The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『ウォリストとエドワード 英国王冠をかけた恋』放送予定

2018-08-29 | 映画
”W.E.” : ”Wallis and Edward”

2011年

以前から気になりながら なかなか観る機会がなかったこの作品が LaLa TVで放送されるようです。
実は8月にも放送あった様なのですが、普段あまり LaLa TVを観ないもので(スミマセン)全く気付
きませんでした。

次回放送予定は、
9月23日(日) 17:30~19:45
9月30日(日) 06:30~08:45

この作品はあのマドンナが脚本、監督、主題歌を担当したもので、世界的にもよく知られた英国
王エドワード8世とアメリカ人既婚女性ウォリス・シンプソンとのロマンスを題材にしています。
映画は、1998年マンハッタンに住むウォーリーの視点で描かれている様です。

何故マドンナがこの題材に興味をもったのか、何を描きたかったのか・・・。
この点に関してマドンナのインタビュー記事があります。
http://tower.jp/article/interview/2012/10/30/we_madonna

個人的にはストーリーより出演者に興味がありまして(暴言)

ウォリス・シンプソン:アンドレア・ライズボロー
デイヴィッド(エドワード8世):ジェームズ・ダーシー
アーネスト・シンプソン:デヴィッド・ハーバー(ウォリスの2番目の夫)
ジョージ5世:ジェームズ・フォックス(デイヴィッドの父)
メアリー王妃:ジュディー・パーフィット(デイヴィッドの母)
スタンリー・ボールドウィン:ジェフリー・パーマー(英国首相)
バーティー:ローレンス・フォックス(デイヴィッドの弟、後のジョージ6世)
エリザベス妃:ナタリー・ドーマー(バーティーの妻)
テルマ・ファーネス子爵夫人:ケイディー・マクグラス(デイヴィッドの愛人でウォリスとデイ
ヴィッドを紹介する)


離婚歴のある既婚女性と結婚するために王位を捨てたエドワード8世の事件は王室を混乱に陥れ 
当時は大変な事件としてとり扱われ世界中に知られる事になった訳です。
ワタクシもこの事件に関しては随分昔に知ったのですが、当時は詳細も知らず英国王が離婚歴も
ある既婚アメリカ女性の為に王位を捨てた。その女性の名前がシンプソン夫人であると言う事位
しか覚えていませんでした。

作品自体にはあまり興味が無かったのですが(又暴言)、ローレンス・フォックスが少しだけで
すが出演しているし・・・。

その役柄は兄に王位を丸投げされて思いもよらぬ次期国王(ジョージ6世)となる弟バーティー。
この事が映画「英国王のスピーチ」に続くことになります。

そして、この事件が起こらなければ現在のエリザベス女王は存在しなかった訳ですから、シンプ
ソン夫人は正に歴史を変えた女性って言う事になりますね。

衣装や小道具が素晴らしい様で、この点にも興味がありますね。


又、ジェームズ・フォックス(ジョージ5世)とローレンス(バーティー)がドラマの中でも親子
を演じている点も興味深い所です。

そして、このところなにやらおなじみになってしまったジェームズ・ダーシーの悩める国王って
のも見どころですが、個人的には「エージェント・カーター」のジャービスさんが好きでして・・・。
その後「ブロードチャーチ S2」も最近見たばかりだし・・・。

ついでに余談ですが、これは情報不足で全く知らなかったのですが、ジェームズ・ダーシーが
シャーロック・ホームズに扮した映画 ”Sherlock : Case of Evil” 日本語タイトル「ヤング・
シャーロック・ホームズ~対決!モリアーティー教授」(タイトル長いッ!)という作品が2002年
公開されていたんですね。ホームズ作品はかなり網羅していたつもりでしたが全く漏れておりまし
た(汗)
ただ・・・、どうもこの作品の評価はイマイチの様で残念!でも一応観てみたいリストに入れました。

と、
すっかり話が逸れてしまいましたが、観た後の感想は追って(と言っても何時ものフレーズですが・・・)

↓ Official trailer
https://youtu.be/4lNg0cm69xU








『ダーク ナイト』2008年:今更ですが・・・

2018-08-25 | 映画
”The Dark Knight”


何故今頃いきなりこの作品を?
実は、先日 ”英BBCが選んだ「21世紀最高の映画100本」という記事があり、それを眺めていて
ふん、ふん、成程ね・・・。 知らない作品、観ていない作品も多く、特にアジア系の作品は殆
ど知らないなか、日本の作品は一本だけとは云え「千と千尋の神隠し」が4位に入っていたのは嬉
しかったですね。
そんな中に、33位に入っていた「ダーク ナイト」がが妙に気になり、あれ?これ観たかしら?
いや、観てない気がする。 と思いたまたまHuluで配信されていたのを見つけ即視聴しました。

子供の頃からバットマン作品は結構見ていて、ティム・バートン監督のバットマン(マイケル・
キートン)が強く印象に残っていたのですが、その後のリブート版は、確か「バットマン・ビギ
ンズ」を見たきりになっていました。
あッ、ジョージ・クルーニーのバットマンも観ましたが、ちょっとねぇ、アレだったので余り記
憶に残っていません(笑)
(そう言えば、ジョージ・クルーニー版でロビンを演じていたのが「NCIS: LA」のクリス・オド
ネルだったのは後に知ってビックリだったんですけどね)

「バットマン ビギンズ」(2005年製作)も遥か昔に観たのですが、渡辺謙さんが出演したッテ
な位しか良く覚えていなかったという状況でして・・・。

そんな訳で、何の予習もせず観始めた「ダーク ナイト」(因みに、日本語タイトルを見た時に、
”dark night” かと勘違いしていたボケでして、”night” ではなく ”knight” でしたね。)

”The Dark Knight” はクリストファー・ノーラン監督による『Dark Knight Trilogy』 3部作
の2作目で2008年のアメリカ・イギリス共作映画です。




何てったって出演者の豪華さに今更の様に改めて驚き、感動します。

ブルース・ウェイン(バットマン) : クリスチャン・ベール
ジョーカー : ヒース・レジャー
ハービー・デント : アーロン・エッカート
アルフレット・ペニーワース : マイケル・ケイン
ジェームズ・ゴードン : ゲイリー・オールドマン
ルーシャス・フォックス : モーガン・フリーマン
レイチェル・ドーズ : マギー・ギレンホール
等々

「バットマン ビギンズ」で初めてクリスチャン・ベールのバットマンを見た時は、う~ん、何か
ねぇ・・・と感じた事を憶えているんですが、これはマイケル・キートン版が結構気に入ってたし、
印象深かったせいなのかも知れませんね。
今回改めて「ダーク・ナイト」を観て、クリスチャン・ベールが良いんですわ。
そして、大好きなゲイリー・オールドマンも益々良いし、マイケル・ケインも相変わらずだったし、
色々楽しみもあります。 モーガン・フリーマンは最近余り名誉でない情報も出ていたりします
が、やはり印象的な演技で貫録を感じます。






そう言えば、冒頭銀行にマスクを被った強盗が押し入るシーンで 賊に果敢に立ち向かう頭取が何
と、ウィリアム・フィクナーでしたね。
おッ!と思ったのも束の間、残念ながらあっという間に退場でした。 え?それで終わり?と残念。


そんな中、”ジョーカー”を演じたヒース・レジャーが凄い存在感でして・・・。
過去のマイケル・キートン版でジャック・ニコルソンがジョーカーを演じた時もかなり強烈な印象
が残ってはいたのですが、今回のヒース・レジャーは、単なる”悪”ではなく、バットマンの弱点
を突き、”道徳的ジレンマを引き起こす悪魔の様に設計されたメフィストテレス”であると言われ
る様に、バットマンに本当の自分を見つめ直す事を強制する役割ともなっている様な感じがあります。
バットマンとジョーカーは表裏一体で、誰もがきっかけ1つで善にも悪にもなり得る紙一重である事
をデントを通して感じさせられ、又ジョーカーがジョーカーになった生い立ちも哀れで悲しささえ感
じます。
この様に晴らしい”ジョーカー”像を作り出しがキース・レジャーは撮影終了後突然死去。
一周忌となる日アカデミー賞助演男優賞の授賞が発表されることになりました。

タイトルとなる「ダーク・ナイト」”Dark Knight”は、ラストシーンでゴードン警部補が息子に
対して、
”He's a silent guardian, watchful protector. A Dark Knight.”(彼はいつも監視の目を光らせて
くれている寡黙な守護神なんだよ。闇の騎士なんだ)と言い、デントが「光の騎士」”White
Knight”と言われていた事に対しての表現をしたのでしょう。
又、レイチエルもデントも救う事が出来なかった事でバットマンでいる事に無力感や絶望感を抱えた
ブルースが心のダーク・サイドに落ちた(スター・ウォーズか?)事に対する表現でもあるのかと・・・。
それにしても、ゴードン警部補がバットマンの正体を知っているのかと思っていたら、この段階では
未だ分かっていなかったんですね。 三作目の最後でやっと気づいた様です。

「ダーク・ナイト」は単なる子供向けコミックの映像化に留まらず、大人向けのダークではありな
がらしっかりしたクライム・ドラマでもあり、人間ドラマでもある様に感じます。
BBCの評価だけではなく、評論家からも絶賛された作品であったことが良く分かりました。

少し話が逸れますが、昔に比べバットマンの衣装、バットモービル等が凄い進歩でカッコ良くなって
るのにビックリです。 装備もまるで007の様だし・・・。
そして、バットマンではなく ブルース・ウェインのスーツの美しい事! あんな素晴らしいスーツ
にはなかなかお目に掛かれません。 目の保養です。 後で知ったらやっぱりアルマーニですって。



この作品を観て、当然ながら三作目の「ダーク・ナイト・ライジング」”The Dark Knight Rises”
も観ましたし、初心に戻って一作目の「バットマン・ビギンズ」”Batman Begins”も観なおしました。
ちょっとしたバットマン三昧になってしまいました。

「ダーク・ナイト・ライジング」も色々思いが在りますので機会があれば書いてみたいと思ってはい
るのですが。(又何時ものフレーズで)

↓ official trailer
https://youtu.be/EXeTwQWrcwY






ドラマ『ホワイトチャペル』久々の再放送

2018-08-21 |  ∟ホワイトチャペル
ドラマ『Whitechapel』


先日来同ドラマに関する過去記事をご訪問下さる方が急に増え、もしや?と思い番組表をチェッ
クしました所、やはり再放送の告知が出ていました。
なかなか番組表を見る機会もないので、この様な形で何度となくお知らせ頂いた形になる事を感
謝している次第でございます。

「ホワイトチャペル」随分久々の再放送です。

AXNミステリーにて8月28日(火)20:00~スタート
↓ 公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/whitechapel

以前も触れましたが、このドラマは、
S1:2009年(3エピソード)
S2:2010年(3エピソード)
S3:2012年(6エピソード)
S4:2013年(6エピソード)
放送された作品です。

ワタクシはS3 迄しか観られていないのですが、何度も再放送あるにも拘らず S4は未だに放送され
ていないと思います。(もしかしたら他局では放送あったのかも?) 何故かしら?

ドラマの内容は過去に起きた「切り裂きジャック」等の凶悪事件の模倣事件を追っていくことになる
ので、かなりコワイシーンもあるのですが、何と言ってもそれぞれのキャラクターが濃く興味深く、
特に”おぼっちゃま”チャンドラーと”マミー”マイルズのバディー感が何とも云えず好きなのです。

先日書きました「ストレイン」でのルパート・ペンリー=ジョーンズの姿を見てひっくり返ったので、
久し振りにお口直し(?)で麗しいルパート様にお目に掛かろうかと・・・・。
↓ これッ! 誰ですか?の感じ


↓ trailerはこちら
https://youtu.be/0vM21CEDusw

ルパート・ペンリー=ジョーンズ満載のこちらの動画もど~ぞ!
https://youtu.be/F1mahRrT4yI

尚、同ドラマに触れた拙過去記事は、
↓ こちらです
ドラマ『Whitechapel』 (1)  
ドラマ『Whitechapel』 (2) : S1~S3 

☆UK版DVDS1~S4ははこちら ↓












BBCドラマ『GUNPOWDER』:”ガイ・フォークス・デイ” の起源

2018-08-17 | 海外ドラマ
”Gunpowder”

BBC One 2017年

BBC Oneにて2017年10月~11月にかけて放送されたドラマですが、某STARチャンネルでは
既に放送されていたんですね。相変わらず素早いです。でも、何時ものフレーズですが
観られなかったので他局での放送待ちです。

このドラマはイングランドで実際に起きた ”Gunpowder”「火薬陰謀事件」描いたドラ
マで、概略は :

1605年当時の英国王ジェームズ1世らを狙った政府転覆計画 : 11月5日上院議場の開
会式に地下に大量の火薬を仕掛けジェームズ一世を爆殺する陰謀があり、その火薬陰謀
事件の実行犯として知られるガイ・フォークスの人生を描く歴史ドラマですって。 尚、
ガイ・フォークスは首謀者ではなく、実際の首謀者はロバート・ケイツビーだそうですが。
その事件は実行直前に計画がバレて未遂事件とされているが、この事件に因んだ風習が今
でもイギリス各地で開催される”Guy Fawkes Night” 或は”Guy Fawkes Day”と呼ばれ、
11月5日に子供たちが花火をならし、焚火を燃やすお祭りとして引き続いています。

で、このドラマは一話60分の3エピソードと云うミニシリーズとして製作されたものですが、
GOTのキット・ハリントンが製作総指揮及び主役を務めています。
キット・ハリントンは本名が ”クリストファー・ケイツビー・ハリントン” だそうで、
何と、この事件の首謀者 ”ロバート・ケイツビー” の実の子孫にあたるとか。って事は、
キット君も元をたどれば貴族の家系だったと言う事で・・・・。
そんな訳で、キット君のこのドラマに対する思い入れが窺がわれます。

監督 : J.ブレイクソン
製作総指揮 : キット・ハリントン
出演:
ロバート・ケイツビー : キット・ハリントン(『ゲーム・オブ・スローンズ』、等)


アン・ヴォークス : リブ・タイラー(『ロード・オブ・ザ・リングス』、等)


トマス・ウィンター : エドワード・ホルクロフト(『キングスマン:ゴールデン・サークル』、等


ロバート・セシル卿 : マーク・ゲイティス(『シャーロック』、等)


ガイ・フォークス : トム・カレン(『ダウントン・アビー』、等

その他

キット君とゲイティス氏はGOTでは絡みがなかったから、実質的には初共演と云う事になり
ますね。

ガイ・フォークス・ナイトに関しては、大まかな知識しか持っていなかったし、ガイ・フォー
クス自身、又この爆破事件に関しても詳細は知らなかったので、歴史の勉強にもなりそうです。
因みに、噂によれば このドラマかなりエグい場面が多いらしい。 拷問のシーンとか・・・。
まぁ、そこは目を閉じてスルーするとして(笑)。

今回少しチェックして初めて知った事、
英語で男性を指す ”guy” はこのガイ・フォークスが起源だったとの事。

そして、ハッカー集団アノニマスでも知られるようになったマスクもガイ・フォークスの顔を
様式化されたもので「ガイ・フォークス・マスク」と言われている。だそうですよ。

そうそう、今回 ”ガイ・フォークス・ナイト”とか ”議事堂の地下に爆弾”とか見ていて、
久~~し振りに『SHERLOCK : S3E1』 ”The Empty Hearse” 『空の霊柩車』を思い出しまし
たよ(泣←何?)
あのエピソードもこの事件をモチーフにしていた訳ですから・・・・。
もう4年半以上も前の事になってしまいましたが、忘れもしない2014年1月2日(日本時間)は
お正月にも拘わらずPCにかじり付いていた高揚感は今でも忘れません。
何かもっと遠い昔の様に感じて凄く懐かしい・・・・(遠い目)
随分長い間S3の観直しもしていないから、久し振りにDVD観てみようかな。
と、いきなりSHERLOCKの思い出話になってしまいました(汗)

話を戻して、
『シャーロック』の時にも、少しばかり”ガイ・フォークス・デイ”に関して確認はしたもの
の 事件が起きる事になった状況などは突き詰めて勉強していませんでした。
このドラマはキット君のファンには楽しみな作品であるだろうし、そうでなくても改めて歴史
を学ぶ機会になりそうなので、是非他局での放送を待ちたいと思います(なるべく早くネ)

それにしても・・・
GOTの時は敢えて曖昧なアクセントにしていたんでしょうけど、このドラマでのキット君は正に
英国アクセントですね(当たり前)。 そしてジョン・スノウに見えてしまうんですけど(笑)


↓ official trailerはこちら
https://youtu.be/RgZmFyJdloQ

尚、UK版DVDは発売されています







グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (3)

2018-08-13 |  ∟グラナダ版SH

グラナダ版 ”The Solitary Cyclist” : (3)


The Adventure of Sherlock Holmes
1984年

・・・・・その(3)

221Bのホームズの元にバイオレットから手紙が届き、カラザースから求婚されたと伝えてきました。
調べたい事があるからファーナムへ行くと言うホームズに、同行しようか尋ねるワトソン。
「私が行けば十分だろう」と答えるホームズに、小さな声で『近くのパブで話を聞くべきだ』とホーム
ズに言われた言葉を根に持って憎まれ口を呟くワトソン。 もう出かけたと思っていたのに背後から
「有難う。とても貴重な意見だ」と(嫌味に?)声を掛けられ、ビックリ(聞かれちゃったか。参った
な・・・のワトソン)


ファーナムのパブを訪れたホームズは亭主から聞き込みを始める。
先ずチャリントン館のウィリアムソン氏に関しては、ほんの先程迄ここに居た事。昔は牧師だったが何
か問題を起して資格を取り上げられたらしいと。
等噂話は言いたくないと渋っていた亭主も、ボツボツと話し始める。
週末には危険な客が来る。 特に1人には迷惑をしている事。あの男は最悪だ。と聞き、「赤毛の口髭の
男か?」と確かめるホームズ。

 
そこに噂の当人ウッドリーが現れ、何を嗅ぎまわっているのかホームズに詰め寄り、いきなりなぐりか
かる。

ホームズも急な攻撃に部屋の隅に倒れ掛かるが、おもむろに上着を脱ぎ、周囲の客たちに「正当防衛で
ある事は皆さんが証人」とやる気満々のホームズは、ボクシングの構えをします。

って、このシーンが噂の乱闘シーン。
拳を握り腕をグルグル回す。さながらダンスのステップを踏む様な軽やかな動きのホームズ(古式ボク
シングのスタイルなんでしょうね)
もう軽やかな動きのホームズは何ともカッコよいです。


で、あの有名なセリフ、「紳士は手の甲で人を殴ったりしない。紳士は左のストレートで勝負」(出た~ッ!)
と言いながらウッドリーにパンチを食らわせダウンさせ、再び上着に手を通していると周囲に居た客たち
から拍手が起こります。 すると、ちょっと戸惑った様子で観客たちに微かに頷いて”どうも”のホームズ。


その後、221Bでは、ワトソンから傷の手当てをして貰いながら、ご機嫌で「実にスッキリした気分だ」の
ホームズに、「だろうな」のワトソン。

「左のストレートで悪党を倒した。 その結果がこれだ」(額に傷を負ってます)
ホームズにウィスキーを手渡すワトソン。 その後ウッドリーが馬車で帰還したと話しながら、嬉しそうに
ムフフと笑う2人(子供か)
このシーン、ヤンチャな子供達のボーイズは、ほのぼので実に良いです。

一方、カラザースの屋敷には又ウッドリーがウロチョロ現れます。


そしてバイオレットは再びホームズに手紙で 次の土曜日にこの屋敷を去るつもりである事を知らせてきます。
遂にカラザースは馬車 “horse and trap” を買ったのでもう自転車には乗らなくてすむ。
土曜日からは安心して暮らせると。
しかしホームズは気になる事があると云います。
「何だ?」と訊ねるワトソンに、「馬車 ”trap” だ」 とホームズ。
(”Trap”は2輪の軽装馬車と云う意味と、”罠”と云う二つの意味をもっています)




・・・・・to be continued です。


← グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (2)
→ グラナダ版『美しき自転車乗り』 : (4)




『黒い睡蓮』ミシェル・ビュッシ著

2018-08-09 | ブックレヴュー&情報
黒い睡蓮 (集英社文庫): 2017年10月20日

”Nymphéas noirs ”
ミッシェル・ビュッシ著、平岡 敦翻訳

内容紹介
『彼女のいない飛行機』で注目を集めた著者が贈る、叙述ミステリの傑作が登場! 三人の女性が
語る三つの殺人事件。その真実とは? 読者を謎の迷宮に誘う、仏ルブラン賞・フロベール賞受賞
の話題作。

内容(「BOOK」データベースより)
モネの“睡蓮”で有名な村で発生した、奇妙な殺人事件。殺された眼科医は女好きで、絵画のコレ
クターでもあった。動機は愛憎絡み、あるいは絵画取引きに関する怨恨なのか。事件を担当する
セレナック警部は、眼科医が言い寄っていた美貌の女教師に話を聞くうちに、彼女に心惹かれて
いく。一方、村では風変りな老女が徘徊し…。『彼女のいない飛行機』で人気を博した著者の傑
作ミステリ。

ありとあらゆるミステリー小説に手を出す者ですが、フランスミステリーあまり読んだことが無く、
従って、本作のビュッシも初読みの作家作品でした。

冒頭、
『ある村に、三人の女がいた。
一人目は意地悪で二人目は嘘つき、三人目はエゴイストだった。』
この書き出しで、先ず妄想が膨らみます。
― 一人目は八十歳を超えた寡婦。というか殆ど寡婦になりかけのところ。
― 二人目は三十六歳で、夫を裏切った事は一度もない。今のところは。
― 三人目は、もうすぐ十六歳になる。
― 二〇一〇年の五月十三日から五月二十五日のあいだだけ、ジヴェルニーを囲む鉄柵の扉が彼女
たちのためにあいたのだった。わたしたちだけのために、と三人は思った。しかしルールは残酷
だった。三人のうち逃げられるのはひとりだけ。あとの二人は死ななければならない。そういう
ことだ。

この出だしの文章から否が応でも引き込まれます。

タイトルからもわかる様に、この小説は クロード・モネが後半生を送ったフランス・ノルマン
ディー地方の小さな村ジヴェルニーを舞台に書かれています。

一人目は水車小屋に住む老女、二人目はジヴェルニー村の小学校教師であるステファニー・デュパン、
三人目は絵画の才能豊かなおさげ髪の似合う少女ファネット。
物語りは、一人目である”わたし”の目線でのモノローグでつづられていきます。

観光客で賑わう睡蓮の池近くの川で村の眼科医が水死体で見つかる場面から始まります。
ジェローム・モルヴァルという眼科医は絵画収集に打ち込んでいると共に、複数の女性との関係も
持っていた。
この事件を扱う事になるのが南仏からやって来た新任のローランス・セレナック警部(ハンサムで
チャラ男)と地元のシルヴィオ・ベナベット警部(地道にコツコツと証拠を固めていく)。 この
2人のコンビが対照的で会話も笑わされる。

3世代、3人の女性の話と平行して、未発見の”睡蓮”の絵、60年以上昔に起こった少年の水死事件、
ファネットに絵を指導していた男性の死などが絡み合い途中かなりややこしくなって来ます。

村に居てあちこちに現れる犬”ネプチューン”にも惑わされることになります。

そして・・・・、最後に、アッと驚かされる結末が待っています。
随分色々なミステリーを読んできましたが、この様な形の『だまし』は他に類が無いのではない
かと・・・(知らないだけかも) 兎に角予想もしなかった形で終わります。
ただ、後で読み返してみると、あちこちに謎解きの伏線が仕掛けられていてミスリードさせられ
ているのが分かるので、それを見抜けなかった自分がおバカだったのか。

そして、最後全ての事件が明らかになった時、”わたし”である老婆が思いもよらぬ再会をするこ
とでちょっぴり胸が熱くなります。
モネの「睡蓮の池」の絵を思い浮かべながら読み終えました。

そう言えば、作中にも触れられていますが 日本にも「睡蓮の池」を模した池が創られているん
ですね。
池袋のSデパートの屋上にも似た雰囲気の池があると聞いていたので一度行ってみようと思いつつ
未だ実現しないままですが。

人気を博したと言う筆者一作目の『彼女のいない飛行機』も読まなければ・・・と、読むべきリス
トに加えました。








BBC「私立探偵ストライク」日本初放送

2018-08-05 |  ∟私立探偵ストライク
”C.B.Strike”
 
BBC製作

「私立探偵ストライク」が日本独占初放送になるとの事です。
初放送は8月19日(日)~ 
思わず食い付いたんですが、STAR チャンネルなんです。
契約していませんので観られませ~ん(泣) 無念だ!
ただ、この作品は非常に興味があるので、後日何処か他のチャンネルでなるべく早く放送してく
れるのを待つばかりです。

↓公式ページ
https://www.star-ch.jp/drama/c-b-strike/

で、このドラマの原作はロバート・ガルブレイス。 う~ん聞いた事ないですよね。
それもそのはず、これはアノ「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリング女史が素性を
隠して男性名であるロバート・ガルブレイス名義で手掛けた「私立探偵コーモラン・ストライク」シリーズ
を元にBBCで製作されたドラマなんです。 原作のみならず製作総指揮にも名を連ねています。
「ハリー・ポッター」とは全く異なる大人向けのクライムミステリーですね。

既に原作文は全部ドラマ化されており
S1 : ”The Cuckoo’s Calling” 「カッコウの呼び声」 : 2017年8月初放送 (3エピソード)
S2 : ”The Silkworm”「カイコの紡ぐ嘘」 : 2017年9月初放送(2エピソード)
S3 : ”Career of Evil”「悪しき者たち」 : 2018年2月初放送(2エピソード)

出演は、
※コーモラン・ストライク : トム・バーク(『マスケティアーズ』、『戦争と平和』、『僕が星になる
前に』 等)
※ロビン・エラコット : ホリディ・グレンジャー(『映画版シンデレラ』、『 ボルジア家 愛と欲望の
教皇一族』 等)
その他

コーモラン・ストライクはオックスフォード大学を中退し従軍。アフガニスタンの戦場で片足を失い退役
した義足の私立探偵。 現代のロンドンを舞台に優れた洞察力で事件の真相に迫る。
又ロビン・エラスコットは派遣会社からやって来た賢く優秀な秘書でストライクの相棒となる。
丁度ホームズとワトソンの様なコンビで事件に挑んでいく内容の極上のミステリードラマと評されています。

トム・バークは以前も書きましたが、『グラナダ版シャーロック・ホームズ』で初代のワトソンを演じた
デヴィッド・バークの御子息であります(書きつつあり停滞している『美しき自転車乗り』も父バーク出演
しています)ので何となく親近感を持って(勝手に)見ているのですが、決してイケメンさんではないし(暴言)
派手ではないですが経験豊かな実力派の俳優さんです。

又、シーズン1にはゲストとして 『ジョージ・ジェントリー』のマーティン・ショウも出演しています。


↑ このアングルといい雰囲気が”221B"によく似ている様な気が・・・

何とか早く観られると良いんですけど・・・・。


原作翻訳本は”読む予定リスト”に入っていたのですが未だ読めていません。
常々、原作本のあるドラマにかんしては、”観てから読むか、読んでから観るか”が悩ましい所な
のですが、このドラマはどうしても原作を読むのが先になりそうです。
他局で視聴できるのを待ちつつ原作を先に読みましょう。

原作翻訳本は、
講談社刊
ロバート・ガルブレイス(著)、池田 真紀子(翻訳)

カッコウの呼び声  私立探偵コーモラン・ストライク (上)&(下)
 
 
カイコの紡ぐ嘘 私立探偵コーモラン・ストライク(上)&(下)
  

三作目の”Career of Evil”は翻訳本が未だ出ていない様です。

又恒例の(笑)UK版DVDですが、
既に3作とも発売されています。
  








『新米刑事モース~オックスフォード事件簿』 シーズン6 撮影開始

2018-08-02 |  ∟新米刑事モース/主任警部モース
“Endeavour” : S6


先週だったか ”Endeavour” 「新米刑事モース」のシーズン6が撮影開始されたとの情報が出ま
した。


え~? もうS6ですか?
ワタクシはS2迄しか観ていないんですよ(泣)
某チャンネルでS3の放送が始まるとの事で楽しみにしていた所、案の定吹き替え版でして、ちょっと
観てみたもののやっぱりダメで涙をのみつつ早々に撤退しました。
(某媒体で少しだけざっと観ましたが、英語字幕もないし・・・・)。

常々ひつこく言っていますが、個人的にやはり吹き替え版はどうしても受け入れられないんです。
俳優さんの演技と云うのは、声やしゃべり方、セリフ回しを含めての演技だと思うし、どうしても
イメージが違ってしまい吹き替え版に違和感を覚えてしまうのです。
(これは全く個人的な思いですので、それぞれ好みだと思いますが)
特に、モースの場合は、ショーン・エヴァンズは元よりですが、何てったってロジャー・アラムの声
がね~。本当に素敵なお声で大好きですもん。

これも繰り返していますが、ではDVDを。と思っても何故かこの作品の日本版のDVDはS1だけしか出て
いないんですね?(もしかしたら思い違いかもですが) 何故なんでしょう? 
UK版頑張ってみようかな?と思いつつ、どうも疲れそうで・・・(汗) ウダウダジレンマに悩み続
けています。
なので、S3~S5を何とか早く放送して欲しいと熱望するところです(但し字幕版で←ひつこい!)
どちらのチャンネルでも良いですから何とかヨロシクお願いします。

で、S6でのモースのファーストイメージがこちら。

何と”口ヒゲ”ですよ。
どうなんでしょうねぇ。 ずっとヒゲなのかしら? 気になるところではあります。

S6は6話構成で英国放送は2019年春ごろと言われています。 
又徐々に情報が出て来るでしょう。

UK版DVD : 既にS5も出ています。