The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

SHERLOCK S4 : 新trailer

2016-10-31 | SHERLOCK : S4
チョット遅れてしまったのですが SHERLOCK S4の追加情報を一応残して置きます。



先日イギリスでの放送日が発表されました。
予想通り2017年1月1日という事ですね。
いよいよあと2ケ月となりました!!
2014年のS3と同じですね。 あの時はお正月からPCにかじり付いて一刻も早く
見ようと躍起になっていた事を思い出します。
(あ、Specialもそうでしたっけ)

気になるのが バイオリンの弦が切れている事。
これは何を暗示しているんだろう。
って言う事は、ああいう事なの? こういう事なの?と色々頭を駆け巡ります。
益々嫌な気がして来るんですけど。怖いよ~!

そして trailerの改訂版も出たのですが、あれ?前と同じじゃないと早まりました。
が、ほんの一部が差し替えになってます。


↓ こちらが新しいtrailerです。
https://youtu.be/TifQ3yo8myw

分かりにくいので 新しく入れられた部分を抜き出したものです。






やはり益々ダ―クなアクションドラマですか?と言いたくなるような雰囲気です。


未だにE3のタイトルは発表になっていません。
色々と憶測を呼んでいるし、今後の事に関しても話題騒然、沢山の情報が出回って
います。

S4で終了だろうと言う話は以前からあったのですが、その後 S5は2020年位になる
だろうとか、S5はベネディクトのシャーロックは出ない別の形でのシャーロックに
なるだろう(それじゃ シャーロックじゃないだろうがッ!と叫びたいですが)、とか
殆ど妄想とも言える話まで出ています。
まぁ、以前のシーズンでもずっと同じような話、状況が続いていたので何時もの事だし
取りあえずはS4が心配! その後の事まで頭は回りません。


1月1日放送という事は、以前も書きました様に 日本放送は5月頃って事になるんで
しょうか。
これまでと同じ様にDVDをご覧になる方も多いと思うので 直後から情報は洪水の様に
押し寄せる事と思います。

あと2ケ月!!







これから放送の英国ドラマ色々(5) 主に11月分

2016-10-29 | 海外ドラマ
英国ドラマを中心に主に11月放送予定の作品をご紹介します。

11月は又々注目のドラマが山ほど放送予定になっています。
時間配分が大変になりそうで嬉しい悩みが増えました。

☆ 先ずAXNミステリーの11月放送予定です。

新作ミステリー収穫祭!1話トライアルとして :

 「ミス・マープル: パディントン発4時50分」 ”4.50 from Paddington”


11月5日(土)6:00pm ~
ジョーン・ヒクソン版ミス・マープルがリマスターHD 字幕版での放映になります。
アガサ・クリスティーが最も原作のイメージに近いと語っていたジョーン・ヒクソン
のミス・マープル。
個人的にもジョーン・ヒクソンが一番だと確信しているので、久々の再放送、しかも
字幕版。嬉しいです。
★ 本放送は 2016年12月から全話放送ですって!

 「グラナダ版シャーロック・ホームズ : ボヘミアの醜聞」 ”A Scandal in Bohemia”

11月6日(日)09:00pm ~
嬉しいですね~、久々のグラナダ版再放送。 しかもリマスターHD版ですから画面が
綺麗になっていると思います。
ファンの間でも人気の高い グラナダ版記念すべき第一作目です。
この所字幕版ばかりで見ていたのですが、この回は2か国語版です。
久し振りに露口茂さんのホームズも良いですね(嬉)
★ 注目 : 本放送は2017年1月~全話放送開始になるそうですよッ!!
(この作品は大分前に一度概要を書いたのですが 少々雑だったので再度書き直すつもり
です)

 「ミステリーin パラダイス」 ”Death in Paradise” S5

11月5日(土)04:00pm~
2016年1月にBBCで放送されたばかりの最新シーズンです。
★ 本放送は2017年1月スタート。

 「もう一人のバーナビー警部」 ”Midsomer Murders” 20 話

11月5日(土)02:00pm~
★ 新シリーズレギュラー放送は11月7日(月)08:00pm~

「刑事フォイル」 ”Foyle's War” S1E1

11月6日(日)10:00pm ~
もう何度目になるでしょうか。 再びの放送です。
★ レギュラー放送は11月19日(土)10:00pm~

 「宿命の系譜 さまよえる魂」 ”The Living and the Dead”(第1・2話)

字幕版:11月6日(日)7:00pmスタート
前回もご紹介した作品で「マーリン」のコリン・モーガン主演
★ レギュラー放送 (全6話) 11月10日(木)スタート 毎週木曜10:00pm~


詳細はこちらでご確認ください。

http://mystery.co.jp/play/293072


* その他新しく始まる作品は :

 キャピタル「欲望の街」 ”Capital”

11月6日(日)18:00pm ~
世界的ベストセラーになった ジョン・ランチェスター原作で現在の英国が抱える社会問題を
内包した異色ミステリードラマ。
主演はTTSSやSHERLOCK S4にも出演しているトビー・ジョーンズ


☆ Hulu配信ドラマ:

 「ゲーム・オブ・スローンズ」 ”Game of Thrones” S6


これも前回ご案内しましたが、10月25日から配信になっています。

 「ファーゴ」”Fargo ” S1

この作品はずっと待ちかねておりました。やっとHuluで配信になりました。
エミー賞、ゴールデングローブ賞の作品賞等多くの賞を受賞した 2014年から放送されたアメリカ
のサスペンス、ブラックコメディードラマです。
1996年にコーエン兄弟によって製作された映画「ファーゴ」に着想を得て制作されたTVドラマですが 
このドラマでもコーエン兄弟が制作総指揮を取っています。

出演は : ビリー・ボブ・ソーントン、アリソン・トルマン、マーティン・フリーマン、コリン・
ハンクス等
まだ試聴途中ではありますが、不思議な雰囲気を持ったドラマで惹きつけられますね。
マーティンの表情が何とも言えず良いんです。 相変わらず良い演技してますねぇ。
そして、マーティンのアメリカ訛りも見どころ? あれ? 聴きどころです。
登場人物がそれぞれかなり強烈なのですが、殺し屋を演じるビリー・ボブ・ソーントンの存
在感が凄い!

尚、1996年制作のオリジナル映画版も同時に配信になっています。

 「ドクター・フー」 ”Dr. Who” S9


2015年9月本国放送になったS9がやっと配信になりました。
最初の2エピソードのみ視聴済ですが、このシーズンではソニック・スクリュー・ドライバーの代わり
にサングラスがその用途をはたしている様です(ソニックグラス)。 今後又元に戻るのかも知れま
せんが・・・(笑)



☆ NHK BSプレミアム

 「そして誰もいなくなった」”And Then There Were None”  全3話

11月27日(日)09:00pm ~
これも前回少しだけ書いたのですが、 アガサ・クリスティーの名作をもとに2015年にイギリス
で制作されたドラマ日本初放送。

童謡「10人のインディアン」”Ten Little Indian Boys” (マザーグースの1つとして分類
されるがアメリカの童謡とも言われる)になぞらえて孤島の邸宅に閉じ込められた10人の男女
が1人づつ殺されていく衝撃のミステリーです。

これまで何度か映画化、ドラマ化されたのですが結末が色々変化して制作されていた様に記憶し
ています。
この原作を読んだのは随分昔の事ですが、思いがけない結末が強く記憶に残っています。
今回のドラマは原作通りの結末と言われていますが・・・・

trailerはこちらでご覧ください

https://youtu.be/srOKFpdNOSk


それから少し先の話ですが、

 「ダウントン・アビー」”Downton Abbey” S5

12月4日(日)11:00pm ~

 「刑事フォイル」 ”Foyle's War” 新シーズン
AXNミステリーでは随分前に既に全作品放送済なのですが、BSプレミアムでは何故か途中で終わって
しまっていたと聞き及んでいます。
2017年1月8日(日)09:00pm~やっと続きが始まるそうです。
待ちかねている方が多い様ですね。 楽しみにお待ち下さい。
 


他にもまだまだ多くのドラマが予定されていますが、いつも通り個人的な好みでまとめました。
秋の夜長とは言え こんなに多くあると何を優先するか本当に悩みます。








Peter O'tooleの日本未公開作品が公開に!!

2016-10-25 | 映画
ホドロフスキー監督の日本未公開作「ホドロフスキーの虹泥棒」初公開!!



又途中でビックリ情報が入って来ましたので、取り急ぎ残して置きます。
何と、何と!!”あの”ピーター・オトゥールが出演していた日本未公開作品が
公開されることになったそうです。

アレハンドロ・ホドロフスキーが監督した1990年完成の作品でヨーロッパのみで
公開されたもので、アメリカや日本では未公開でありました。完成から26年の時を
経て11月12日からディレクターズカット版として公開されることが決定したそうで、
予想もしなかった本当に驚きと感動です。
(ピーター・オトゥール58歳位の時の作品ですね)

出演者も豪華版で、「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥール、同じく「アラ
ビアのロレンス」、「ドクトルジバゴ」等にも出演していた オマー・シャリフ、
「ロード・オブ・ザ・リングス」その他多くの作品でお馴染みのクリストファー・リー
等が共演している凄さですよ。





数十年前に「アラビアのロレンス」を見て以来ピーター・オトゥールにはまり込み、
その後の作品も殆ど見たもののこの作品の事は全く知りませんでしたので感動とし
か言えません。
初めて「アラビアのロレンス」を初めて見た時の感動は忘れられませんね。
あのロレンスの 真っ白な衣装、ブルーの瞳、あのアクセント(又!)。
何度見たか覚えていない程何度も見ましたっけ。

モデルになったT.E.ロレンス著の「知恵の七柱」も読みましたし(昔の事とて良く
覚えていないけど、なんか難しかった)、あれ以来中東の地理を勉強したり,兎に角
大きな影響を受けた作品でした。
「ロレンス」でのオマー・シャリフも良かったですねぇ。ロレンスとは対照的な真っ黒
な衣装で複雑な立場を演じていたのが印象的でした。


↑ 懐かしく思い出したので・・・「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールとオマー・
シャリフです。

で、今回の作品の概略は :
自分の愛犬にしか興味がない大富豪ルドルフ(クリストファー・リー)の遺産を巡り
甥のメレアーグラ(ピーター・オトゥール)とコソ泥のディマ(オマー・シャリフ)が
助け合って地下下水道で助け合いながら生き延びようとする数奇な運命を描いている・・・
といった感じの独特の感覚にあふれた賑やかな映像の様です。

「ポドロフスキーの虹泥棒」は11月12日より 東京UPLINK他全国で順次ロードショーに
なるとの事です。
(上映館が限られている様なので なかなか難しそうですねぇ)


Trailerはこちらです

https://youtu.be/-fi_ADzusM0





以上、取り急ぎのご案内でした。




グラナダ版 『赤髪連盟』 : 追記とTrivia

2016-10-24 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版『赤髪連盟』 : The Adventure of Sherlock Holmes :  ”The Red Headed League”
― 追記とTrivia等
 ―



途中で飛び入りが入ってしまったので間が空いてしまいましたが 今回で最後の纏めとさせて
頂きます。

最初にも書きましたが、この作品は子供の頃から好きなエピソードでした。
殺人事件の様な陰惨なシーンも無く 純粋にホームズの推理に元ずく事件解決を見せる如何にも
ホームズらしい痛快な作品だと思います。
依頼人が訪れてからその日のうちに事件解決、その間趣味の音楽鑑賞をする思考の切り替えと
メリハリの効いた展開でユーモアもあり、ワトソンとの好ましい関係等見どころも多い点も
この作品が好まれる所以だと感じます。

グラナダ版では 正典とは異なるオリジナルとしてこの作品にモリアーティ教授を登場させ後の
「最後の事件」にスムーズに続く繋がりをつけているので 「最後の事件」でのモリアーティ教授
との確執が納得できる形で描かれています。

グラナダ版「最後の事件」に関しては、BBC版に添って書き進めた為、大分前に拙記事に書きました。
もし興味がおありでしたら ご覧いただければ幸いです。

http://blog.goo.ne.jp/ocicat0306/e/826fd4a33b68ce8b47115fd03519dfda

前にも触れましたが、ホームズ語録として知られたフレーズ、名言も含まれていてシャーロッキアン
には堪らない内容なのではないかと思うのですが、この作品でホームズはラテン語、フランス語等
駆使していますね。

ラテン語の ”Omne ignotum pro magnifico”は英語では ”everything unknown (is taken) as
grand, the unknown tends to be exaggerated in importance or difficulty .

創元推理文庫では「知られざるものはすべて偉大なり」と訳されてるようですが、この言葉は
タキトゥスの『アグリコラ』の第30章第4節を引用したものと記されています。(う~ん、難し
い事になってます)
ホームズは労働者階級のウィルソン氏に分からない様にラテン語で話しているのだとか、当時
のストランドマガジンを読む読者層はある程度ラテン語を解するクラスをターゲットにしている
のだ等々解説されています。

この作品は大変人気の高い作品なのですが、作者のサー・アーサー・コナン・ドイル自身の自薦
第二位に入って居る作品です。
では、一位は何?と思い調べてみましたら、「ストランドマガジン社」で人気投票をした際、ドイル
自身にも意見を聞いたとの事で、それによればドイル自薦トップ10は :

1. ”The Adventure of the Specled Band” 「まだらの紐」
2. ”The Redheaded League” 「赤髪連盟」
3. ”The Adventure of the Dancing Men” 「踊る人形」
4. ”The Final Problem” 「最後の事件」
5. ”A Scandal of Bohemia” 「ボヘミアの醜聞」
6. ”The Adventure of the Empty House” 「空屋の冒険」
7. ”The Five Orange Pips” 「5つのオレンジの種」
8. ”The Adventure of the Second Stain” 「第二の血痕」
9. ”The Adventure of the Devil's Foot” 「悪魔の足」
10.”The Adventure of the Piory School” 「プライオリ・スクール」

となっているそうです。
私自身は・・・・。 そうですねぇ・・・ 難しいです。
どれが一位とは言えないのですが、好きなエピソードは上記の中に大体含まれていました。 個人的
にはやはり”A Study in Scarlet”「緋色の研究」は最初の作品だし 色々な思い入れのある作品なの
で、これも入れたいですね。

グラナダ版は正典に一番近いとは言われているものの 幾つかの作品はオリジナルの部分を追加したり 
若干変更したりしている作品もあります。

では、グラナダ版としての人気トップ10はどうなのかしら?と調べましたら :

1. ”The Dancing Men”「踊る人形」
2. ”The Resident Patient”「入院患者」
3. ” A Scandal of Bohemia”「ボヘミアの醜聞」
4. ” The Disappearence of Lady Frances-Carfax”「レディー・フランシスの失踪」
5. ” The Greek Interpreter”「ギリシャ語通訳」
6. ” The Blue Carbuncle”「青い紅玉」
7. ” The Final Problem”「最後の事件」
8. ” The Six Napoleans”「6つのナポレオン」
9. ” The Priory School”「プライオリ・スクール」
10.” The Norwood Builder”「ノーウッドの建築業者」
(以上トップ10出典はBaker Street wiki)
皆様はどの作品がお好きでしょうか? 聞かせて頂ければ嬉しいです!

又グラナダ版では正典におけるシドニー・パジェット版の挿絵を踏襲したシーンが色々な作品の中でその
ままと言って良い程そっくりに挿入されているのですが、この「赤髪連盟」でも本文で触れました様に
幾つか取り入れられています。
何時もながら正典への拘りとオマージュを感じさせられます。

ミステリー小説においては「赤毛トリック」(又は赤髪トリック)と言われる手法がありますが、これは
この「赤毛連盟」に由来した ”ミスディレクション”、”はぐらかし”の一種で国内外の様々なミステリー
に取り入れられています。
日本のミステリー小説においても鮎川哲也氏、島田荘司氏等の作品に同趣向の作品が見られるようです。
ドイル自身もこのトリックを使った幾つかの作品を書いていますが、どの作品に使われているのか探してみる
のも一興かも知れません。



以上で終わります。
長々書き連ねましたがお付き合い頂き有難うございました。


 尚、AXNミステリーにて久々にグラナダ版シャーロック・ホームズ再放送され
ます(嬉)

詳細は次回お知らせ致します。



← グラナダ版 『赤髪連盟』 : (3)

★ 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index








Doctor Strange : LA Red Carpet World Premier, Oct.20 2016

2016-10-21 | Doctor Strange
― 取り急ぎの第一報です ―



この所ずっと”ドクター・ストレンジ”旋風が吹き荒れていて大変な事になっておりました。
先日の上海、香港でのプレミア情報は取りあえず傍観しておりましてアップしないでおりま
したが、昨日(LA時間 Oct.20 09:00pm)に遂にご本家LAでのRed Carpet World Premierが開催
されました。

早速ネット上怒涛の様に情報、画像が溢れていますので、今回は記念ですので取り急ぎ画像だけ
でも残して置こうと思います。

レッドカーペットには監督を始めとする制作陣、主演者全員が出席して大変な盛り上がり
になっていました。

制作 : マーベル・スタジオ
監督 : Scott Derricson(スコット・デリクソン)

主な出演者 :
Bendict Cumberbatch(ベネディクト・カンバーバッチ)
Tilda Swinton(ティルダ・スウィントン)
Mads Mikkelsen(マッツ・ミケルセン)
Chiwetel Ejofor(キウェテル・イジルフォー)
Rachel McAdams(レイチェル・マクアダムス)
Benedict Won (ベネディクト・ウォン)



TCL Chinese Theater













↑ アイアンマンが出演していると言う噂があったのですが、ロバート・D・Jr.が出席という事は・・・




↑ シャーロックとシャーロック。(ちょっとボケてますが)

レッド・カーペットの実況中継は下記でご覧ください(ちょっと長いですけど)

https://youtu.be/kuyfT-4vpCM

この映像の中でベネディクトが”Marvel Hero Act : Save the Children”projectでdonetionを呼び掛けています。



 


尚、公開時期は、
UKでOct.25,2016を皮切りに全世界で順次公開になります。
が・・・相変わらず日本は乗り遅れ、日本公開はJan.27,2017とおそらく世界で一番遅い公開になるのでしょう。
(何で日本は何時も蚊帳の外、置いてけぼり なんでしょう・・・)

又DVD発売は2017年3月位になりそうですね。(US版?UK版?)




これはこれで楽しみなのですが、Dr.Strange旋風のお蔭でSHERLOCKが陰に隠れてしまっています。
非常に複雑な思いではありますね。


取り急ぎの画像ベタ貼りです。
詳細は追って(いや、多分無理。なので又もや他力本願となりそうです)





Laurence Fox 色々(8) : Fairy Tale & Others

2016-10-20 | Laurence Fox
― ”Elmo's Christmas Tail ” narrated by Laurence Fox その他情報色々  ―




「赤髪連盟」の最後の〆に取り掛かる前に チョット気分転換をする事にします。

随分長い間ローレンスに触れる機会がありませんでした。
画像も沢山ため込みアーカイブに溜まっていたので 久々に画像galleryと珍しい情報を
残して置きましょう。

※ その1 : 最初に:ローレンスが童話の朗読をしているのです。
Tammy Johnston作の ”Elmo’s Christmas Tail” 「エルモのクリスマスのしっぽ」という
タイトルの心温まる童話です。



このお話は、作者談によれば、
『エルモのクリスマスのしっぽ』は お月さまから良い子でいるご褒美に魔法のしっぽを
授かったねずみの素敵なお話です。
村の他の動物たちは羨んで彼のしっぽと引き抜いてしまいのけ者の様に扱いました。
酷い事をしてしまった動物達はお月さまから叱られ その後自分達がしてしまったことに
気付きネズミにふわふわの付いた羽のしっぽを付けてあげました。
このお話の美しい教訓できっと涙が溢れる事でしょう。
子供たちはこの不思議なネズミが大好きになるでしょうから このお話の中の意地悪な
部分も忘れられなくなるでしょう。』(拙訳)

常々ローレンスの声には嵌っていたのですが、こうして声だけ聴いていると何て良い声
なんでしょう!と改めてうっとり!ですね。
ローレンスのチョット癖のあるアクセント(と個人的には思っているのですが)が子供
向けのナレーションで分かりやすく語られています。




絵も可愛いし、字幕も入っているので英語の聞き取りの練習にもなるのではないか、と
敢えて訳はつけませんでした。

↓ こちらで聞けます
https://youtu.be/on667KXGx_I

※ その2 :
大分前の物も含めgalleryです。

↓ 舞台 ”Patriotic Traiter”の時ケヴィン父さんと。やっぱり仲良し!


↓ キス魔健在!



(「ルイス」のイノセント署長、レベッカ・フロントと。)

↓ 作曲中?


↓ 何の時か不明。


※ その3 :
 新作(?)情報 :
2017年リリース予定の ”This Family” というドラマに主演しているようです。
今のところ情報はほとんどなく詳細は分かりませんが、兎に角暫らく演劇活動を
休止するとの事で寂しい思いをしていたので 本当なら凄く楽しみです。
願わくば日本で見られます様に!



この童話朗読情報を見ていて、あ~もうクリスマス関連の情報が出る時期なんだと改めて
今年も残り少なくなったことを実感させられました。

そんな時、同じFairy Tail関連で以前ベネディクトがナレーションしていたオーディオ
ブックを思い出しました。



もう3年以上前でしょうか、”The Snoman and the Snowdog”のオーディオブックが
リリースされ、毎日飽きもせず聞いていました。
可愛いお話で 何度聞いても最後に涙が出る(バカ)。

その関連で、又もや思い出したのは それより大分前にやはり童話を読むベネディクト。
”Little Red Hen”、これも可愛かったなぁ。



お話自体も可愛いけど、ベネディクトも可愛かった(又もや遠い目)

↓ 余り鮮明ではないのですが、こちらで今も見られます。
https://youtu.be/4laPY7ZX4dI?t=4


ベネディクトの両作品共凄く分かりやすく聞き取りやすいので 子供用英語教材としても
役立ちそうです。




グラナダ版 『赤髪連盟』 : (3)

2016-10-18 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版『赤髪連盟』 : The Adventure of Sherlock Holmes :  ”The Red Headed League” (3)
(1985年) - S2E5



・・・続きです。

サラサーテの演奏会でワトソン曰く、夢見心地で幸せな表情を見せていたホームズ。
その姿を見たワトソンは「彼が捕えようとしている連中は最悪の目に合うに違いない」と
独りごちていました。

その後221B に戻り、ワトソンは早速黒板にサックス・コバーグ街近辺の地図を書き出します。

それを見たホームズは、「上出来だ。 地図製作者になれるぞ」と持ち上げ、まんざらでも
なく嬉しそうな表情のワトソン。

そこへホームズが招いたスコットランドヤードのジョーンズ警部とシティー・アンド・サバー
バン銀行の重役メリーウェザー氏が訪れます。

ホームズのジョーンズ警部評は「お粗末な刑事だが獲物に食いついたら放さん」←酷い!
ジョーンズ警部はホームズと仕事をすることを喜んで張り切っているのに・・・


一方メリーウェザー氏は、素人探偵など信じられない。 うちの銀行の警備はロンドンでも指折り
だから侵入など不可能だと警備会社も言っている。 土曜の夜にカードが出来ないのは27年間で
初めてだ。 等々不信感、不平丸出しで不機嫌な様子。
ホームズは、「今夜のゲームの方が刺激的で掛け金は莫大だ」と言いながら出かける支度をします。

↑ この時のホームズの姿は珍しいです。黒のダブルブレストショートコート(襟立ててるし!)、
シルクハットではなく中折れ帽。これ又麗しいですねぇ。

ジョーンズ警部は「私は何を貰える?」と尋ねると、「クレイと言う若者だ」と答えるホームズに
「クレイか、是非捕えたいね」と張り切ります。
クレイというのは祖父が公爵であった名門の出で、自らもオックスフォード出身であったが落ちこぼれ
で悪賢くすばしこくて侵入や偽造等がお手の物だという人物の様です。
「ワトソン、銃を!」と言うホームズに今回も危険物担当ワトソンは銃の点検をします。


その後全員で馬車にのり、銀行に向かいます。
地下の金庫室に向かうとメリーウェザー氏によれば、金庫室の鍵は頭取と自分が持つ2つだけ。 
上からの侵入も下からの侵入も不可能で賊が入れるはずがないと言います。



しかし何故この銀行が狙われるのか必ず秘密がある筈だと尋ねるホームズに対し渋々ながら説明をした
重役によれば、重役しか知らない極秘情報だがと前置きしながら、資金強化のためフランス銀行から
金貨6万枚を借り入れた。したがって現在は通常の保管額よりはるか上回る多くの金貨が保管されて
いるのだとの事です。
彼は、ホームズの事を”素人探偵”呼ばわりをするのですが、その時ワトソンが憤然と反論するのです。
「私立探偵ですよ。 犯罪史上に於いて類のない存在です。」← ワトソンよく言った。良いぞッ!と
思わず拍手!
その金貨は何処に?と尋ねるホームズに、「ワトソン氏が座っている箱の中です」と聞き開けてみると
フランス金貨が燦然と輝いています。

そして、いよいよここから犯人を待ち構えるシーンが始まりますが、犯人を待つ間のホームズの緊迫
した表情が溜まりませんですね。


床を探ったり、柱に耳を付けたりして犯人の気配を探るホームズを見てもまだ不信感を持ち納得しない
メリーウェザー氏にこの事件の犯人に関して語るホームズ。

「クレイと言うのは短絡的な犯罪が専門で 周到に準備するタイプではない。ヤツは単なる駒なのかも
知れず、極秘情報を手に入れ入念に計画した黒幕が裏に居る。モリアーティー教授が絡んでいる気がする」
と言います。

モリアーティー教授とは?と聞かれ、「我々も会った事がないのだが、暗黒街では有名です。上流階級の
出で高い教育を受けていながら悪魔のような素質を遺伝的に受け継いでいる。ロンドンに於ける悪事の
半分、迷宮入りの大半は彼の指揮によるもので捕まった事はない。 手下が捕えられても悪の中枢は
疑われもせず闇の中に居る」とホームズが説明します。(此処で初めてモリアーティー教授の存在、
秘密が明かされるのです。そして彼に対するホームズのある種の怖れと緊張感が伝わって来て気迫溢れる
シーンです。)

間もなく犯人現れるだろうから灯りを消して配置につく様に、ワトソンには銃の用意をする様に指示し
暗闇で緊迫の時間が流れます。

間もなく床のタイルをはがして現れたクレイ(もう一人の犯人は逃亡)はすかさず捕えられます。
観念したクレイはホームズに対し、「完璧な筋書きだ。お見事だ」と言うと、ホームズも「君もな」と
返します。
逮捕しようとするジョーンズ警部に対し、「僕には王室の血が流れている。話す時は敬語を使って貰おう」
と毅然とした態度を取り、去り際にもホームズに対し、失礼すると言いながら丁寧な礼をするのです。
最後にホームズが「赤髪連盟の裏に居たのはモリアーティー教授か?」と尋ねると「長生きしたければ
その名は口にするな」とクレイ(徐々にモリアーティー教授の恐ろしさが募って来ますね~)

その後、ホームズをバカにしていた頭取の手のひら返しの態度には笑えます。
「本当に面目ない。貴方の能力を疑った私を許してくれ。 何とも素晴らしい推理だ。 前代未聞の銀行
強盗が防げた」と称賛しますと、ホームズは「少し経費が掛かりました。銀行からお支払い頂けますな?」
に対して「勿論です!」。
一方質屋に逃げ戻った犯人の片割れは 張り込みをしていた警官と大捕り物の上捕まるのですが、その時
質屋の中はメチャメチャになってしまうのです。

一方、赤毛連盟に居たロス氏もモリアーティー教授の前では赤毛のカツラを取りこの件の結末を報告して
います。

モリアーティーは「何たることだ。これは大失態だ」と怒っています。
ホームズに関しては、「単なる素人にすぎないが賢い男だ。 興味深い男なので失うのは惜しい。 だが、
ヤツに妨害されたのは3度目なので何とかするしかない。 手を引く様に言うか、遠くに行って貰うか・・・」
と今後の動きが予感されるようなセリフです。

メチャメチャにされた質屋を見て泣言を言っているウィルソン氏の元を訪れたワトソンはホームズから
預かったという50ポンドを渡しますと大喜びのウィルソン氏。

(この50ポンドはホームズが銀行から貰った礼金なんですね。 ホームズはお金の為に働くのではないと
言う規範はここでも現れています。)
最後に一言「次に人を雇う時はまともな給料を払う様にとホームズからの助言です」と釘をさしました。


事件が一段落し、本屋で買い物をするワトソンと外で待って居るホームズ。
緊迫感溢れるシーンのあと日常の穏やかなシーンを見られるのも素晴らしいし、嬉しい事ですわ~。

出て来たワトソンが「僕は余程勘が鈍いのかな?君と同じことを見聞きしていたのに何が起こったのか未だ
に全容が見えない」と尋ねると、ホームズが推理の過程を説明するのです。
店員が給料の半分で雇われた→何か目的があったに違いない→店員の容貌、外観を聞いてすぐにクレイである
ことが分かった→写真が趣味と言って地下で何かしていた→トンネル堀だ(銀行に伸びていた)→店員に道を
尋ねた時に膝が汚れていた→連盟が解散したのはトンネルが貫通したからだ→決行が土曜日だと言ったのは、
銀行が休みなら盗みがバレる迄猶予がある。
これを聞いたワトソンが感心し、「実に鮮やかだ!」に対し、ホームズは「暇つぶしさ。 私の全人生の目的
は平凡な日常から逃避する事にあるんだ」
ワトソンは「いや、君は人類に多大な貢献をしている」と言うと、「確かに少しはね。」そして、
”L’homme c'est rien, I'oeuvre c'est tout” (今度はフランス語)「人生は空しい 作品こそすべてだ。
フローベルからジョルジュ・サンドへの言葉さ」


ここでシガレットケースをワトソンに渡し、咥えたタバコにホームズが火をつけてあげるのですよ。
(いやぁ、良いシーンです。 和やかな2人の気の利いたシーン。好きですねぇ)

そんな和やかな2人を物陰から眺めるモリアーティ教授。

次の「最後の事件」を暗示させる恐ろしい顔つきがアップになるシーンで終わります。

↓ エンディングクレジットもモリアーティー





以上で終わります。
今回で纏めようと少し長くなりました。
次回感想とちょっとしたtrivia等を続けようと思います(まだ続くんかい)



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グラナダ版 『赤髪連盟』 : (2)

2016-10-14 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版『赤髪連盟』 : The Adventure of Sherlock Holmes :  ”The Red Headed League” (2)
(1985年) - S2E5



・・・続きです。

ロス氏と契約を交わすウィルソン氏が仕事の内容を確認すると、勤務時間は10時から午後2時迄で
勤務中はどんなことが有ろうとも事務所から出ない事。 仕事の内容は百科事典(encyclopedia)
の筆写だと言います。 そして筆記道具は持参する様にとの事。
仕事は来週の月曜日から始める様に言われ了承し契約書にサインしました。

しかし、帰宅して考えてみると馬鹿らしく思えてきたと言います。
ワトソンは「どうして? 素晴らしい話じゃないか」と言いますが、ホームズは「筆記道具持参
とは大富豪にしてはケチだ」と感想を述べました(ホームズの様に天才でなくてもそこは
オカシイと思うんですけど・・・・)
ウィルソン氏も悪ふざけが過ぎるのではないかと不審に思いつつも こんな美味しい仕事を断る
のも惜しくなり 結局安いインク、筆写用紙7枚を買った上ポープス・コートへと向かう事にした
のです。
事務所に到着すると部屋にはロス氏が待って居り 机と椅子も用意されていた(と言うより机と
椅子だけしか無い殺風景な部屋)

毎週土曜日の2時にロス氏が現れ給料を払い 帰る時に事務所の鍵を閉めるのだとの事です。
ウィルソン氏の話を聞きながら必死で笑いをこらえるワトソンとホームズ。笑ったらダメだよと
目くばせするホームズの表情が何とも可愛い!

8週間かけて筆写は ”A”が終わり”B”に移ろうとした今朝突然仕事が終わったのだと言います。
何時も通り出勤するとドアに張り紙があり『赤髪連盟は本日限りで解散』と書かれていた。



近くの事務所の紳士にロス氏の事を訪ねると、ロス氏は昨日引っ越した。 新しい事務所の
場所を訪ねると「キング・エドワード街17」であるとの事で早速その場所を訪ねたところ 
看板は「バーケット&サン膝当て工場」となっていたのだとの事でした。
それを聞いたワトソンは遂に爆笑、ホームズも「笑うなよ」と諫めながら自分も堪え切れず大爆笑。


↑ この時の2人の表情は何とも言えません(笑)

それを見たウィルソン氏は「笑うなら他に行く」と気分を害した様子。
ホームズは慌てて引き留め「この事件を逃す訳にはいかない。実に風変わりで面白い」と興味を
示し始めます。
ワトソンは「貴方は連盟から恩恵を受けたのだろう。お金が貰え しかもAで始まる言葉について
詳しくなっただろう」とチョット皮肉を込めて言いますが、ウィルソン氏は何故彼等が自分を振り
回すのか理由が分からないと困惑しています。

ホームズは店員が働き始めた時期を確認すると3ケ月前からだと言います。
彼を雇った経緯は、求人広告を出して応募者は彼を含め12人程いたが 彼に決めた理由が 有能
そうだし給料は相場の半分位で安く済むからだと言うのを聞いたホームズは考え込んでしまいました。
彼の容姿を尋ねると、背が高く体格は細見ヒゲは無い。額に火傷の後があるとの事。
これを聞いたホームズは 「耳にピアスの穴をあけていませんか?」と確認します。 
確かに若い頃に開けたそうだとの答えを得ました。
(このあたりでホームズは真剣にこの件を考え始め、店員にも心当たりがある様にみえますね。)
ウィルソン氏はこの日の午後は店を閉め ヴィンセントの勧めにより妹のの家に行き休養する事に
なっているとの事を聞いたホームズは、「今日は土曜日。 月曜日までに解決します」と自信あり
げに告げ、料金を心配するウィルソン氏には他の人が払うだろうと安心させるのです。

彼が帰っていくとワトソンが 「どう思う?」と尋ねますがホームズは 「不思議な話だ。
異常な事件ほどからくりは単純なものだ」 ”Yet there are graver issues hanging from
this affair then that first had happned”
(これも良く知られた語録の1つです)
そして、これからどうする?と尋ねるワトソンに対し、”To smoke. It is quite three pipe
problem”
「タバコを吸う。 これは3服分の問題だ」と言い そして「50分間黙っていて
くれ」と椅子に丸まって推理に没頭します。


↑ この時のホームズの姿勢も正典パジェット版挿絵と全く同じに踏襲されています。

(※ ここで再び有名なホームズ語録 ”thee pipe problem” が出ていますね。 そしてこの
セリフはBBC版シャーロック ”A Study in Pink”に於いて禁煙中のシャーロックの「ニコチン
パッチ3枚分の問題…」と言う形で踏襲されていました。) 

そんな中、別所にて「男が赤髪連盟の件は完了です」と報告している相手がモリアーティー教授で
あることが示唆されるシーンが挿入されます。

”3服分”深い思考に耽っていたホームズはいきなりワトソンに「行こう!」と行動を起こします。


↑ ワトソンが寝こけている姿が何ともユーモラスでキュートなんです。

ここから二人のフィールドワークが始まりますね。

(ここでのホームズはお馴染みの黒のコートにシルクハット、ステッキ、手袋。
やはりこの姿が一番カッコよく素敵です。
ジェレミー・ホームズは黒が似合います。 色気があり艶っぽい!)
このあと、ホームズとワトソンのシティ探索が始まります。

街に出た 2人はウィルソン氏の店に向かい ホームズは店員にストランド街への道を尋ねます。
その後物陰に隠れて店員の様子を覗う2人。



ワトソンが「何故ステッキで歩道を叩いたんだ?」と尋ねると、「私たちは敵地偵察中なんだ」と
答えその後シティー・アンド・サバーバン銀行へ向かいました。



色々街の状況を調べたホームズは「これは大規模な犯罪だ。 今日が土曜日なのが面倒だ」と言い
ながらも気晴らしにサラサーテの演奏会へ行こうとワトソンを誘うと、ワトソンも「食事もしよう」
と笑顔で云い合う2人のテンポの良さを感じさせられます。

そして、サラサーテの演奏会でのシーン。 珍しいホームズの姿! 見どころです。


サラサーテの演奏に心酔し、小刻みに顔を動かしたり、時に曲を口ずさむ表情。


(ワトソンが驚いたような表情でホームズを見つめるのも面白いシーンです)
自らもバイオリンを弾くホームズの 演奏を聴きながらのリラックスした満足気な様子は緊張感のある作品の
中でもメリハリのある良いシーンになっていて個人的にも好きなシーンです。





・・・・・to be continued です。


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~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~




所で、ブログを始めてから今日で丸2年経ちました。
ブログなど夢にも考えなかった者が手探り状態で始めたのですが、何度か止めようかと挫折する
事もあり、そんな時に先輩方のアドヴァイスやご指導を頂きつつボチボチ進めて参りました。
その間読者登録を頂いた方々は元より、連日想像もしていなかった大勢の方にお訪ね頂くように
なり驚きと共に、本当に感謝の気持ちばかりで過ごしております。
コメントを頂けると尚励みになり益々感謝の気持ちとと共にもう少し続けてみようかと思いつつ
3年目を迎える事が出来ました。

何時まで続けられるか分かりませんが、これからもご意見、ご感想、ご指摘頂ければ益々の励み
になると思いますので一言でもコメント頂ければ有難いと思います。
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い致します。
再度、皆様にお礼申し上げます。 平伏 








グラナダ版 『赤髪連盟』 : (1)

2016-10-09 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版『赤髪連盟』 : The Adventure of Sherlock Holmes :  ”The Red Headed League”: (1)


(1985年) - S2E5

この作品は正典中人気上位に入って居ますし、グラナダ版としても秀逸な作品になって居ると
思います。
正典の内容は珍しく(汗)良く覚えていたのに 久し振りにグラナダ版を見返してみたら随分
忘れているシーンがありました。 強く印象に残っていて大好きな作品なのにダメですね。

翻訳本により、「赤毛連盟」、「赤髪組合」、「赤髪連盟」、「赤毛クラブ」等色々ありますが、
今回はTV放送時のタイトル『赤髪連盟』とさせて頂きます。
この作品も初期(S2)の作品であるので 相変わらずのフレーズですが ジェレミーが溌剌として
麗しいのです。
完成度の高さも素晴らしいと感じさせられる作品です。

正典の『赤髪連盟』にない設定として、今回のグラナダ版ではモリアーティー教授を登場させ、
次回作の『最後の事件』への関連、繋がりを追加していますが 無理な設定ではなくむしろ
『最後の事件』でのモリアーティとの確執の突端として描かれているのが自然に描かれている
様に思われました。


さて、あらすじですが、



冒頭は正典とは異なり後の事件を示唆するシーンが挿入されています。


馬車で銀行に搬入されるフランス銀行からの金貨、その後を追って見届ける怪しい男。
そしてその知らせがもたらされた男は手元だけが映し出されます。

そこにはさり気なくウィルソン氏の質屋と銀行の位置が暗示されるシーンが描かれています。

ここから正典は始まります。
質屋のウェイルソン氏が221Bのホームズの元に相談に訪れています。



その時ワトソンが部屋に入って来ますが、依頼人が居る事をみて慌てて部屋を出ようとします。
それを見たホームズは ”No, no” と言いながらソファーと飛び越えてワトソンを呼び戻します。
 

↑ ブレていますが、飛び越していると御想像下さい
(ソファーと飛び越えるんですよ! もう、冒頭から素晴らしいシーンを見せて頂き感動で
御座います。)

「取り込み中ではなかったのか?」と訊ねるワトソンに、「だからこそ同席を。 これが犯罪事件
かどうかは未だ不明だし、ウィルソン氏の事も良く知らないが。ただ分かっているのは彼が肉体
労働をしていた事、中国にいた事、最近書き物をした事だ」。と何時もの様にウィルソン氏を観察
した推理を述べます。
当然のことながらウィルソン氏は驚きますわ。
何故分かったのか尋ねると、右手の方が左より大きい。書き物に関しては、右の袖口が光っている。
中国に関しては、右手首の魚の入れ墨だ。 魚のウロコに薄紅を入れるのは中国独特だ。しかも時計
の鎖に中国の硬貨が付いている。 (刺青に関する論文も寄稿した事があると言っています)
チョットく得意気に説明しますと、「聞いてみれば何でもない事なんですな」と一言ウィルソン氏。
それを聞いたホームズはチラと嫌そうな顔(もっと感心しろよ!ってね)をして、、「率直に話し
すぎるとせっかくの名声が落ちる。 オムネ・イグノタム・プロ・マグニフィコ ”Omne ignotum
pro magnifico”
(←ラテン語です。 字幕もカタカナ表示のままになっています。)
すかさずワトソンが「何事も説明すれば陳腐になる」と訳します。 しかしホームズは「それは
不正確な翻訳だ」と一言。

そして、ウィルソン氏が持ってきた新聞広告をワトソンに読むように渡します。

↑ 両手をこすり合わせながら新聞を読むワトソンの反応を覗うホームズは無邪気な様子にもみえます。

広告には『アメリカの故ホプキンス氏の意志により結成された連盟に欠員が一名生じた。楽な仕事で
給料は週4ポンド。赤毛の男性で心身健全である事。21歳より上なら資格あり。 応募は月曜日11時
連盟事務所のロス氏迄』とあります。
(※ 当時の1ポンドは現在の貨幣価値だと約24,000円位、つまり週給4ポンド=約96,000円って こんな
上手過ぎる話はないでしょうに・・・)

「何だこれは?」と不審な顔のワトソンに、ホームズ思わず吹き出し「いささか変わっている」と
言いながら新聞の日付を確認する様に言いますと2か月前の4月27日の「イブニング・スタンダード」。
そこで、ホームズがウィルソン氏に「かいつまんで話して下さい」と経緯を尋ねました。


↑ この時のホームズは珍しい座り方をしているのですが、ちゃんと正典パジェット版挿絵を踏襲してるんです。


それによれば、自分はサックス・コバーグ街で質屋を営んでいる。以前は店員が2名いたが今はヴィンセント・
スポールディングという若者だけが働いている。この若者は優秀で商売を覚えたいとの事で給料は相場の
半分しか払っていないと言います。
ホームズは「貴方は運がいい。 今どき人を安く雇えるとは。 あの広告に負けぬ珍しい話だ」と少し
皮肉な調子で応じます。
ただ、彼にも欠点があるとウィルソン氏。 写真マニアで暇さえあれば写真を撮りまくり地下室に籠って
現像している。 しかし良く働くし悪癖も無いのだと言います。

そのスポールディングが新聞広告を見つけウィルソン氏が条件にぴったりだと応募を薦め月曜日に一緒に
事務所に向かったのだのでした。



当の事務所に着くと そこにはおびただしい数の赤毛の応募者で溢れかえっていたのですが、何故か
ウィルソン氏は優先的に面接を受け 選考者であるダンカン・ロス氏は一目見るなりウィルソン氏が
申し分ない赤毛の持ち主だと認め欠員補充に採用されることになりました。

ロス氏が言うには、ホプキンズ氏は赤毛で若くしてアメリカに渡り大富豪になったが死後故郷の赤毛
男性を援助する様にと遺言を残したのだとの事です。
ただ、ウィルソン氏が妻も子供もいないと言うと、この基金は赤毛男性の子孫繁栄が目的なので・・・と
一瞬躊躇する様子をみせますが、ガッカリするウィルソン氏の様子を見て、普通であれば断るのだが
見事な赤毛に免じて譲歩しましょうと 結局採用が決まるのです。
(なんか妙に芝居がかって勿体ぶっている様子なんですが・・・)





・・・・・to be continued です





→ グラナダ版 『赤髪連盟』 : (2)

★ 『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index




これから放送の英国ドラマ色々(4) 主に10月分

2016-10-05 | 海外ドラマ
― 10月も盛り沢山です  ―

エミー賞の授賞式も終わり、AXNミステリーチャンネルでは ノミネート作品、受賞作品等の
再放送が予定されています。



「ダウンドン・アビー」:10月8日 10:00pm ~
「刑事ジョン・ルーサー」:10月9日 00:00pm ~
「シャーロック 忌まわしき花嫁」:10月9日 02:00pm ~ 

サラッと流しましたので(しかも「ルーサー」画像ナシ)、詳細は下記公式ページで
ご確認下さい。

http://mystery.co.jp/osusume/osusume201610_03/

 又10月2日には英国刑事ドラマ 1話トライアルとして
「刑事ジョン・ルーサー」を含む人気刑事ドラマ5作品が放送されましたが、レギュラー
放送としても下記の様に再放送が予定されています。

「主任警部モース」 ”Chief Inspector Morse”

※ 10月14日 10:00am ~

「オックスフォードミステリー ルイス警部」 ”Inspector Lewis”
※ 10月5日 06:00pm ~

「フロスト警部」 ”A Tourch of Frost”
※ 10月5日 02:00pm ~

「ヒンターランド」”Hinterland”
※ 10月26日 08:00pm ~


個人的には、久し振りの「ルイス警部」が楽しみですね~!って何度見るんだッって
感じですけど・・・

↑ 久々にPilot版 ”Reputation”を見て懐かしく、つい貼りました。

やはりルイスとハサウェイの2人組と暫らく離れていると寂しいのです。
なので、又見ようと思うのですが 放送時間が微妙ですね。
でも、頑張る!

詳細は下記公式ぺージからご確認ください

http://mystery.co.jp/play/290571

 新番組として楽しみなのがこれ、

「宿命の系譜 さまよえる魂」 ”The Living and the Dead”

10月27日(木) 10:00pm ~
(※ OD見逃し配信は、配信期間 : 10月30日 ~11月10日)
このドラマは前回ご紹介した 「魔術師マーリン」で一躍人気スターダムに躍り出た 
コリン・モーガン主演の新作ドラマで 今年6,7月にBBCで放送されたばかりの最新
ミステリー日本独占初放送との事です。
「マーリン」に触れたばかりのナイスタイミングでした。

内容は、
時は1894年、英国。 ネイサン・アップルビーは新進気鋭の精神分析医だったが、母が
所有する農場を引き継ぐため、実家に戻ることになった。彼は、幼い息子を亡くし失意の
どん底に落とされた過去を持つが、先進的でアクティブな美しい妻シャーロットと近代的
な農場経営を目指し、新しい生活に希望を見出していた。 そんな矢先、村の牧師から、
不可解な言動をする娘ハリエットを診てほしいと依頼される。それをきっかけに、ネイサン
の周りで不可思議な出来事が次々と起こる。 農夫の突然の死、凶作、光る本を持った見慣れ
ない身なりの女との出会い・・・・そして、ある日、亡くなったはずの息子の亡霊と出会う。
ハリエットに取りついた悪霊の仕業なのか? その背後には、アップルビー一族に纏わる、
恐るべき宿命が隠されていた・・・

若き精神分析医と、その妻が、イギリス南西部のサマセットで体験する不可思議な現象とは?
(以上AXNミステリーの番組案内から)

前回ご紹介した「魔術師マーリン」の姿とは全く異なり すっかりイメージチェンジした
姿で登場するコリン・モーガン。 お髭まで生やして、「ま~すっかり男らしい大人に
なってねぇ」←近所のオバサントーク。
これは是非!と予定に入れました。

 その他AXNミステリーOD見逃し配信の中 個人的には注目の作品の1つが、

「 新米刑事モース オックスフォード事件簿」 ”Endeavour”

E1~E5 配信期間 : 10月1日 ~10月31日
シャーロック・ホームズをもしのぎ「英国で最も好きな探偵」第一位に選ばれたこともある
”モース”主任警部 ”Chief Inspector Morse”の若かりし新米刑事時代を描くドラマ。
2014年に全英放送されたエピソードが今回配信されます。
「主任警部モース」では何故かなかなか明らかにされなかったモースのファーストネームは
終盤近くに明らかにされたのですが、これが”Endeavour” !嫌々ながら告白したモースの
表情は忘れられないし、一種感動を覚えたものの チョット笑えましたね。 これじゃあまり
知られたくなかったんでしょうね(笑)
Endeavour=努力ですもの。 で、この ”Endeavour” がタイトルとして使われていますね。

この作品はずっと以前から観たかったのに 何故かタイミングが悪く観る機会を逸しており
ましたので、これも今回は是非!とスタンドバイしております。

コリン・デクスター原作の”Chief Inspector Morse”は、ドラマとしての時系列で言うと、
「新米刑事モース」 → 「主任警部モース」 → モース亡き後 相棒のルイスが警部と
して戻って来た「ルイス警部」 と言う順序になりますが 兎に角大好きなシリーズです。

☆ このほかの見逃し配信としては、

「新世界 ~航海の果てに ~」

配信期間 : 10月01日 ~10月31日

Silk 「王室弁護士マーサ・コステロ」 S1、S2

配信期間 : 10月01日 ~10月31日

「ホワイトチャペル」 S1、S2

配信期間 : 10月01日 ~10月31日

「ケンブリッジ・スパイ ~ 英国を裏切った美しき男たち」


配信期間 : 10月01日 ~ 10月31日
(※ E2には若き日のベネディクトもチラっと出演してます!)

 奥様~大変ですよ~!ルーパート・ペンリー・ジョーンズの作品三つ巴で
配信で御座いますよ!!(嬉)時間に余裕があれば再度見たいんですけど・・・・

「魔術師マーリン」S1

配信期間 : 10月01日 ~10月31日


等が予定されている様です。
(※ 独断と偏見で自分の好きなドラマをピックアップして書きましたので、詳細は下記公式ページで
ご確認ください。)

http://mystery.co.jp/ondemand

 又英国ドラマではないのですが、Huluで 「ゲーム・オブ・スローンズ」の最新シーズン(S6)
が遂に配信されるようです。

”Game of Thrones” 第6章 「冬の狂風」が10月25日配信開始となっています。

S6は今年の4月25日日米同時放送スタートと発表され日本はスターチャンネルで配信と
なっていました。
huluは何時になるか首を長くして待って居りましたので 又集中して見る準備、態勢で
楽しみです♪
S5の最後がアレだったのでどんな風な展開になったのかドキドキ、ワクワクでございますよ。
(これも敢えてネタバレ回避して我慢して待っていました)

先日の第68回エミー賞でも多くの部門でノミネートされていましたが 昨年に続き2年連続
でドラマ部門作品賞をむくむ最多12部門を受賞し、エミー賞における受賞総数は過去最多の
38と言う栄光を手にしている作品です。
凄い事になってますね。
そして、新シーズンS7は全米放送が2017年夏スタートと報じられています。

 追加として :
11月には BBC One制作の、アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」
”And Then There Were None” がBS プレミアムで放送予定になっているとの事です。
これに関しては再度追って書こうと思っています。 

10月に入り これからは秋の夜長少しゆっくりTV鑑賞といきたいところですが、 読みたい本も
沢山あるし、時間配分が難しいです。
プライオリティーを考えなくちゃ。