The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

”実在の事件” 英国ドラマ2作品:12月独占先行放送

2023-10-30 | 海外ドラマ
(1月特集予定作品先行配信)

ミステリーチャンネル放送海外ドラマに関して、残念ながら11月初放送Hallmark作品は苦手な
ので総てスルーの予定(スミマセン)、なので、少し気が早いですが12月初放送英国ドラマに
関しての情報を。 それにしても・・・11月は観たい作品が無くて困ったですわねぇ・・・。

先日同じく実在の事件ドラマ化作品として”The Long Shadow"(原題)をコチラでご紹介したの
ですが、同様に実在の事件ドラマ化作品が1月に放送予定されており、そのうち下記の2作品が
12月に独占先行配信予定となっています。

”The Long Shadow”をご紹介した時も書いたのですが、同じ様に実際に起きた事件をドラマ化
した作品は過去多くあったのですが、どの作品も大変丁寧に、そして出演者もベテランを含む
素晴らしい役者さんを揃え大変見応えの作品が多く製作されていました。
なので、これから放送予定の作品も大変気になる期待大の作品です。

※ 『ウェールズ連続少女殺人事件~30年目の真実』

"STEEL TOWN MURDERS"
BBC 2023年5月初放送
4エピソード

【BBCで話題になった最新作!1970年代、ウェールズで実際に起き、30年間未解決だった3人
の少女の連続レイプ殺人事件に基づいて制作されたドラマ。事件から30年後、連続殺人犯はど
のように見つけ出されるのか?1970年代の警察の捜査方法と、2000年代初頭の法医学の躍進を
対比させながら、事件発生から解決までの道のりを辿る。】

監督:マーク・エヴァンス
脚本:エド・ホイットモア
出演:フィリップ・グラニスター、ステファン・ロドリ 他





独占日本初先行配信
2023年12月2日(土)~12月8日(金)

尚、主演のフィリップ・グラニスターは、過去大変お気に入りとなった『時空警察1973”Life on
Mars”』(ジョン・シムと共演←とても好きだった作品!)、『ステイト・オブ・プレイ』、『ク
ランフォード』等に出演していました。

Trailerはコチラ

https://youtu.be/ksSbb9AfqSs?t=6

※ 『殺人鬼ラウル・モート事件~英国警察史上最大の捜査』

”THE HUNT FOR RAOUL MOAT"
ITV 2023年4月初放送
3エピソード

【2023年英国で放送された話題作!2010年、ラウル・モートは刑務所から出所後、3人を射殺した。
その後英国最大規模の捜査へ発展した殺人犯の逃走劇の一部始終を、3人の被害者、またモート逮
捕のために銃撃戦に身を投じた警察官、事件の報道を行った地元ジャーナリストの視点から描く。
実話を基に制作されたクライムドラマ。】

出演は、リー・イングルビー、アンジェラ・ペイン、ジョー・ブレイクモア、ソーニャ・キャシディー






尚、リー・イングルビーは、先日ご紹介した1月放送予定となっている前述”The Long Shadow”にも
出演していますが、『ジョージ・ジェントリー』のバッカス以来あまりお目に掛からなかったのに
ここにきて出演作が重なりました。
キャラクター的にこういうタイプの硬派に変ったんでしょうか?

独占日本初先行配信
2023年12/2(土)~12/8(金)

Trailerはコチラ

https://youtu.be/BkSPs4hdf1c?t=6


より詳しい情報及び1月の放送開始日等分かり次第追記します。

今回はシリアス系の作品をご紹介しましたが、12月は楽しい作品も予定されていますので、
追ってご紹介するつもりです。




(source : BBC, ITV, ミステリーチャンネル & etc.)


これから読む予定のミステリ:2023-Oct./4

2023-10-27 | ブックレヴュー&情報
今年は丁度今日(10月27日)から11月9日の間が読書週間になるそうです。
秋の夜長でもあり、ますます読みたい本が増える一方です。

※ 『カラス殺人事件』サラ・ヤ―ウッド・ラヴェット

角川文庫 2023年11月24日発売予定

【内容概略】
≪伯爵令嬢ネル博士の専門は生態学。しかし英国の田舎町の荘園領主クロウズ嬢が殺され、現
場で動植物の調査をしていたネルは第一容疑者になってしまう。疑いを晴らすために、生き物
の専門知識を駆使して真犯人に迫るが……。≫

サスペンスフルでキュートで知的。先が見えない超絶コージーミステリ。
博士なくして謎は解けない。英国で18.6万部!先の見えない超絶ミステリ

初めての作家さん作品ですが、何となく楽しそうな内容で気になる作品です。

※ 『未来が落とす影』ドロシー・ボワーズ

創元海外ミステリ 2023年11月15日発売予定

【内容概略】
≪コッツウォールド丘陵の麓にある屋敷〈スパンウォーター〉に付き添い婦として赴任したアウレリ
ア・ブレット。主人マシュー・ウィアーが数々の不幸に見舞われた事で妻のキャサリン・ウィアー
は精神状態が不安定となっており、奇妙な行動が目に余るため、家人がウィアー夫人の気晴らし友
達としてアウレリアを雇ったのだ。しかし、アウレリアが来てから数日後、ウィアー夫人がヒ素中
毒で死亡してしまう。ロンドン警視庁のダン・パードウ警部とトミー・ソルト部長刑事が捜査に乗
り出し、関係者全員の事情聴取に当たったところ、容疑者たり得る人物が次々と浮上。さらには細
工された自動車による事故、執事毒殺、遺棄された死体の発見と不穏な出来事が相次ぎ、〈スパン
ウォーター〉に巻き起こる事件は複雑化の様相を呈する。一計を案じたパードウ警部は罠を仕掛け、
新たな毒殺人事件を起こそうとするアウレリアの現行犯逮捕に成功するのだが……。≫

こちらは大分カラーの異なる作品ですが、なかなか惹かれる作品です。

※ 『黒い錠剤  スウェーデン国家警察ファイル』パスカル・エングマン

ハヤカワ・ミステリ 2023年11月7日発売予定

【内容概略】
≪ストックホルムで女性の刺殺体が発見された。交際相手の男は服役中だったが、事件当夜は仮釈
放されていた。警察は男が犯人と確信するが、ヴァネッサ警部の元に「彼は殺していない」と訴え
る女性が現れる。ネットで蠢く「インセル」が現実社会に牙を剝く暗黒ミステリ。≫

久し振りの北欧ミステリです。
かなりハードな内容(かな?)で、ちょっと不安な気もしますが、気になる作品ですのでトライ
してみようと。






(source : 角川、創元社、ハヤカワ & etc.)






『シェトランド』S8:英国初放送 & trailer

2023-10-24 | 海外ドラマ
"Shetland" Season 8

BBC/ITV : 6 episodes
2023年11月1日リリース

以前コチラの記事でご紹介しました シーズン8の英国リリース日が2023年11月1日(BBC)と
発表されました。



シーズン8は6エピソード構成。

これも既にご案内しましたのでご存知の事と思いますが、ジミー・ペレスがS7で惜しまれなが
らの退場に伴い、新たなボスが登場。

アシュリー・ジェンセン扮するルース・カルダ―警部がスコットランドヤードから彼女の生ま
れ故郷であるシェトランドに戻り、ぺレスの後任となります。



その他の主な出演者は、
アリソン”トッシュ”・マッキントッシュ:アリソン・オドネル
サンディー・ウィルソン:スティーブン・ロバートソン
ビリー・マケイブ:ルイス・ホーデン
その他
フィリス・ローガン、ジェイミー・サイプス等も参加と言われています。







前回も書きましたが、ドラマの原作であるアン・クリーブスによるシリーズも『炎の爪痕』で完
結しましたし、このシリーズの主役、顔であったジミー・ペレスもドラマから去ると聞いた時は、
この先どうなるんだろう? ぺレスの居ない『シェトランド』などありえるのだろうか?と不安
のみ感じていました。

ただ、ドラマ自体登場人物も含め原作とは異なる次元で描かれていたし、その上ぺレスも居なく
なるという事になれば別の物語として観れば良いかな?等と考えたりもしました。
あくまでも主役は”シェトランド”なのかも知れないと。

こればかりは観てみなければ分かりません。

という事で、
取りあえずTrailerが出ましたのでご紹介しておきます。

https://youtu.be/rB4zEDFrrXA

リリース後の評価も観てみなくては・・・だし、日本放送もまだ何時になるか分かりませんが 何
か情報があれば追記する事に致します。




(source : BBC,hellomagagine & etc.)






『メグレと若い女の死〔新訳版〕』ジョルジュ・シムノン

2023-10-21 | ブックレヴュー&情報
"Maigret et la Jeune Morte"

ハヤカワ・ミステリ文庫:2023年2月21日
ジョルジュ・シムノン(著)、平岡敦(翻訳)

【内容概略】
≪パリ、ヴァンティミユ広場で女の死体が発見された。場違いなサテンのイブニングドレスをま
とった被害者を見たメグレは、事件が複雑なものになると直感する。ルイーズと名乗る女性はな
ぜ殺されたのか。
メグレはルイーズの人生をなぞるように捜査を行う。犯人を追うことよりも、孤独と苦悩の中に
あった彼女の人生を理解することが事件を解き明かす鍵だとわかっていたからだ。シリーズの代
表作がついに新訳。

メグレ警視シリーズ新訳版 後期の傑作と言われている≫

メグレのシリーズは本当に大昔読んだ(はず)なのですが、全く記憶に残っておらず(又得意の
フレーズ)、すっかり記憶喪失でした。 ”メグレ”と云えば、映画、ドラマを思い浮かべましたね。
そんなメグレですが、シリーズの新訳が出版されたとの事で、何となく懐かしく読み始めました。

小糠雨降るパリの広場で若い女性の撲殺された死体が発見されるが、この女性は場違いなサテン
のイブニングドレス姿。しかも古びたドレスを何故着ていたのか、何処へ訪れていたのか。
捜査の指揮をとる事になったメグレ警視は、犯人を目指す前に、この女性の人生を振り返る事か
ら始める。 名前も不明だった彼女の身元を探るうちに、彼女の生き方、孤独、哀れな運命が浮
かび上がってくる。 被害者となった彼女の過去が悲しく、その心理を掴む事によって次第に明
らかになって来る真実。

一般的なのミステリでは ひたすら犯人とその事件の動機などを追うのが通常のパターンなので
すが、この作品の場合死者である若い女性の過去を追い、彼女の心理に感情移入する事が事件の
解決につながる・・・というジワジワと引き込まれていく様な 味のあるミステリだと感じました。

又、メグレと共に捜査にあたるロニョン警部のキャラクターも大変興味深く、メグレとは全く異
なる捜査法で身を粉にして歩き回る一匹狼の〈不愛想な刑事・ロニョン〉の佇まい、人間描写が
印象に残り 気の毒な様な、苛立たしい様な・・・非常に興味深いキャラクターですね。

それに加え、時折描写されるメグレ夫人は、メグレとのやり取りは心安らぐ情景が目に浮かぶ様
でホッとさせられる大きな存在感を感じます。
出すぎず、それとなくメグレを気遣うメグレ夫人がとても良いですね。

兎に角、殆んど初めてと言っていいほどの”メグレ”でしたが、目新しい感じさえ受けて大変味わ
い深い作品だと感じました。
新訳で文章もスムーズで読みやすいのもプラスになっていたと思います。

新訳版2作目は、
『メグレとマジェスティック・ホテルの地階』


ハヤカワミステリ版で2023年10月4日に発売されています。

又、先日『マルロー警部』についての記事内でご紹介しましたが、この作品は2022年映画化され
ています。
名優ジェラール・ドパルデューがメグレ警視を演じています



まだ映画版は見る機会が無いのですが、原作とは少し異なる描き方になっているようです。
機会があれば観比べたいと・・・・。






(source : ハヤカワ & etc.)

 







これから読む予定のミステリ:2023-Oct./3

2023-10-18 | ブックレヴュー&情報
最近はこれまでとは異なるタイプや、あまり読んだ事が無い国の作品が目に付く様になり
ました。
色々情報は目に付き、気になる作品が増えて来るので、読み進めるのが追いつきません。

※ 『古書の来歴』ジェラルディン・ブルックス

創元推理文庫 2023年11月10日発売予定

【内容概略】
≪伝説の古書『サラエボ・ハガダー』が発見された――深夜のその電話が、数世紀をさかのぼる
謎解きの始まりだった。この本は焚書や戦争の時代に置かれながら、誰に読まれ、守られ、現在
まで生き延びてきたのか? 古書鑑定家のハンナは、ページに挟まった蝶の羽、羊皮紙に染み込
んだワインの一滴から、その来歴をひも解いていく。

謎解きの妙と、哀惜に満ちた人間ドラマが絡み合う、第2回翻訳ミステリー大賞受賞作!

又初めての作家さん作品ですが、上記紹介文を読むだけでツボ入り、楽しみな作品です。

※ 「人生は小説』ギョーム・ミュッソ

集英社文庫 2023年8月21日発売

【内容概略】
≪著名な小説家フローラ・コンウェイの娘、3歳のキャリーがニューヨークの自宅アパートメント
から忽然と姿を消した。身代金を狙った誘拐か? 事件の鍵を握る唯一の人物は、パリに住むベスト
セラー作家ロマン・オゾルスキ。彼の存在を察知したフローラは、拳銃を手に、一対一の危険な
対決に挑もうとする──。2人の小説家の人生が巧みに交錯する〈フィクション〉という名の迷宮。
驚異のミステリー。 ≫

予測不能な真相とは?
フランスNo.1作家ギヨーム・ミュッソのミステリー

これ又初読みの作家作品です。
ちょっと変わった描き方をしている作品の様で、興味がありますね。

※ 『悪なき殺人』コラン・ニエル


新潮社 2023年10月30日発売予定

【内容概略】
≪犯人は、「偶然」だった……⁉
5つの小さな秘密が大きな悲劇を生む、
フランス産サスペンスの逸品。

吹雪の夜、フランスの山間の町でエヴリーヌという女性が殺害された。事件に関係していたのは、
人嫌いの農夫ジョゼフ、彼と不倫関係にあったアリス、そしてネット上で知った女に恋い焦がれ
るアリスの夫ミシェル、デザイナー志望の若い娘マリベという、それぞれに秘密を抱えた4人の
男女。各人の視点から描かれる報われない愛への執着の物語は、遠く西アフリカに住む詐欺師の
青年の物語と結びつき、不可解な殺人事件の真相を明らかにしていく――。映画化作品が東京国
際映画祭で高評を得た、圧巻のフランス産最先端サスペンス。≫

読む機会がわりと少ないフレンチミステリですが、このところドラマも小説も目にする機会が随
分増えました。
これを機に徐々に読んでいこうかと・・・・。

映画化されたとの事ですが、情報を得ていなかった為観ていません。





(source : 創元社、集英社、新潮社 & etc.)




『マーロー殺人クラブ』S1:First Look

2023-10-15 | 海外ドラマ
”The Marlow Murder Club”

S1 2024年

以前コチラでご紹介したドラマのファーストルックが出てきましたので、取りあえずのご紹介です。

前回の記事と重複しますが、一応”おさらい”&”予習”ってことで・・・・。
原作は、ロバート・ソログッド原作の同名ミステリ小説。

内容概略は、
引退した考古学者ジュディス・ポッツは77歳。
ロンドン郊外のマーロウの古びた邸宅に独り住まい。 退屈しのぎに「タイムズ」誌向けのクロス
ワードを考案している。
ある夜何時もの様にテムズ川で泳いでいると隣人の庭で発砲音を聞き、残忍な殺人が起こったと確
信します。
地元警察は彼女の話を信じず、ジュディスは自ら事件の調査に乗り出すと決め、ドックウォーカー
のスージー、司祭の妻ベックスを仲間に加え「マーロー殺人クラブ」が誕生する。
昇進したばかりのタニカが率いる警察への公式捜査への協力を依頼された彼女達は危険に立ち向か
う事になる。
・・・・ってな概略です(大雑把)








↑ ジュディスの住む家。 目の前はテムズ川

以前もご紹介しましたが、原作者のロバート・ソログッド氏は、人気ドラマ『ミステリ―inパラダ
イス』”Death in Paradise”の原作者でもあります。

そして、現時点では一作目の”The Marlow Muder Club" (2021)「マーロー殺人クラブ」のみが翻訳
出版されていますが、その後、2作目”Death Comes to Marlow”(2023)、3作目”The Queen of
Poisons”が2024刊行予定されています。



引き続き日本での翻訳出版が待たれます。

これも前回ご紹介しましたが、
主な出演者は、
ジュディス・ポッツ:サマンサ・ボンド
スージー・ハリス:ジョー・マーティン
ベックス・スターリング:カーラ・ホーガン
タニカ・マリス:ナタリー・デュー


それにしても・・・・。
前回も同じことを書いたのですが、この所のシニア・ブーム(勝手に命名)は目覚ましいものが
あります。
多くのミステリ小説、ドラマがシニア(大体70歳代の、それも女性が多い)が主人公となる作品
がどんどん増えています。
今の世の中の情勢を鑑みれば当然のことなのでしょうが、”皆元気だな~”と思うばかりで、その
パワーを分けて頂きたい様な思いで。

それと、
原作でのジュディス・ポッツは77歳という設定で、外見はそれなりの年齢に見える特に目立たぬ
シニア、そして何時もグレーのマントを着ていたっていうイメージで覚えていたのですが(原作
を読んだのは随分前の事とて記憶は曖昧ですが・・・)、ドラマのサマンサさんはそんなイメー
ジより随分お若いです。 そしてメンバー二人も原作よりずっと若い。

リリースは2024年とされています。

追加情報、詳細出次第追記していこうと思います。



(source : Masterpiece, telley vision & etc.)



これから読む予定のミステリ:2023-Oct./2

2023-10-12 | ブックレヴュー&情報
※ 『闇夜に惑う二月』アラン・バークス

ハヤカワ・ミステリ文庫 2023年10月18日発売予定

【内容概略】
≪胸に謎の言葉を刻まれ殺された男は、麻薬王の娘の婚約者だった。ギャングの抗争で治安が
悪化する中、マッコイは捜査を行うが……。≫

グラスゴーを舞台にしたハリー・マッコイ刑事による、『血塗られた一月』に続く二作目です。
(タイトルに”一月”、”二月”と続きますが、この後も”三月”、”四月”・・・・というタイトルで
続編が予定されている様です)

マッコイはこれ迄の刑事像とは少しタイプが違う(私見)の様に感じます。
なかなか興味深いキャラクターなので、そんな意味でも2作目を読んでみなくては...と
感じています。

※ 『叫びの穴』アーサー・J.リース

論創海外ミステリ 2023年10月27日発売予定

【内容概略】
≪ホテル滞在中、テーブルにナイフを突き立てるという不穏な行動をとって失神した若者を医
師と一緒に介抱したグラント・コルウィン探偵。その若者は意識が戻るやホテルから姿を消し
てしまう。その翌日、コルウィン探偵は失踪した若者が湿地のはずれにある宿屋で老人を殺害
した犯人として指名手配されていた衝撃の事実を知り、宿屋殺人事件の捜査に加わることにし
たが、一癖も二癖もある人々に翻弄され、とうとう事件の追求を放棄する。そんな中、逃亡中
の若者が捕縛され、裁判で死刑判決を下されたのだが、彼は頑なに沈黙を貫いていた……。≫

評論家・井上良夫に「探偵小説の面白味をまさに満喫させてくれる」と高く評価された、折目
正しい英国風探偵小説が103年の時を経て初邦訳!

今回初めてお目に掛かった作家さんの作品ですが、紹介文をみて惹きつけられました。

※ 『孔雀屋敷』イーデン・フィルボッツ

創元推理文庫 2023年11月30日発売予定

【内容概略】
≪一夜にして三人の死者が出た事件を調査するため、イギリスから西インド諸島へ旅立った私
立探偵。調べるほどに不可解さが増す事件の真相が鮮やかに明かされる「三人の死体」。
孤独な教師の不思議な体験「孔雀屋敷」や、奇妙な味わいの「鉄のパイナップル」、さらに
「クイーンの定員」に選ばれた本邦初訳作「フライング・スコッツマンでの冒険」など、初訳・
新訳で贈る全6篇。≫

『誰がコマドリを殺したか』等数作品を読んだ事があるフィルポッツですが、随分久し振りに
新訳で発売になる作品です。
これも楽しみです。






(source : ハヤカワ、論創社、創元社 & etc.)






英国ドラマ ”THE LONG SHADOW”(原題)

2023-10-09 | 海外ドラマ
"The Long Shadow"

ITV
2023 9月 25日 初放送
7エピソード

"The Long Shadow" (原題)はITV1で2023年9月25日に放送開始になったばかりの新シリーズ
ドラマです。

ミステリーチャンネルで来年(2024年)1月放送予定の作品として上がっていたので(随分早い
日本放送が予定されており)、気になってはいたのですが英国でも放送開始になったとの事で、
まだ現時点ではあまり情報は多くないのですが 取りあえず第一報としてご紹介しておこうと
思います。

この作品は、一般には”Yorkshier Ripper" (ヨークシャー切り裂き魔 又は20世紀後半の切り裂
きジャック)と呼ばれる連続殺人犯ピーター・サトクリフを5年間に渡り追跡、捜査を行う刑
事達の人生に焦点をあて、被害者とその家族を描いたクライムスリラーです。

まだ英国でも放送が始まったばかりなので、詳しい内容、評価はボチボチとしか出ていません
が、Rotten Tomatoesでもかなりの高評価が出ています。

このドラマもまた出演者が何とも豪華でして、安定した内容を予感させられます。

キャストは、
監督:ルイス・アーノルド(『デス』、『刑事シンクレア・シャーウッドの事件』等)
脚本:ジョージ・ケイ
出演:
トビー・ジョーンズ
デヴィッド・モリッシー
ダニエル・メイズ
リー・イングルビー
その他
上記の出演者の名前を見ただけでも 濃い内容を予感させられます。











ついでながら、チョット話が逸れますが、
デヴィッド・モリッシー主演の『刑事シンクレア』のシーズン2も製作予定されています。
この作品も実在の事件に基づいて製作された中身の濃い重厚な作品でした。(兎に角出演者が
豪華でしたねぇ。 感想を書こう、書こうと思いつつ・・・と何時もの得意フレーズで)
S2も期待しているところです。(情報出次第ご紹介するつもりです)

で、話しが戻って、
これまでも過去に起こった実在の重大事件を元に製作された作品は幾つかありましたが、どの
作品も出演者、脚本それぞれ素晴らしく、丁寧に描かれていて感銘を受けた作品ばかりでした。
なので、まだ全体像は見えませんが、大変期待されているこの作品です。

情報が追加され次第又書いて行こうと思います。

取りあえずTrailerが出ましたので

https://youtu.be/Opod-Itl8Xc




(source : ITV, 海外ドラマNAVI & etc.)





『退職教授ハリーの名推理』シーズン2情報

2023-10-06 | 海外ドラマ
”Harry Wild”

Season 2  8エピソード
2023年 10月9日 リリース
Acom TV

以前シーズン2も製作予定と書いたこの作品ですが、10月9日にAcom TVでリリースとの情報
が出ました。



シーズン1に関してはザっと書いた事がありますが、
先ず、主演のハリー・ワイルドを演じるのがジェーン・シーモアである点。
『ドクター・クイン大西部の女医物語』で良く知られ(余り観た事はないんですが・・・)、
”007”のボンドガールなどで良く知られた女優さんです。
彼女が扮するハリー・ワイルドは、退職した文学部教授。
警察官である息子チャーリーの捜査に首を突っ込み、彼女の強みである”文学の知識”を駆使し
孫の様なローハンを助手に捜査をしていくミステリ。

キャスト;
ハリー・ワイルド:ジェーン・シーモア
ローハン・ネッド:ファーガス・リード
チャーリー・ワイルド:ケヴィン・ライアン








シーズン1を見た限り、正直あまり感情移入が出来ず途中棄権しようかと思ったドラマでした。
何と言っても、ハリーが年齢なりの分別、落ち着きが無く、人の迷惑顧みず、自由奔放すぎ、
周囲を振り回す、等々 余りにも自分勝手なお騒がせキャラなだけ・・・・。で、チョットイラ
つく無分別なオバアチャンだと思っていたのですが・・・・。
助手(?)となる孫の様なローハンのキャラが良かったり、時々本来の文学の知識が披露された
リ、出足が鈍かったにもかかわらず次第に面白さが出て来た・・・の感じでした。

そんな訳で、シーズン2も一応期待したいな、ってな感じの作品です。

希望を言えば、
もう少し舞台となっているアイルランドらしさが描かれていて欲しい、又、ハリーの得意分野で
ある文学とのリンク、蘊蓄も発揮して披露して欲しいもんです。
そして、何よりもう少し年齢なりの分別を!

そんなこんなで、一応シーズン2も期待値を込めた”執行猶予”(?)状態で日本放送を待ちたい
と思います。 

取りあえずシーズン2のTrailerを

https://youtu.be/RPmoCa03O2M


関連拙過去記事をご参照下さい

※ 『退職教授ハリーの名推理』7月初放送
※ 次シーズンへ更新が決まっている海外ドラマ:その(1)





これから読む予定のミステリ:2023-Oct./1

2023-10-03 | ブックレヴュー&情報
※ 『誘拐犯』上・下 シャルロッテ・リンク

創元推理文庫 2023年10月10日発売予定

【内容概略】
≪ロンドン警視庁の女性刑事ケイトが、故郷で少女連続失踪事件に遭遇。時を同じくして三年前
に消えた少女の遺体が発見され、そればかりかケイトの宿泊先の娘も失踪するが、彼女は不可解
な成行きで二人の男に助けられ記憶を失い戻ってきた。男たちに不信感を抱く地元警察のケイレ
ブ警部。ケイトは、彼の邪魔にならないよう調査を開始。あなたはこの真相を見抜けるだろうか?≫

ドイツのベストセラー作家であるシャルロッテ・リンク。
何故かイギリスが舞台の作品が多いのですが、今作も再びイギリスが舞台です。
これも楽しみに待っていた作品です。

※ 『運命の時計が回る時』ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班:ジェフリー・アーチャー

ハヤカワ・ミステリ文庫 2023年10月18日発売予定

【内容概略】
≪ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィックは警部昇任後、豪華客船に乗り、束の間の休暇
を妻と過ごしていた。 だが一族を引き連れた老大富豪が後継者争いの最中に死亡。ウィリアム
は真相究明に乗り出す。
一方、彼の留守を預かる同僚たちは5件の未解決殺人の再捜査を開始。
まもなくウィリアムも合流し、敵対する犯罪組織の報復殺人事件を追うが――。
英国警察小説シリーズ最新作!≫

〈ウィリアム・ウォーウィック〉シリーズ
稀代のストリーテラー、ジェフリー・アーチャーによる警察小説シリーズ。
一流法廷弁護士にして准男爵の父をもつウィリアム・ウォーウィックは、自分の跡を継いで弁護士
になれと勧める父を説き伏せ、幼い頃からの夢だった警察官に。パトロール巡査から部署を異動し
ながら出世し、ロンドン警視庁(スコットランドヤード)の警視総監に昇りつめるまでを描く。

”ウィリアム・ウォーウィック”シリーズの4作目なのですが、実は全部を読んではいないのです。
多分2作(?)しかも、忘れてる(何時ものフレーズ)。
ただ、かなり好きなテイストだったのは覚えているので、この際しっかり読み直そうかと。

※ 『厳冬之棺』 孫沁文

ハヤカワ・ミステリ文庫 2023年9月20日発売

【内容概略】
≪上海郊外の湖畔に建つ陸家の館で殺人事件が起こる。現場は大雨で水没した地下室で完全な
密室だった! 天才漫画家探偵・安縝(あんしん)登場 ≫

帯に、「華文ミステリ界の”密室の王”降臨!」とあります。
最近随分多く出版され始めましたが、華文ミステリは何故か手に取った事がありません。
今回内容案内にチョット惹かれましたので、初読みトライしてみようかと・・・・。





(source : 創元社、ハヤカワ & etc.)