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The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:May/03(2025)

2025-05-17 | ブックレヴュー&情報
※ 『北斎殺人事件』新装版 高橋克彦

講談社 2025年5月15日発売

【内容概略】
≪ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か。一方日本では、謎の生涯を送った浮世絵
師葛飾北斎の正体に迫ろうと研究家たちが資料を追う。北斎は陰密だった? 日本とアメリカを
結ぶキーはどこか?≫

『写楽殺人事件』に続く浮世絵推理の傑作。日本推理作家協会賞受賞作。

1986年初版のこの作品はその前作『写楽殺人事件』と共に当時読んでいるはずなのですが、恒例
のフレーズですが、細部は殆ど記憶にございません。
新装版発売だそうなので有難く再読したいと思います。

※ 『テスカトリポカ』 佐藤究

角川文庫 2024年6月13日発売

【内容概略】
≪メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。
生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の
裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎
でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやっ
てきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま
育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミ
ロとコシモは邂逅する。 ≫

目を引くカバー, タイトルと共に、メキシコ関連のクライムノベルとのことで、珍しい作品ですが、第
165回直木賞受賞作品です。

尚、”テスカトリポカ”とは、
多神教のアステカ王国において信仰されていた強大な神の一人。 ケツアルコアトルのライバルともされ
ている。
ナワトル語で「煙を吐く鏡」を意味し、闇を支配するとされる。毎年5月の乾季、この神をたたえる盛
大な儀式がとりおこなわれ、生贄として少年の心臓が捧げられた、と伝えられている。アステカ王国で
は「夜と風」(ヨワリ・エエカトル)、「われらは彼の奴隷」(ティトラカワン)とも呼ばれていた。

昨年発売時から気になっていたにも拘らず 今更ですが遅ればせながらの初読みになります。

※ 『罠』 キャサリン・R・ハワード

新潮文庫 2025年5月28日発売予定

【内容概略】
≪アイルランドの片田舎。人気のない道路を彼女はひとり歩いていた。そこへ男の運転する車が近づいてき
て声をかける……。約一年前の深夜、ダブリンのパブを出たまま行方不明となった妹の行方を捜し続ける女
性、ルーシー。この数年、アイルランドでは不可解な失踪事件が続いていた。警察の捜査にしびれを切らし
たルーシーは、危険をかえりみず独自に拉致犯を突き止めようと決意する。斬新な構成の妙でサスペンス小
説の新潮流を作り出してきた作家の最先端サスペンス。≫

多分(?)初読みの作家さん作品です。
”最先端サスペンス”とありますので、一応押さえておきたい作品です。






(source : 講談社、角川、新潮社 & etc.)










これから読む予定のミステリ:May/02(2025)

2025-05-13 | ブックレヴュー&情報
今回は偶然日本の作品ばかりになりました。

※ 『電報予告殺人事件』 岡本好貴

創元社 2025年5月30日発売予定

【内容概略】
≪時はヴィクトリア朝。チャーチゲートの電信局で十年に亘って研鑽を積んだ女性電信士ローラ・
テンパートンは、結婚と職業のキャリア、どちらを選ぶかで日々悩んでいた。ある晩、彼女は局長
アクトンを訪ねてきたアクトンの甥ネイト・ホーキンスと出会う。だがアクトンは直後、密室内で
死体となって発見された。警察は遺産相続人となったネイトを疑うが、彼の無実を確信したローラ
は、自らの職能を活かして真犯人を追うことに。黄金期本格の楽しみを現代に蘇らせる第33回鮎川
哲也賞受賞第一作。≫

『帆船軍艦の殺人』で第33回鮎川哲也賞受賞後第一作の作品です。

↑ こちらは18世紀末の英国海軍の帆船軍艦で起こる殺人事件でしたが 今作はヴィクトリア朝の
英国での電信局が舞台との事。
今回も楽しみな作品です。

※ 『不可解事件請負人火垂柚葉』 安萬純一

南雲堂 2025年5月22日発売予定

【内容概略】
≪助かる寸前で無言のままみずから墜落死した男。食料を持ちながらひとりきりで脱水死した麻薬
取締官。連続する不可解な事件に挑む謎めいた女性探偵 探偵火垂柚葉と助手の油杵島はある日、団
地の10階に人がぶら下がっている という情報を得る。訪れた現場でなぜか刑事のようにふるまう
火垂。不可解な 表情を浮かべた男は近づいた油杵島たちの目前でみずから転落してしまう。 ≫

初読みの作家さん作品です。
先ず、本のタイトルで悩み・・・・
”ふかかいじけんうけおいにん ほたるゆずは” と読むそうで、最初中国語かと(汗)

(島田荘司・二階堂黎人監修)とあり、”本格ミステリー・ワールド・スペシャル”とうたれています。
これだけで十分釣られてしまいました。

※ 『桜待つ、あの本屋で』 浅倉卓弥

ハーパーコリンズ・ジャパン 2025年5月28日発売予定

【内容概略】
≪奇蹟、あります。
それは、桜の季節にだけ現れる不思議な本屋――

世界のどこともわからない場所に、その本屋はある。
店の前には神秘的な桜が一本たたずんでいて、なかでは少女と三毛猫がコーヒーを淹れながら、次
の客が来るのを待ちわびている。
この店に来られるのは、後悔や悲しみを抱えている人だけ。
店と客をつなぐのは、一冊の本――桜の季節、そのページをめくったときに
店への扉は開かれる。 ≫

タイトル、概略、カバー、どれを見ても優しさを感じる作品です。
時期的には少し遅れて残念な気持ちもありますが、たまにはこんな心癒す作品が必要です。





(source : 創元社、南雲堂、ハーパーコリンズ・ジャパン & etc.)






これから読む予定のミステリ:May/01(2025)

2025-05-05 | ブックレヴュー&情報
※ 『黒猫のいる回想図書館』 柊 サナカ

ハーパーBOOKS文庫 2025年5月15日発売予定

【内容概略】
≪結婚式を目前にして恋人に振られた千紗は、同時に仕事も住む場所もなくして不幸のどん底
にいた。そんな千紗に声をかけてきたのは、路地裏の一匹の黒猫――人生最悪の日かと黒猫に
訊かれ、やけくそ気味に「そうだ」と答えた千紗は、気がつくと不思議な図書館に。自分の人
生を一冊の本に書きあげるまで出られないと言われるが、そこには千紗同様迷い込んできた、
個性豊かな人たちがいて……≫

「人生最悪の日ですか?」

街角で黒猫に訊かれたら、
それは不思議な図書館への招待――

初読みの作家作品です。
”黒猫”に導かれる図書館・・・・これは惹かれるフレーズです!

※ 『#ニーナに何があったのか?』 ダーヴラ・マクティアナン

ハーパーBOOKS文庫 2025年5月23日発売予定

【内容概略】
≪休暇中に山間の別荘を訪れた大学生、ニーナとサイモン。だが帰ってきたのはサイモンだけ。
別れ話になり先に帰宅したと言うが、挙動不審なうえ、その後ニーナの姿を見た者はいない。
謎が深まるなか、一方の親は記者会見で捜索を訴え、他方は息子を守るべく大金でPR会社を
雇って対抗する。サイモンが殺した、自作自演だ、親が怪しい……憶測と誹謗中傷の嵐の先に
暴かれたのは恐るべき真実で――。 ≫

今時らしいタイトルです。

初読みの作家作品ですが、
全豪1位ノンストップミステリー !
NYタイムズ紙のThe Best Thriller Novels of 2024 !
と、良い評価を得ている様です。

※ 『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』 ロバート・ロプレスティ

創元推理文庫 2018年5月11日

【内容概略】
≪「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」そう宣言しているミステリ作家のシャン
クス。
しかし実際は、彼はいくつもの謎や事件に遭遇して、推理を披露し見事解決に導いているのだ。
取材を受けているときに犯罪の発生を見抜いたり、逮捕された作家仲間のため真相を探ったり、犯
人当てイベントで起きた『マルタの鷹』初版本盗難事件に挑んだり、講演を頼まれた大学で殺人事
件に巻き込まれたり……。≫

少し前の作品で、この作品も又初読みの作家さん作品です。
著者は図書館司書とのこと。
何となく惹かれる内容で、短編集らしいので気分転換に読むのも良さそうです。


今回はどの作品も初めての作家作品で、偶然ですが何となく何時もとは異なる雰囲気の作品
ばかりになりました。






(source : ハーパーBOOKS, 創元社 & etc.)








これから読む予定のミステリ:Apr./05(2025)

2025-04-27 | ブックレヴュー&情報
※ 『魔術師の幻影』カミラ・レックバリ、ヘンリック・フェキセウス

文春文庫 2025年4月8日発売

【内容概略】
≪地下鉄トンネル内で発見された白骨の山。やがて連続殺人だと判明した事件は、法務大臣の
失踪へと予想を超える大事件へと発展した。ストックホルム警察特捜班が奔走する中、たびた
び犯罪捜査に関わってきたメンタリスト、ヴィンセントのもとにはパズルめいた挑戦状が頻々
と届き、彼の過去を暴こうとする……。 特捜班の刑事ミーナと、ヴィンセント。それぞれを巻
き込む事件は、いずれもクリスマスをデッドラインとしていた。聖夜にいったいどんな惨劇が
演じられるというのか?≫

”エリカ&パトリック”シリーズ等でお馴染みの北欧ミステリの女王と言われるカミラ・レックバ
リとスウェーデン最高のメンタリストと言われるヘンリック・フェキセウスがタッグを組んだ
新たな警察シリーズ。
『魔術師の匣』、『罪人たちの暗号』に続く三作目になります。



『魔術師の匣』は大分前に読んだのですが、二作目の『罪人たちの暗号』を読む前に、再読し
終わったばかり。 出遅れましたがこれから二作目にとりかかるところですが、既に三作目です。

それぞれに心に傷を持った刑事ミーナとメンタリストのヴィンセントという異色のコンビが新た
な事件に向き合います。 この二人の造詣に惹きつけられますね。
安定した面白さで、最新作がとても楽しみです。
どんでん返しですか?

※ 『雪山書店と愛書家殺し: クリスティ書店の事件簿 』アン・クレア

創元推理文庫 2025年5月30日発売予定

【内容概略】
≪本好きと本好きを、本の好みをもとに結びつける──書店を切り盛りするエリーは、姉のメグと
ともに、そんな趣向の図書館デートに参加するはめになった。その翌日、火かき棒で殴り殺され
たメグのデート相手が発見され、麓(ふもと)の劇場では第二の事件が……。手がかりはクリス
ティの推理劇『ねずみとり』の脚本? 美しい雪山を舞台に人間関係の糸が絡み合う書店ミステ
リシリーズ第二弾!≫

『雪山書店と嘘つきな死体』に続く第二弾。

美しい雪山にある書店”ブック・シャレ―”。
エリーとメグ姉妹が看板猫のアガサと共に切り盛りする書店で起きる事件。
アガサ・クリスティの作品も彷彿とさせられる色々なことが起きるのですね。
今回は『ねずみとり』関連?

※ 『千年のフーダニット』麻根重次

講談社 2025年1月16日発売

【内容概略】
≪若くして妻を喪い失意に沈むクランは、人類初の冷凍睡眠(コールドスリープ)実験に参加する。
さまざまな事情を抱えた男女7名は「テグミネ」という殻状の装置で永きにわたる眠りについた。
――そして、1000年後。目覚めたクランたちはテグミネのなかでミイラと化した仲間の他殺体を
発見する。
犯人は誰なのか。施設内を調査する彼らが発見したのは、さらなる“顔のない死体”で――≫

少し前の作品ですが、興味を惹かれました。
初めての作家さん作品で、概略だけではSFの様にも感じるのですが、

” 時を超えた”奇想”が爆発する――壮大無比な特殊設定ミステリ”
とか
”俊英が魅せる、本格ミステリの新たな地平。”
と、魅力的なフレーズが並んでいましたので、遅まきながら読みたいリスト入りした楽しみな作品です。



(source : 文藝春秋、創元社、講談社 & etc.)




これから読む予定のミステリ:Apr./04(2025)

2025-04-17 | ブックレヴュー&情報
※ 『密やかな炎』 セレステ・イング (旧仮題:すべての部屋に火を)

早川書房 2025年5月9日発売予定

【内容概略】
≪リチャードソン家の邸宅が燃えた。厳しい母が管理する、完璧に見える家庭だった。母の唯一
の悩みは末娘のイジーだが、今は姿を消していた。一家の貸家に住む母娘も見えない。誰が、な
ぜ火をつけたのか。秘密を抱える二つの家族が、焼け跡で見つけた真実とは?≫

初読みの作家さんですが、今作は ”全米370万部突破の文芸ミステリ!” とされています。



前作の 『秘密にしていたこと』もかなり良い評価を得ているようですので、遅まきながらこち
らも読ませて頂こうかと。

※ 『金庫破りの謎解き旅行』 アシュリー・ウィーヴァ―

創元推理文庫 2025年5月12日発売予定

【内容概略】
≪金庫破りのエリーは、陸軍のラムゼイ少佐から、国家のための極秘任務として北部のサンダー
ランドまで旅をするように指示される。翌日現地に到着したエリーは、何者かに背後からぶつか
られてトラックに轢かれそうに。親切な男性に助けられるが、下宿屋に入った直後、その男性が
前の道路で倒れて死んでしまう。この不審な死は偶然? 第二次大戦下のイギリスを舞台に、凄腕
の女性金庫破りと堅物の青年少佐の謎解きを描く人気シリーズ最新刊! ≫

『金庫破りときどきスパイ』、『金庫破りとスパイの鍵』に続く第三弾

(絵にかいたような)”貴族階級” に属するイケメン陸軍少佐。ツンデレのラムゼイ少佐(それに
してもラベンダー色の瞳って・・・)と美人で凄腕の金庫破りのエリー。

“コージー”とカテゴライズされている様ですが、第二次世界大戦下という社会情勢の中、ロンドン
の情景、その時代における女性の立場などを絡め、考えさせられるポイントもあり、興味深い、好
みのシリーズです。

※ 『罪の水際』 ウィリアム・ショー

新潮文庫 2025年4月23日発売予定

【内容概略】
≪心的外傷後ストレス障害で休職中の女性刑事アレックスが遭遇したのは、花嫁二人の同性婚パー
ティ。そこへ山刀を隠し持った中年女性が乱入し「人殺し!」と叫ぶ騒動を引き起こす。アレック
スの介入によって事なきを得たが、これは複雑に入り組んだ悲劇の発端に過ぎなかった……。
7年前の行方不明事件、夫婦惨殺、町民を巻き込んだ投資詐欺。‶イングランドの砂漠〟と呼ばれる
町を舞台に複雑な人間ドラマを紡ぎだす。≫

CWA(英国推理作家協会)最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)最終候補作品。

だそうですが、多分初読み(?)の作家作品です。

今回はかなり好みの作品ばかりになりました。
楽しみが増えて嬉しいですが、忙しい・・・・。





(source : 早川書房、創元社、新潮社、X & etc.)






これから読む予定のミステリ:Apr./03(2025)

2025-04-13 | ブックレヴュー&情報
※ 『沈黙』 アン・クリーヴス

ハヤカワ・ミステリ文庫 2025年4月30日発売予定

【内容概略】
≪ガラス職人のイヴが首を切り裂かれた父の遺体を発見した。凶器はイヴが作った花瓶でマ
シュー警部は慎重に聞き込みを進めるが……。≫

以前翻訳待ちとしてご紹介しました アン・クリーヴスによる”マシュー・ヴェン”シリーズの
2作目 ”The Heron's Cry” がようやく翻訳出版発売となります。

1作目の『哀惜』 ”The Long Call” は 日本ではドラマ放送が先になりましたが、2作目はドラ
マ化になるかどうかは今のところ未定です。

前作『哀惜』に関しては下記過去記事ご参照下さい。

★ アン・クリーヴス『刑事マシュー・ヴェン』シリーズ

個人的にはドラマより原作の雰囲気が好きだったので、原作の2作目も楽しみにしておりました。

アン・クリーヴス女史は相変わらず精力的な執筆を続けていらっしゃいます。
以前一部をまとめてありますが 今度しっかり整理してリストアップせねば・・・と思っている
ところです(何時になるやら・・・・)

※ 『記憶の対位法』 高田大介

東京創元社 2025年4月30日発売予定

【内容概略】
≪マグレブ系のルーツを持つフランスの新聞記者ジャンゴは、隠遁していた祖父の遺品を整理する
つとめを兄から押しつけられた。対独協力者として弾劾されて以降、一族と距離を置いて暮らして
いた祖父――ジャンゴは祖父宅の隠し部屋から二十を超える黒檀の小箱と、その内張に使われてい
た謎の紙片を発見する。取材先で知り合った大学院生ゾエの協力のもと、ジャンゴは祖父が晩年追
い求めたものの正体を探る。≫

対独協力者として弾劾された教師が
晩年探し求めたものとは――
祖国、信仰、そして音楽の記憶を辿るべく
青年は歴史の迷宮に足を踏み入れる

概略を読むだけではどの様な方向の内容か今ひとつ分からないのですが、何となく好みの雰囲気を
感じます。

※ 『片翼のイカロス』 野島夕照

光文社 2025年3月12日発売

【上空500mでヘリと人間が衝突⁉ 奇々怪々な謎と華麗なロジック――本格要素てんこ盛り。
相模湖畔に立つ豪邸に新人メイドとしてやってきた麻琴。その館には当主である碇矢コーポ
レーション代表の加州ほか、その華麗なる一族が住んでいた。レジャー開発の成功で莫大な資
産を築き上げた加州だが、生まれつき足が不自由で、ギリシア神話のイカロスのように大空を
飛び回ることを夢見ていた。館内で次々に起こる不審な事件……麻琴は生まれ持ったある能力
を使い、不可思議な謎に挑む。 】

勿論初読みの作家さん作品ですが、『島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞
優秀作。』

だそうです。
” 奇々怪々な謎と華麗なロジック――本格要素てんこ盛り” ← とくれば、外す訳には参りま
せんですね。





(source : ハヤカワ、創元社、光文社 & etc.)







これから読む予定のミステリ:Apr./02(2025)

2025-04-07 | ブックレヴュー&情報
※ 『天空の戦い』 チャールズ・ウィリアムズ

扶桑社 2025年4月25日発売予定

【内容概略】
≪ロンドンの出版社で、殺害された男の死体が発見される。
警察の捜査が難航するなか、社で刊行される原稿をめぐり、奇怪な人物たちが動きだす。
キリストの遺物=聖杯が、じつは英国に実在する!?
この至高の宝をめぐり、聖と邪の争闘がいまはじまる……≫

初めてお目にかかる作家作品です。
ミステリのジャンルに入るのか、聖杯伝説にも関わるのか・・・。
内容概略を読んだ限りどんなジャンルになるのかはっきりわかりませんが、個人的にはかなり好
みの内容の様な気がします。

”トールキンやC・S・ルイスらの文芸集団〈インクリングズ〉に参加、ドロシイ・セイヤーズの
『神曲』英訳に影響をあたえ、T・S・エリオットから作品を「超自然的スリラー」と称賛され
た、作家チャールズ・ウィリアムズのデビュー長編、ついに登場。 ”

とのことですから、やはり興味深い作品です。
ダン・ブラウンの作品に近い様な気もしますが、どうなんでしょう。
是非読まなくては!

※ 『空耳の森』 七河迦南

創元推理文庫 2025年4月18日発売予定

【内容概略】
≪春山で吹雪に遭遇した恋人たち、孤島に取り残された幼い姉弟、居酒屋で安楽椅子探偵と出会っ
た男……。端正なロジックで形作られた、万華鏡のごとき九編のミステリを収める。≫

表題の『空耳の森』を含む9編の短編ミステリです。
独特のスタイルのストーリーを書かれる作家さんだと思うので、好みが分かれるかもしれませんが、
個人的には結構好きです。
今回は短編集との事で、読みやすいのでは?と思います。

※ 『星くずの殺人』 桃野雑派

講談社 2023年2月22日発売

【完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。
それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師(はせ)穂稀(ほまれ)は、会社の指示に従いツアー
の続行を決めるが――。
一癖も二癖もある乗客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第二の殺人まで起き
てしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』
は宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。】

初めての作家さんです。
そして、内容もなかなかユニークの様で、SF?とも感じられるのですが、
”ニュータイプミステリー” とか、”令和のディクスン・カー(候補) ”とか色々話題作であったようです。
何故かチェック漏れで、遅まきながら読ませて頂こうと。

今回は特に意図した訳ではないのですが、何時もとはタイプの異なるミステリが並んでしまいました。
吉と出るか凶と出るか・・・・楽しみではあります。






(source : 扶桑社、講談社、創元社 & etc.)







これから読む予定のミステリ:Apr./01(2025)

2025-04-01 | ブックレヴュー&情報
※ 『円環』 アルネ・ダール

小学館文庫 2025年4月4日発売予定

【内容概略】
≪スウェーデン・ウプサラ市郊外の高速道路を走行中のBMWが、前触れも無く宙を舞い炎上した。
死亡したのは、運転中の大手製鉄会社幹部。その後、石油業界のキャンペーンを手がけていた広告
会社幹部が第2の爆破事件で命を落とす。被害者はどちらも気温変動や環境破壊に関係していた。
容疑者に挙げられたのは、15年前に先端技術の活用を拒否したがためにある誘拐事件の解決に失敗
して警察を退職し、森で隠遁生活を送る元警部ルーカス・フリセル。かつて彼の部下で今は国家作
戦局(NOD)の主任警部エヴァ・ニーマン宛てに、彼からと思われる犯行予告の手紙が届いていたの
だ。
エヴァは、立ち上げられた特捜班Novaの一癖も二癖もある面々を率いて事件の捜査にあたり、第3
の事件を警戒しながらフリセルを追うが――。≫

『時計仕掛けの歪んだ罠』で翻訳ミステリファンの度肝を抜いた、北欧ミステリ界のトップラン
ナーが贈る驚愕の新シリーズ、ここに誕生!

とあります。
『時計仕掛けの歪んだ罠』は随分昔に読んで殆ど忘却の彼方(又!)でしたので、先日久しぶりに
再読しました。
今更ですが又もや引き込まれました。
今回の新シリーズも期待大で楽しみです。

※ 『骨と作家たち』 キャロル・グッドマン

創元推理文庫 2025年4月30日発売予定

【内容概略】
≪著名な作家でもあった大学教授が悲劇的な死を遂げてから25年。その追悼式が開かれる前日、教
授の教え子たちが大学の施設に一泊することになった。激しくなっていく吹雪。姿を見せないベス
トセラー作家の同級生。そして、ある部屋のベッドでカラスの死骸が発見されるという不穏な夜が
明けると、階段の下で首の骨を折った死体が――。≫

”ミステリファンの心をくすぐるあの設定を ベテラン作家の筆致で紡ぎあげる傑作ミステリ”

とあります。

頭をひねってみたのですが、この作家さんの作品は初めての様な気がします。
”あの設定”とは・・・? あれですか? そそられますね。

※ 『セヴン・ダイアルズ』 新訳版 アガサ・クリスティ

創元推理文庫 2025年4月18日発売予定

【内容概略】
≪鉄鋼王に貸出し中のチムニーズ館に滞在中の若者の一人が死亡した。館の本来の主の娘バンドルは、
若者の死に疑問を抱き調べ始める。その彼女の目の前でさらなる死が。被害者が残した「セヴン・ダ
イアルズ」という言葉は何を意味するのか? 『チムニーズ館の秘密』に続く冒険小説≫

『七つのダイヤル』の改題新訳版です。
『チムニーズ館の秘密』に続くとありますように、ノンシリーズ、バトル警視シリーズ作品です。
勿論古い版は読んでいますが 新訳版でどの様になっているか是非再読しなくては・・・・。

この作品はドラマ化されるとの事で昨年記事にてご紹介したのですが、なかなか詳細が出てきません。

バトル警視を演じるのがマーティン・フリーマンだという事もあり、気になっているのですが 既に
昨年撮影開始され、2025年リリースといわれながら続報が殆ど出ていません。
↓ チラッとバトル警視


詳細第一報出次第別途速攻ご紹介するつもりです。

★ ドラマ化情報はコチラ

※ アガサ・クリスティ『七つの時計』映像化






(source : 小学館、創元社 & etc.)







これから読む予定のミステリ:Mar./04(2025)

2025-03-24 | ブックレヴュー&情報
※ 『銃を持つ花嫁』 フィリップ・マーゴリン

新潮文庫 2025年3月28日発売予定

【内容概略】
≪人気写真家キャシー・モランの回顧展で、小説家志望のステイシーは展覧会の目玉であるモラ
ンの代表作に魅了される。この謎めいたモノクロ写真は、ウェディングドレス姿の女性が海に向
かって立つさまを後ろから撮影したもの。だがこれは、静謐でロマンチックな肖像などではない。
女性の背中には六連発銃を握った手が回されていた。題して「銃を持つ花嫁」。写真に魅せられた
ステイシーは、撮影当時に起きた出来事を明らかにして小説にしようと考える。やがて被写体の
女性メーガンに夫殺しの疑いがかけられた十年前の殺人事件のことを知り、真相をいっさい口に
せず隠遁してきたメーガンに接触しようとするが……。≫

多分初めての作家さん作品だと思うのですが(曖昧)・・・

リーガル・スリラーの巨匠が一枚の写真に秘められた人間ドラマを克明に追い、スリリングかつ
重層的に描きあげたベストセラー・サスペンス。

とのこと。
惹きつけられました。

※ 『鎖された声』 エミコ・ジーン

ハヤカワ・ミステリ(新書) 2025年4月9日発売予定

【内容概略】
≪20年前、妹が誘拐されて以来、刑事チェルシーは誘拐事件を憎んでいた。ある日、2年前に誘拐
された少女エリーが帰ってくる。さらに一緒にさらわれた少女の死体が発見された。だが、エリー
は事件について何も語らない。彼女はただの被害者なのか、それとも? ≫

日本人作家さんとの事ですが、この方の作品も初読みです。
”鎖された” は ”とざされた”と読むのだそうですが、最初は何と読むのかな?という・・・・(恥)。

エミコ・ジーンさんご自身の事も初めてなのですが、経歴を拝見すると、
”Emiko Jean is a New York Times best-selling author of adult and young adult fiction. ”
とあります。

他にも既に何作か上梓なさっているようですね。

※ 『ボニーとクライドにはなれないけれど 』 アート・テイラー

創元推理文庫 2025年3月19日発売

【内容概略】
≪コンビニ店員のルイーズは、学費のために店に強盗に入った青年デルと恋に落ちた。ふたりは
デルの学位取得をきっかけに、犯罪とは無縁の人生を始めることにする。デルの姉の仕事を手伝
うために車で旅に出たが、なぜか次々と事件に巻きこまれる羽目に。窃盗を疑われ、ワイン泥棒
に加担し、教会では強盗の人質にされて……。≫

この作品も初読みの作家さん作品です。

2015年発表の今作は2016年のアガサ賞新人賞の受賞作となったとの事。
他にも幾つかの賞を受賞なさっている様です。

”連作ミステリ短編集”とありますので、何時も読んでいる作品とは少し傾向が違うのかもしれま
せんが、たまにはこんなタッチの作品も読んでみようかと。

”ボニーとクライド” で久しぶりに思い出したので、


こちらがボニーとクライド本人画像


こちらは映画化作品『俺たちに明日はない』”ボニー&クライド”の ウォーレン・ベイティとフェイ・
ダナウェイ← 懐かしいですねぇ(歳ばれる)




(source : 新潮社、ハヤカワ、創元社 & etc.)


これから読む予定のミステリ:Mar./03(2025)

2025-03-21 | ブックレヴュー&情報
特に意図した訳ではないのですが、このところ日本のミステリ作品が続きます。

※ 『パラレル・フィクショナル 予知夢の殺人』 西澤保彦

祥伝社文庫 2025年3月12日発売

【内容概略】
≪刻子と甥の素央は、惨劇の夢を見る。親族八人が集った別荘で、刻子以外の全員が命を落とす
のだ。二人には「確定している未来を事前に夢に見る」という予知能力がある。殺されるはずの
素央は別荘に行かず、すべての惨劇は回避された――と安堵したが……。凶悪な殺意を持つ者は
確実に存在する。起きるはずだった事件と犯人の正体とは? 特殊設定ミステリの先駆者、見参! ≫

〈特殊設定ミステリ〉の第一人者が放つ一撃! 
予知夢を見るふたり。
惨劇は回避できるのか?

西澤作品も結構多く読ませて頂いています。
デビュー30周年とか・・・・。
今回も楽しみな作品ですね。

※ 『鏡の国』 岡崎琢磨

PHP研究 2023年9月13日発売

【内容概略】
≪大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。
それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたもの
だった。
「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者であ
る響子の姪に、突然こう告げる。
「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」――。

削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そも
そも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか……その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび
上がる。 ≫

少し前の作品です。
発売直後大反響で随分多くの媒体で紹介されていたとか・・・何故知らなかったんだろう???
と首を捻りながらなのですが。

丁度読み始めたところですが、興味深い展開になってきました・・・・。
なかなか好みの作品の香りを感じます。
出来れば読後感想を、と思ってはいますが(と、いつものフレーズで)

※ 『金環日食』 阿部暁子

東京創元社 2022年10月31日発売

【内容概略】
≪知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の
錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春
風は、ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むこ
とに。かくして大学で犯人の正体を突き止め、ここですべては終わるはずだったが――。《本の
雑誌》が選ぶ2020年度文庫ベスト10第1位『パラ・スター』の著者が贈る、〈犯罪と私たち〉を
描いた壮大なミステリ。 ≫

初めての作家作品です。
大変評判になった作品との事ですが、何故かリストから漏れていました。
興味深い内容を拝見し、遅ればせながら読ませて頂きたいと思います。






(source : 祥伝社、PHP研究、東京創元社 & etc.)