ー Sherlock Holmes 色々比較してみました -
紆余曲折がありながら やっと決まったS4の撮影時期。
その前のS4-0とされるSpecial版の撮影開始迄3か月余りとなり、一度は落ち着いて
いた推論も又もや噴出し始めたようです。
S3を観た後余りにも多くの思いや未だ残るモヤモヤ感がある為 Sherlock
Reviewをしてみようと思ったのですが、その前に今更ではありますが もう一度
基本的な事を見直して、S4の参考にしてみようと思いつきました。
(全体にごく大雑把です)
まず、SH生みの親である、
サー・アーサー・コナン・ドイル(1850-1930)
医師であり世界的な人気を誇るシャーロック・ホームズ生みの親で、1887「緋色
の研究ーA Study in Scarlet」でシャーロック・ホームズを始めて登場させる。その後
長編4本、短編56本の正典を生み出した。1893に「最後の事件ーThe Final Problem」
でホームズを葬り去り、1903に「空き家の冒険ーThe Empty House」でホームズを完全復活
させるまで10年間の空白があるが、1901に生前の事件簿の形をとり「バスカヴィル家の犬ー
The Hound of Baskervilles」を執筆している。
ライヘンバッハの滝でのSHの死は全読者に衝撃を与え、ロンドン市民は喪に服し、出版社
には無数の手紙が届いたという。
(BBC版の時も世界中で大変な騒ぎが起こりましたね)
= = = = = = = = =
映像関係では、
☆グラナダ版
ドラマとして最初の思いつくのはやはりグラナダ版、ジェレミー・ブレット/ホームズですね。
1984年から訳10年間にわたり正典42話分が放映され、正典に元ずくSHとしては最高と評されて
います。
日本でも随分昔(時期は良く覚えていませんが)TVシリーズとして放映されていましたが、
最近又再放送されていて 忘れていたエピソードを思い出しながら楽しんでいます。
ocicatは基本的に吹き替え版は好まないのですが、グラナダ版は当初から露口茂さんの
吹き替え版だったし、雰囲気が良く出ていた為違和感なく楽しめた様な気がします。
最近初めて字幕版が放映されたのですが、ジェレミー・ブレットの深い落ち着いた声で聴く
と本来の魅力を改めて感じます。もっと字幕版増やして欲しいなー!
☆ ベイジル・ラスボーン版
1939年から1946年迄の間に15本の映画を制作したというラスボーン版はMoffattisさんさん達
も参考にしたと言われるそうで、アメリカでは最高のSHと評されているそうです。
最近のSHブームのお蔭でTV放映され、モノクロ作品ではありますが SHも正典の雰囲気が良く
生かされているし、古さを感じさせない出来で楽しめます。
☆ロシア版
1979年から1986年にかけてTVムービー5本が制作された。
ワシーリー・イヴァーノフ演じるSH版は ロシア製ながらヴィクトリア朝のロンドンの雰囲気が
良く現された 意外とも思える素晴らしい作品で、これも又最近TV放映された事は嬉しい事
です。 英国女王から最高のSH作品と称えられたそうです。
ただ、イヴァーノフのだみ声とロシア語が気になってしまい、こればかりは吹き替え版の方が
良かったかなぁ(笑)
☆ ハリウッド版(ガイ・リッチー版)
ロバート・ダウニーJr./SHはマッチョで格闘家、ワトソン(ジュード・ロー)がかっこ良すぎ!
ただ全く荒唐無稽という訳ではなく、随所に正典由良語録等見受けられるし、別の楽しみも
ある様な気がします。
2作目の ”Shadow Game”は BBC版 ”Raichenbach Fall” と同じくモリアーティーとの対決、
ライヘンバッハの滝でのSHの死がテーマで、これはこれで痛切な場面もあります。
最後にSHが姿を見せるのもBBC版と同じ設定だった為 BBC版放映後度々取り上げられていました。
又次回作に繋げるのだと思われます。
☆ その他色々
パスティーシュ版、パロディ版を含めると数え切れない作品がありますので、機会があり次第
見比べる楽しみがあります。
サー・イアン・マッケランの94歳SHも撮影終了したとの事で、渋くて素敵なSHを観るのが又
楽しみです。
原作の ”Trick of the Mind” を読んでいる途中なのですが、なかなか捗りません。
内容は 第二次世界大戦後の日本にSHが現れますが、終戦後の日本の情景が克明に描かれている
のには驚かされます。
どの様に映画化されたのか観るのが楽しみなのですが、日本公開されるのかどうか・・・
そう言えば、数週間前に幻のSH映画と言われた 1916年制作のウィリアム・ジレット版SHのフィルムが
発見されたそうで、Gattisさん興奮していました。約100年前のモノクロ映像です、凄いですね。
今デジタル修正中とのことで、修復後フランスで公開予定だそうです。
機会があれば観てみたいです。
最後は私が好きな画像です。 (おなじみの「尖塔ポーズ」のSH 3人です)。
今回はJ・ワトソンについては触れませんでしたが、各ヴァージョンのJW比較も面白いです。
SHとの付き合い方、立ち位置、キャラクター設定等それぞれ描かれ方が異なるので、余裕が
あれば又取り上げたいと考えています。