The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:Jul./3(2024)

2024-07-20 | ブックレヴュー&情報
※『チムニーズ館の秘密』 アガサ・クリスティ

創元推理文庫 2024年8月9日発売予定

【内容概略】
≪ある小国の元首相の手記を南アフリカからロンドンの出版社に届けてほしいと旧友から頼まれ
たケイド。実は頼み事はもうひとつあった。イギリスでも有数の大邸宅チムニーズ館に滞在中の
婦人に、あるものを届けてほしいというのだ。折しもチムニーズ館では政府の高官や経済界の大
物が集まるなか殺人事件が発生、ケイドも巻き込まれるが……。ミステリの女王の冒険活劇、新
訳で復活。≫

言わずもがなで皆さまよくご存じのクリスティ作品で、過去何度か刊行されていますが、今回は
創元推理文庫での新訳版です。

この作品も”ノンシリーズ”(ポアロもミス・マープルも登場しない)で、バトル警視が登場する作
品です。

流石に忘れてはいないのですが、新訳版でどの様に改版されたのか…是非読み直してみようと思う
ところでして。

(尚初刊時タイトルは『シムニーズ荘の秘密』(原題は ”The Secret of Chimneys” )となっている
ようです。)

※ 『 ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』 ベンジャミン・スティーヴンソン

ハーパーBOOKS 2024年7月25日発売予定

【内容概略】
≪わが家は全員嘘つきで、人殺しだ。雪山で起きた連続殺人。容疑者は一家全員。世界27カ国で刊
行、話題の謎解きミステリー!

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白
い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も
起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が
雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺
人が起こり……。≫

何となくタイトルで腰が引けそうなのですが、海外各メディアから高評価を得ており、
曰く、
「古典的なフーダニットに、ウィットに富んだひねりを加えた作品」:Washington Post
「まさに巧妙・・・二度読み必至作」:CriminalElement.com
「非常に巧みで面白い。筆者はこの力作を、見えそうで見えないトリックを巧妙に操るマジシャン
のごとく生み出した」:Publishers Weekly

等々・・・
”話題の謎解きミステリ”と言われています。
事前評価はあまり気にしないようにしているとは言え、そそられます。

※ 『極夜の灰』サイモン・モックラー

創元推理文庫 2024年8月22日発売予定

【内容概略】
≪北極圏の米軍極秘基地で発生した火災。現場の遺体には不可解な燃焼度の差があった。火災を調査する
ジャックは生存者から話を聞くが……。謎が渦巻く衝撃のミステリ長編! ≫

と言われています。

少し先の発売ですが、もう少しの我慢で待ちましょう。



 
(source : 創元社、ハーパーBOOKS & etc.)







これから読む予定のミステリ:Jul./2(2024)

2024-07-15 | ブックレヴュー&情報
通常リストアップする作品は ”刊行/発売予定待ち”の作品が主で、へそ曲がりなものとしては他のリビュー、
”ナントか賞受賞作品”、とかはあまり気にせず感覚で選んでいたのですが、今回は新刊ではなく、過去出版作
品から選んでみました。

読んだことがあるかもしれないし(忘却)、多少覚えている作品もありますが まっさらな気持ちで読んでみ
たいと思います。又今回は多少過去評価も考慮、参考にさせていただきました。

※ 『失われたものたちの本』 ジョン・コナリー

創元推理文庫 2021年3月11日発売

【内容概略】
≪母親を亡くして孤独に苛(さいな)まれ、本の囁(ささや)きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッド
は、死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込む。赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさら
うねじくれ男……。そこはおとぎ話の登場人物たちが蠢(うごめ)く、美しくも残酷な物語の世界だった。
元の世界に戻るため、少年は『失われたものたちの本』を探す旅に出る。本にまつわる異世界冒険譚。 ≫

全米図書館協会アレックス賞受賞作

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」の下敷きになったと言われている作品で、ファンタジーではありな
がら、単に子供向けとは言えない、むしろ大人が読んでいい作品なのではないかと思います。

※ 『乱れからくり』【新装版】 泡坂妻夫

創元推理文庫 2024年7月12日発売

【内容概略】
≪玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。その葬儀も終わらぬ内に、今度は彼の幼い
息子が過って睡眠薬を飲み死亡。更に馬割家で不可解な死が連続してしまう。一族が抱える謎と、「ねじ屋敷」と
呼ばれる同家の庭に造られた、巨大迷路に隠された秘密に、調査会社社長・宇内舞子と新米助手・勝敏夫が挑む。
第31回日本推理作家協会賞受賞作にして、不朽の名作。≫

初版は1977年の作品で、第31回日本推理作家協会賞受賞作品

多分未読の作品だと・・・・(はっきり覚えていないので・・・・)
今回新装版発売との事で、チャンと呼んでみようと思います。

又、この作品は、1979年に映画化されているとのこと。
松田優作主演だそうですが、残念ながら観ていないです。


※ 『魔女の隠れ家』 ジョン・ディクソン・カー

創元推理文庫 1979年4月1日発売

【内容概略】
≪チャターハム牢獄の長官をつとめるスタバース家の者は、代々、首の骨を折って死ぬという伝説があった。
これを裏づけるかのように、今しも相続をおえた嗣子マルティンが謎の死をとげた。〈魔女の隠れ家〉と呼ばれ
る絞首台に無気味に漂う苦悩と疑惑と死の影。カー一流の怪奇趣味が横溢する中に、フェル博士の明晰な頭脳が
ひらめく……!≫

この作品も何度か改定版が発売されているようですが、原作が発売されたのが1933年。
ギデオン・フェル博士初登場の作品です。

間違いなく読んだはずの作品ですが、全く霧のかなた(←恒例フレーズ)でしたが、数日前に某所で紹介されて
いたので懐かしく思い出し、再読しようと・・・・。




(source : 創元社& etc.)





これから読む予定のミステリ:Jul./1(2024)

2024-07-08 | ブックレヴュー&情報
※ 『続 シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡圭祐

角川文庫 2024年6月13日発売

【内容概略】
≪シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に
会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという
報せが届く。
ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊
藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。≫

少し出遅れましたが、最近の作品中では個人的には”一推し”作品です。

言わずもがなですが、2017年刊行の『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の続編です。

シャーロック・ホームズ関連パスティーシュは兎に角手に取り読んでみるのですが、そんなパスティー
シュ作品の中では個人的にイチニを争う作品と感じた 特別に好きな作品でした。
当時グダグダ感想を書きましたのでご参照下さい。

↓ もう7年も前の事なんですねぇ・・・・
★ 『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 : 松岡圭祐著


私が読んだのは講談社版だったと思うのですが、その後角川文庫の改定版が出ていたようですね。


今回の”続”も≪全米ベストセラー待望の続編!≫とあります。

絶対に外せない作品です!

※ 『壁から死体? 〈秘密の階段建築社〉の事件簿』ジジ・パンディアン

創元推理文庫 2024年7月26日発売予定

【内容概略】
≪“ひらけごま”と唱えると現れる秘密の読書室や、秘密の花園に通じるドアが隠された柱時計。
だれもが一度は夢見た仕掛けに特化した工務店〈秘密の階段建築社〉。ラスヴェガスから帰郷した元イリュー
ジョニストのテンペスト・ラージは、父が経営する家業を手伝うことになっが、その初日、仕事先の古い屋
敷の壁を崩してみると、何とそこから……。楽しい不思議が満載のシリーズ第1弾。≫

2月に”翻訳出版待ち”に含めていた””Under Lock and Skelton Key” がようやく翻訳刊行されます。

※ 『終着点』 エヴァ・ドーラン

創元推理文庫 2024年8月22日発売予定

【内容概略】
≪ 建て替えで立ち退きを迫られ、住民がほとんどいなくなったロンドンの集合住宅。その空き部屋のひとつで、ある
晩、若い女性が 男を殺してしまい、親しくしている年輩の女性に助けを求める。ふたりは協力して男の死体をエレベー
ターシャフトに投げこみ、 それが事故死として処理されることを願うが、年輩の女性は若い女性の説明にいくつかの
矛盾点があることに気づき、しだいに疑 心暗鬼に陥っていく。はたして若い女性の言葉はどこまで信用できるのか?
彼女が殺した男はいったい何者だったのか? ひと つの殺人を起点に、過去へとさかのぼっていく章と、現在がその
まま進行していく章とが交互に展開され、事件を取り巻く状況が すこしずつあらわになる。そして最後、ふたりの女
性がいきついた先に待っていたのは……。≫

死体発見後、過去へ遡る章と未来へ進む章が交互に展開され、殺しの「始まり」と「終わり」がとてつもない衝撃と
ともに明かされる。英国ミステリ界の気鋭が放つ傑作サスペンス!

この作品も原題”This is How It Ends” として 拙”翻訳刊行待ち”記事内でご紹介し、首を長くして日本発売を待っていた
作品です。

今回は、特別興味深い 楽しみな作品が並びました。


(source : 角川、創元社 & etc.)




これから読む予定のミステリ:Jun./3(2024)

2024-06-26 | ブックレヴュー&情報
※ 『白薔薇殺人事件』クリスティン・ぺリン

創元推理文庫 2024年7月12日発売予定

【内容概略】
≪ミステリ作家の卵アニーは、大叔母の住む村に招かれた。資産家の大叔母は、16歳のときに
占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けていたが、アニーが屋
敷に到着すると、大叔母は図書室の床に倒れて死んでいた。両手には血がついていて、そばに
は白薔薇が。予言が的中したときのために大叔母が約60年をかけて調査した記録を手がかりに、
アニーは犯人探しに挑む。≫

今年1月に翻訳刊行待ち拙記事にてご紹介した 原題”How to Solve Your Own Murder”です。
”犯人当てミステリの大傑作、ここに登場!”
とされています。

待ちかねていた期待大の作品です。

※ 『魂に秩序を』 マット・ラフ


新潮文庫 2024年6月26日発売予定

【内容概略】
≪幼少時に義理の父親から虐待を受けたために多重人格障害を抱えるアンディは、自分の頭の
中に住む別人格アーロンによって人格の交錯する混沌状態を整理してもらい、下界に適応して
いくための人格の渉外役として新たにアンドルーという魂を生まれさせていた。ある日、ヴァー
チャルリアリティ・ソフトの開発に関わっているソフト制作会社で、アンドルーはやはり多重
人格障害を抱える女性ペニーと出会うことになる。自身の他人格だけでなくペニーの別人格に
まで振り回されるアンドルーは、一方で、ある殺人犯の事故死に関わったことから、義父の死
は自分が原因だったのではないかという疑念に囚われる。真相解明のため、ペニーと共に故郷
へと向かうが……。多重人格障害を抱えるカップルを主人公に、ミステリー、ロードノヴェル、
青春成長小説といったさまざまな要素が展開する、物語の万華鏡! ≫

多重人格カップルの友情と淡い恋心と殺人と――。
あらゆるジャンルを取り込んで、新潮文庫史上最厚で贈る、
メタおもしろい、究極の物語小説がついに日本上陸!

何と!1088ページだそうで・・・・。
正直予測のつかない色々な要素を含んだ内容の様なのですが、とても気になる作品なので、何と
か頑張ってみようかと。

※ 『幻月と探偵』伊吹亜門


(角川文庫) 文庫 – 2024/6/13発売

【内容概略】
≪ ここは夢の楽土か、煉獄か――。
1938年、革新官僚・岸信介の秘書が急死した。秘書は元陸軍中将・小柳津義稙の孫娘の婚約
者で、小柳津邸での晩餐会で毒を盛られた疑いがあった。岸に真相究明を依頼された私立探偵・
月寒三四郎は調査に乗り出すが、初対面だった秘書と参加者たちの間に因縁は見つからない。
さらに、義稙宛に古い銃弾と『三つの太陽を覚へてゐるか』と書かれた脅迫状が届いていたこ
とが分かり……。次第に月寒は、満洲の闇に足を踏み入れる。 ≫

異邦の論理、異形の心理。
大戦前夜の満洲、元陸軍中将の屋敷、連続毒殺事件、「三つの太陽」、岸信介の野望――。

個人的にはあまりご縁のない時代の物語、しかもミステリなのですが(”歴史ミステリ”とカテ
ゴライズされる様ですが)、以前ご紹介をした『焔と雪 京都探偵物語』(2023/8/17)←これ
は大正時代の京都を舞台にしたミステリで、とても雰囲気のある内容で、新鮮な感覚で読ませ
ていただきました。


気になっていたところ 昭和初期のミステリという同著者の以前の作品に気づき 遅ればせな
がら読ませてい頂こうと。

この作品は2021年8月30日単行本で発売されていたようです。




(source : 創元社、新潮社、角川 & etc)




これから読む予定のミステリ:Jun./2(2024)

2024-06-17 | ブックレヴュー&情報
※ 『モルグ館の客人』 マーティン・エドワーズ

ハヤカワ・ミステリ文庫 2024年7月3日発売予定

【内容概略】
≪完全犯罪を成し遂げた者が集うパーティが開かれる館。新聞記者ジェイコブと名探偵レイチェル
は謎の女にパーティへ招かれるが……。≫

以前”翻訳刊行待ち”の中でご紹介した”レイチェル・サヴァナク”シリーズの2作目”Mortmain Hall”
がようやく翻訳刊行されます。

既にご紹介済の前作『処刑台広場の女』は久々にのめりこんで読んだ作品でしたので、2作目大変楽
しみに待っていた期待作です。

※『夜明けの花園 』 恩田陸

講談社 2024年1月13日発売

【内容概略】
≪ 湿原に浮かぶ檻、と密やかに呼ばれていた全寮制の学園。
ここでは特殊な事情を抱える生徒が、しばしば行方を晦ます。
ヨハンの隠れた素顔、校長の悲しき回想、幼き日の理瀬、黎二と麗子の秘密、
月夜に馳せる聖、そして水野理瀬の現在。
理瀬と理瀬を取り巻く人物たちによる、幻想的な世界へ誘う六編。 ≫

累計100万部突破! 「理瀬」シリーズ初短編集
ゴシック・ミステリの金字塔。

恩田作品は好きで、殆ど読んでいますので「理瀬」シリーズも全部読んだはずだと思っていたのに、
何故かこの短編集は見逃していたようです。

遅ればせながら楽しませて頂こうと思います。

※ 『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』ラモーナ・エマーソン

ハヤカワ・ミステリ文庫 2024年6月19日発売予定

【内容概略】
≪写真の腕と霊能力で、巨悪に立ち向かう
幽霊に脅されてはじめた捜査で見えてきたのは、麻薬カルテルの暗躍、警察組織の蓋灰、先住民族
差別――

アルバカーキ警察鑑識写真係のリタは、生まれながらに幽霊が見えた。そのために孤立し、故郷の
ナバホ居留地を去った苦い過去を持つ。
一方、霊能力は仕事に役立つ面も。幽霊は時折、他の鑑識官が気付かない手がかりを示してくれる
のだ。ある日リタが交通事故現場の撮影を始めると、自分は殺されたと主張する被害者の霊アーマ
が現れた。
四六時中つきまとわれ、殺人犯への復讐を強いられたリタは独自に事件を追うことに! ≫

ミステリと言っても ちょっと変わったタイプの作品の様です。
あまり不気味で怖いのは苦手ですが、紹介文を読む限り色々な要素を含んでるようで興味ある作品
です。





(source : ハヤカワ、講談社& etc.)








これから読む予定のミステリ:Jun./1(2024)

2024-06-07 | ブックレヴュー&情報
※ 『毒入りチョコレート事件』【新版】アントニー・バークリー

創元推理文庫 2009年11月10日発売

【内容概略】
≪ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面々は、迷宮入り寸前の難事件に挑むこと
になった。被害者は、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。チョコレートには毒
物が仕込まれており、夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、そのチョコレートは夫妻
ではなく他人へ送られたものだった。会員たちは独自に調査を重ね、自慢の頭脳を駆使した推理を、
一晩ずつ披露する――。誰がこの推理合戦に勝利するのか。本格ミステリ史上に燦然と輝く、傑作
長編。≫

少し古い作品ですが、以前ご紹介した『レイトンコートの謎』、『最上階の殺人』を読了して、本
格ミステリでありながら ロジャー・シェリンガムのユルイ名探偵振りと、ほのかにユーモラスな
会話等に惹きつけられていました。



そんな訳で、今更ですがこのシリーズも もう一度読み直していこうと思います。

※ 『すべては〈十七〉に始まった』 J.J.ファージョン

創元海外ミステリ 2024年6月30日発売予定

【内容概略】
≪霧のロンドンで〈十七〉という数字に付きまとわれたベンは寝床を求めて十七番地の空き家へ侵入
した。彼を待ち受ける世にも恐ろしい一夜とは……。 ≫

ヒッチコック映画「第十七番」の原作小説、待望の初邦訳! ――結末を知って読めば、おそらく一度
目に見落としていた見事なまでの伏線に気づけ、感心することしきりだろう。(「訳者あとがき」より)

と、紹介されています様に、なかなか惹きつけられる内容です。

ヒッチコック監督による”NUMBER SEVENTEEN” は1932製作の作品だそうですが、流石に観た事はあ
りません。

因みに、タイトルにある”十七”は、何故算用数字の”17”ではなく、漢数字の”十七”なのか?
ストーリーに関係あるのでしょうか? 気になるところです。

※ 『六色の蛹』 桜田智也

東京創元社 2024年5月31日発売

【内容概略】
≪昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件
に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。
ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話
から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。
ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協
会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!≫

以前気になっていた作品なのですが、虫が苦手なものとしては”昆虫”イッパイだと怖い(?)なぁと何
となく遠見をしていた作品です。

先日チラッと気づくと、この作品は
『サーチライトと誘蛾灯 』 2020/4/21
『蝉かえる 』 2023/2/13


に続く著者3作目だそうで、これまで日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞されているそうです。
受賞云々はともかく、

”ブラウン神父、亜愛一郎に続く、
令和の〝とぼけた切れ者″名探偵、登場!
昆虫オタクの青年が、奇妙な謎を鮮やかに解き明かす!”

キャラクターに惹かれましたので、遅まきながら読ませていただきたい作品です (”昆虫”は目をつぶって)


(source : 創元社 & etc.)




これから読む予定のミステリ:May/5(2024)

2024-05-28 | ブックレヴュー&情報
※ 『P分署捜査班 鼓動』マウリッツィオ・デ・ジョバンニ

創元推理文庫 2024年6月12日発売予定

【内容概略】
≪四月初めの朝。ロマーノ刑事がP分署近くのゴミ集積所で見つけたのは生後間もない赤ん坊
だった。赤ん坊は急いで病院へ運ばれ、捜査班の面々は親探しに奔走するが、ある情報が事態
を思わぬ方向へ導いていく。いっぽう、アラゴーナ刑事は初対面の少年に懇願され仔犬を探す
羽目に。実は管内で犬猫の失踪事件が多発していて──小さな命のため奮闘する刑事たちを描く、
人気警察小説!≫

以前翻訳刊行待ちの中でご紹介した『集結』、『誘拐』、『寒波』に続くシリーズ4作目
個性豊かな捜査班チームが活躍するシリーズも4作目となりました。
楽しみなシリーズです。

※ 『列をなす棺』エドマンド・クリスピン

論創社 2024年6月11日発売予定

【内容概略】
≪煌びやかな虚飾の世界で殺人事件に巻き込まれるフェン教授。映画業界を舞台にしたシリーズ
後期の傑作を初邦訳! ≫

”ジャーヴァス・フェン”シリーズ長編第7作の初邦訳とのことです。
が、
多分何作かは読んだはずなれど・・・(得意のフレーズ)ですが、全く記憶にありません。
なので、初心に帰ったつもりで読もうと思います。

※ 『伝説とカフェラテ:傭兵、喫茶店を開く』 トラヴィス・バルドリー

創元推理文庫 2024年5月20日発売

【内容概略】
≪珈琲(コーヒー)店を開きたい。それがヴィヴの夢だった。幸運の輪(リング)を引き寄せるとい
うスカルヴァートの石を懐(ふところ)に、いちから店作りに着手する。最初は閑古鳥(かんこどり)
が鳴いていた店も、募集広告を見てやってきた店員が描いたセンス抜群の看板や、隠れた天才パン職
人のつくるうっとりするようなパンや菓子のおかげで、次第に繁盛しはじめるが……。ネビュラ賞最
終候補の心温まるコージーファンタジイ。≫

傭兵、珈琲店主に転職!
異世界コージーファンタジイ

ファンタジー、コージー系はめったに手に取ることがないのですが、気分転換をしたい時とか、何と
なく心が疲れたかな・・・と感じるときはこんな作品も読んでみたくなるのです。
カバーも可愛いし、癒されそうです。

※ 『グッド・バッド・ガール』 アリス・フィニー

創元推理文庫 2024年6月19日発売予定

【内容概略】
≪ロンドンのケアハウスで暮らす80歳のエディス。自分をここに押し込んだ娘とはうまくいっていない
ものの、職員の18歳のペイシェンスとは、世代は違えど友情を築いている。そしてペイシェンスも、母
親と喧嘩して家出してきた身だった。そんなある日、ケアハウスの所長が殺害される。実は数ヵ月前に
も入居者が不審な死を遂げていて……。『彼と彼女の衝撃の瞬間』のどんでん返しの女王の新境地。≫

”ドンデン返し”大好物です。
が、今作は少しちょっと変わった設定のように感じます。
この作品も外せないですね。


(source : 創元社、論創社 & etc.)




これから読む予定のミステリ:May/4(2024)

2024-05-23 | ブックレヴュー&情報
※ 『化学の授業をはじめます。』ボニー・ガルマス

文藝春秋 2024年1月16日発売

【内容概略】
≪舞台は1960年代アメリカ。
才能ある化学の研究者エリザベスは、いまだ保守的な男社会の科学界で奮闘するが、無能な上司・
同僚からのいやがらせ、セクハラの果てに、研究所から放り出されてしまう。
無職・未婚のシングルマザーになってしまった彼女がひょんなことからゲットした仕事、それはテ
レビの料理番組「午後六時に夕食を」で料理を指南する出演者だった。
「セクシーに、男性の気を引く料理を」というテレビ局の要望を無視して、科学的に料理を説くエ
リザベス。しかし意外にも、それが視聴者の心をつかんでいく……。

ブリー・ラーソン(『キャプテン・マーベル』)が自ら制作総指揮、主演したApple TV+のドラマ版『レッ
スン in ケミストリー』も大ヒットし、全世界の女性(と犬好き)に支持された痛快無比の一冊。≫

著者デビュー作にして、世界600万部の大ヒット小説がついに日本上陸!

とあります。
”ミステリ”のジャンルではないのですが、スカッとするなら たまにはこんな作品も良いかしら?
と思いまして・・・・。

※ 『悪魔のひじの家』ジョン・ディクスン・カー

創元推理文庫 2024年6月28日発売予定

【内容概略】
≪悪名高い故ワイルドフェア判事の旧宅である緑樹館は〈悪魔のひじ〉に聳え立つ。前当主クロー
ヴィスの遺言により相続人指名された孫のニックは、ほしくもない遺産を断乎拒否すべく、友人ガ
レットを伴い緑樹館を訪れた。折しも響き渡る、宵闇を切り裂く銃声。幸い現当主の命に別状はな
かったが、幽霊目撃談の真偽は措いても館を覆う不穏な雰囲気は疑いようがない。ニックの助っ人
になるはずのガレットは、わがことに心乱れて気もそぞろ。そこへ救世主さながら現れたギディオ
ン・フェル博士とエリオット副警視長が電光石火の早業で事件を収拾する!≫

過去何度か発売されている作品ですが、今回は復刻新訳版です。
これもいつものフレーズながら 大昔に読んだきりで覚えておりませんので、せっかくの新訳版発
売を機会に いまさらですが読み直してみたいと思っています。

※ 『九マイルは遠すぎる』ハリイ・ケメルマン

ハヤカワ・ミステリ文庫 1976年7月1日発売

【内容概略】
≪ ニッキィ・ウェルト教授は『九マイルは遠すぎる、まして雨の中ともあれば』と言う言葉を耳にし、
この言葉を頼りに前日起きた殺人事件の真相を暴き出す!! 難事件を次々に解き明かしていく、教授
の活躍を描く傑作短編集8編。≫

アームチェア・ディテクティブ・ストーリーの定番。 と言われている、ケメルマンのデビュー作です。

かなり古い作品ですが、
これも大昔に読んだ作品で、何をいまさら・・・と言われそうですが 偶然紹介されているのを見
て懐かしい思いと、詳細を忘れていることに気づき 久々の再読をしてみようと思います。




今回はジャンル、新旧取り混ぜて・・・・





(source : 文藝春秋、創元社、ハヤカワ & etc.)










これから読む予定のミステリ:May/3(2024)

2024-05-12 | ブックレヴュー&情報
※ 『境界の扉 日本カシドリの秘密』エラリー・クイーン

角川文庫 2024年6月13日発売予定

【内容概略】
≪日本育ちの人気女流作家カレン・リースが、ニューヨーク中心部にある日本風邸宅で死体と
なって見つかった。カレンは、癌研究の第一人者ジョン・マクルーア博士と婚約中で、幸福の
絶頂にあると思われていた。唯一犯行が可能だった人物として、マクルーア博士の娘、20歳の
エヴァの名があがる。だが、エヴァは無実を主張し、私立探偵テリーとともに、自身への疑い
を晴らすために奔走する。エラリー・クイーンも彼女の主張を信じ、クイーン警視と対立しな
がら事件に挑むことに。エラリーの推理が進むにつれて明らかになる、カレンの過去、姉との
確執、そして、エヴァの出生の秘密……。エラリーは大胆な調査で、ついに密室の謎すべてを
解き明かす! ≫

国名シリーズに続いて発表された”The Door Between”は、ニューヨークにある日本風邸宅が舞
台。本作が執筆された当時ニューヨークでのジャポニズム・ブームの残り香が感じられる、エ
ラリー唯一無二の傑作ミステリ。

57年ぶりの新訳で登場!

エラリー・クイーンは大昔に読み始め、当然(?)詳細は霧のかなたになっていたのですが、最
近折に触れ、順次再読し始めていたところです。
そんななか、新訳版が出始め、新たな視点で読み直していますが、新訳はやり読みやすいと感じ
ます。

※ 『女彫刻家 新装版』ミネット・ウォルターズ

創元推理文庫 2024年5月31日発売予定

【内容概略】
≪母親と妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所の床に血みどろの抽象画を描いた女。
その無期懲役囚について一冊書け、と出版社に命じられたライターのロズは、覚悟を決めて取材
にかかる。オリーヴとの面会では並はずれた威圧感に震え上がったが、相手は意外にも理性の閃
きをのぞかせた。かすかな違和感は、微妙な齟齬の発見をへて、大きな疑問に着する……本当に
彼女がやったのか? MWA賞受賞作。≫

数々の賞に輝いたミステリの傑作
MWA最優秀長編賞受賞作
「週刊文春」1995年ミステリーベスト第1位
「このミステリーがすごい!」1996年版第1位。

この作品も”大昔”に読みました。
今作も、新装改定版での発売で、久々に読み直してみようと思っています。

※ 『コールド・バック』ヒュー・コンウェイ

論創海外ミステリ 2024年5月28日発売予定

【内容概略】
≪目の病気で失明していたときに迷い込んだ家で殺人現場に居合わせるという体験をしたイギリス人
青年は、視力の回復後、旅先のイタリアで不思議な雰囲気の美しい女性に出会い、一目で恋をする。
その後、求婚を受け入れられるが、相手にはどこか普通の女性とは違うところがあり、心が通い合う
事がないように感じてしまう。そうした婚約者の心の謎を解くため、青年はイタリアに出向いて伯父
とその仲間に話を聞くものの謎は解明されず、むしろ暗い疑惑の様相を帯びてきます。やがて求婚者
の女性が「迷い込んだ家で体験した事件」に関わっていたと知った青年は、疑惑の影に導かれるよう
にして遠路シベリアへ赴く。事件の真相、二人の男女を待ち受ける未来、そして犯人の末路とは……≫

ヒュー・コンウェイ長編第一作目 141年の時を経て初翻訳

とありますが、初読みの作家作品です。
初翻訳作品とのことですが、エンターテインメント作品としても興味深い作品の様です。




(source : 角川、創元社, 論創社 & etc.)






これから読む予定のミステリ:May/2(2024)

2024-05-07 | ブックレヴュー&情報
今回は特に意図した訳ではないのですが、珍しく日本の作品ばかりになりました。

※ 『ローズマリーのあまき香り』 島田荘司

講談社 2024年4月26日発売 

【内容概略】
≪世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。
1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロゥの祭り」で主役を務めたク
レスパン。警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺され
たという。しかし3幕以降も舞台は続行された。
さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー? ≫

名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作!

御手洗潔、本当に久しぶりです。
島田作品、御手洗潔大好きですので、嬉しいし、とても楽しみです。

今晩から読み始めます!!(感想は・・・・書けるかどうか・・・・)

分厚くて重いです

※ 『赤の女王の殺人』 麻根重次

講談社 2024年3月14日発売

【内容概略】
≪市役所の市民相談室に勤務する六原あずさは、ある日、相談者の妻が密室から墜落死する現場を
目撃してしまう。
被害者が死の間際に残した「ナツミ」という人物を追って、刑事である夫の具樹は操作を開始する
が、その行方は杳として知れなかった。
一方で、あずさの元には不可思議な相談が次々と舞い込む。≫

島田荘司氏絶賛! 第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作!

”島田荘司氏絶賛” だそうで、これは読むしかないですね。

※ 『ファラオの密室』白川尚史

 宝島社 2024年1月9日発売

【内容概略】
≪紀元前1300年代後半、古代エジプト。
死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。
欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。
ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。
棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見され
たというのだ。
この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語るのか?
タイムリミットが刻々と迫るなか、セティはエジプトを救うため、ミイラ消失事件の真相に挑む!
浪漫に満ちた、空前絶後の本格ミステリー。≫

【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】

だそうです。
いつも言いますが、へそ曲がりなので、”何とか大賞”だからという理由で飛びつく事はないのですが、
今作は”エジプト”が舞台のミステリだそうで、”エジプト”と聞けばそれだけで食指が動きます。
概略を読むだけでもワクワクしますね。
これは読まずにはいられませんです。




(source : 講談社、宝島社 & etc.)