思えます。
本当の親子(父親と息子)とは、家族とは・・・というテーマがあり、押しつけがましくない教訓の様
な物も含まれていて色々感じさせられました。

アライグマのロケットは外見の可愛さとは裏腹に 毒舌、狂暴だったりもするのですが、強情で素
直になれずにいたにも拘らず 破壊されてしまったグルートを思い泣いている姿やヨンドゥの死に
際しても悲しさをこらえきれない姿に心の中の優しさが表れていた様で感動させられました。
皆から”ネズミ”とか”ハムスター”とか”キツネ”とかからかわれて苛立つ姿には笑わせられます。


ところで、”I am Groot”しか言えないグルートのキャラクターって「ロード・オブ・ザ・リングス」
の木の精霊” エント”プラス、「ゲーム・オブ・スローンズ」のホ―ダ― 割る2の感じもするし、
ピーター・クイルの”スター・ロード”も「ドクター・フー」の”タイム・ロード”にインスパイア
された様な気もするし、色々な作品のオマージュも感じるのです・・・←勝手な妄想。


そして、ヨンドゥが一世一代の決断をします。
不器用でピーターへの愛情を裏返しの表現しか出来なかった男が 最後の最後溢れんばかりの愛情を
示して 自分の命と引き換えにピーターを守る。 ピーターの父親で居られて幸せだったと・・・。
もう泣けましたね。
そして、似たもの同士のロケットがその心情を理解しつつ、仲間の傍を離れがたい様子・・・ここで
又泣ける。
ロケットはヨンドゥの死をラベンジャーズに知らせるという優しい心遣いを見せ、又ラベンジャーズ
の全員が集合してヨンドゥの死を悼む。 すべての家族、仲間達にによってヨンドゥは送らる。この
辺も感動的。 毒をはいたり、荒々しい言動のロケットは心の中に優しさを秘めているくせに突っ張って
いるんですね、この子は(オジサン?)


そして、破壊されたグルートの苗から生まれた「ベイビー・グルート」の可愛さには本当にやられっ
ぱなしで・・・・。 ところが、最後のシーンで成長してゲームに夢中になっている姿をみると この
キュートなベイビー・グルートは次回作では見られないんでしょうね。 残念!

そんなメインのテーマとは異なり、個人的にツボだったのが、
ピーターが理想の父親と言っているデヴィッド・ハッセルホフ!

え?何ですって?と思わずビックリ。 デヴィッド・ハッセルホフ、しゃべる車(ナイト2000)と言
えば、「ナイトライダー」じゃありませんかぁ。 って、これを知ってるって事は古い人間なんです
よね(汗)
「ナイトライダー」はその昔大好きでずっと観ていたドラマでした。 そして、実は、1,2年前でし
たか、再放送になる事を知って身内の者と懐かしく思い出していたのですが、その時「デヴィッド・
ハッセルホフだよね」と・・・なんて事でしょうね、しっかり名前を憶えていたのです。珍しい名前
だったからでしょうか、最近の事はすぐ忘れるのに 昔の事は良く覚えている・・・という(汗) 
兎に角、人工知能搭載で話す事が出来るスーパーカーと、カッコイイおにいちゃんであったハッセル
ホフはしっかり記憶に残っていたのです。
この名前を聞いてもお若い方達は、「何じゃ、それ?」って思ったでしょうね(笑)
で、このハッセルホフはピーターの実の父親(エゴ)が終盤変身する際にカメオ出演してチラッと姿
を見せていました。結構感動モノでしたわ。
そして、その後思わず「ナイトライダー」の再放送を観てしまいました。
(※ 現在もFOXクラシックチャンネルで放送中です。しかも、字幕版も見られます)
↓ こちらです
http://tv.foxjapan.com/classics/program/index/prgm_id/20692

それと、ピーターの亡くなった母親が好きだったという曲を収めたカセットテープをウォークマンで
聞いているのを見て懐かしく、又その70年代の曲がどれも、何処か懐かしい良い曲ばかりでして。
挿入歌がそれぞれのシーンのテーマや象徴を的確に表すタイトルや詩になっているのも素晴らしいと
感じます。
大切にしていたウォークマンをエゴに破壊されてしまったピーターの為にヨンドゥが遺したズーン
(Zune)でピーターが最初に聞いたのが、”Father and Son”(キャット・スティーブンス)。
もう、この曲はタイトル,歌詞ともにそのシーン、ピーターとヨンドゥの気持ちをそのまま表したよ
うな作品で、この曲を聴くだけで涙が出ます。


1作目の挿入曲と共に2作目の挿入曲もCDで発売されています。
因みに、1作目の”Awesome mix vol.1”はビルボードで1位にランキングされたそうですよ。

そんな、こんなで、この作品はアクションシーン、ギャグやセリフに笑わされ、涙を盛り込みながら、
本当の家族とは何なのかを追及した一種のファミリー哲学の様な物を追及した内容で、「ナイト・ラ
イダー」をはじめ、ウォークマン、パックマン、メリー・ポピンズ等懐かしいセリフを含み、そこに
センスの良い70年代のどこか懐かしい曲やテイスト等盛り込んだ”てんこ盛り”の素晴らしい作品だ
と感じました。

第1作を観たアイアンマンのRDJが「マーベル史上最高傑作だ」と評したとか。
本当に思いもよらず素晴らしい作品で、1作目共々2度観してしまいました。

最後に、シルベスター・スタローンは今回チョロッとの出演でしたが、次回作に引っ張りそうですね。

感想チョッだけ・・・、と書きながら思わず語ってしまいました。(まだまだ書きたい事は山ほどあ
りますが←ひつこい!)

挿入曲であるジョージ・ハリソンの「マイ・スィート・ロード」が連日脳内リフレインしている今日この頃。
3作目を楽しみに待ちましょう。